モテホルモンのテストステロン低下による9つの危険性

公開日:2018/12/21
更新日:2022/02/09

最近良く耳にするテストステロンという成分。
多い方が良い事は知っていますが減るとどうなるのでしょうか?
今回はモテホルモンの量が減少した時のデメリット9つを紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

最近「テストステロン」という単語を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

なんとなく体に良いとか、運動すると増えるといった印象があるかと思いますが、実際にテストステロンにはどんな効果があるのでしょうか?

 

テストステロンは強い男の象徴

テストステロン

テストステロンは男性ホルモンの一種です。

体を成長させ、性の欲求を引き起こす効果があり、男性が思春期を迎えて異性に興味を持つのもこのホルモンの影響とされています。

それではなぜ成人男性にも必要とされているのでしょうか。

順天堂大学病院によると、テストステロンは成人男性に対して次のような効果があるようです。

テストステロンは筋肉の量と強度を保つのに必要であり、造血作用を持ち、男性の性行動や性機能に重要な役割を有します[1]

つまり、モテるために必要な男らしい肉体と精力を作り出す効果のあるホルモンということです。

最近、男性の草食化が叫ばれていますが、「テストステロン」を増やすことによりワイルドな肉食系男子に変身できそうです。

 

効果は?不足するとどうなるの?

テストステロンがモテに重要な成分であることはご理解いただけたと思います。では、不足した場合には一体どんな危険性があるのでしょうか。

 

1:性欲の低下

コミュニケーションが少ない

加齢と共に性欲は低下する傾向があります。

健全な男性が加齢による性欲の低下を実感し始めるのは60代ごろからと言われています。

まだまだ若いのに、性欲減退を感じるのであれば、それはテストステロンの減少の可能性があります。

▼性欲低下の主な原因についてはこちらをご覧ください。

性欲減退の原因と改善方法まとめ!ムラムラしないのは危険

 

2:勃起力の低下(ED)

萎える理由

テストステロンの効果は性欲を高めるだけではなく、勃起力を高める効果もあると言われています。

例えば朝立ちですが、これは睡眠中(特に朝方にかけて)に体内のテストステロン量が増加する事によって発生する現象です。そのため健康体でない男性はテストステロンの量が低く、朝立ちの頻度や強さも低下してしまうのです。

▼勃起力低下やEDの主な原因についてはこちらをご覧ください。

主なEDの17個の原因を解説!立ちが悪い理由はこれだ

 

3:精子量の減少

精液の色

テストステロンの量が不足すると精子の質と量にも影響をすると言われています。

NHKとメンズヘルスクリニック東京が共同で行った調査(血液検査)によると、テストステロン値が低い男性は精子の量が少なく、質(精子の受精力)も悪い事が分かりました[2]

日本人男性の精子は質は世界最低レベルと言われています。

近年男性のための不妊治療などがバズワードになっていますが、まさにテストステロン値は最も重要なテーマのようですね。自分の精子の質について興味のある方は今話題の「精子チェックキット」を試してみてはいかがでしょうか。

 

4:抜け毛の増加

抜け毛が気になる

テストステロンには毛髪の生成・成長にも影響をすると言われています[3]

もちろん遺伝の影響もありますが、一般的にテストステロン値の低い男性ほど、髪の毛や体毛が薄いとされています。

男性ホルモンが多いとハゲるという噂を耳にする事も多いですが、テストステロンが直接抜け毛に影響をする事はありません

抜け毛の一番大きな原因はジヒドロテストステロンと呼ばれる成分です。このジヒドロテストステロンを作り出すのは5αリダクターゼと呼ばれる酵素です。5αリダクターゼの量は人それぞれ異なりますが、ほとんどは遺伝によるものです。

▼テストステロンと薄毛の関係性についてはこちらをご覧ください。

 

5:疲労の蓄積

睡眠不足による疲れは性欲の減退を導きます。

最近疲れがたまりやすいなと感じたら、テストステロン値低下の可能性があります。帝京大学の研究によるとこれまで年齢のせいとして片付けられていた疲労感や意欲の減退はテストステロン不足が原因しているようです[4]

アスリートや年収の高い男性はテストステロンの分泌量が多い傾向があり、より積極的で活力にあふれています。

 

6:筋肉量の低下

筋力の弱い男性

テストステロンは筋肉の生成を促進する効果もあると言われています。海外の研究でもテストステロン量と筋肉量の関連性は強い事が判明しています[5]

筋肉質で脂肪の少ない男らしい体形のアスリートやボディビルダーは平均的な男性よりも、テストステロンの分泌量が高いとされています。

 

7:体重増加

肥満

テストステロンの少ない男性は体重が増加しやすいと言われています。

男性で乳房が膨らんでしまう女性化乳房(Gynecomastia)という病気もテストステロンとエストロゲン(女性ホルモンの一種)のバランスが崩れる事が原因とされています。

肥満男性の多くは体内の血管の壁にも脂肪が蓄積されている事が多く、血流も悪い傾向があります。下半身の血流の悪化はED(勃起不全)のリスクにもなります。

 

8:骨粗鬆症

骨折した男性

骨粗鬆症は主に年配の女性が主な対象だと思われがちですが、男性でもテストステロンが低い場合は骨密度が低下します。

テストステロンには筋肉だけではなく骨をも強くする効果があります。そのためテストステロンが低い男性(特に高齢者)は骨粗鬆症のリスクが上昇するといわれています[6]

 

9:うつ症状

疲労

テストステロンは肉体面だけではなく、精神面にも大きな影響を及ぼします。

テストステロン量の多い男性はストレス耐性が強いと言われています。またうつ病の改善にも効果がある事が分かっています[7]

大阪大学の研究によるとテストステロン値が低い男性のほうが、鬱症状、短気、集中力の欠如などの症状に陥りやすいと結論を出しています。精神状態が健康でない男性ほど、それに比例して精力や性欲が低下してしまいます。

 

テストステロンを増やして肉食系男子に

肉食系男子へ、

いかがでしたでしょうか。テストステロンはモテるのはもちろんですが、肉体面も精神面も健康でいるために必要なホルモンなのです。

精力の低下、勃起力が弱いなどの現代男性の悩みにも大きく影響しています。テストステロンは20歳を境に年齢と共に減少し続けると言われています。

日頃の生活習慣を意識するだけでテストステロンを増やす事は出来ます。日頃から規則正しい生活を送り、薬の力に頼らず増やしていきましょう。

▼テストステロンを増やすための方法についてはこちらをご覧ください。

テストステロンの効果12個と増やす方法おすすめ6選

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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