テストステロンを増やす?「テストフェン」の効果と副作用とサプリ

公開日:2019/05/18
更新日:2022/02/09

フェヌグリークとは?

テストステロンを増やすと噂のテストフェンという成分をご存知ですか?
実は天然のハーブから抽出されたエキスです。
一体どんな効果があるのでしょうか?
副作用はあるのでしょうか?
主な効果と副作用を紹介します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

テストフェンとは

まずはテストフェンの正体を説明しましょう。テストフェン(Testofen)とは、アメリカのカリフォルニア州にあるゲンコア社が開発したフェヌグリーク(マメ亜科の一年草植物)の種子から抽出したエキスのことです[1]

フェヌグリークはサポニンをはじめとしたフォトケミカルを多く含んでおり、さまざまな健康効果が期待できます。実際に、古来からインドでは活力食材として親しまれてきました。その効果に着目したゲンコア社が、フェヌグリークに含まれる有効成分をさらに凝縮したのがテストフェンです。

フェヌグリークの抽出物であるテストフェンは男性向けの精力剤やアスリート向けのサプリ等、日本でも近年様々なサプリメントに含まれています。

 

テストステロンを増やす事で有名に

テストステロン

さてなぜフェヌグリークの有効成分をわざわざ抽出する必要があるのでしょうか。実はフェヌグリークには男性ホルモンの一種テストステロンの分泌を促進する効果が確認されているのです。

そうです!テストフェンはまさに体内のテストステロン量を増やす事を目的に使用される事が多い成分なのです。

インドの大学(Kashibai Navale Medical College)が2016年に行った実験では、60人の健康的な男性に300mgのテストフェンを8週間摂取させた結果、遊離テストステロンの値が2倍になった事が確認されました[2]。またオーストラリアのシドニー大学で行われた実験では、43歳から70歳の120名の男性に600mgのテストフェンを12週にわたって摂取させました。その結果、遊離テストステロンの値は明らかに向上したとのことです[3]

男性の精力や活力アップが期待されるテストフェンですが、もちろん批判的な意見があるのも事実です。実はアメリカではテストフェンのテストステロンのブースト効果に対する裁判が行われたケースもあります[4]。訴訟が発生した理由はテストフェンにテストステロンの分泌を促進する効果があると言い切れるほどの統計データがない事です。

テストフェンはハーブの一種であるフェヌグリークを抽出した成分なので、医薬品程の効果はありません。体質によってテストフェンの摂取によって受ける効果の影響度合いは異なる事は事実です。

 

テストフェンに期待出来る効果

さて、賛否両論はありますがテストフェンを摂取する事で得られる可能性がある主な効果を紹介します。調査や実験の結果、確認された効果ではありますが、100%確実に得られるものではありません。

 

1.性欲の向上

手をつなぐカップル

テストフェンの代表的な効果が性欲の向上です。テストフェンを開発販売するアメリカのゲンコア社もテストフェンの代表的な効果の一つとして紹介しています。

オーストラリアの健康食品の専門調査期間(Applied Science and Nutrition Pty Ltd)は25歳から52歳の男性52名を対象に実験を行いました。600mgのテストフェンを6週間摂取したところ性欲の向上が確認されました。またこの実験では被験者のQoL(生活の質、幸福度)の向上も見られました[5]

実はテストステロンの分泌量の向上は性欲だけではなく、ストレス耐性の強化やうつ症状緩和の効果がある事も確認されています。テストフェンの摂取により、実験の被験者がQoL向上を実感する事もそこまで驚く事ではないでしょう。

 

2.筋肉量の増加

筋力の多い男性

年齢を重ねると体全体がたるんできませんか?これは筋肉の量が減り、脂肪やお肉を支えきれなくなってくるからです。テストフェンを摂ることで、状況を改善できるかもしれません。

インドの大学(Bharati Vidyapeeth University)でネズミを対象に行われた実験では、テストフェンを4週にわたって与えられた個体の筋肉量が増えていることが分かりました。ちなみに、この実験ではテストステロンが増えていることは確認できなかったとのことです[6]。つまり筋肉量増加はテストステロン値の上昇によるものではない可能性もありますね。

 

3.更年期障害の改善

不安に感じる男性

テストフェンは男性の更年期障害の症状改善にも効果が期待されています。

オーストラリアの専門機関で120名の更年期障害の症状を頻繁に経験する男性を対象に12週間に渡り、テストフェンを摂取させました。テストフェンを摂取した男性は更年期障害の症状が著しく改善した事が確認されています。

 

4.ダイエット効果

健康的な男性と肥満男性

体がたるむ理由は、筋肉量が減るだけではありません。単純に若い頃に比べて、脂肪の量が増えていることも考えられます。年齢とともに基礎代謝が低下していくため、仕方がないこととも言えます。

テストフェンの研究時には、脂肪を減少させる効果があることもわかっています。一日600mgのテストフェンサプリを8週間摂取した被験者の体脂肪率低下が確認されました[7]

 

副作用と注意点

副作用

テストフェンを開発したゲンコア社は用法用量を守る限りテストフェンには副作用の心配はほとんどないと発表しています。ただし、人によってはアレルギーなど軽微な反応が発生する可能性があります。マメ科アレルギーをお持ちの方は、避けた方がよいでしょう。

また、小さな子供や妊娠中の女性もテストフェンの摂取は控えた方が良いでしょう。テストフェンの原料であるフェヌグリークのお茶を飲んだ子供が意識を失った事例も発生しています。

ちなみにテストフェンを摂取する事によってはげる事も考えにくいでしょう。原材料のフェヌグリークを摂って脱け毛が増えたというような事例も確認はされていません。

ちなみに、この噂は、テストフェンに男性ホルモンを増やす効果があることから、脱け毛につながるのでは?と広まったようです。脱け毛の原因となるのは、ジヒドロテストステロンと呼ばれるホルモンで、テストステロンと同じく男性ホルモンではありますが、性質は全く異なります。

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最適な摂取量

専門家のコメント

テストフェンは植物の抽出エキスです。医薬品ではないため、明確な推奨摂取量というものは定められていません。海外の医療データベース「WebMD」のよると、過去の研究では男性の性機能改善を目的とした調査では、一日あたり600mgのテストフェンを摂取するケースが多いと発表しています[8]

 

テストフェン配合のおすすめサプリ

健康の維持促進に有効なテストフェンを効率的に摂取する方法はサプリメントです。テストフェンを含む代表的なサプリを2つ紹介します。

 

TESTOFEN 18000

テストフェン18000

TESTOFEN18000は数多くの実験で有効性が確認されている摂取量である600mgのテストフェンを含んでいます。プロバスケットボールチームのアースフレンズ東京Zや、プロサッカークラブの湘南ベルマーレの公式スポンサーを務めており、アスリート愛用の人気商品です。

30日分で5,000円と始めやすい価格なのも魅力的。定期購入はさらにお得な、初月半額で買えるのもうれしいポイントです。

 

Dou スタンドアップ

予防医学のアンファーが作った精力サプリメントがDouスタンドアップです。ドリンクタイプと錠剤タイプがありますが、精力を向上させたいのであれば、錠剤タイプがおすすめです。Douスタンドアップはアスリート向けではなく、精力や活力向上を目的とした精力剤です。

テストフェンに加え、ランペップやシトルリン、レスベラトールなどの有効成分も十分に含まれています。

 

【まとめ】男性機能向上に有効な天然由来成分

テストフェンはハーブの一種であるフェヌグリークから抽出された天然由来の成分です。テストステロンの分泌促進に関しては賛否両論ですが、性欲向上や更年期障害の改善、筋肉量アップなど、男性に必要な効果が多々確認されている成分です。

そのためテストフェンは男性アスリートや精力改善を目的とする中高年男性から人気の成分です。テストフェンは用量用法を守って飲む限りは副作用の可能性は少ないとされています。比較的手ごろな価格で購入出来るサプリもあるので一度試してみてはいかがでしょうか。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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