60代のセックス頻度は?還暦以降こそすべき理由9つと方法

公開日:2019/06/26
更新日:2022/02/15

60代のセックス頻度は?還暦以降こそすべき理由9つと方法

60代になってもセックスをしていますか?
そもそも60代以降はセックスしても大丈夫なのでしょうか?
還暦世代のセックスのメリットを紹介します。
生涯現役でいるための方法も調査してみました。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

60代のセックス事情(回数と頻度)

60代カップル

60代を過ぎると夜の生活のパワーの低下を感じる人は多いのではないでしょうか?大手コンドームメーカーの相模ゴムが行った調査によると、60代の1カ月間のセックスの平均頻度男性で1.2回、女性の場合は0.8回だそうです[1]

20代の男女の一カ月の性行為の平均回数が4.4回である事を考えると、四分の一です。確かに肉体的な機能は年齢と共に衰えます。しかし60代男性の65%以上がもっとセックスをしたいと考えているのです。つまりもっと高頻度でセックスをしたいと思っているのも関わらず出来ていないのが現状なのです。

ちなみにアメリカの企業(Match.com)が5000名を対象に行った一斉調査によれば、最高のセックスが出来る年齢は女性であれば66歳男性であれば64歳である事が判明したそうです[2]

60代以降は若い頃のように何度も激しいセックスを求める傾向はありませんが、お互いが満足出来るセックスが出来る年齢が60代なのです。アメリカの雑誌(USA Today)でセックスカウンセラーのEmily deAyala先生は60代は若い頃よりも相手への思いやりを持つことが出来ており、相手の望んでいる事をしてあげたいと思える年齢だとコメントしています。

思いやりや満足度以外にも還暦世代のセックスには健康面にも精神面においても様々なメリットがあります。

 

60代でもセックスする理由

それでは早速60代こそ積極的にセックスをした方が良いと言われている9つの理由を紹介していきます。

 

1.夫婦仲が良くなる

仲の良い中高年夫婦

一定頻度でセックスを行う一番のメリットはやはり奥さんや彼女との仲が良くなるからです。セックスをする事でホルモンが分泌される事で相手の信頼や思いやりの気持ちが強くなると言われています。

アメリカの大学(University of Michigan)で551名の男女を対象に行った調査では、セックスの頻度が高い夫婦ほど相手への思いやりの気持ちが強く、夫婦間でのもめ事などが少ない事が判明しました[3]

実際にセックスレス夫婦は定期的にセックスをしている夫婦よりも離婚率が高い事を示す調査結果もあり、一定頻度でセックスをする事は良い夫婦仲を維持するためにも非常に大切な事なのです。子供も独り立ちして二人きりの時間が増えた60代夫婦にこそセックスが大切な役割を果たす理由が分かりますね。

 

2.病気やケガに強くなる

体の免疫

年齢と共に心配になるのがケガや病気です。厚生労働省の発表によると、入院や外来など病院にかかる患者の多くは60代以降の世代です。50代前半に比べて60代前半の世代はなんと60%も病院にかかる頻度が高いのです[4]

実は定期的なセックスは病気の予防効果もあるのです。アメリカの大学(Wilkes University)が行った調査によると、高頻度でセックスを行っている人ほどIgA抗体(Salivary Immunoglobulin A)と呼ばれる免疫機能が強い事が判明しました[5]。IgA抗体とは体内に存在する免疫機能で、低下する事で病気にかかりやすいと言われています[6]

高齢者を対象に行った実験では、このIgA抗体が増える事でインフルエンザなどの発症率が低下する事が判明しています。さらにIgA抗体が少ない人ほど疲労感を感じやすい事も分かっています。60代以降も活力あふれる元気な日々を過ごすためにもセックスは大切です。

 

3.エクササイズとして有効

定期的な運動

快感のために行われる事が多いセックスですが、実はエクササイズ効果もあります。性心理療法士のPaula Hallさんは、セックスは心拍数を上昇させ、血流が上昇する事で体の隅々まで酸素を行きわたらせる効果があるれっきとしたエクササイズだとコメントしています[7]

セックスには血液循環機能の改善や心肺機能の強化、さらには細胞を回復させるホルモンも分泌する効果があります。さらには当然ベッドの上で無理なく行う行為なので、ケガをするリスクも低いのです。運動不足の解消にもつながるため、定期的に行う事で体力回復も期待出来ます。

 

4.ストレス緩和効果がある

ストレス緩和

厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査概況」によると日本人の多くがストレスを抱えており、特に年齢が高くなる程ストレスを抱える人の割合も高くなる事が判明しました。この調査によると実際に60代の男性の約4割女性の約半分がストレスを抱えています[8]

しかしセックスを定期的に行う事には中高年男性特有のストレスを緩和する効果も期待出来ます。アメリカの大学(University of Texas at Austin)の調査の結果、性的な興奮や刺激を受ける事で体内でオキシトシンとアドレナリンと呼ばれる物質が分泌される事が判明しました[9]。オキシトシンは幸せホルモンとしても知られており、分泌量が増える事でストレスの原因であるコルチゾールを減らす効果があるのです。

またセックスによって分泌されるアドレナリンやドーパミンは「Feel Goodホルモン」とも呼ばれており、ポジティブ思考を促進してくれる効果があるのです。何歳になっても生涯現役の男性がいつも生き生きとしているのはセックスが理由かもしれませんね。

 

5.アンチエイジング効果がある

アンチエイジングの効果

イギリスの総合病院(Royal Edinburgh Hospital)のDavid Weeks医師は、週に3回セックスをしている人はセックスの頻度が少ない人よりも10歳若く見られる傾向にあると発表しています[10]。若く見られる主な理由はセックスによって分泌される成長ホルモンの存在です。

成長ホルモンは年齢と共に分泌量が低下します。成長ホルモンの量が低下すると、骨が弱くなったり、体脂肪が付きやすくなる、肌のうるおいがなくなる等の症状に繋がります[11]。俗に老化と呼ばれる症状です。

逆に定期的にセックスをする事で60代でも10歳近く若く見える外見を維持する事が可能なのです。これは男性に限らず女性にも言える事です。

 

6.更年期障害防止になる

テストステロン量の低下

60代男性に高頻度で発生するのが更年期障害です。泌尿器科医の井手久満先生によると男性更年期障害(LOH症候群)が発症するのは40代後半ごろからで、患者が最も多いのは50~60代だそうです[12]。主な原因は男性ホルモンの一種であるテストステロンの分泌量の低下によるものです。ちょっとした事でイライラを感じたり、うつ気味になったり、活力の低下が主な症状です。

アメリカのメディア(Fox News)はセックスにはテストステロンの量を増やす効果があると発表しています[13]。逆にテストステロンの量が低下すると更年期障害の発症以外にも性欲減退やその他性機能低下につながります。

定期的に奥さんや彼女とセックスをする事で更年期障害の予防にもなります。最近短気になった、直ぐに弱気になるといった症状に心当たりがある場合、セックスの頻度が減っているのではないでしょうか。

 

7.心臓の病気のリスク低下

心臓と心肺機能

60代になると心配になるのが心疾患など心臓に関する病気です。実は定期的な性行為には心臓の健康状態を維持促進する効果が期待出来るのです。

アメリカの医療機関で1000名以上の男性を対象に調査を行った結果、週に2回以上セックスを行っている男性は、月に一度以下しかセックスを行っていない男性よりも心臓病発症の確率が45%も低い事が判明しました[14]

またセックスに限らず自慰行為にも健康を維持する効果がある事も判明しており、高頻度で射精している男性ほど前立腺癌のリスクが低いという事実も発見されました。

心臓の病気も前立腺癌も60男性に非常に多い病気です。セックスがベストではありますが、いきなり奥さんをセックスに誘うのが不安な場合は、自慰行為を意識して行ってみるのも良いかもしれません。

 

8.避妊を気にしなくて良い

コンドーム

意外と知らない男性が多いですが、女性には閉経と呼ばれる状態が存在します。閉経とは月経(生理)が完全に停止する状態で、主に50代前半でこの状態になります[15]。基本的には閉経になる10年程前から妊娠する事が出来なくなると言われています[16]

つまり40代後半以上の女性であればほとんど避妊に気を使う必要はなくなります。奥さんが既に閉経している場合は避妊具を使用せずにセックスが出来るのです。しかし体は濡れづらくなっているためローションなどを使ってあげると良いでしょう。

 

9.睡眠の質が上がる

睡眠中のカップル

60代以降の男性の大きな悩みの一つが睡眠障害です。仕事の忙しさも低下し始める年齢ではありますが、時間が有るのに深い睡眠を取れないのが60代の睡眠障害です[17]。不眠は男性更年期障害やうつ病などより深刻な病気に繋がる危険な症状なのです。

先ほどセックスにはストレスの緩和効果があるという話をしましたが、実は質の良い睡眠を促進する効果もあるのです。カナダの大学(University of Ottawa)は、睡眠前に性行為を行う事で、睡眠障害の大きな原因でるネガティブな感情を緩和し、寝つき易さ高め質の高い睡眠状態を維持する効果が期待出来ると発表しています[18]

寝つきや深い睡眠に入るためにも、睡眠障害に悩む男性にとって定期的なセックスは非常に大切な行為なのです。

 

生涯現役でいる方法

還暦以降も奥さんや彼女と定期的に性行為をするのは様々なメリットがあります。しかし一番の心配のタネは「相手を満足させる能力が自分にあるのか」という点でしょう。最後に60代でも奥さんを満足させるための方法を3つ紹介します。

 

タバコやお酒を控える

タバコとお酒を好む男性

4764名男性を対象に行われた調査では、一日に20本のタバコを吸っている男性は通常よりも60%もEDになり易い事が判明しました[19]タバコに含まれる化学物質は非常に粘着性が強く、血管内に付着する事で勃起する際にペニスに送られる血流を妨げてしまうのです。

またお酒にも注意が必要です。お酒を飲んで酔っている状態とは脳の中枢神経が一時的に麻痺している状態です。この状態で性的な刺激を感じても、ペニスを勃起させるための信号を送る事が出来ない場合があるのです。行為頻度で大量のアルコールを摂取する行為も非常に危険です。インドの専門機関(National Institute of Mental Health and Neurosciences)で行われた調査では、アルコール依存症患者の7割以上がEDや早漏などの性機能不全を患っている事が分かりました[20]

実際に60代になっても健康的な生活習慣を意識している男性の多くは強く大きな勃起力を維持している場合が多いのです。

 

毎日ウォーキングをする

スーツで歩く男性

強く硬い勃起とはペニスに大量の血液を送る事が出来る状態です。血液の循環機能が衰えている場合は、性欲を感じても十分な血液をペニスに送る事が出来ずに中折れや勃起力低下、EDの原因になります。

手っ取り早く血液循環の健康を取り戻す方法はウォーキングやジョギングです。歩く、走るという行為は重力に逆らって大量の血液を心臓と足の間で送り合う行為です。アメリカの医療サイト(WebMD)は一日に3.2kmのウォーキングが効果的だと発表しています[21]

いきなりのジョギングがつらい場合はまずは毎日一定距離をしっかりと歩く事を意識してみましょう。ちなみに3.2kmとは大体都内であれば2駅分です。少し早起きすれば歩けそうな距離ですね。

 

精力剤や活力サプリを利用

サプリメントを飲む男性

個人的な一番のおすすめは精力剤を利用する事です。50代以降はテストステロンの分泌量が低下し、日頃の生活習慣が悪い場合は血流が悪化します。結果的に性欲減退や勃起力低下、EDが発症します。

精力剤は天然由来の副作用の少ない成分が原料の男性向けサプリです。テストステロンの分泌を促進するマカ亜鉛トンカットアリ勃起力を強くする効果のあるランペップアルギニンフランス海岸松樹皮などが主な成分です。

数週間から数カ月継続する事で薬に頼らず20代の頃のような強い勃起力や性欲など性機能を根本から取り戻す事を目的に開発されています。最近では医師が開発に携わった精力剤もあるほどです。私の場合は飲み始めて数週間程で今までにない強さの朝立ち明らかな勃起の硬さを実感しました。

ただしまだまだ詐欺まがいの製品も多い業界なので、選び方には注意が必要です。こちらの記事でご紹介していますので、よろしければご覧ください。

【精力剤ランキング】正しい選び方とおすすめサプリ15選

 

【まとめ】人生100年時代こそ生涯現役を

平成29年に厚生労働省が発表した「平成29年簡易生命表」によれば、日本人男性の平均寿命は81歳女性は87歳です[22]。どうせ長生きをするのであれば、60代以降も満足の出来る性生活を送りたいものです。

そのためにも日頃から健康的な生活習慣を意識し、奥さんと定期的にセックスを出来るような体質作りに取り組んでみましょう。若い頃のように激しい行為を何度もする必要はありません。まずは月に一度でも良いのでスローなセックスに挑戦してみましょう。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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