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MASAJI(STERON編集部)
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- モテホルモンの「テストステロン」を増やすと話題のマグネシウムの効果効能
男性の逞しさと精力の源であるテストステロン。
マグネシウムを摂取することで増加させることができると聞いたら気になりませんか?
そこで今回は、マグネシウムにテストステロンを増やす効果が本当にあるのかお調べしました!
Contents [目次を開く]
マグネシウムとはどのような成分?
マグネシウムは、体内に多く存在するミネラル成分の1つです。成人の場合はおよそ25gを体内に保有しています。
そのうち、50〜60%が骨内に、40%程度が筋肉内や脳内、1%前後が血液内に存在しており、およそ300前後の酵素の活動に関わっている生命活動の維持に欠かせないミネラルです[1]。
そのため、欠乏することで食欲不振から不整脈まで、様々な面で健康に影響を及ぼします。
さらには、マグネシウム不足が早漏の原因かもしれないと報告する論文も存在します。実際に、早漏男性の精液中に含まれるマグネシウム量は、正常な男性の精液中に含まれるマグネシウム量よりも明らかに少なかったとのこと[2]。
一方でマグネシウムを摂取することで健康メリットも報告されています。
特に男性にとって重要なのは、テストステロンへの影響です。
男性のたくましさや精力を司るテストステロン。増やすことでモテる効果も期待できると言われています。
そこで今回は、マグネシウムとテストステロンの関係性と、マグネシウムに期待できる本当の効果効能をご紹介します。
マグネシウムはテストステロンを向上させる
男性にとって、いくつになっても女性から人気でありたい。モテたいという欲求はなくならないでしょう。
そのために重要な物質が男性ホルモンの1つであるテストステロンです。
テストステロン値を向上させることで、次にあげるような効果を期待できます[3]。
- 骨格が逞しくなり、筋肉が発達する
- 考え方がポジティブになり、バイタリティのある性格になる
- 性欲の向上
- 決断力や表現力の向上
実際に、女性はテストステロン値が高い男性を好む傾向にあることも研究でわかっています[4]。
男性にとっては非常に重要なテストステロン。マグネシウムを摂取することで、高められることがわかっています。
トルコの大学で行われた実験によると、被験者を毎日10mg/kgのマグネシウムを摂取する運動が少なめの男性グループ、同量のマグネシウムを毎日摂取するアスリートのグループ、マグネシウムを摂取しないアスリートグループに分けて実験を行ったところ、どのグループでもテストステロンの向上が見られたとのこと[5]。
特にマグネシウムを摂取したアスリートのグループで最もテストステロン値が向上したとのことですが、これはマグネシウムの効果と運動による効果のダブルパンチであると結論づけています。
もちろん、マグネシウムだけ摂取していたグループのテストステロン値も向上していたそうですよ。
精力や勃起力の向上まで?マグネシウムの効果とは
さて、男性にとって重要なテストステロンの向上効果があることがわかったマグネシウムですが、効果効能はそれだけではありません。
様々な健康メリットを受けることが期待できます。いくつかご紹介しましょう。
運動能力の向上
身体を動かすためにもマグネシウムは非常に重要なミネラル。
椅子に座ったり、寝転がっている時に比べて、身体を動かしているときは、10〜20%多くのマグネシウムを必要とします[6]。
さらにマグネシウムは基本的な運動を行うために必要なだけではありません。多く摂取することで、運動能力の向上も期待できるのです。
これはマグネシウムが筋肉の栄養分となる糖を運び、さらに疲れのもとになる乳酸を運び出す作用があるためです[7]。
実験では、トライアスロン選手にマグネシウムを飲ませたところ、驚くべき効果がでました。走る・自転車をこぐ・泳ぐ、トライアスロンに必要な3つの動作が全て早くできるようになったのです[8]。
マグネシウムの働きは、瞬発的な運動よりもトライアスロンやマラソンのように継続的に負荷がかかるスポーツに向いています。
性行為もベッド上で継続的な負担がかかるものと捉えると、精力の向上にも効果があるかもしれませんね。
抗うつ作用
ストレスや不安からくるうつ的な症状は新たな現代病と言ってもいいのではないでしょうか。
マグネシウムには、精神的なストレスを緩和する効果があるため、抗うつ作用も期待できます。
実際に、体内のマグネシウム量の低下がうつ病の原因や生理前のイライラなどの関連性があると言われているんですよ[9]。
アメリカの研究では8800名の体内マグネシウム量とうつ的な症状へのリスクの関連性を調べたところ、マグネシウム量が低い人ほどうつ病のリスクが高い傾向があり、最も低い人では通常の人の22%もリスクが高いと診断されています[10]。
450mgのマグネシウムを毎日摂取することで、気分が抑揚し、抗うつ剤と同じような効果があると結論づけている論文も存在します[11]。
抗うつ剤はEDの原因にもなり得る薬です。もしかしたら、マグネシウムの摂取に変えることで、うつ病の緩和とEDの改善が実現できるかもしれません。
※ただし、医師の相談無く薬の服用停止は絶対にやめてください。あくまでも医師のアドバイスの元でマグネシウムを摂取することを推奨します。
心臓の健康状態を保つ
心臓を健康に動かすためにもマグネシウムが必要です。
マグネシウムは、心臓の筋肉繊維を弛緩させる効果があるのです。
一方で、収縮させる働きは、骨を作ることで有名なカルシウムが担っています。
カルシウムとマグネシウムはペアで心臓を動かしているのです。
どちらかが不足すると、不整脈や脈拍が早くなるなど健康に重大が悪影響が及ぶ可能性があるので注意してくださいね[12]。
睡眠の質を改善する
マグネシウムにはストレスや不安感を抑制するのと同時に、リラックス効果も含まれています。
そのため就寝前に摂取することで、スムーズに就寝できるでしょう。
一方でマグネシウムが不足すると体内時計が狂ってしまうため、適切な時間に眠れなくなり不眠症に悩む人も[13]。
実際に不眠症に悩む46人の老人に就寝前にマグネシウムのサプリメントを摂取させたところ、眠りに落ちる前でに必要な時間が短くなり、睡眠の質が向上しました。
それにより、不眠症の症状が緩和されたと報告されています[14]。
偏頭痛の改善
マグネシウムの精神を安定させる働きは、偏頭痛にも効果があります。
偏頭痛で悩んでいる方は、マグネシウムが不足しているのかもしれません。
実際に、イランで行われた実験では、140名の男女のうち偏頭痛を持っている被験者のマグネシウム量が明らかに少ないことが分かりました[15]。
また、偏頭痛に悩む患者に毎日600mgのマグネシウムを摂取させたところ、42%の人に改善が見られたと報告している研究も存在します[16]。
しかしながら、これらの研究は比較的短期間しか行われておらず、その後のフォローも行われていないため、マグネシウムが長期的に効果があるのかはわかっていません。
あくまでも、「効果がある可能性がある」程度の期待値で飲んでみてくださいね。
取り過ぎると危険?マグネシウムの副作用
マグネシウムを過剰摂取した場合、尿と一緒に排出されるため、基本的には危険性はありません。
ただし、腎臓の機能に障害を持っている方や、腎臓関連の病気をお持ちの方は注意が必要。
適切に尿から排出することができないため、マグネシウムが体内に蓄積し、高マグネシウム血症が生じやすくなります。
それにより吐き気や血圧低下などの症状が発生する可能性があります。
最適な方法とは?マグネシウムの摂取方法
マグネシウムの最適な摂取量は、男性の場合は340mg〜370mg、女性は270mg〜290mgです[17]。
しかしながら、日本人はマグネシウムが不足しがち。平成29年度の国民健康・栄養調査では、男性の平均摂取量が240mg、女性は229mgと推奨摂取量に届いておりません[18]。
サプリメントや食品から意識的に摂取したいですね。
摂取するときは、一緒に摂る栄養素を工夫することで効率的に吸収できます。
特に重要なのは、カルシウム。カルシウムとマグネシウムを1:2の割合で摂取すると最も効率よく吸収できます。
また、テストステロンの向上を目指すのであれば、ビタミンDを一緒に摂取しましょう。ビタミンDはテストステロンの分泌に必要なビタミンの1つです[19]。
アメリカの専門誌、The Journal of Exercise Physiologyでは、マグネシウムを亜鉛と一緒に摂取することでテストステロン値が著しく向上したと報告しています[20]。
身近な食べ物だと、性欲を向上させると効果もあるダークチョコレートにもマグネシウムは多く含まれていまれているんですよ。
もちろん、食べ物だけでなく、サプリメントから摂取することも有効な方法なので、検討してみてくださいね。
マグネシウムにはテストステロン向上以外にも多くの健康効果がある!
いかがでしたでしょうか。
今回はマグネシウムとテストステロンの関係性についてお話ししました。
複数の研究から、マグネシウムの摂取はテストステロンの向上効果がありそうです。
それだけでなく、運動能力の向上や心臓の健康状態改善など様々な健康効果があるマグネシウム。
日本人は不足しがちなミネラルなので、サプリメントなどからも積極的に摂取したい成分ですね!
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)
STEORN編集部
「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。
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