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みんな知ってるテストステロン。

ホルモンの中では知名度一、二を争います。

このホルモンの数値が高いほど、筋肉の発達や性欲を高められ、一般でいう「男らしさ」が出るとあって常に関心を向けられてきました。

オリンピック選手など、スポーツ界で活躍する選手たちも、テストステロンの数値の高さが影響すると分かっています。

女性はテストステロンの量が多い男性に惹かれやすいということも知られています。

いわゆる「できる男」はテストステロンの量が多く、そのため「もてホルモン」なんて呼ばれたりもしています。

巷では、「テストステロンの量が人生でいかに成功するかを決める」とも言われていたりしますが、2021年7月にブリストル大学が発表した研究によると、事実は世間のイメージとは違うようです。

テストステロンが社会的地位、収入、学歴などと関りがあるのは事実です。

そこで、ブリストル大学を初めとする研究者たちは、どちらが先なのかを明らかにしようとしました。

つまり、「テストステロンが高いから成功した」のか「成功したからテストステロンが高くなった」のかです。

研究では、およそ30万6千人のイギリス人のサンプルを調査対象とし、テストステロン値が彼らの社会的地位、収入、雇用形態、住んでいる地域、学歴などに影響を与えているのかということが調べられました。

同時に、その人が自分の健康状態をどう評価しているか、BMI数値はいくらかなども併せて調査されました。

研究員アマンダ・ヒューズ博士は言います。

「テストステロンがその人の人生がどういったものになるか決めていると世間一般に言われていますが、我々の研究結果によると、そうでもないようなのです。」

研究チームはまず、高テストステロンと関係のある遺伝子変異を特定し、それらがその人の人生どどう関係しているか調べました。

人間の遺伝情報は生前に決定し、癌などの病気にならない限り生涯を通じて変化しません。そのためこの特定の遺伝子変異を調べることで、テストステロンがどう関係しているか調べることができるのです。

結果は、予期していた通り、テストステロンの高い男性ほど収入が高く、良い地域に住み、学士を持ち、専門職に就いていると出ました。

数値の高い方がより健康的でもありました。

そして、テストステロンの高い男性は、リスクを取ることを厭わない傾向があることもわかりました。

テストステロンの高さと男性の成功の関連性は裏付けられたのです。

しかし、テストステロンの高さのおかげでそのような結果になったのだという証拠は見つけることはできませんでした。

研究結果としては、「社会的に成功している男性のテストステロンが高いのは事実だが、今まで言われていたように、テストステロンが高いから成功したとは言えない」となったのです。

女性とテストステロンの影響は男性ほど明らかにはされておらず、将来さらなる詳細な研究が必要とされています。

ヒューズ博士は続けます。

「男性でテストステロンが高いことは、様々な分野での成功につながるとされてきました。部下が多い重役ほど数値が高く、男性トレーダーではテストステロンが高いほど、一日に高い利益をあげることも分かっています。

また、学歴が高い男性、そして自ら事業を行っている男性はテストステロンが高く、起業をすることとの関連も示唆されています。

これらの結果が、テストステロンは行動に変化をもたらし、高いほど成功しやすくなるという考えが広がった理由でしょう。

テストステロンは判断力を高め、リスクを取ることへのためらいを減らすのは確かです。

これらは成功するには有利でしょう。

しかし、テストステロンの高さと成功は、単にその人が健康だからであると取ることもできます。

あるいは、社会的要因がテストステロンの高さに影響しているとも言えます。

その人が、自分が成功していると思うことが、テストステロンのレベルに影響を与えうるのです。

スポーツの試合などで、敗者より勝者のほうがテストステロンの数値が上がることがいい例です。」

テストステロンが高い男性によく見られる特徴を挙げてみましょう。

• 男性らしい体つき
• 負けず嫌い
• 決断が早い
• リスクを取ることを怖がらない
• 性欲が高め
• モチベーションが高い
• 不安を感じにくい

などがあるようです。

確かにこの特徴を備えた男性を想像すると、「できる男」という感じがします。

テストステロンの数値は、ストレスや生活習慣（飲酒、肥満など）によっても変動します。つまり、テストステロンが高い成功者は、体に良い習慣を日々実行しているから仕事も上手く行き、チャレンジ精神も沸き、成功体験を積み重ねることができ、そして、そのことがさらにテストステロンの分泌を促し、また成功を引き寄せる…という、負のスパイラルならぬ、正のスパイラルに入った結果と考えられるのです。

そうなってくると自分に自信もついて、さらに良い引き寄せが起きる…まさに秘薬です。

こうなると少しでも分泌を促したくなることでしょう。

そのためにできることはあるのでしょうか？

これは皆さんの関心を集める話題で、多くの人が方法を紹介してくれています。

まず、テストステロンを増やす食べ物を見てみましょう。

これは食生活に取り入れるだけでいいので始めやすいですね。

• タンパク質（肉、魚、卵など）
• 玉ねぎ
• ねばりのある食べ物（納豆、オクラ、山芋など）
• 亜鉛（わかめ、レバー、牡蠣、ウナギなど）

などを意識して摂取することが有効のようです。

こういった食材初めから好きという人も多いのでは？

野菜を食べろと言われるより簡単かもしれません。

ただ、何にしろ食べすぎはよくないので、テストステロンを増やしたいからと言ってお肉のドカ食いをしたりしないようにしましょう。

次に筋トレ。

筋トレはテストステロンを増やします。

ジムに行き、筋トレすることは、外見だけでなく内側からもホルモン分泌で男性らしい魅力を増してくれるのです。

頑張ってジム通いしている皆さん。

あなたの努力は報われています。

忙しすぎてジムに行けない、またはジムがあまり好きではないという人は、スクワットが有効だそうです。

お肉を焼いている間にスクワットをしてみてはどうでしょう。

私は歯磨きする時にしたりしています。

テストステロンは20代30代がピークで、そこから減少していきます。

そしてテストステロン減少は男性更年期障害の原因となります。

若いうちからテストステロン分泌を意識しておけば、魅力的な男性になれるだけでなく、年齢を重ねてからも同年代と比べて若々しく、かっこいいおじさまになれることでしょう。