ダイエットでEDが改善出来る5つの理由!肥満で勃起力低下

公開日:2018/12/24
更新日:2022/02/09

肥満男性

健康大国と言われる日本ですがなんと日本人男性の約3割は肥満と言われています。
肥満は男性の勃起力を低下させる大きな理由の一つです。
今回は肥満による男性機能への影響と、その対策について解説いたします。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

健康大国と言われる日本ですが実は男性の約3人に1人は勃起障害(ED)に悩んでいます。EDと聞くとかなり深刻な症状に聞こえてしまいますが、勃起力が弱っていることや、性行為の最中にしぼんでしまう中折れもEDとされています[1]

EDには様々な原因が考えられますが、大きな原因の一つが肥満です。もしあなたが最近体重が増えてきたなと感じている場合、体重だけでなく精力にも気をつける必要があるかもしれません。

既に体重増加と精力減退の両方に心当たりがある場合は早めの対策が重要です。EDは体の健康状態の危険信号なので早めに対策をしましょう。

ダイエットを今まで後回しにしてきた男性もこれを気に取り組んでみてはいかがでしょうか?

今回は肥満と勃起障害(ED)の関係性について解説します。

 

何キロ以上あると肥満なのか

BMI

社会人になると運動をする機会が減り、お酒を飲む機会が増えるので、体重が増えてしまい悩む事も多いのではないでしょうか?

厚生労働省の調査によると2017年時点で日本人男性の約3割が肥満者と発表しています[2]

日本肥満学会によるとBMI(体格指数)が25以上の場合は肥満とされています。BMIは「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」の計算式で求める事が出来ます。

例えば身長が170cmの場合、体重が73kgあると肥満体重になります。もし時間があればご自身の身長と体重でBMIを計算してみて下さい。BMIが35以上の場合は高度肥満でかなりの危険ゾーンに入ってしまいます。

 

太っていると勃起障害(ED)になる?

もちろん必ずしも「体重が増える」=「EDになる」が成り立つわけではありません。実際に、脂肪に比べ密度が高い筋肉が身体の大部分を占めるアスリートの体重は重たい傾向にありますが、一般人と比較して精力は強いと言われています。

それではなぜ肥満がEDの原因になってしまうのか、その理由を紹介致します。

 

血流を妨げる動脈硬化の危険性

動脈硬化

「動脈硬化」はテレビなどでもよく取り上げられる病気です。

動脈硬化は、血管の老化や不摂生等により、血管が詰まってしまい、血液循環機能が低下する症状です。

勃起状態というのは脳が指令を出してペニスに血液を送り込むことにより作り出されています。そのため、血液循環の機能が低下する事により、勃起に必要な十分な血液がペニスに送られなくなってしまうのです。

ペニスの血管は体内の中でも最も細い血管の一つで、とても詰まりやすいのです。一般的に脳の血管が5~8mmに対して、ペニスの血管は1~2mmしかありません[3]

肥満男性は血液中にも脂肪がたまりやすく、動脈硬化のリスクが高いとされています[4]

 

コレステロール値が高く、正常な血液循環を阻害する

コレステロール

動物性脂肪の多い食事は悪玉コレステロールを増やす原因になります。コレステロールとは血液中に存在する脂質の一種で、これが血管の壁に溜まってしまうことにより血液循環の妨げになってしまいます[5]

食生活と男性機能には密接な関わりがあるので、日ごろから健康的な食事を意識したいところです。

 

勃起に必要な器官の働きを悪化させる糖尿病

糖尿病

肥満は糖尿病の発病のリスクが高いと言われています。

肥満状態は体内の脂肪細胞からインスリンの働きを弱める成分を分泌し、血糖値を低下させる機能が弱まり糖尿病の原因となってしまいます[6]

糖尿病は、神経障害や動脈硬化、海綿体の機能不全を引き起こし、勃起力を低下させます。実際に糖尿病患者はEDになりやすいことが海外の調査で判明しており、糖尿病患者のなんと半分以上はED患者と言われています。

 

狭心症や心筋梗塞等の心臓の病気

狭心症

動物性脂肪の多い食事や、喫煙は心臓の周りの血管の血液循環の妨げとなり、狭心症や心筋梗塞のリスクを高めると言われています。血液の循環が悪くなるのでもちろん勃起力低下の原因にもなります。

心臓に関する病気をお持ちの方は、ED治療薬を服用すると非常に危険な場合があります。服用する場合は、必ず医師に相談してください。

深刻な病気を予防するためにもダイエットはおすすめです。

 

男性ホルモンの低下

男性ホルモン低下

肥満は食生活以外に運動不足も原因となります。適切な運動をしている場合、摂取したエネルギーは消費されます。

運動不足の場合は、摂取エネルギーが消費エネルギーよりも多いため、余ったエネルギーが体内に脂肪の形で溜まります。これが蓄積していくことで肥満になります。

運動はEDの原因にもなる脂肪を減らし、精力の源になるテストステロンと言う男性ホルモンを増やす効果があります。筋肉量の多い男性はテストステロン量が高い傾向があります。

 

ダイエットで勃起力は回復する?

健康的な男性と肥満男性

肥満男性の勃起力低下のケースの多くは適切なダイエットをする事により、改善が期待出来ます。

ダイエットと言っても女性が良く取り組むような極端な食事制限は効果的ではありません。性機能改善に効果の高いダイエット方法としては、心肺機能と筋力を鍛える事の出来る運動がおすすめです。

ウォーキングや軽いジョギングは一見簡単なので、あまり効果が無いように感じますが、実は心臓と足の体の中でも長い距離で血液を送り合うアクションなのです。そのため心配機能を効率的に鍛える事が出来ます。

一日当たり3.2キロのジョギングは勃起力改善に効果が高い事が判明しています。EDの原因であるストレス緩和にもつながる一石二鳥のダイエットです。

またダイエットと聞くと体重を落とす事に気が行きがちですが、筋肉量を増やす事も性機能改善にはおすすめです。筋肉量を増やすと、脂肪の燃焼率を高める事が出来るため、太りにくい体質作りにも有効です。

最近ではスポーツジムにダイエット目的の中高年の男性も増えています。近くにジムがある場合は試してみてはいかがでしょうか。

初めてのジムで恥ずかしい思いをしないための10カ条(中年男性版)

 

ダイエット以外で意識すべき事

改善方法

肥満男性にED患者の割合が高い事は周知の事実です。健康的に運動してダイエットするのは間違いなく効果的です。

しかしその他にも勃起力を低下させる習慣を知らずに繰り返している事があります。意外と知られていない勃起力を低下させる行動4つを紹介します。

ダイエットと考えると運動を楽しむ事が出来なくなってしまいます。継続するのが苦手な方は新しく心機一転スポーツを始めてみる事もおすすめです。

子供の頃よりも今の方が意外とスポーツは楽しめるものですよ。

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  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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