握力80kgはすごい!?割合や潰せるもの【到達するための方法を解説】

公開日:2024/01/13
更新日:2024/01/07

握力、80キロもあったらすごいと思いませんか?
でも握力80キロある人がどれくらいすごいのか、何を潰せるのか知りたいですよね。
握力は筋トレやスポーツのパフォーマンスの質に直結しています。
そんな握力をあげて80キロを目指したい方のために、今回は握力80キロに到達する方法について詳しく解説して行きます!

  • 記者 WRITERステロンライター
    Gen

握力80kgってどれくらいすごいんだろう?…80kgある人の割合や何が潰せるのか知りたい!

筋トレのパフォーマンスを上げたいあなたは、こんな疑問を抱いているのではないでしょうか?

手を握る力は日常生活やトレーニングのパフォーマンスに直結する重要な筋力です。

そこで今回の記事では、80kgに到達するための方法について詳しく解説していきます。

ぜひ、この記事を参考にして強い握力を手に入れましょう!

 

握力80kg以上の日本人の割合

そもそも、日本人のどれくらいの割合の人が握力80kg以上あるのでしょうか?

まずは、スポーツ庁が公開している体力・運動能力調査結果の平均値を参考に見ていきましょう。

年齢男子女子
18歳40.40kg26.00kg
19歳42.22kg25.47kg
20〜24歳45.56kg27.37kg
25〜29歳45.13kg27.43kg
30〜34歳46.35kg28.76kg
35〜39歳45.27kg28.49kg
40〜44歳45.32kg28.20kg
45〜49歳45.29kg28.30kg
50〜54歳45.01kg27.86kg
55〜59歳45.43kg26.90kg
60〜64歳42.38kg26.56kg
65〜69歳39.70kg25.09kg
70〜74歳38.39kg23.91kg
75〜79歳35.20kg23.58kg

参照:スポーツ庁:令和2年度体力・運動能力調査結果の概要

 

スポーツ庁の調査結果によると、男女ともに30〜34歳で平均値はピークとなりその後少しづつに減少傾向にあります。

ある程度筋力を維持している60歳未満までのデータを見ても、成人男性で45〜46kg程度。

つまり、80kgとなると倍近い筋力が必要となります。

続いて有名人アスリートの場合はどうでしょう。

有名人握力ランキングから職業ごとに日本人アスリートを数名ピックアップしました。

名前職業握力
室伏広治ハンマー投げ120kg
佐山聡プロレス106kg
下道一徳アームレスリング100kg
黒川茂高競輪99.9kg
新庄剛志野球90kg
白鵬相撲88kg
大曲輝斉ボクシング80kg
野村政孝サッカー80kg
正木健人柔道73.5kg
ケイン・コスギタレント73kg
青木功ゴルフ72kg
吉田沙保里レスリング55kg
野中生萌スポーツクライミング48.9kg
阿部詩柔道44.6kg

参照:握力の予感 有名人握力ランキング

 

ハンマー投げやプロレス、相撲などのパワー系スポーツのアスリートは全体的に強い傾向がありますが、これだけの有名アスリートでも80kg以上の方は多くありません

つまり、特化したトレーニングをしなければ握力80kgを超えるのは困難であると考えられます。

明確な数値を出すのは難しいですが、以上のデータからも日本人ではほんの数パーセント程度しかいないといえるでしょう。

 

握力で潰せるもの一覧

握力で潰せるものといえば、りんごを連想する人が多いのではないでしょうか。

一般的に80kg以上あればりんごが潰せるといわれています。

潰せるものの一覧をまとめてみましたので、それぞれ見ていきましょう。

 

50kg以上:スチール缶

スチール缶は50kg前後でつぶせるといわれていますが、あくまでスチール缶の横の部分。

缶の飲み口部分を潰すとなるとさらに強い握力がもとめられます。

 

60kg以上:卵

意外と思われるかもしれませんが、卵を手に握り込んで潰すには60kg以上なければなりません。

もし挑戦する場合は、潰れたときに卵の中身が飛び散るので注意してチャレンジしましょう。

 

80kg以上:りんご、くるみ

りんご

多くの方が憧れるのがこのレベルではないでしょうか?

りんごやくるみを潰すには握りこむ力はもちろんですが、指先の力や潰すためのコツもあります。

りんごであれば、くぼみの部分に指を立てて入れると割れやすくなるので、自信がある方はぜひ挑戦してみましょう。

 

90kg以上:じゃがいも

じゃがいも

このレベルになるともはや超人といってもいいでしょう。

潰し方は指を立ててクラッシュさせるようにするのがポイントですが、じゃがいもの場合はりんごのようにくぼみがありません。

もちろん硬さもりんご以上なので、かなり難易度が高くなります。

 

いろんなものを潰せるようになるには、握りこむ力にくわえて指先のつまむ力なども重要です。

上記でご紹介した潰せるものを目安にして、さまざまな握力トレーニングを行っていきましょう!

 

握力80kgに到達するためのポイント

冒頭でもお伝えしたとおり、握力80kgに到達することは簡単ではありません。

ここからは、到達するためのポイントを3つご紹介していきます。

とても重要なポイントなので、しっかりと熟読しておきましょう!

  • その1.で使う筋肉を意識する
  • その2.筋トレは適切な負荷と頻度で
  • その3.食事と睡眠で筋肉を成長させる

それでは、それぞれ詳しく解説していきます。

 

その1.使う筋肉を意識する

まずは使う筋肉を意識することが大切です。

そもそも握力とは「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力のことを意味します。

クラッシュ力は握りこむ力で、ピンチ力は指先でつかむ力。そして、ホールド力はつかんだものを保持する力のことです。

では、いったいどこの筋肉を使うのでしょうか?

使う筋肉は大きく分けると、メインで使われるのが腕の筋肉である「前腕筋群」と「手指の筋肉」で、補助として使われる筋肉が上腕部の筋肉である上腕筋や上腕二頭筋、上腕三頭筋です。

つまりメインで使う前腕筋群と手指の筋肉をしっかりと意識して鍛えなければなりません。

前腕筋群は複数の細かい筋肉で構成されており、クラッシュ力とホールド力に深く関係しています。

さらに、前腕筋群は大きく分けると前腕伸筋群(手首を伸ばす筋肉)と前腕屈筋群(手首を曲げる筋肉)の2つに分けられるんです。

また、手指の筋肉はつかむ力である強いピンチ力を養うために重要な筋肉。

りんごを潰したりする際に重要な筋力なんです。

まずは基礎知識として、メインで使われるのが前腕筋群と手指の筋肉で、補助として上腕部の筋肉が使われることを覚えておきましょう。

それぞれの部位に効果的なトレーニングを行うことが重要なポイントになります!

 

その2.筋トレは適切な負荷と頻度で

前腕

筋肉を効果的に成長させるためには、適切な負荷と頻度でトレーニングを行うことが大切です。

筋肉を大きくするためにもっとも効果的な負荷は中程度の負荷といわれています。

アメリカの研究者らによる研究結果でも、効果的な筋肉の向上には中程度の負荷が最適であり、回数の上限は10回であると発表されています。[1]

では、中程度の負荷とはどれくらいの負荷なのでしょうか?

トレーニングの負荷をはかる基準として「RM」と呼ばれる指標が使われます。

RMとはトレーニングの最大負荷回数のことで、たとえば1RMなら1回が限界の重量です。

つまり、「中程度の負荷かつ10回で限界となる重量=10RM」となります。

目安として、1RMの75%程度の重量がちょうど10RMであると覚えておきましょう!

続いてセット数について。

最近の研究結果では1日単位ではなく、1週間の合計数がセット数の基準になると発表されています。

スペインの大学所属の研究者らが、2,585件もの論文を分析して行った研究だと、週6〜20セット以上のトレーニングを6週間計測した場合では、この内1週間で成功数が多かったセット数がもっとも筋肥大に効果的な回数であるとの結果が出ました。

ただし、最低基準として週に合計10セットは行うべきと示されています。[2]

つまり、冒頭での研究結果と合わせると、1RMの75%である10RMのトレーニングを週10セット以上行うのが筋肥大にもっとも効果的なんです!

 

その3.食事と睡眠で筋肉を成長させる

最後のポイントは、食事と睡眠で筋肉を成長させること。

トレーニングで追い込むことはもちろんですが、食事と睡眠も筋肉の成長にはとても重要です。

トレーニングで破壊された筋肉は、たんぱく質の摂取により修復と成長を繰り返すことはご存知でしょう。

たんぱく質を多く含む食材といえば、肉類や卵、乳製品、大豆製品などが代表的な食品としてあげられます。

さらに、たんぱく質にくわえて糖質や脂質、ビタミン、ミネラルなどもバランスよく摂取することが大切です。

糖質は筋肉のエネルギー源となるため、筋トレ前後に摂取すると良いでしょう。

そして、脂質はホルモンの生成や細胞膜の構成に欠かせませんし、ビタミンやミネラルは筋肉の代謝や成長に不可欠な栄養素です。

筋肉の成長やトレーニングのパフォーマンスを上げるには、さまざまな栄養素をバランスよく摂取するように心がけましょう!

また、バランスの良い食事にくわえて良質な睡眠の確保も必要不可欠。

睡眠中は、筋肉の修復や成長に必要なホルモンが分泌されるんです。

2022年にビクトリア大学が発表した論文によると、24人の男性を対象に摂取カロリーやトレーニング量を同じにした上で8時間睡眠と4時間睡眠のグループにわけた実験を行っています。

その実験結果では、4時間睡眠のグループは8時間睡眠のグループと比べてたんぱく質合成が約19%低下したことが報告されました。[3]

以上の検収結果からも、短い睡眠時間では筋肉の成長が阻害されることが分かりますね。

また、睡眠の質を高めるためには、就寝前にカフェインやアルコールの摂取は控えてたり寝室を暗くして眠るように心がけましょう!

 

握力80kgに到達するためのトレーニング方法21 選

ここからは、握力80kgに到達するためのトレーニング方法を21種目ご紹介していきます。

強い握力を手に入れるためには、前腕筋群や手指の筋肉にさまざまなアプローチで負荷をかけなければなりません。

そこで、器具を使わないトレーニングと器具を使ったトレーニングに分けて、効果的な種目を厳選しました!

ウォーミングアップをして、さっそくはじめていきましょう!

 

器具を使わないトレーニング

1.指立て伏せ

指立て伏せは、指を立てて手のひらを床から離して行う腕立て伏せのことです。

指先だけで自分の体重を支えるので、強力なピンチ力が身につきます。

  1. 床にうつ伏せになり、肩幅よりやや広めに開き肩の下あたりに手を置いて指で支える
  2. ゆっくり肘を曲げて上半身を沈める
  3. 胸が床につく手前まで沈めたら、ゆっくりと上体を持ち上げスタートポジションに戻る

ポイントは、普通の腕立て伏せと同じように、肩を落として肩甲骨を閉じるイメージで行うことです。

また、かかとから肩までしっかりと伸ばし、腰がそらないように注意しながら行いましょう!

 

2.片手指立て伏せ

片手指立て伏せは、片方の手指だけで体を支えて行う腕立て伏せです。

両手で行う指立て伏せよりもはるかに強度の強いトレーニングなので、十分にケガに注意しながら行いましょう。

  1. 床にうつ伏せになって両足を広めに開き、肩幅程度で肩の下あたりに手を置く
  2. 片方の指を立てて、反対の腕は腰の後ろにまわす
  3. 指を着いていない方に体をねじりながら、ゆっくり肘を曲げて上半身を沈める
  4. 胸が床につく手前まで沈めたら、ゆっくりと上体を持ち上げスタートポジションに戻る

ポイントは、足幅を広めにとってバランスを保ちながら行うことです。

また、片手指立て伏せは指への負担がかなり大きな種目なので、限界まで行わないようにしましょう!

 

3.フィンガーパーム・エクステンション

フィンガーパーム・エクステンションは、手のひらを床につけた状態から指を立てるトレーニングです。

指に強い負荷がかかるトレーニングなので、はじめは膝立ち状態から行い慣れてきたら膝を上げて行っていきましょう。

  1. 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手のひらをつく
  2. ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

ポイントは、手のひらから順番に床から離していくことです。

また、体重のかけ方で負荷が変わるので、自分の握力に合わせて調整しながら行っていきましょう!

 

4.インナーフィンガーパーム・エクステンション

インナーフィンガーパーム・エクステンションは、手を内側に向けて行うフィンガーパーム・エクステンションです。

手を内側に向けて指を立てる動作で、前腕筋群の外側の筋肉を鍛えられます。

  1. 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手を内側に向けてをおく
  2. ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

ポイントは、指先を向かい合わせるように床に手をおくことです。

また、肘を外側に張って動作すると前腕筋群の外側に刺激が与えやすくなります!

 

5.アウターフィンガーパーム・エクステンション

アウターフィンガーパーム・エクステンションは、手を外側に向けて行うフィンガーパーム・エクステンションです。

インナーフィンガーパーム・エクステンションと逆で、前腕筋群の内側に負荷が与えられます。

  1. 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手を外側に向けてをおく
  2. ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

ポイントは、しっかりと脇を閉じてやや肘を曲げて動作すると、肘や手首の負担を軽減しながら行えます。

また、自分の筋力に合わせて体重のかけ方を調整しながら行っていきましょう!

 

器具を使ったトレーニング

1.懸垂

懸垂といえば、一般的に背中を鍛えるトレーニングのイメージが強いのではないでしょうか?

しかし、バーを握って動作するというのは握力の強化にも効果的なんです。

  1. 肩幅よりやや広めに腕を開きバーにぶら下がる
  2. 胸を張った状態で体を引き上げる
  3. あごがバーの位置を超えたら、肘が伸びきるまで体を下ろす

ポイントは、引っ掛けるようにバーを握るのではなく、しっかりと握り込むことで強化につながります。

また、肩を落として胸に引きつけるイメージで行いましょう!

 

2.ナロースタンス懸垂

ナロースタンス懸垂は、手幅を狭くしてバーにぶら下がって行う懸垂トレーニング。

手幅を狭くすることで前腕の筋肉が収縮しやすくなるので、背中だけではなく握力の強化にも効果的なんです。

  1. 肩幅よりやや狭く腕を開きバーにぶら下がる
  2. まっすぐに体を引き上げる
  3. あごがバーの位置を超えたら体を下ろしていく

ナロースタンス懸垂では、握る手の親指をバーの上から引っ掛けるのではなく、下から巻きつけるように握るのがポイントです。

また、体を上げたときに手首を巻き込むようにすると前腕の筋肉により刺激が与えられます!

 

3.L字懸垂

L字懸垂は、足を前に曲げて行う懸垂トレーニングです。

足を前に曲げることにより重心が前に傾くので、前腕の筋肉に負荷が与えられやすくなります。

  1. 肩幅よりやや狭く腕を開きバーにぶら下がる
  2. まっすぐに体を引き上げる
  3. あごがバーの位置を超えたら体を下ろしていく

ポイントは、体の前に重心が乗るように膝から先はできるだけ前方に出しておこないましょう。

また、慣れてきたら膝を伸ばして行うと前腕により強い負荷を与えられます!

 

4.タオル懸垂

タオル懸垂は、バーに引っ掛けたタオルを握って行う懸垂トレーニングです。

タオルを強く握り込まなければ体を持ち上げられないので、強いクラッシュ力が求められます。

  1. バーにタオルを2枚引っ掛け、肩幅よりやや広めの幅で設置する
  2. タオルを握って体を浮かせる
  3. まっすぐに体を引き上げる
  4. しっかりと上げきったら、ゆっくりと体を下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、引っ掛けたタオルのできるだけ上部を握ると体を引き上げやすくなります。

また、あくまで握力を鍛える懸垂のやり方なので、体を下ろしたときに肘は伸ばさなくてもOKです!

 

5.ハンドグリップ

ハンドグリップを使ったトレーニングは、握力を強化するもっとも有名な種目です。

持ち運びも簡単でどこでも気軽に使えるので、人気アイテムのひとつとして知られています。

  1. ハンドグリップを手に取り、親指以外の指先をハンドグリップにかける
  2. ゆっくりと力を込めて握り、閉じたところで5秒間保持する
  3. 力を抜いてもとスタートポジションに戻す

ポイントは、ハンドグリップを閉じたあとさらに力を入れて押し込んで保持することです。

また、最後まで閉じられないハンドグリップで行う場合は、閉じれるところまで閉じたあと両手で補助して閉じ、その状態で5秒間保持するように行いましょう!

 

6.リストカール

リストカールは、ベンチ台に腕を置きダンベルを握って手首だけを持ち上げるトレーニングです。

前腕筋群のなかでも、主に前腕屈筋群を鍛えることができます。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを上に向けて手首だけを出した状態でダンベルを持つ
  2. 手首だけを持ち上げる
  3. 手首を上げきったらゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る

ポイントは、ダンベルを上げるときに手首で巻き上げるイメージで行うことです。

また、ダンベルを下ろした際に、指先に引っ掛けるような位置まで下ろすと前腕伸筋群がストレッチされてより効果的!

 

7.リバースリストカール

リバースリストカールは、リストカールとは反対で手の甲を上に向けてダンベルを持ち上げるトレーニングです。

前腕筋群の外側の筋肉が鍛えられ、手首を外側に反らす動作を強化できます。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを下に向けて手首だけを出した状態で両手にダンベルを持つ
  2. 手首だけを持ち上げる
  3. 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る

リバースリストカールは腕がベンチ台から離れやすいので、しっかりと前腕をベンチ台につけて手首の力だけで動作するようにしましょう。

初心者の場合は、前腕が浮かないように片方の手で抑えるなど片腕ずつ行っても良いかもしれません!

 

8.シーテッドリストツイスト

シーテッドリストツイストは、座った状態で膝の上に腕を置きダンベルを旋回させることで前腕を鍛えるトレーニングです。

ツイストする動作により、前腕筋群のなかでも橈側手根屈筋と尺側手根屈筋を同時に鍛えられます。

  1. 椅子に座って膝先から手首だけが出るように腕を置き、両手にダンベルを持つ
  2. ダンベルをゆっくりと回転させ手首を内側にひねる
  3. 内側にひねりきったら、反対に回転させ外側にひねる
  4. 外側にひねりきったら、再度、反対に回転させ内側にひねる

ポイントは、手首をできるだけ大きく旋回させることです。

また、膝に乗せている腕が動いてしまうと他の部位に負荷が逃げてしまうので、しっかりと固定して動作しましょう!

 

9.L字アーム・ダンベルツイスト

L字アーム・ダンベルツイストは、立った状態でダンベルを持ち手首を旋回させて前腕を鍛えるトレーニングです。

立った状態でダンベルを持つことで、前腕筋群の筋肉だけではなく上腕二頭筋も同時に鍛えられます。

  1. まっすぐ立った状態で両手にダンベルを持ち、肘を90度に曲げる
  2. ダンベルをゆっくりと回転させ手首を外側にひねる
  3. 外側にひねりきったら、反対に回転させ内側にひねる
  4. 内側にひねりきったら、再度、反対に回転させ外側にひねる

ポイントは、しっかりと肘を固定して手首だけを旋回させることです。

また、手首に負担の大きな種目なので、ゆっくりと手首をひねりじっくり効かせるイメージで行いましょう!

 

10.リストスピネーション

リストスピネーションは、ベンチ台に腕をおいてダンベルの重りの部分を持って旋回させるトレーニングです。

片腕ずつ固定して行うので、前腕の橈側手根屈筋と尺側手根屈筋を集中的に鍛えることができます。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、片方の手にダンベルの端を持ち、もう片方の手で腕を押さえる
  2. 手の甲を上に向けてスタートポジションにつく
  3. ダンベルが垂直になるまで手首を旋回させる
  4. ゆっくりともとの位置に旋回させスタートポジションに戻る

リストスピネーションは、早く旋回させると手首に負担がかかってしまうので、ゆっくりと動作するのがポイント。

また、腕が動いてしまうと負荷が逃げてしまうので、反対の手で押さえて固定しながら行いましょう!

 

11.ラジアルフレクション

ラジアルフレクションは、立った状態で手首を縦に曲げてダンベルを持ち上げるトレーニング。

主に前腕屈筋群を鍛えられる種目として有名なトレーニング方法です。

  1. まっすぐ立った状態でダンベルの端を握る
  2. 手首を縦に曲げてダンベルを上げる
  3. 上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、肘が曲がってしまうと上腕二頭筋に負荷が逃げてしまうので、しっかりと腕を固定して肘は伸ばして動作するようにしましょう。

また、ダンベルを持ち上げきったところで1秒間ほど静止すると、より前腕の筋肉の収縮を感じられます!

 

12.ビハインドバックリストカール

ビハインドバックリストカールは、体の後ろでダンベルやバーベルを持って手首を曲げるトレーニングです。

動画はバーベルで行っていますが、基本的にダンベルでもまったく同じ動作で問題ありません。

  1. まっすぐ立った状態で体の後ろでダンベルを握る
  2. 手首を曲げてダンベルを持ち上げる
  3. しっかりと上げきったら、ゆっくりとダンベルを下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、できるだけ肘を固定して動かさないようにすることです。

また、手首を巻きつけるように行うとより前腕の筋肉が収縮します!

 

13.アウトサイドリストカール

アウトサイドリストカールとは、ダンベルを握って手首を外側に曲げる動作のトレーニングです。

主に手首の外側にある手関節の筋肉を鍛えることができます。

  1. まっすぐ立った状態でダンベルを両手に持ち、体の横にセットする
  2. 手首を外側に曲げてダンベルを持ち上げる
  3. 外側に上げきったら、ダンベルを下ろしスタートポジションに戻る

ポイントは、腕が外側に開かないようにして手首の力だけでダンベルを持ち上げることです。

また、ダンベルを上げきった位置で1〜2秒静止するとより筋肉の収縮を感じられます!

 

14.ハンマーカール

ハンマーカールは、縦向きにダンベルを持ち上げるダンベルカールのことです。

ダンベルカールといえば上腕二頭筋のイメージが強いと思いますが、縦向きにすることで上腕二頭筋の長頭筋と前腕の腕橈骨筋を同時に鍛えられます。

  1. まっすぐ立った状態で両手にダンベルを持ち、縦向きに構える
  2. 肘を支点にダンベルを持ち上げる
  3. ダンベルを上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、上半身の反動を使ってダンベルを持ち上げないことです。

また、ダンベルをしっかりと握り込むことで前腕の筋肉を意識しやすくなります!

 

15.ニュートラルリストカール

ニュートラルリストカールは、ベンチ台や椅子に座って膝に腕を置いてダンベルを縦に上下させるトレーニング。

前腕筋のなかでも特に橈側手根屈筋と尺側手根屈筋を鍛えられ、握力の強化や手首の可動域を向上させるのに効果的です。

  1. 椅子やベンチに座ってダンベルを握り、膝から手首が出るようにダンベルを縦に向けて前腕を置く
  2. 手首を曲げてダンベルを持ち上げる
  3. 上げきったら、ゆっくりとダンベルを下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、腕の力は使わずに手首だけを動かしてダンベルを持ち上げることです。

また、できるだけ手首を広く可動させる意識で行いましょう!

 

16.ダンベルピンチ

ダンベルピンチは、ダンベルの端を指先で持って保持するトレーニング。

指先のつまむ力であるピンチ力を強化するのにもっとも効果的な種目です。

  1. まっすぐ立った状態でダンベルの重りの部分を指先でつかむ
  2. 胸の前まで持ち上げる
  3. そのまま10秒ほどキープする

ポイントは、第一関節の指の腹で確実につかむことです。

また、初心者の場合は落下の危険もあるので、はじめは無理のない重量で行いましょう!

 

握力80kgを目指すために必須な4つのアイテム

強い握力を手に入れるためには、トレーニングを加速するアイテムを活用するのがおすすめ!

ここからは、80kgを目指すために必須のアイテムを4つご紹介していきます。

以下のアイテムを活用して、りんごを潰せる握力を目指しましょう!

 

ハンドグリッパー:握力トレーニングの定番

まずはじめにご紹介するのは「ハンドグリッパー」です。

ハンドグリッパーは握力トレーニングの定番として知られており、多くのアスリートやトレーニーが愛用しています。

ハンドグリッパーには数多くの商品がありますが、その中でもおすすめなのがIRONMIND社が製造しているキャプテンズ・オブ・クラッシュ(COC)シリーズのハンドグリッパー!

初心者向けの強度ものからNo.1〜No.4といった本格的な強度のものまで、実に11種類も取りそろえているんです。

COCシリーズのハンドグリッパーを選ぶ際には、「No.1(63kg程度)」「No.1.5(76kg程度)」「No.2(88kg程度)」の3つの強度をそろえておくのがおすすめ!

※商品リンクをお願いします。(IRONMIND キャプテンズ・オブ・クラッシュ ハンドグリッパー)

 

可変式ダンベル:前腕強化に欠かせない

握力を鍛えるためには、前腕の筋肉を鍛えることが欠かせません。

前腕を強化するのにもっとも効果的なのがダンベルトレーニングでしょう。

ダンベルにはさまざまな種類がありますが、なかでもおすすめなのが「可変式ダンベル

可変式ダンベルを使えば、自分のレベルや目標に合わせて重量を自由に調整することができます。

狙った部位に対して適切な負荷が与えられるので、高いトレーニング効果が期待できるんです!

また、可変式ダンベルには「着脱式(カラー式)」と「ダイヤル式」の2つのタイプがあります。

そこで、どちらがおすすめかというとダイヤル式が圧倒的に使いやすい!

少し値段は高くなりますが、とにかく重量設定が簡単なんです。

可変式ダンベルを選ぶ際には、他のトレーニングにも併用することを踏まえて40kgまでの高重量タイプを2つ準備しましょう!

 

プロテイン:筋肉の成長をサポート

握力80kgを目指すなら、筋肉のもととなるたんぱく質の摂取は必要不可欠です。

たんぱく質は筋肉の合成や修復に欠かせない栄養素。

しかし、食事だけでたんぱく質を補うのは、余計な栄養素を過剰摂取してしまう可能性があるのでおすすめできません。

そこで便利なのが「プロテイン」です。

プロテインとは、牛乳や卵などの食品から抽出したたんぱく質を粉末状にして飲みやすくしたサプリメントのこと。

アスリートにおける一日あたり必要なたんぱく質の摂取量の目安は「体重1kgあたり2.0g」といわれています。[4]

摂取量の目安から計算すると「体重60kgの人なら一日120g摂取」する必要があるということ。

以上の数値からもわかるように、食事だけで十分なたんぱく質を摂取するのは大変難しいのです。

つまり、バランスの良い食事はもちろんですが、くわえて積極的にプロテインを摂取するのが筋肉の成長や修復には欠かせません。

また、プロテインには牛乳由来のホエイプロテインとカゼインプロテイン(動物性)、大豆由来のソイプロテイン(植物性)の3種類があります。

味や溶けやすさ、価格などさまざまな条件で比較して、あなたにぴったりのプロテインを見つけてください!

 

サプリメント:ブーストに最適

握力80kgを達成するためには、適切なトレーニングとエネルギー補給が欠かせません。

そのためトレーニングの効率を高めるためには、サプリメントを併用するのも効果的です。

サプリメントにはさまざまな種類がありますが、特におすすめなのはテストステロンを増やす効果が期待できるタイプ。

テストステロンとは男性ホルモンの一種で、筋肉の成長や脂肪の燃焼、骨密度の維持などさまざまな生理機能を促進する役割があります。

また、テストステロンには意欲向上や闘争心アップにも効果が期待できるので、筋トレのモチベーション維持にもつながるんです!

以下の記事で、テストステロンを増やすためのおすすめサプリメント7選をご紹介しているので合わせて読んでみましょう!

【テストステロンブースターランキング】正しい選び方とおすすめサプリ7選

 

握力80kgを目指そう!

今回の記事では、握力80kgに到達するための方法について詳しく解説しました。

決して簡単な目標ではありませんが、継続的なトレーニングと努力によって必ず達成することができます。

達成するためには、まずは前腕筋群と手指の筋肉を意識してトレーニングをすること。

また、1RMの75%である10RMのトレーニングを週10セット以上行い、バランスの良い食事と良質な睡眠を心がけることも筋肉の成長には欠かせません。

今回ご紹介したトレーニング方法を実践して、りんごを潰せるくらいの握力を手に入れましょう!

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERGen

    ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。

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