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寝落ちは良くない!危険な5つの理由と対策
公開日:2022/10/26
更新日:2022/10/31
眠気に耐え切れず、いつの間にかそのまま眠ってしまう「寝落ち」。
気が付いたときには「イテテテ…」と体を起こしていませんか?
そう、寝落ちは身体に悪影響を与える行為なんです!
それだけでなく、習慣化すればいずれ精神的にも支障をきたす恐れまで…。
今回は寝落ちが危険な理由5つと、寝落ちの防止対策5つを紹介します!
Contents [目次を開く]
- 1. 多くの面で悪影響!寝落ちが良くない5つの理由
- 1.無理な姿勢で寝るため痛みや歪みの原因に
- 2.実は依存性あり!寝落ちじゃないと寝られなくなる
- 3.脳レベルの悪影響!光や音の刺激で寝つきが悪くなる
- 4.眠っても眠っても疲れたまま!睡眠の質が落ちる
- 5.居眠り急増!夜ふかしの習慣化で生活の質も悪化
- 2. 良くない寝落ちを防ぐための対策5つ
- 1.眠気がきたら就寝の合図!「寝るときは布団」をルール化
- 2.通話での寝落ちに限定して光刺激を避ける
- 3.睡眠の質を上げる音も存在!激しい音刺激を避ける
- 4.人の声で寝落ちするならラジオの導入もおすすめ
- 5.耐え難い眠気からくる寝落ちには昼寝で対策
- 3. まとめ:寝落ちを回避して質のいい睡眠を取るのが一番
多くの面で悪影響!寝落ちが良くない5つの理由
何となく体に悪いのでは?と思いながらも、放置してしまいがちな寝落ち。
実は寝落ちは肉体、精神、生活など多くの面に悪影響を及ぼすと判明しているんです!
寝落ちが良くない理由として、主に以下の5つが考えられます。
- ベッド以外で無理な姿勢で寝ることによる体の痛みや歪み
- 寝落ちじゃないと眠れなくなってしまう依存性
- 光や音の刺激による寝つきの悪さ
- 睡眠の質の低下
- 夜更かしの習慣化による悪影響
この記事では、なぜ寝落ちが体に悪いのか、具体的な実験結果を取り上げながら詳しく解説していきます!
1.無理な姿勢で寝るため痛みや歪みの原因に
夜間の仕事や勉強中に、机に向かったまま寝落ちしてしまう人も多いはず。
机に突っ伏した姿勢や意図せず寝落ちした体勢は、当然就寝には適していません。
本来、寝具は睡眠に適切な姿勢を作るためのもの。
デスクワークや立ちっぱなしの仕事などで身体にかかった負荷を、正しい寝姿勢によって取り除く役割も果たしてくれます。
よって、寝具を使わないで眠ると負荷がかかった状態から体が解放されず、大きな負担となってしまうのです。
無理な姿勢での睡眠は、翌日の寝違えや長期的な身体の歪みにつながる恐れもあります。
仕事や生活、将来に大きく影響を及ぼす事態にもなりかねません!
2.実は依存性あり!寝落ちじゃないと寝られなくなる
スマホで動画を視聴しながら、音楽を聴きながらなど、音と光に囲まれた状態で眠りにつく方も多いのではないでしょうか?
確かに音や光、声など人の存在を感じることで安心感を得られ、心地よく寝られそうな気もします。
しかし、その安心感に依存すると寝落ちじゃなければ眠れなくなる可能性もあるんです。
実際にネット上にも寝落ち通話に依存している方がいました。
寝落ち通話がないと寝れなくなっちゃいました どーやって依存から抜け出せばいいと思いますか? 友達の家とかに泊まりに行った時は普通に寝れました(口コミ引用:yahoo知恵袋)
常態化してしまえば、出張や旅行などのイレギュラーな場面で、睡眠に悩まされる場合も・・・
寝落ちによる悪影響から逃れられない負のループに陥る可能性も考えられます。
3.脳レベルの悪影響!光や音の刺激で寝つきが悪くなる
寝落ちは脳細胞レベルで悪影響を及ぼす習慣でもあります。
例えば、テレビや動画を付けたまま寝落ちしたケースで考えてみましょう。
目を閉じていても微かな光や音の刺激によって熟睡はできず、長時間うとうとし続けるはずです。
光が睡眠の質に及ぼす悪影響は、研究によって検証済み。
ノースウェスタン大学(シカゴ)などの研究者が20人の若年成人を対象に行なった実験では、室内光下で眠ることで夜間の心拍数が増え、交感神経が優位になると報告しています。[1]
つまり、脳と身体が休息に入れないまま、眠りの浅い状態が続くのです。
さらにドイツ航空宇宙センターの検証実験では、音、特に交通騒音によって寝つきが悪くなると確認されています。[2]
微睡む時間が長いのは、寝つきが悪いことと同義。
ずるずると就寝時間が遅くなっていき、睡眠時間の確保を邪魔してしまうのです。
4.眠っても眠っても疲れたまま!睡眠の質が落ちる
寝落ちの一番の悪影響ともいえる部分が、睡眠の質の悪化!
姿勢の悪い状態や光や音の刺激に囲まれた状態は、深い睡眠に入ろうとする身体と脳の邪魔をしてしまうんです。
通常の睡眠では身体は休息に入りますが、脳は起きたまま記憶の整理や肉体の疲労回復を行います。
寝ている間の呼吸の管理や睡眠の維持、翌朝の覚醒の準備も、就寝中の脳の重要な役割です。
ところが、寝落ちで気絶するように眠りに落ちると、通常行われるはずの脳の機能がシャットダウンされ、記憶の整理などが不可能に![3]
自然な睡眠リズムが維持されなくなるため、休息に必要なノンレム睡眠(深睡眠)も減少します。
脳が正常な機能を果たせず睡眠の質が悪化すれば、当然身体の疲労回復効果も減少・・・
寝ても疲れがとれず、不眠症に陥るケースもあります。
5.居眠り急増!夜ふかしの習慣化で生活の質も悪化
寝落ちで睡眠の質が改善されないまま疲労が蓄積すると、生活の質も悪化します。
もっとも多いのは、日中の居眠り!
疲労が溜まった身体が休息、つまり睡眠を求めるのは当然です。
寝落ちが続くと、本来就寝中に優位になるはずの副交感神経より、興奮性の交感神経が活発になった状態が続きます。
これにより自律神経が乱れ、起きていたい日中に突然眠気に襲われるのです。
ミシガン大学が大学生を対象に行なった調査では、50%の学生が昼間の眠気を報告、70%が「睡眠が不十分」と回答。
睡眠不足が昼間の眠気や学習、気分、自動車事故などに影響していると示唆しました。[4]
当然、この結果は社会人にも当てはまります。
慢性化すれば深刻な睡眠障害などを招き、健康を大きく損なう恐れも。
通院を要する事態に陥るのは避けたいですよね?
良くない寝落ちを防ぐための対策5つ
これまで解説してきた5つの理由を含む危険な寝落ち。
ただ、これらは適切な対策をすれば充分に回避可能です!
ここでは、すぐに始められる寝落ち対策法を5つご紹介します。
- 必ず布団で眠る
- 光と音の影響をなるべく減らすため、誰かとの通話だけの寝落ちにする
- 音楽の選定を工夫する
- ラジオをかけながら眠りタイマー機能で消えるようにしておく
- 昼間に仮眠を設ける
など、生活の中でほんのちょっと意識するだけで変えられる方法ばかりです。
習慣化してしまった寝落ちを改善したい方は、ぜひ参考にしてください!
1.眠気がきたら就寝の合図!「寝るときは布団」をルール化
「ちょっと眠たくなってきたな」と感じた時点で、布団に入る準備をしましょう!
仕事の最中などで「少しだけ仮眠をとろう」と目を閉じ気づけば朝だった、という方も多いはず。
座ったまま床やソファーでの寝落ちは、無理な姿勢によって肉体に悪影響を及ぼします。
夜に作業をする場合は時間を決めて取り組み、まぶたが重くなってきたら無理せず布団に入るのが、布団以外での寝落ちを避けるもっともシンプルな方法です。
意志だけでは難しいと感じる方は、作業環境に膝掛けやクッションなどの寝具代わりになるものを置かないことも対策のひとつ。
「寝るときは必ず布団」をルール化するために、夜の時間配分や作業環境を工夫してみてはいかがでしょうか?
2.通話での寝落ちに限定して光刺激を避ける
光や激しい音による刺激は極力避けたい!でも無音では眠れない・・・
そんな方には、寝落ちを誰かとの通話限定にする方法もあります。
現状寝落ちが習慣化しつつある方にとって、光と音を一切遮断し環境を一気に変えると、かえってストレスになる可能性も。
通話なら人の存在によって安心感を得つつ、光の刺激も避けられます。
「声がしなくなったら相手に電話を切ってもらう」「寝落ち寸前にミュートにする」など工夫すれば、音の刺激の回避も可能です。
協力してくれる通話相手が必要ですが、現状寝落ちしないと寝つけないと感じている方は試してみてはいかがでしょうか?
寝つきの良さを保ったままゆっくり改善を目指し、いずれは正常な状態での寝つきを目指しましょう。
3.睡眠の質を上げる音も存在!激しい音刺激を避ける
音がないと眠れない方は、聴く音楽の質やジャンルを変えれば、睡眠への悪影響を避けられる場合もあります。
睡眠の質を低下させるのは、テレビのバラエティ番組やSNSの動画などの音。
シャウトやバンド楽器の激しい音が入るロックやパンクなどの音楽ジャンルもおすすめできません。
対して、ピンクノイズやヒーリングミュージック、自然界の音など、睡眠の質向上や自律神経のバランスを整えるのに効果的な音もあります!
動画を観てダラダラ過ごしながら寝落ちするクセがついている方にとって、いきなり無音で眠るのは落ち着かないかもしれません。
ぜひ静かな音楽の導入を検討してみてください。
YouTubeでは、睡眠導入の音楽を長時間配信しているチャンネルが複数あります。
音楽のサブスクリプションを利用して、睡眠用のプレイリストを作るのもおすすめです。
さらに、入眠に必要な時間を経過したら消えるようセットしておくとよいでしょう。
4.人の声で寝落ちするならラジオの導入もおすすめ
「ヒーリングミュージックや自然音は好みじゃない。」
「人の声がいちばん安心できる!」
そんな方には、ラジオの導入がおすすめです!
家電量販店や通販でお手頃なラジオが手に入りますし、最近ではスマホでも聴けます。
いろいろなクリエイターが声だけの配信を行うラジオアプリもあるので、お好みの方法で取り入れてみてください。
就寝中の脳への音刺激を避けるためには、タイマー機能の活用が最適です。
眠りにつく頃に消えるようセットし、脳が就寝中の役割を正常に果たせる環境を作りましょう。
5.耐え難い眠気からくる寝落ちには昼寝で対策
寝落ちの原因として、仕事での疲労の蓄積や前日の寝不足の影響なども考えられます。
そのような場合は、日中に短時間昼寝をすることで対策が可能です。
昼寝の適切な時間は10分~20分程度。
フリンダース大学(オーストラリア)が24名の健康な成人を対象に行なった実験では、5分間の昼寝ではほとんど変化が見られなかったものの、10分間で眠気や倦怠感、活力、認知能力などの指標に改善が確認されました。[5]
20分間でも改善は見られましたが、効果の持続時間は10分間より短縮されます。
つまり、10分間の昼寝がパフォーマンス改善にもっとも効果的であると判明したのです!
逆に、長すぎる昼寝はNG!
1時間以上の仮眠は、夜の睡眠圧を下げてしまいます。
睡眠圧は眠気物質が溜まると高まるもので、長時間の昼寝によって低下しすぎると、肝心の夜に眠れなくなってしまうんです。
デスクで使用できる昼寝用のピローも販売されているので、活用しながら適度な時間の昼寝を取り入れましょう。
まとめ:寝落ちを回避して質のいい睡眠を取るのが一番
寝落ちのデメリットと対策法をご紹介しました。
質の良い睡眠で健康を維持するために、寝落ちはなるべく避けるべき!
実際に、睡眠の質が肉体と精神に与える影響は、想像以上に大きいのです。
今睡眠に問題を感じている方は、まずは寝落ちの改善から質のいい睡眠を目指しましょう!
睡眠の質向上のため、生活の改善とともにサプリメントを取り入れるのもおすすめです。
気軽にできる睡眠の質改善を試してみたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください!
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