シラジットでテストステロンは増加する?注目の研究データ8つ

公開日:2023/01/02
更新日:2023/01/13

まるで鉱石のような見た目の『シラジット』は、近年注目されているテストステロンブースター。
その他にも様々な健康効果があると言われており、テストステロン増加との関係もありそうです。
今回は研究データを基に、シラジットのテストステロンブースターとしての性能と可能性を考察していきましょう。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

シラジットの作用とは?なぜテストステロンが増える?

シラジット(Shilajit)はヒマラヤ山脈などの山地でとれる、かなりユニークなテストステロンブースターです。

タールのような粘り気のある成分で、海底が隆起した後、岩の中で腐植土・ミネラル・植物性有機物が圧縮されてにじみ出たとされています。

インドの伝統医学アーユルヴェーダでは様々な用途で使われ、男性機能強化や媚薬としても珍重されてきました。[1]

サンスクリット語で「山の征服者、弱さの破壊者、岩の勝者」などの意味があり、他の多くの国々でも様々な名前がつけられ活用されてきた成分です。

苦味と牛のおしっこのような臭いがありますが、80種類以上のミネラルとフミン酸、フルボ酸などの健康成分を含んでいます。

特にフルボ酸は栄養素を体内の組織に届け、有害物質を取り除く重要成分です。[2]

シラジットは2種類のメカニズムでテストステロンを増加させます。

一つはテストステロン生成のトリガーとなる、黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンを増やすこと。

もう一つはテストステロンの材料(前駆体)となるDHEA-S(デヒドロエピアンドステロン硫酸)を増やすことです。[3]

以下この記事では、研究データに基づきテストステロンブースターとしてのシラジットの性能と可能性を考察してみたいと思います。

 

シラジットのテストステロンに関する研究データ8つ

実は、シラジットのテストステロンブースター効果に関する信頼できる臨床試験はまだ2件しかないようです。

しかし、テストステロン増加と同様の効能が複数報告されています

 

1.テストステロン増加

最初の臨床試験は2010年、JBロイ州立アーユルヴェーダ医科大学で実施したものです。

性的不能とされる30~45歳の男性35人がシラジット200mgを90日間摂取したところ、血液中のテストステロン濃度が4.85ng/mlから5.99ng/ml(+23.5%)に増加しました。[4]

もう1件は、2015年にJBロイ州立アーユルヴェーダ医科大学、西ベンガル州政府、西ベンガル健康科学大学が行なった共同研究。

こちらの被験者は45~55歳の健康な男性です。

38人がシラジット500mgを90日間摂取するとテストステロン総量は4.84ng/mlから5.83ng/ml(+20.4%)に、遊離型テストステロンは15.36pg/mlから18.30pg/ml(+19.14%)に増加しました。

テストステロンの前駆体DHEA-Sも31.6%増の190.57μg/dlに増えています。

一方プラセボ(偽薬)を摂取した37人のテストステロン総量は5.82ng/mlから4.45ng/mlに、遊離型テストステロンは19.30pg/mlから12.21pg/mlにどちらも大幅減少し、DHEA-Sは微減でした。[5]

この後の臨床試験はないようですが、動物実験では、2018年にバナラス・ヒンドゥ大学とムンバイ大学の研究者たちがマウスにシラジットを35日間投与したところ、血液中のテストステロンが増加したという報告があります。[6]

 

2.精子の改善

シラジットのテストステロンブースター効果の研究は発展途上ですが、テストステロン増加による男性機能改善は期待できます。

先述の2010年の臨床試験では、被験者の試験前の精子容量平均は2.13ml、精子の数は精液1mlあたり1,060万個でしたが、90日後にはそれぞれ2.93ml、1,711万個に増加しました。

精子容量は37.6%、精子の数は61.4%の増加です。

さらに、活発な精子の比率が17.4%、正常な精子の比率も18.9%増加。

2018年のマウス実験でも、シラジット投与で生殖器が大きくなり、精子の量も増えました。

媚薬効果も複数報告があり、アーユルヴェーダの時代から信じられてきた男性機能改善効果が科学的に裏付けられています。

 

3.筋肉疲労の緩和

さらに上記臨床試験を念頭に置いた研究から、シラジットの予想外の効果も発見されています。

2019年、アメリカ・ネブラスカ大学の研究グループは、シラジットがテストステロンを増やして筋肉に好影響を与えると想定して、臨床試験を行いました。

被験者は、アスリートとまでは言えないものの運動習慣がある20代前半男性63人です。

21人ずつ3グループに分かれてシラジット500mg、250mg、プラセボのいずれかを8週間摂取し、運動パフォーマンスの変化を調べました。

膝を伸ばす運動を合計100回行い、運動前後の最大筋力(MVIC)を比較して、疲労による筋力低下を調べたのです。

すると、500mg摂取グループは試験前には運動後の最大筋力が14.1%低下したのに、8週間後には低下幅が9.0%に縮まりました。

一方250mg摂取グループは16.5%から16.0%の微減、プラセボグループでは13.0%から14.2%となり、筋力低下が悪化しています。

これでシラジットが筋持久力を改善することが分かりました。

ただし、理由は不明ですが、この試験では8週間後の最大筋力が3グループ全てで試験前より同じくらい下がっており、筋力増加での効果は見られません。[7]

一方、2016年のアメリカ・オハイオ州立大学とインドの健康食品メーカーによる臨床試験では、シラジットが遺伝子レベルで筋肉に好影響を与えると判明しています。

被験者はBMI平均28.9で肥満と判定された平均年齢35.7歳の成人男女。

16人が8週間にわたってシラジット250mg入りカプセルを摂取しつつ、ランニングマシンで一定の強度のトレーニングを週3回行いました。

試験終了後に太ももの外側広筋内部の遺伝子の変化を調べると、筋肉を形成する成分(ECM)によって発現する17種類の遺伝子が大幅に増加していたと報告されています。[8]

シラジットによるテストステロン増加と、筋肉や運動パフォーマンスの変化には関係がありそうですね。

 

4.関節や骨の保護

ネブラスカ大学の臨床試験では、シラジットがテストステロンを増やして関節や骨を保護する可能性も見えてきました。 

血液中の「骨吸収マーカー」ヒドロキシプロリン(HYP)の測定では、500mg摂取グループは試験前の2.26μg/mlから1.66μg/mlに減少、250mg摂取グループがこれに次ぐ2.25μg/mlから1.89μg/mlへの減少。

一方プラセボグループでは、2.12μg/mlから2.02μg/mlの微減にとどまっています。

「骨吸収マーカー」とは、骨のカルシウムが吸収されると増加する物質です。

この研究グループはヒドロキシプロリンがコラーゲン分解の際多く発生する点に注目し、シラジットが結合組織、つまり腱やじん帯の負傷を防ぐのではないか、と期待しています。

これもテストステロン増加と関係がありそうです。

テストステロンが骨の形成を刺激して骨密度を向上させると同時に骨吸収を抑制することは以前から知られていて、最近のレビューでも再確認されています。[9]

骨吸収マーカーが減少するのはテストステロン増加の付随現象というわけです。[10]

実際シラジットは骨折治療でも効果があると示唆されています。

シャヒード・ベヘシュティ大学を中心とするイランやドイツの大学が行なった臨床試験では、「モミアイ」(Momiai)摂取によって骨折の治癒期間が短縮されました。

モミアイはシラジットのペルシャ語名です。

160名の骨折患者にモミアイ500mgまたはプラセボのいずれかを28日間与えたところ、モミアイ摂取者は平均129日で完治したのに対し、プラセボ摂取者は平均153日かかったとのこと。[11]

シラジット摂取後のテストステロンと骨吸収マーカーの増減を同時に測定する臨床試験が行われれば、骨や関節に対するメカニズムも解明できるでしょう。

 

5.糖尿病の治療

シラジットの糖尿病治療効果もテストステロン増加と関係があるかもしれません。

2014年のバナラス・ヒンドゥ大学のアーユルヴェーダと現代医学の研究者たちの共同研究が、大変興味深い内容です。

この臨床試験では、糖尿病に対する「シラジツ」(Silajatu)など伝統療法と、現代医学の血糖降下薬の効果を比較検証しています。

シラジツはシラジットのベンガル語名です。

シラジツ1,000mgを3ヶ月摂取した23人は空腹時血糖が平均8.93%、食後血糖が24.20%低下しましたが、血糖降下薬使用者28人は空腹時血糖が21.61%、食後血糖が25.30%低下しました。

血糖値改善では現代医学に軍配が上がったと言えます。

しかし、シラジツは様々な自覚症状のスコアで血糖降下薬を圧倒しているのです。

まず、頻尿スコア平均が65.2から4.3に、多食43.5、多飲52.2がともに0と劇的な改善を示し、肉体虚弱も65.2から4.3に改善しました。

一方、血糖降下薬使用者では頻尿が46.4から21.4、多食32.1から10.7、多飲28.6から21.4、肉体虚弱50.02から28.6となっており、それほど改善していません。

性欲減退もシラジツで87.0から39.1へと大きく改善しましたが、血糖降下薬では78.6から67.9の微減でパッとしない結果に。

また、関節痛も30.4から8.7の大幅減少に対し、血糖降下薬では25.0から21.4への減少にとどまり、シラジツの優位が明らかです。

シラジットの性的機能と関節への効果が臨床試験だけでなく、使用者の実感でも表れているのが興味深いですね。

この試験ではさらにアーユルヴェーダ研究らしく、被験者にオージャス(Ojas)とアグニ(Agni)の力も自己評価してもらっています。

オージャスとは免疫と活力、アグニとは消化や不要物除去をつかさどる「生命の火」を意味するアーユルヴェーダ用語です。

シラジツ服用者のオージャスは6.96から3.17に、アグニは4.61から1.09に改善。

一方で血糖降下薬使用者のオージャスは5.57から4.64、アグニは5.11から3.39への改善にとどまっています。[12]

2020年タブリーズ医科大学(イラン)の研究グループも、シラジットの健康上のメリットに関する研究を19種類もの名称で検索してレビューし、その中で糖尿病に対する効果を取り上げました。[13]

周知の通り、体内の脂肪を減少させ筋肉を増やすテストステロンには血糖値を下げる働きがあり、糖尿病治療でも活用されています。

糖尿病治療でも、テストステロン増加との関連を検証する必要がありそうです。

 

サプリで摂取するならプリマビエがおすすめ!

以上、研究データからシラジットのテストステロンブースターとしての性能と様々な可能性を見てみました。

まだ臨床試験は少ないものの、性的機能だけでなく、筋肉、骨、関節、糖尿病、疲労、ストレスに対する効用でもテストステロンとの関係がありそうで、今後の研究の進展が楽しみです。

シラジットの安全性は十分検証されています。

致死量(LD50)は体重1kgあたり2g以上なので、誤って摂取する恐れはまずありえないでしょう。[14]

2003年のサワイ・マン・シン医科大学とインド国立アーユルヴェーダ研究所による臨床試験でも、16~30歳の30人が45日間カプセルで2g摂取しても血液、体重、心拍数などに異常はなく、むしろコレステロールや抗酸化で改善が見られたとのこと。[15]

病気療養、妊娠、授乳など、医師との相談が必要な事情がなければ問題なさそうです。

臨床試験での使用例を参考に、まずは1日200~500mg摂取で効果を試して調整するのが無難と思われます。

ただし、天然のシラジットには様々な雑菌や不純物が混ざっているので、精製された成分をサプリで摂取すべきです。

その中でも欧米で特許取得済みの商標成分プリマビエ(PrimaVie)がおすすめ。

プリマビエは高品質で安全性が高く、フルボ酸が重量の50%以上配合されるなど、有効成分の含有量も規格化されているため、安定した効果も期待できます。[16]

実は、この記事でご紹介した2件のテストステロン臨床試験やその他多数の研究でも、プリマビエが使用されているんですよ。

研究者がプリマビエを高く評価していると分かりますね。

プリマビエは最近日本にも導入され、日本の有名メーカーもサプリを開発販売している注目の成分です。

強力なテストステロンブースターは色々ありますので、まずはこちらの人気サプリと比べて検討されることをおすすめします。

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