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【驚き】意外と知らないオナニーとテストステロン7つの関係性
公開日:2020/01/13
更新日:2022/06/03
週に平均3回行われる男性のオナニー。
オナニーをすると男性ホルモンが増える減るなどの噂を良く聞きますよね。
中にはテストステロンを増やすためにオナ禁をする人もいる程。
自慰行為とホルモン分泌の関係性を解説します。
Contents [目次を開く]
オナニーと男性ホルモンに関する噂
我々男性に最も身近な行為と言っても過言ではないのがオナニー(自慰行為)。
2017年にテンガヘルスケア社が行った5000名以上を対象にした「全国男性自慰行為調査2017」によれば、日本人のオナニー平均頻度は週に2.94回[1]。
ちなみにこの調査では次のような事が判明しました。
- 最高頻度の県:神奈川県(3.77回)
- 自慰行為の姿勢:椅子に座る(33.6%)
- オカズ:実写無料アダルト動画(79.5%)
一週間に平均3回行うマスターベーション。身近な行為という事もあり体質の変化とも大きな関わりがあります。
特に良く話題に上がるのが男性ホルモンの一種であるテストステロンとの関係性。実際に世間の声に目を向けてみましょう。
オナニーしすぎたら男性ホルモンが少なくなると聞いたんですが、本当ですか?(引用:Yahoo知恵袋)
オナニーとは精液を排出する行為。そんな事から男性ホルモンが減少してしまう事を懸念する声。
オナニーをたくさんすればするほど、男性ホルモンがよく出て、ブサイクになったり、汗臭くなったり、毛深くなったり、ニキビがたくさんできたり、キモくなる、と聞きました(引用:Yahoo知恵袋)
このようにオナニーをすると男性ホルモン(テストステロン)が増えるという声や、その逆で減ってしまう事を心配する男性もいます。
他にも以下のような心配や不安の声が大量に存在します。
- オナ禁をすると男性ホルモンが増える
- オナニーのし過ぎで抜け毛が増える
- オナニーすると男性ホルモンが増えて肌荒れする
一体何が本当で何が嘘なのでしょうか?今回はオナニーとテストステロン等のホルモンの関係性を説明します。
オナニーとテストステロンの関係性
早速謎に包まれたマスターベーションとホルモン分泌の関係性について解説をしていきます。実際の実験を基にした関係性7つを紹介します。
関係1.オナニー中はテストステロンが増える
オナニーをすると男性ホルモンが増える、減るといった話題は良く目にしますよね。それはオナニーというよりも射精とホルモンの関係性に関する事。
ではオナニーをしている最中の体内のホルモン分泌状況はどうなっているのでしょうか?
海外の医療誌「Journal of Endocrinology」の52号によれば、マスターベーションや女性とのセックス等、体が性的興奮状態にある場合、体内のテストステロン量は増加するのです[2]。
これは性行為に関わらず、体が興奮状態にあるとテストステロンは通常時よりも多く分泌されます。
特にテストステロンは男性ホルモンの一種に分類されるだけあり、男性には女性の10倍から20倍ほどテストステロンが豊富[3]。
女性のオナニーよりも男性のオナニーの方がテストステロンの分泌量も高いと言えます。
関係2.射精によるテストステロン減少は一瞬
いきなりですが、オナニーをすると男性ホルモンが増える減るの会話に終止符を打ちましょう。
オナニーをして射精をすると同時にテストステロンも減ってしまう。そんな不安や心配を持っている人も多いはず。
安心して下さい。射精する事でテストステロン量が大きく減る事はありません。
オナニー等性的な興奮状態にある際中はテストステロン量は少しづつ増えます。射精する事で高まったテストステロン量は一時的に低下しますが、直ぐに通常値に戻るのです。
つまりオナニーを一回するだけでホルモンの量はほとんど影響を受けないのです。
関係3.長期感のオナ禁で男性ホルモン量低下
よく精力を強くしたい、テストステロン量を増やしたい等の目的でオナ禁をする男性がいますよね。
最初に言ってしまうと長期間にわたるオナ禁は逆効果という実験データがあるのです。
イタリアの大学(University of L’Aquila)の研究チームが83名の被験者に3カ月間オナ禁やその他一切の性行為禁止をさせた結果、総テストステロン量は37%減、遊離テストステロン量は29%も低下したのです[4]。
総テストステロン量とは体全体に蓄積されている男性ホルモン量で遊離テストステロンとは血中に存在するテストステロンを指します。
つまり何カ月間もオナ禁をすると精力や筋力、強いメンタルの源でもあるテストステロンは減ってしまう危険があるのです。
関係4.数日程度のオナ禁はテストステロンを増やす
逆効果になってしまう事のあるオナ禁。
しかし実際にオナ禁をした事のある男性であれば、精力やムラムラ感、活力が強くなったような感覚を経験した人もいるのではないでしょうか?
実は長期間オナニーを辞めると男性ホルモン量は低下しますが、数日間から数週間程度のオナ禁にはテストステロン量を増やす効果があるのです。
ドイツの大学(Universitätsklinikum Essen)が被験者に3週間のオナ禁を命じた実験では、被験者のテストステロン濃度が高くなっている事が確認されました[5]。
また中国の大学(Hangzhou Normal College)が28名の男性にオナ禁をさせた結果、オナ禁1週間後の血中テストステロン量が45%も上昇していた事が判明しました[6]。
つまり1週間から3週間程度のオナ禁であれば、通常時よりも男性ホルモンが豊富な力漲る感覚を体感できる可能性があるのです。
関係5.オナニーと抜け毛は直接の関係なし
自慰行為とホルモンの関係性5つ目は抜け毛に関する事。
よく精力が強く、男性ホルモン豊富な男性ははげやすい、抜け毛が多いという噂を聞きますよね。
そんな事もあってはオナニーをするとはげる、抜け毛が増えるという声も見受けられます。
確かに抜け毛と男性ホルモンには密接な関係性があります。しかし男性ホルモンとオナニーによって増えたり減ったりするテストステロンは別物。
まずは男性ホルモンとは一体何なのかを知る必要があります。
男性ホルモンとは複数のホルモンの総称であり、正式な名称はアンドロゲン(Androgen)。基本的に男性ホルモンと呼ばれるホルモンは次の3つ。
- テストステロン
- ジヒドロテストステロン(DHT)
- デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)
この中でオナ禁をする事で増えたり減ったりする男性ホルモンは一つ目のテストステロン。
抜け毛の原因になる男性ホルモンは二つ目のジヒドロテストステロン。
つまりオナニーをしたり、オナ禁をする事で直接抜け毛を増やすような効果はないのです。
関係6.ニキビの原因はジヒドロテストステロン
若い頃を思い出してみて下さい。特に十代半ばの思秋期の肌の状況を。
オナニーをし始めてたタイミングでニキビや肌荒れに悩んだ経験のある男性は意外と多いのではないでしょうか。
そのためマスターベーションを高頻度ですると、ニキビが増えるという噂を良く聞きますよね。
こちらも最初に答えを言ってしまいます。オナニーとニキビには直接の関係性はありません。
ニキビの原因は確かに男性ホルモンの一種ですが、テストステロンではなくジヒドロテストステロン。
ジヒドロテストステロンとはテストステロンが変換されて発生するホルモンです[7]。しかしテストステロンをジヒドロテストステロンに変換する機能を持っているのは5αリダクターゼと呼ばれる酵素。
5αリダクターゼの働きが活発であればあるほどジヒドロテストステロンが増えやすいのです。
ちなみにハゲやニキビが先天的な要因が原因と言われている理由は、5αリダクターゼの働きが遺伝によって決まってしまうからなのです。
オナニーを過度に行ったり、オナ禁をしたところで直接ニキビに影響する可能性は低いでしょう。
関係7.ストレスホルモンを減らす
さてここまでオナニーと男性ホルモンの関係性ばかりを話してきました。
最後に紹介するのはコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンと自慰行為の関係性。
コルチゾールとは人間がストレス感じている時に多く分泌されるホルモンの一種。ストレスとコルチゾール量は比例関係にあるため、ストレスホルモンと呼ばれています。
実はオナニーにはそんなコルチゾールの分泌を緩和して、ネガティブな感情を和らげる効果が期待出来るのです。
アメリカの大学(Michigan State University)の発表によると、セックスや射精、自慰行為等の性的な行為にはコルチゾールの量を低下させる効果があるとの事[8]。
出した後にスッキリした気分になるのはオナニーによってコルチゾールが減少しているからかもしれませんね。
オナニーはホルモンに劇的な影響は与えない
オナニーをすると男性ホルモンが増えるや減る。男性ホルモンが増える事ではげたり、ニキビが増えるなどの噂は数多くあります。
しかし科学的な根拠を調べると、実際ほとんどの噂はあくまで都市伝説にすぎないという事。
確かに短期間のオナ禁は一時的にテストステロン量を増やし、続けすぎると逆にテストステロン量は低下します。
しかし一回オナニーをした程度でホルモンの分泌量が増えたり減ったりする事はないのです。気にしすぎてストレスを溜めた方が、かえってテストステロンが下がりますよ。
ちなみに、テストステロンを増やしたい人はオナ禁ではなくサプリがおすすめです。最近では臨床試験でテストステロンの増加が認められた成分を配合した、最新のサプリが多数!テストステロンを増やしたいと思っている人はこちらの記事を必ずチェックすべきです!
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記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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