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男性の希望の星?カッコウアザミの研究データに基づく効果6個
公開日:2023/03/25
更新日:2023/04/12
ふわふわした可愛らしい花をつける『カッコウアザミ』は、実は男性にとって嬉しい効果をもたらす植物。
ほかにも、健康に関する研究が日々進められています。
今回は、カッコウアザミがもたらす健康効果を6つご紹介しましょう。
また、摂取するにあたっての注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
Contents [目次を開く]
カッコウアザミとは?
最近カッコウアザミと呼ばれるハーブが注目を集めています。
カッコウアザミはアフリカ・インド・東南アジア・オセアニアなど、熱帯や亜熱帯に広く分布するキク科の一年草。
各地の伝統医学で下痢や傷の治療、鎮痛など様々な目的で活用されてきました。[1]
現代医学による成分の分析も進み、抗酸化や抗菌、抗炎症作用も確認されていますが、最近の臨床試験では男性の若々しさを保つ働きも確かめられ、注目されるようになったのです。
そこで本記事では、カッコウアザミのメンズヘルスでの効果とその他の健康上の効果を見ていきたいと思います。
カッコウアザミの効果6つ
それでは、カッコウアザミがもたらす効果を6つご紹介します。
特に男性とって嬉しい効果が盛りだくさんなので、ぜひ最後までお読みくださいね!
1.前立腺肥大防止
前立腺肥大は男性の大敵です。
名古屋大学の泌尿器科学教室によると、尿道を取り囲む前立腺が肥大すると排尿困難、頻尿、残尿感などの症状が起こるとされています。
さらに悪化すると尿路感染、膀胱結石、腎機能不全など生命に関わる症状も発生するので、何らかの対策が必要です。[2]
2017年、シドニー大学やクイーンズランド工科大学などオーストラリアの研究グループが、前立腺肥大と診断された中高年男性に対して臨床試験を実施しました。
被験者の52人にカッコウアザミ成分250mgを摂取させると、12週間後には国際前立腺症状スコア(IPSS)平均が22点から15点に改善。
一方、プラセボ(偽薬)を摂取し続けた46人は平均スコアが20点から22点に悪化し、カッコウアザミ摂取グループに逆転されてしまいました。[3]
効果はてきめんですね。
2.頻尿改善
上述の臨床試験では、前立腺肥大の改善で頻尿も改善できると明らかになりました。
カッコウアザミ摂取者の1日あたり排尿回数は平均9.2回でしたが、4週間目には回数が減少し、12週間後には6.9回まで減少しています。
このうち昼間頻尿が約6.5回から5回強、夜間頻尿が約2.5回から2回弱に改善しました。
名古屋大学泌尿器科学教室によれば、日中8回以上の排尿で昼間頻尿、就寝後1度以上起きてトイレに行くなら夜間頻尿とのことですから、正常に近づいていますね。
一方、プラセボを摂取したグループの排尿回数は平均8回前後のままで、改善は見られませんでした。
カッコウアザミは男性の健康と生活の質を向上させる、うれしい成分と言えるでしょう。
3.育毛
さらに喜ばしいことに、カッコウアザミは前立腺肥大防止と同じメカニズムで育毛効果も発揮すると判明しました。
カッコウアザミは前立腺細胞の中での5αリダクターゼという酵素の発現を抑制し、テストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)に転換するのを防ぎます。
これが前立腺肥大を抑制するメカニズムです。
そして体内の5αリダクターゼを抑制すると育毛効果が生じることは、過去の臨床試験でわかっていました。
実際、2006年にデューク大学などアメリカの大学研究グループがカッコウアザミによる育毛効果を確認しています。
この実験では、21~45歳の男性416人に5αリダクターゼ抑制成分を24週間摂取させました。
結果として育毛効果のほか、頭皮と血液中のジヒドロテストステロンが減少し、テストステロンが増加していたそうです。[4]
この育毛メカニズムが、カッコウアザミの前立腺肥大防止と同じであると気づいたのがGencor(ゲンコア)社。
カッコウアザミベースの育毛成分を開発し、複数の臨床試験でその効果を確かめるだけでなく、この成分がプロスタグランジンD2(PGD2)という脱毛を引き起こす脂肪酸も抑制するとつきとめました。
同社の臨床試験では、28人の男女がこの成分のジェルを頭部に塗ったところ、8週間後には男性被験者の生え際が9.1~8.6cmから8.6~7.5cmに改善したとのこと。
ちなみに、生え際が後退していない男性の測定値は6~6.5cmだそうです。
さらに男性被験者は自己評価でも72.2%が生活の質が改善した、88.9%が発毛があったと回答しています。
女性被験者も自己評価で3分の2が生活の質が改善した、抜け毛が減った、発毛があったとし、全員が髪質が改善したと回答。[5]
別の臨床試験では同じ成分を経口摂取しても脱毛抑制、育毛促進効果があったそうなので、カッコウアザミ成分は塗っても飲んでも頭髪に良い影響を与えるようです。
4.抗炎症作用で鎮痛効果
実は、天然のカッコウアザミには有毒成分が含まれているせいか、最近まで現代医学での活用は進んでいませんでした。
ジェームズクック大学などオーストラリアの研究グループによると、適切な調合をしないとピロリジンアルカロイド(PAs)という成分の肝毒性や発がん性のリスクがあるとのこと。
そのため2022年時点でも、規格化されていないカッコウアザミの葉やエキスそのものの摂取や、治療目的の使用は避けるよう勧告しているのです。[6]
しかし、メンズヘルスのために飲んでも塗っても安全な成分が開発されて各国政府の認可を受け、その後を追うように他の目的で活用するための規格化が進んでいます。
抗炎症作用による鎮痛効果もその一例です。
2016年、サンタカタリーナ連邦大学などブラジルの研究グループが、関節リウマチの治療のためにカッコウアザミの成分を分析して規格化しました。
このエキスをマウスに投与したところ足のむくみが改善し、痛みをかばう行動が大幅に緩和されたそうです。[7]
2018年にはインドネシア大学も関節リウマチ治療のために葉のエキスを規格化しています。
こちらは有効成分が患部に浸透しやすいように、ナノ(100万分の1mm)レベルの微細粒子にしたジェルを開発。
関節変形症ラットの足に塗ったところ、効果が確認されたそうです。[8]
5.抗がん作用にも注目
カッコウアザミに含まれるフラボノイド「ノビレチン」には抗がん作用があると以前から知られています。
そしてノビレチンは、細胞レベルで様々な種類のがんの抑制に効果があるとも分かってきました。
2014年、ウアガドゥグー大学を中心とするブルキナファソ(アフリカ)の研究グループは、伝統医学で活用されているエッセンシャルオイルには前立腺がんと、膠芽(こうが)腫という悪性脳腫瘍の細胞を抑制する効果があると報告しています。[9]
2020年には漳州衛生職業学院など中国の大学研究グループも、子宮頚がん細胞(HeLa細胞株)をカッコウアザミエキス入り培養液に入れて、24時間後の状態を通常の培養液と比較しました。
すると、濃度400μg/mlの培養液に入れられたがん細胞の生存率は通常の50%となり、細胞の転移や増殖も通常の7~8分の1に抑えられたそうです。[10]
その後も乳がんや大腸がん、マウスの白血病細胞などの抑制で研究成果が報告されました。
カッコウアザミの抗がん作用に大きな期待が寄せられていると分かりますね。
6.生活習慣病改善にも期待
カッコウアザミは生活習慣病の治療でも期待され、研究が進んでいます。
2009年にはヤウンデ大学(カメルーン)の研究グループが、糖尿病に対するカッコウアザミの効果を検証する動物実験を行いました。
この実験では、ラットを対象にカッコウアザミの葉の抽出物を体重1kgあたり300mg摂取させたところ、正常ラットも糖尿病ラットも血糖値が大幅に減少。[11]
伝統医学の糖尿病治療に科学的裏付けが与えられたと言えます。
また、2020年にはカンパラ国際大学(ウガンダ)の研究グループも、上記の結果を踏まえた動物実験を行いました。
この実験でもカッコウアザミを体重1kgあたり250mg以上摂取した糖尿病ラットの血糖値は、水だけのプラセボを飲んだ糖尿病ラットより大幅に低下。
さらに、血液中の悪玉コレステロール(LDL)もプラセボを飲んだラットの約3分の1程度にとどまり、健康なラットと大差がないなど、心臓病や動脈硬化を防ぐ効果が確認されました。[12]
さらに、抗がん成分ノビレチンには認知機能障害を改善する効果もあるとわかっています。
カッコウアザミには多様な健康成分が含まれているので、これからますます多様な健康効果の解明が進むことでしょう。
カッコウアザミは規格化されたサプリで摂取しよう
前立腺肥大を防止して頻尿を改善し、育毛効果もあるカッコウアザミ。
テストステロン減少も抑制するので、若々しさを求める男性にとっては一石四鳥の期待の星と言っても過言ではありません。
メンズヘルス以外の領域でも臨床試験が行われて、様々な医療や健康効果で役立つ日が待ち遠しいですね。
しかし、カッコウアザミそのものは肝臓に有害で発がんリスクもあるピロリジンアルカロイド(PAs)も含んでいるので、食べたりしてはいけません。
あせらずに、信頼できる製造者が規格化したサプリを入手しましょう。
なおサプリ摂取量は、ゲンコア社の臨床試験では粉末250mg摂取で効果が出ているのが目安になります。
メンズヘルスでも全身の健康でも大活躍しそうなカッコウアザミサプリ、見逃さずに活用したいものですね。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
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