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【注意】寸止めオナニーは本当に危険?やり方とリスク5つ
公開日:2019/06/08
更新日:2022/02/09
男性であれば無意識に行っている寸止めオナニー。
ネットやSNSでは寸止めは危険という噂が立っています。
本当に寸止めオナニーは危ないのでしょうか?
専門家の意見を調査してみました。
Contents [目次を開く]
寸止めオナニーとは
寸止めとは一人でオナニーする際やパートナーとのセックスの際に射精を意図的に我慢して遅らせる事を指します。寸止めオナニーは射精コントロール、オーガズムコントロール、英語ではEdgingと呼ばれるテクニックの一つです。
おそらくあなただけではなく、ほとんどの男性が無意識のうちに寸止めオナニーを行っているとされています。寸止めオナニーに特に決められたルールはなく、イキそうになったらペースや力を緩めて一旦落ち着かせて、ペニスが萎える前にまた手を動かし始める事を指します。
そんな寸止めオナニーですが、ネットやSNSを調べていると「やらない方が良い」、「精子が逆流するから危険」といった危険性に関する記事やコメントが大量に見つかります。射精を寸止めする行為は本当に危険なのかを徹底調査しました。
なぜ寸止めオナニーをするのか
まずはなぜ寸止めオナニーをする男性が多いのかを調査してみました。調査の結果、寸止めオナニーをする目的は人によって異なるようです。
寸止めオナニーをする理由で一番多かったのは単純に射精直前の快感を何度も味わいたいという性的快楽のためです。物足りないので何度か射精を我慢したうえで最後に出した時の方が気持ち良く感じる男性が多いようです。
また、中にはオナ禁をしており射精が出来ないため射精を何度も我慢して気持ち良さを味わい、そのまま射精をせずにオナニーを終える男性もいるようです。つまり射精をしない寸止めオナニーも存在するのです。
またオナニーではないものの、彼女やパートナーとセックスをする際に直ぐにイってしまうと女性が満足出来ないために、射精を我慢する男性もたくさんいます。パートナーとのセックスをより良いものにするためにも、自然と射精を我慢している男性はたくさんいるはずです。
しかしセックスの際に射精を我慢して寸止めする行為もメカニズム的には寸止めオナニーと同じです。もし寸止めオナニーが体に悪いのであれば、早漏気味の男性にとっては非常に深刻な問題になってしまいすね。
考えられる5つの危険性
さて結局のところ射精の寸止めに危険性はあるのでしょうか?いきなり結論を言うと寸止めを繰り返して射精を遅らせる事に危険性は確認されていないのです。
遅漏になる危険性
寸止めオナニーと遅漏は全くの別物です。イギリス最大のヘルスケアサイトである「National Health Service」の発表によると、遅漏とは射精が全くできない、もしくは性的刺激を受けているにも関わらず30分以上オーガズムに到達できない症状を指します[1]。
遅漏の主な原因はいくつかありますが、オナニーをするときの特殊な姿勢(床オナニー等)や強さ等に体が慣れてしまう事で、女性の膣内の弱い刺激では射精する事が出来なくなるのが大きな原因です。
基本的に射精を我慢して遅らせる事で遅漏になったり、膣内射精障害になる事はありません。もちろん特殊なオナニーを高頻度で行う事で、遅漏に繋がる可能性はあります。しかし寸止めと遅漏の繋がりは少ないと言えます。
遅漏を治すのであれば、日頃の自慰行為の方法や頻度を見直す事が効果的です。一番のおすすめは手ではなく膣内の刺激により近い専用のオナホールを利用する事です。テンガが発売する「メンズトレーニングカップ(フィニッシュトレーニング)」は遅漏を治す目的のオナホールです。
早漏になる危険性
射精を何度も寸止めするオナニーには早漏を悪化させてしまう効果も考えにくいでしょう。寸止めオナニーはどちらかと言えば早漏に悩む男性が射精までの時間を延ばすために行う射精コントロールのテクニックの一つでもあります。
射精を我慢し寸止めるする際に力が入るPC筋と呼ばれる下半身の筋肉を鍛える効果もあるため、むしろ早漏男性が女性との性行為の時間を延ばすためには効果的なトレーニングとも言えます。
実は遅漏同様に早漏にも様々な改善策があります。中でも早漏改善専用のオナホールの「テンガメンズトレーニングカップ(キープトレーニング)」は臨床実験において6週間で射精までの時間が2.4倍まで伸びた結果が出ています。
精液が逆流する危険性
寸止めオナニーの危険性に関する噂でたまに耳にするのが精液や精子が逆流するという事です。確かに尿道ギリギリまで到達した精液を戻す事で逆流してしまいそうな気はします。
精液が上手く排出されないのが逆行性射精と呼ばれる症状です。この症状は本来尿道を通って体外に排出される精液が膀胱に入り込んでしまう現象を指します[2]。逆行性射精が危険視される理由は精液が排出されない事で、男性不妊に陥ってしまうためです。
寸止めオナニーには確かにギリギリまで出かかった精液を戻す行為です。しかし出かかった精液が変な部位に入り込む事で、体に異常が発生する事はありません。
健康体の男性であれば膀胱への入り口(膀胱頸部)が閉じているため、射精時も寸止め時も精液が膀胱に入り込む事はありません。精液が意図せぬ場所に入り込んでしまう主な原因は、前立腺肥大の手術や糖尿病、脊髄損傷等によるものです。健康体の男性が寸止めオナニーをした事で精液が膀胱に入り込んでしまう危険性はまずないのです。
オナニーの時間が伸びる
寸止めオナニーや射精を遅らせる事自体には危険性はあまりありません。しかし寸止めを何度も繰り返す事で自慰行為をする時間が伸びすぎてしまうのは問題です。
オナニー自体には危険性はありませんが、長時間時間を割く事でプライベートや仕事への悪影響や中毒症状に陥ってしまう可能性はゼロではありません。
また長時間の自慰行為の際に強く局部を握り過ぎたりする事でペニス周辺の血管や組織が損傷してしまうと、勃起力低下やED等の症状が発生する可能性もあります。
最後まで射精しないのは危ない
寸止めオナニーで射精を遅らせる事自体にはデメリットはほとんどありません。しかしさんざん寸止めした挙句最後に射精をせずに自慰行為を終わらせている場合は注意が必要です。
実は定期的な射精には危険よりもメリットの方がたくさんあるのです。アメリカの大学(Boston University )で2016年に行われた調査によると、定期的に射精をしているほど前立腺癌のリスクが低い事が確認されています[3]。
また男性医療の第一人者である泌尿器科医の小堀善友先生は射精について次のように説明しています。射精しないと運動率が下がってしまうおそれがあるんです。だから私はどんどん射精しろと言っています。最低でも週一、むしろ多いに越したことはないです(引用:浜松町第一クリニック)
つまり射精を全くしない寸止めオナニーには精子の質を低下させてしまう危険があるという事です。特にこれから小作りや妊活に取り組む男性は射精なしの寸止めオナニーは控えた方がよさそうですね。
他にどんなメリットがあるのか
射精を伴う寸止めオナニーには実はたくさんのメリットあります。一つは早漏防止のトレーニングになる事です。射精を我慢する時に活躍する筋肉であるPC筋を鍛える事が出来ます。PC筋とはおしっこを我慢する時や肛門に力を入れたときに力が入る筋肉です。PC筋を鍛える事は勃起力向上にも効果的です。
また寸止めオナニーに限らず自慰行為自体にもメリットはあります。医療誌である「Journal of Endocrinology」オナニーをする事で男性の精力の源であるテストステロン量が上昇すると発表しています[4]。
またオナニーをする事でうつ症状やストレスを緩和する効果も期待出来ます。ストレスや鬱の大きな原因はコルチゾールと呼ばれるホルモンです。テストステロン量が増えると、ストレスの原因であるコルチゾール量は減少するのです。実際にアメリカの大学(University of North Carolina)で行われた調査ではテストステロンとコルチゾールには逆相関の関係性がある事が判明しました[5]。
正しいやり方は
寸止めオナニーに決められたやり方はありません。主なやり方としては射精する直前で手の刺激を緩めて、我慢出来たら再度手で刺激をあたる事を繰り返します。
注意すべきはオナニーをするときにペニスを強く握り過ぎない事です。強く刺激を与えすぎる事で、強い刺激に体が慣れてしまい膣内で射精が出来なくなってしまう危険性があります。
また足を延ばした足ピンオナニーや床や壁などにこすり付けるような行為も膣内射精障害や遅漏の原因になってしまいます。一番安全なやり方は膣内の圧力に一番近いとされるオナホールによる寸止めオナニーです。性行為本番に近い環境で寸止めオナニーをする事で早漏気味でも長時間プレイをするためのトレーニングになります。
【まとめ】正しく行えばデメリットは少ない
調査の結果、寸止めオナニーにはネットで噂されているほどの危険性はない事が判明しました。精液が逆流してしまう事による悪影響や早漏遅漏、その他の性機能低下のリスクは低いと言えます。
正しいやり方で最後にはしっかりと射精をすれば、男性不妊に陥る危険も防ぐことが出来ます。過度なオナニーや間違ったやり方で自慰行為をしない限り、寸止めオナニーに危険はないでしょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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