スマホ断ちで得られる効果10選!デジタルデトックスで人生が変わる!?

公開日:2023/02/07
更新日:2023/02/28

    スマホ断ち:デジタルデトックスとは

    皆さんは、スマホ断ちという言葉をご存じですか?

    一定の期間、スマートフォンやパソコン、インターネットの利用を控える事を指し、別名・デジタルデトックスの名でも知られます。

    私たちの生活に無くてはならない存在となったスマートフォン。便利なツールである一方で、スマートフォンでSNSや動画サイトを見る行動は、無限に時間を消費し続ける要因です。

    NHKが2021年に行ったメディア利用の生活時間調査では、1日当たりのスマートフォンや携帯電話の平均利用時間が1時間18分であったと報告されています。中でも20代は特に利用時間が多く、男女ともに1日当たり平均3時間以上の結果でした。これは、1日24時間のうち10%以上の時間をスマートフォンに費やしていることを意味します。

    また、スマートフォン利用時間の増加は、やるべきことを犠牲にする可能性もあります。そのため、スマホ断ちを意識してスマートフォン利用時間を減らすことで、限りある時間を有意義に過ごせるのです。

    実際SNS上でも、「スマホ断ちを実行することで一日を有意義に過ごせるようになった」との感想も見受けられています。

    【スマホ断ち5日目】
    使用は33分。
    浮いた時間は引き続き統計の勉強など。
    無理やり積ん読用の本を片付けてる感はある。
    しかし、1つ感じたのは、「YouTubeは全然中毒性がない」こと。
    見なくても全く影響なし。
    これを人生から削るだけでも、かなり有意義な時間は増えそう。
    (口コミ引用元:Twitter

    しかし、急にスマホ断ちのためにスマートフォンに全く触らないというのも難しいですよね。最初はスマートフォンを完全に封印するのではなく、毎日決められた時間や勉強時はスマートフォンの電源を切っておくなど、メリハリをつけるような使い方を心がけると良いでしょう。

     

    スマホ断ちで得られる効果10選

    スマートフォンの使い過ぎを自覚していて、スマホ断ちを実践しようとしている方に朗報です!

    実は、スマホ断ちには時間に対してだけでなく、体や精神面に対しても嬉しい効果があります。

    続いては、スマホ断ちで得られる10つの効果を解説します。

     

    肩こりや頭痛が解消される

    別名・スマホ首とも呼ばれるストレートネック

    首の骨は通常、頭の重さを支えるために緩やかなカーブを描いています。

    一方、スマートフォン利用時に首を前に突き出してしまうことでカーブが無くなり、首が真っすぐに固まった状態がストレートネックです。

    ストレートネックになると、頭の重さをうまく支える事ができなくなり、肩回りの筋肉に負荷をかけてしまいます。

    神経を圧迫してしまうため、最悪の場合は肩こりや頭痛を引き起こす可能性も!

    一方、スマホ断ちによってストレートネックを回避することは、体へプラスの効果をもたらします。

    スマートフォン利用時間と首や肩の筋肉の疲労や痛みとの関係を調査した研究では、前方頭位姿勢の被験者を対象にスマートフォンの利用時間別でグループ分けし、首回りの筋肉の疲労度や痛みを測定。[出典]

    その結果、スマートフォンの利用時間が10分のグループは、利用時間が30分でのグループと比較して、疲労度や痛みのスコアに有意な差が認められていました。

    本研究は、スマートフォン利用時間が短いほど、首の疲労度や痛みが少ないことを示唆しています。

    例えば、電車に乗っている時間だけでもスマホ断ちすることで、肩こりや頭痛の軽減に繋げることができますよ。 

     

    テストステロンの増加が期待できる

    テストステロンとは、筋肉の発達や男性らしい肉体に欠かせない男性ホルモンの1つ

    実は、スマホ断ちはテストステロンの増加効果も期待できる行動です。

    スマートフォンとテストステロンの関係を調べた研究では、試験用のラットに対して1日60分、3ヶ月間にわたって携帯電話の電磁波を曝露させたところ、電磁波に曝露していないラットと比較して血清テストステロン値が減少していたことが確認されています。[出典]

    ラットを対象としているためそのまま人間に置き換えるのは難しいものの、スマートフォンの電磁波がテストステロン分泌へ悪影響を及ぼす可能性はかなり高いと言えるでしょう。

    筋トレが趣味の方などはトレーニングの効果を高めるためにも、スマホ断ちによるテストステロン減少予防をおすすめします。

     

    男性の妊活力を高めるかも

    結婚している読者の中には、そろそろ子どもを授かりたいと考えている方もいるのでは?

    意外かもしれませんが、男性の妊活においてスマホ断ちは有効な手段の1つです。

    オーストリアのグラーツ医科大学とカナダのクイーンズ大学の研究チームは、不妊治療のクリニックに通院している男性2,110名を対象に精液の成分調査を実施。[出典]

    さらに男性の携帯電話の利用状況に応じて、携帯電話を使用しているグループと使用していないグループに分けて成分調査結果を比較しました。

    その結果、携帯電話を使用しているグループの方が、精子の形成を促す黄体形成ホルモンの値が低いことが確認されました。

    つまり、スマートフォンなどの携帯電話を利用することは、男性の精子に悪影響をもたらす可能性があるのです。

    特に妊活をしている男性は、スマホ断ちすることで精子への影響抑制を意識すると良いでしょう。 

     

    パートナーとの関係性が充実したものになる

    スマートフォンばかり触っていて、パートナーに怒られた経験のある方も多いのでは?

    スマートフォンなどに夢中になってしまい、目の前にいる人物のことをないがしろにしてしまうことをファビングと呼びます。

    ポルトガルの大学では、男女合計384名に対してファビング度や携帯中毒度、インターネット中毒度といった項目のほか、関係評価尺度や心理的親密尺度を調べ、スマートフォン利用と恋愛への満足度との関係の分析を実施。[出典]

    すると、スマートフォンの利用をコントロールできる男女ほど、恋愛関係の満足度が高いほか、インターネットの利用時間が短いほど恋愛関係に満足している傾向にあることが分かりました。

    最近、恋愛が上手くいっていない方は、パートナーの前でスマートフォンばかり触っていないか今一度振り返ってみましょう。

    スマホ断ちをしてパートナーとの時間を充実させれば、きっと二人の関係は改善するはずですよ。

     

    視力低下を防ぎ、眼精疲労も改善

    スマートフォンを使っていると、目がしょぼしょぼすることってありますよね。

    スマートフォンに付いているバックライトは、画面が明るくなって見やすくなる半面、目にかなりの負担がかかります。

    また、至近距離でスマホを見続けることでピント調節機能を有する筋肉が凝り固まり、眼精疲労に繋がってしまうのです。

    サウジアラビアの男女760名の大学生を対象に行った調査では、全体の90%以上がスマートフォン利用者であり、そのうち39.7%の学生がスマートフォンの長時間利用による眼の痛みや乾燥を感じていることが確認されています。[出典]

    さらに、66%の学生はスマートフォン使用後に目に関係するトラブルを1つ以上感じていることも明らかになっています。

    このように、スマートフォンの使用と眼のトラブルの関係は明らかであり、目の健康を保つためにはスマホ断ちが効果的なのです。

    なお、読書も近距離を見続けることにはなりますが、スマートフォンのようなバックライトが無い分、目にかかる負担は圧倒的に少ないです。

    他にも、長時間スマートフォンを利用した後は、なるべく遠くの風景を眺めて目のピント調節機能をほぐすことも有効ですよ。

     

    ストレスの軽減

    スマートフォンの利用は、ストレスの高さとも関係していることが示唆されています。

    195名の医学生を対象にスマートフォンの使用率や中毒レベルとストレスレベルその関係性を調査した研究では、スマートフォン中毒度とストレスレベルに有意な相関性があったことが明らかになっています。[出典]

    また、SNSで友人らの投稿を閲覧する際、自分自身の生活と比較してしまう方はいませんか?

    中国でのある研究では、SNSでの社会性比較やスマートフォンの過剰利用とストレスレベルとの間に関係があることが示唆されています。[出典]

    SNSを通じて、他人の華やかな生活やマイナスの感情など、大量の情報が毎日のように流れ込んでしまう現代。

    SNSを使用しすぎることは、他人と自身を不必要なレベルで比較することに繋がってしまいます。

    スマホ断ちをすることは、必要のない情報をシャットアウトでき、自分の心を穏やかに保つことができるため、結果的にストレス軽減が期待できますよ。

     

    読書・勉強時間が増加して今後の人生に好影響をもたらすかも

    暇つぶしの代名詞ともいえるスマートフォン。

    すきま時間をスマートフォンではなく読書や勉強に使うことで、これからの人生が変わるかもしれません。

    1920年から1956年の間にヨーロッパ各国で生まれた男性5,280名を対象に行った調査では、学校での勉強以外で本を10冊以上読んだ男性は、収入が21%高かったとの報告が。[出典]

    本一冊あたりの文字数は約10万文字で、平均的に1分間あたり600文字を読むことができると言われています。

    仮に1日3時間のスマホ断ちを1週間続ければ、週に約3冊は本を読めることに!

    1ヶ月続ければ12冊も読めますから、スマホ断ちが将来の収入増加に効果をもたらすかもしれません。

    また、イングランドの大学が約500名の学生を対象に行った調査では、スマートフォンを1日10時間以上使用する学生のテストの平均点は2.84点だったのに対し、1日2時間しか使用しない学生の平均点は3.15点と、前者と比較して約10%も高かったことが確認されました。[出典]

    時間があるとついついスマートフォンを使ってしまうかもしれませんが、たまにはスマホ断ちをして気になっていた本を読んだり、勉強を始めてみませんか?

    なお、勉強中などにスマートフォンが常に目に付く位置にあると、気になって集中できない可能性も。

    そんな時は、スマートフォンを引き出しの中に入れたり、別の部屋に置いておくなどして、物理的に触れないようにするのがオススメです。

     

    貯金額が増える

    スマートフォンでさまざまなECサイトをチェックするのって、とても楽しい時間ですよね。

    商品を手軽に購入できるECサイトですが、実は気付かない内に無駄遣いをしていることも!

    実は、スマートフォンユーザーのオンライン小売業者訪問時の1回当たりの消費額は2015年初めと2017年を比較すると27%も増加しているんです。[出典]

    毎日のECサイトチェックが日課になっている方はいませんか?

    簡単にショッピングができるECサイトは便利な反面、無意識の内に消費に繋がっている可能性も。

    ECサイトへの訪問回数を減らすことは、お金の無駄遣い防止に繋がります。

    スマホ断ちで貯金額を増やした後、本当に自分がほしいものを購入するのもおすすめですよ!

     

    認知力・脳機能が改善し、スマートな人間に

    スマホ断ちをすることで、認知力や脳機能が改善されるかもしれません。

    韓国の大学で行われた研究では、スマートフォン依存症になっている10代の若者を対象として脳の調査を実施。[出典]

    すると、被験者の多くはうつ病や不安感、不眠症に関するスコアが高い状態であることが確認されました。

    さらに調査を続けると、被験者の脳内神経伝達物質のGABAやグルタミン・グルタミン酸のレベルは、健常者と比較して高いレベルにあったことも明らかになりました。

    GABAとクレアチン、GABAとグルタミン酸の比率は、スマートフォン依存症レベルと有意に相関していたほか、脳内のGABAが多すぎると、眠気や不安感といった副作用の可能性があるとされています。

    この研究は、スマートフォン依存症によって脳内のGABAが増加し、結果的に認知や感情に関する脳内処理に不具合が生じる可能性を示唆しています。

    また他の研究では、スマートフォンを実際に使用せず、目に見える場所に置いているだけでも脳のワーキングメモリに悪影響を及ぼすことが報告されています。[出典]

    脳がスッキリしていた方が、勉強や仕事をするうえで効果的ですよね。

    スマホ断ちをすることで脳の機能を高め、日々の知的パフォーマンス向上に繋げましょう。

     

    睡眠時間をしっかりと確保できる

    眠る前にスマートフォンをいじる習慣のある方は、そのあとの睡眠の質が下がっているかもしれません。

    スマートフォンやパソコンといったバックライトを有するディスプレイからは、ブルーライトと呼ばれる可視光線が発せられています。

    アメリカの大学で行われた研究では、健康な被験者に対してブルーライトを照射させたところ、血中のメラトニンが抑制されることが確認されました。[出典]

    同研究では、抑制されるメラトニン量がブルーライトの照射量に比例して増加したことも報告されているほか、一般的な照明器具に使われる白色蛍光灯の光と比べてもブルーライトの方が強いメラトニン抑制力を持つことも示唆しています。

    メラトニンとは、自然な眠りを促す働きをもつ睡眠ホルモン

    ブルーライトを発するスマートフォンを見ることはメラトニンの減少につながるため、眠りへの悪影響に繋がるのです。

    また、サウジアラビアの大学で行われた別の研究では、1925名の学生に対して睡眠の質やモバイル機器の使用状況に関する調査を実施。[出典]

    調査結果を分析したところ、1日当たりモバイル画面を8時間以上使用していた学生は、睡眠障害や睡眠時間の短さとの相関性が確認されました。

    さらに就寝前の30分以上のモバイル画面利用と、睡眠の質低下や日中の眠気、眠りに入るまでの時間の長さとの相関性も明らかになっています。

    布団に入った後もスマートフォンをいじってしまうと、睡眠ホルモンの減少や睡眠の質低下につながります。

    また、良質な睡眠を取ることは翌日のパフォーマンスにも影響しますので、就寝前にはスマホ断ちをしてより良い眠りに付く準備をしましょう。

    さらに、日中からスマホ断ちをしてスマートフォンの画面利用時間を短縮させることも、睡眠の質にとって重要です。

     

    スマホ断ちの効果は絶大!今すぐ放り出して人生を変えよう

    本記事では、スマホ断ちの概要スマホ断ちによって得られる10つの効果について解説しました。

    スマホ断ちをするだけで、身体・精神面ともにたくさんの効果が得られることをご理解いただけたかと思います。

    スマホ断ちによって得られる効果は、日々の生活を改善するものから、今後の人生に影響するものまで、種類はさまざま。

    決して、スマートフォンの使用を完全に封印する必要はありません

    ですが、決められた時間だけはスマートフォンを使用しない、1日のスマートフォン利用時間を設定するなど、ご自身の無理のない範囲内でスマホ断ちをしてみませんか?

    きっと、皆さんの日々の生活や人生にプラスの効果が表れ、周囲の人に差をつけられるはずですよ。

    ぜひスマホ断ちを実践して、より有意義な人生を送りましょう!

    ※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

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