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【データあり】ザクロでテストステロンが上がる理由と効果的な摂取法4つ
公開日:2023/02/14
更新日:2023/02/15
高い抗酸化作用を持つ果物として有名なザクロですが、実はテストステロンの増加に役立つことがわかっています。
では一体どのようなメカニズムなのか、本当にテストステロン値が上がるのか、今回は実際の研究データを基に解説しましょう。
効果的なザクロの摂取方法も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
Contents [目次を開く]
ザクロでテストステロンが上がる理由とは
テストステロンは男性ホルモンの一種。
多くの食材でテストステロンの分泌量が増えると言われていますが、ザクロもそのうちの一つです。
理由は、ザクロの抗酸化作用にあります。
テストステロンは精巣で作られており、精巣の状態によってテストステロンの量が左右されると言っても過言ではありません。
そして精巣は酸化ダメージを受けやすい組織であるため、酸化によって精巣の機能が低下するとテストステロンの量も低下するのです。
しかしザクロは抗酸化作用が強いので、ザクロの摂取によって精巣のダメージが軽減され、テストステロンの量が増えると考えられています。
そんなザクロに含まれている主な成分は以下の4つ。
- ビタミンC
- アントシアニン
- タンニン
- エラグ酸
ビタミンCは馴染みが深いと思いますが、他の成分はイマイチ聞きおぼえがない方が多いでしょう。
これらは全て高い抗酸化作用を持つ成分として有名です。
それぞれの特徴を一つずつ確認していきましょう。
【ビタミンC】
まず、ビタミンCは抗酸化物質として活性酸素などを除去する役目を果たします。
皮膚の老化を防いだりするアンチエイジング物質として、美容業界などでも注目されている成分です。
ビタミンCは活性酸素・フリーラジカルと反応してその毒性を弱め、自身は反応性の低いフリーラジカル(酸化型)になりますが、これらもビタミンCやリポ酸によってもとの還元型抗酸化物質に再生されることが知られています。(引用:天神橋みやたけクリニック)
比較的、身近なビタミンなので想像しやすいですよね。
【アントシアニン】
次に、アントシアニンはザクロの赤色の元になっている成分でポリフェノールの一種です。
特に眼精疲労や視力回復など、目の機能回復に強く作用すると言われています。
さらにポリフェノールには抗酸化作用があり、紫外線などからのダメージを防いでくれるのです。
目にある水晶体は紫外線によるダメージを受けやすい部位。
アントシアニンの抗酸化作用は、紫外線のダメージが原因で引き起こされる白内障などを予防してくれます。
【タンニン】
同じく、タンニンもポリフェノールの一種です。
生活習慣病予防、特に動脈硬化に効果的とされています。
動脈硬化は悪玉コレステロールが酸化し、動脈に付着することで血管が固く脆くなってしまう現象。
その悪玉コレステロールの酸化をタンニンの抗酸化作用が予防するのです。
したがって、動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞などの疾患の予防にも期待されています。
【エラグ酸】
最後に紹介するエラグ酸は、美白効果が厚生労働省からも認められているほどの有効な成分です。
細胞が酸化すると過酸化脂質が増加し、老化が進むとされています。
エラグ酸の抗酸化作用は過酸化脂質の生成を抑え、生活習慣病の予防にも効果的とされているのです。
特に皮膚の老化を予防することで、美白効果があると考えられています。
このように、ザクロは優れた抗酸化能力を持つ成分を複数含む食材です。
そして、実際にザクロの抗酸化能力を調べた実験があるので紹介しましょう。
カリフォルニア大学のM I Gil氏らは緑茶や赤ワイン、ザクロジュースとを飲み比べ、それぞれの抗酸化能力を比較しました。
結果、ザクロジュースが最も抗酸化能力が高いと報告しています[1]。
緑茶や赤ワインにもポリフェノールが含まれており、抗酸化能力はあると言われていますが、それらの飲み物よりもザクロのほうが優れているのだそうです。
ちなみに実験では市販のザクロジュースと実験用のザクロ果肉の抽出ジュースでも比較しており、市販のザクロジュースのほうが抗酸化能力が高いとの結果でした。
これは果皮にもタンニンが含まれているため、果皮まで使用していた市販のジュースのほうが抗酸化能力が高くなったからだそうです。
もしザクロを食べる機会があれば果皮ごと食べたいところですが、実は果皮には有毒成分が含まれている可能性があります。
そのため、果皮ごと食べることはあまりおすすめできないので、注意してください。
ザクロでテストステロンが上がる根拠となるデータ
ザクロの抗酸化能力についてはなんとなくご理解いただけたかと思います。
ここで疑問になるのが、本当に抗酸化能力があるだけでテストステロンの数値が良くなるのかという点。
抗酸化能力で精巣のダメージが軽減されたとしても、実際にテストステロンが増えなければ意味がありません。
そこで、ザクロでテストステロンが増えると結論付けた実験データを探しました。
実験によって、その根拠がはっきりと示されています。
それぞれ有用なものを紹介しますので、ぜひご覧ください。
1.直接的なテストステロン上昇のデータ
まず一番気になる、テストステロンが増えるという実験を紹介します。
2012年クイーンマーガレット大学では、60名の男女を対象に2週間ザクロジュースを飲み続けさせ、唾液中のテストステロン値の変化を調査する実験が行われました。
ザクロジュースを2週間飲み続けると、平均して24%テストステロンの値が良くなったそうです[2]。
数値は男性でも女性でも関係なく上昇しているため、全ての人にとってザクロは良い影響を与えると言えます。
さらに、テストステロン値だけでなく血圧や気分なども良い方向へと変化が見られました。
テストステロンはもちろん、それ以外の健康にとっても良い結果になると示唆されています。
これもザクロが持つ抗酸化能力の高さの裏付けと言えるでしょう。
2.ストレス
直接的だけでなく、間接的にもテストステロンを増やす可能性がザクロにはあります。
その根拠は、ストレスに対して有効であること。
ヨルダン大学のSaleem Ali Banihani氏は、ザクロジュースによってストレスホルモンであるコルチゾールの値がどのような変化をするのか実験しました。
絶食した2型糖尿病の患者89名にザクロジュースを投与し、投与前と1時間後、3時間後の血清コルチゾールの値を確認する実験です。
結果として、男女関係なくザクロジュースによってコルチゾールが低下し、血糖値には変化を及ぼしませんでした[3]。
コルチゾールはストレスホルモンであるとともに、テストステロンの分泌減少を招くホルモンと言われています。
なぜならストレスに対抗して筋肉を分解してしまうために、テストステロンの貯蓄量が減少するからです。
さらにテストステロンの原料である「DHEA」がコルチゾールと同じ副腎で生成されるため、コルチゾールばかりが生成されると「DHEA」生成が阻害され、結果としてテストステロン量が減ってしまうのです。
こう言った理由から、ストレスホルモンであるコルチゾールはテストステロンを増やす上で大敵。
ザクロはコルチゾールを減らしてくれるため、結果としてテストステロンを増やしてくれます。
テストステロンを直接的にも間接的にも増やすザクロは、非常に有用と言えますね。
3.精子
男性の象徴とも言える精子もテストステロンと関連が深いものです。
実は精子はテストステロンを材料として作られるため、精子が多い=テストステロンが多いとも言えます。
テストステロンの量が少ないと精子が作られないだけでなく、質も低下するそうです。
そのため、精子=テストステロンと言っても過言ではありません。
そして、ザクロの摂取により精子の量が増えることも過去の実験で確認されました。
グループ分けしたラットにザクロジュースや蒸留水を7週間飲ませ、7週間後に精子の濃度や活性などを調べる実験が2007年にトルコのフラト大学で行われています。
その結果、ザクロジュースを7週間飲んだラットのグループでは蒸留水などと比較して精子の濃度が高く、運動性も高くなったそうです[4]。
異常精子の量も減少したため、精子の量も質も良くなったと言えるでしょう。
ただしラットを使った研究なので、人間の男性にそのまま当てはまるとは言い難いかもしれません。
しかし、上述の通りザクロジュースで男性のテストステロン量が増えた結果を考慮すると、人間の精子の量が増える可能性も十分に考えられます。
今後の研究に期待ですね。
4.カカオとの組み合わせで効率UP?
ザクロジュース単体で飲んでも効果があるとわかりましたね。
ここでは、ザクロ単体ではなくカカオとの組み合わせで効果が高くなる可能性を紹介しましょう。
アメリカのGencor社が2020年にリリースした原料「Tesnor(テスノア)」をご存知ですか?
このテスノア、ザクロ果実とカカオ種子から抽出した成分を混合したものなのです。
ザクロの有効成分プニカラギンを3.5%、カカオの有効成分テオブロミンを0.5%含むよう規格化されたテストステロンブースターとして販売されました。
効果が気になるところですが、実際にGencor社が成人男性を対象に実験をしています。
Tsnorを400mg21歳~35歳の男性40名に9週間摂取させたところ、テストステロンの量が摂取しなかったグループと比較して5倍にもなったそうです[5]。
若い男性だけでなく、さらに年齢を重ねた36〜55歳を対象にした実験では、テストステロンがなんと30倍にもなったと報告しています。
このことから、テスノアが効果的であり、つまりザクロとカカオの組み合わせが効果的であると言えるでしょう。
もちろん、吸収効率を高くしているサプリと実際の果実を摂取した場合とでは効果に差があるはずですが、ザクロとカカオの組み合わせ相性が良いことは疑いようがありません。
もしザクロを摂取する機会があれば、ぜひカカオも一緒に摂取してみてください。
また、この項で紹介したテスノアが気になる方は、ぜひ下記の記事も併せてご覧くださいね。
ザクロで効率的にテストステロンを上げる摂取方法
ザクロでテストステロンが増えるのは、これまでに説明した通りです。
では実際に、どのように摂取すればテストステロンを増やせるのでしょうか。
ここからは、テストステロンを増やすための効率的なザクロの摂取方法を紹介します。
ちなみにザクロの1日の摂取目安は400mgほどで、食べすぎると下痢になるなど健康面に悪影響が出る可能性もあるので注意してください。
1.研究データも豊富なザクロジュースで飲む
最も効率良く、お手軽に摂取するならばザクロジュースがおすすめ。
なぜなら多くの実験でも使用されているため、信頼と実績があるからです。
市販されているものであれば十分な栄養素があり、効率よくザクロの成分を摂取できます。
ちなみに、自分でスムージーなどを作る場合には果皮に注意しましょう。
理由は果皮の中に有毒成分が入っている可能性があり、下痢や嘔吐の原因となるためです。
その点、市販のザクロジュースであれば果皮の中の栄養まで安全に抽出しています。
安全面を考えても、ザクロジュースを買った方が手っ取り早いでしょう。
何より手間がかからないので、ザクロの好影響をすぐに得られますよ。
2.サラダやおやつにぴったり!生でそのまま食べる
そもそもザクロは果物なので、生での摂取もおすすめ。
淡白でほのかな甘みがあり、サラダで生野菜と一緒に食べると美味しいんですよ。
また、ヨーグルトに混ぜて食べたりしてもタンパク質が同時に摂取でき、よりテストステロンの効果を引き出せます。
ただし、皮を一緒に食べないように注意しましょう。
何度もお伝えしている通り、皮には有毒成分が含まれる場合があり、食当たりの原因にもなります。
1粒1粒の生の食感や味を楽しみたい方にはおすすめですが、少し注意してください。
3.ドライフルーツにして長期保存しながら食べる
ザクロは、ドライフルーツとして食べるのもおすすめ。
自分で作らずとも、ドライフルーツに加工済みのザクロが市販されているので、旬を過ぎても年中購入できますね。
ドライフルーツであれば、うまくいけば1年ほどは保管可能です。
さらに、ドライフルーツにすることで水分が抜けて食物繊維が多く摂取できるほか、味も凝縮されるのでより美味しく食べられます。
サラダと一緒に食べても美味しいので、生の状態とお好みで使い分けても良いでしょう。
食感が硬く、生とは違った食感になるため、楽しくザクロを摂取していきたい方におすすめの方法です。
4.サプリで毎日飲みやすく摂取する
ザクロに限った話ではありませんが、生の果物を買い続けるとコストが嵩んでいきます。
ドライフルーツの場合はより高価になるので、常習的に摂取するのが難しくなる方もいるでしょう。
そんな方におすすめの方法がサプリでの摂取です。
ただ飲むだけで手軽にザクロの効果を引き出せますし、何よりランニングコストが段違い。
ザクロの成分が凝縮されているので、生のザクロを摂取し続けるよりもサプリのほうが効果を引き出せるかもしれません。
唯一のデメリットを挙げるならば、生のザクロで摂取できる食物繊維がサプリでは摂取できない点。
しかし、他の野菜などで摂取すれば十分カバー可能です。
より安く、手軽に摂取していきたい方はぜひサプリを検討してみてください。
先ほど紹介したテスノアは男性向きのサプリでしたが、女性向け商品も出回っています。
ご自身の目的に合わせてサプリを探してみましょう。
まとめ:ザクロはテストステロン向上と男性機能をサポートする注目食材!
ザクロの効果について科学的に紹介していきました。
結論から言えば、ザクロはテストステロンを増やしたい方におすすめの果物と言えます。
なぜならザクロを摂取することでテストステロンの量も質も高くなるから。
テストステロンだけでなく、生活習慣病の予防も期待できる果物なので、男性機能が落ちてきて健康も気になる中高年の男性に強くおすすめします。
ただし、ザクロはなかなか手に入りにくく効果が出るまで食べるのは少し面倒なのも事実。
何よりもコストが嵩む点も問題となるでしょう。
もっと手軽にザクロの有効成分を摂取し、健康的な男性機能を手に入れていきたい方には手軽に摂取できるサプリがおすすめです。
先ほど紹介したテスノアが配合されており、テストステロンを増やすだけでなく生活習慣病を予防が期待できるサプリも多く開発されています。
当サイトでもテストステロンブースターを紹介した記事がありますので、是非一度ご覧ください。
サプリやザクロをしっかりと摂取し、健康的な体を手に入れていきましょう!
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
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理学療法士兼Webライター。本職で培った健康知識で男性の筋肉から性の悩みまで解決できる情報を発信していきます。
ネットにある浅い知識でなく、深掘りした知識を披露していきますので、お楽しみください!
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