監修者 SUPERVISER
かわい先生(医師)
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- 【医師監修】朝勃ちがないのはED?朝勃ちと性機能の関係
男性なら長年の付き合いのある「朝勃ち」。
意外としっかりと理解している人は少ないのではないでしょうか。
実は関係のあった朝勃ちとEDなど、今回は通常の性的興奮とは異なる朝の勃起について解説いたします。
記者 WRITERSTERON編集部
HIROSHI
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今でも元気に朝勃ちしていますか?
男性であれば10代の頃に初めて経験してから何十年を付き合いのある朝勃ちですが、昔と比べて頻度は落ちていませんか?
最近あまり意識をしていないようであれば、明日の朝、確認をしてみて下さい。
朝立ちしてなかったら、要注意です!
実は朝立ちしないのは体に異変が起きており、ED、もしくはED予備軍になっているかもしれません。
朝勃ちの仕組みや勃起障害(ED)との関連性、対策について解説をしていきます。
朝立ちの3つの原因
起きている時の勃起は性的興奮や刺激により発生することが多いです。
これはあなたも感じたことがあるでしょう。
そのため、朝勃ちは起床直前に性的興奮材料がある夢を見ていたから発生すると考えているかも知れませんが、違います!
朝勃ちは起床時に勃起するのではなく、睡眠中の勃起が残っている状態なのです。そのため睡眠中の体や脳の状態が主な原因となっています。
まずは朝勃ちの原因について説明します。
物理的な刺激
生物が身体を動かすときは、脳で考えてから動かす場合と、脳で考えず無意識的に動かす「反射」の場合の2つがあります。
勃起も同じように脳が考えてから勃起させる場合と、反射で勃起する2パターンがあるのです。朝勃ちの場合、後者の反射で勃起すると考えられています。
寝返りを打ったり、パートナーが誤って触れたりしただけでも、ペニスが反応して勃起状態になることがあるのです。
睡眠中の男性ホルモンの上昇
男性機能を高める効果のあるテストステロン量は睡眠時に上昇し、朝方が最も高い値になります。特にレム睡眠の後にテストステロン量が最大になると言われています。
テストステロン量が上昇すると勃起しやすくなります。レム睡眠の間は比較的眠りが浅く、終了後に眠りからさめやすくなります。
つまり、テストステロン値が高いレム睡眠の間に勃起し、そのまま目が覚めるために、朝起きたタイミングで勃起しているのです。
脳のリラックス
勃起はリラックスしているときでなければ発生しません。緊張時は、アドレナリンが分泌され、交感神経が活発化します。
交感神経が活発化することで、リラックス効果のある副交感神経の働きは抑制され、勃起も抑制されます。睡眠時は、副交感神経が優位になる時間です。
心身ともにリラックスしており、勃起しやすい状態になっています。
朝勃ちがないのはEDのサイン
朝勃ちは体が正常に機能しているサインです。
健康な男性は睡眠中に見る夢とは関係なく、3回~5回ほど勃起をすると言われています。
朝勃ちを実感できない男性はそもそもの勃起力が低下しており、EDの可能性があります。
朝勃ちや勃起力低下の5つの原因
朝勃ちと起きている時間帯の勃起できっかけは異なりますが、メカニズムが同様です。
刺激を受けると脳がペニスに血液を送るように指示を出します。この時に上手く血液が循環しないと勃起できない状態になります。
血液の循環が出来ずED状態に陥る原因となるのは次の項目!
- 肥満
- 血圧が高い
- ストレスや不安を抱えている
- 睡眠不足や疲労
- 男性ホルモンの低下
- タバコやお酒
勃起力を改善するには
勃起力を改善するにはバイアグラなどの医薬品を利用する方法と、薬に頼らず生活習慣を改善して精力の強い体質を作ることを目指す2つの方法があります。
例えば、勃起のための医薬品を代表する「バイアグラ」は薬の力で血管を拡張させ、一時的に勃起しやすい状態を作り出すため即効性があります。
しかし精力の強い体質を作る作用はありません。また頭痛やのぼせなどの副作用もあるため、医師と相談の上で服用する必要があります。
医薬品は、即効性があるということで、苦労は伴いません。しかしながら、「副作用で次の日の仕事もままならない」ということや、「そもそも忙しくて病院にいけない」ということもあるでしょう。
そのため、忙しいあなただからこそ生活習慣を見直して、勃起する身体を取り戻すことをおすすめしています。
精力改善に効果のある習慣をまとめました。
- 定期的な運動でテストステロン量を高める
- ストレスコントロール
- 食生活を見直して血液循環機能を改善する
- 天然成分のサプリメントで効率的に体質を改善する
勃ちが悪いのは健康状態悪化のサインです。
ペニス周辺の血管は体内の他の血管よりも細く、体調や精神面が不調な時に最初に影響を受けます。
身体の機能でも特に繊細なのが生殖機能なのです。だからこそ、適切なケアで健康的な性機能を維持していきましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。監修 SUPERVISIONかわい先生(医師)
内科医/産婦人科医/薬剤師
薬学部で薬に関しての専門的知識を勉強し、薬剤師免許を取得。
不妊に悩む患者さんをより多く助けたいと考えて、医学部受験を決意。
愛知県内の大学病院で薬剤師として勤務する傍ら、医師免許を取得。
「医学」と「薬学」の専門家として、不妊と性に悩む患者を救う産婦人科医として活躍中。
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