記者 WRITERSTERON編集部
HIROSHI
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- コンドームは安全ではない?約半数が外れたり穴が開いた経験有
安全な避妊具として知られている「コンドーム」。
しかし最近の調査では約半分の男女がコンドームの不具合を経験している事が判明しました。
穴が開いたり、外れたりしないためにも正しい使い方を知る事が大切です。
主な原因や注意点を紹介します。
Contents [目次を開く]
41%はコンドームの不具合を経験
アメリカの大手アダルトグッズのメーカーである「Adam&Eve」は2019年5月にアメリカ人の男女1000名以上を対象としたコンドームの不具合に関する調査結果を発表しました[1]。調査の内容はいたってシンプル「性行為中にコンドームが壊れたり、外れた経験があるか」です。
いたって単純な調査内容ですが、アメリカで話題になった理由は調査の結果です。なんと41%の男女が性行為中にコンドームの破損(穴や亀裂)や外れたり、膣内で紛失した経験を持っていたのです。安全だと思われていた避妊具なだけに恐怖なデータです。
コンドームは正しく装着する事で98%の確率で避妊が出来ると言われています[2]。しかし実際には性行為中に外れたり、破損していたり、誤った使い方をしている男性います。アメリカの医療サイト「Planned Parenthood」の発表によると、コンドームを正しく利用されていない場合の避妊率は約85%まで低下するそうです。
妊娠確率を高める原因3つ
意外と外れたり、破損し易い事がわかったコンドームですが、一体何が原因で不具合が起きてしまうのでしょうか。コンドームは避妊の手段として最も幅広く利用されています。そのコンドームが上手く機能していないとなるとかなり危険ですよね。
1.行為中に外れる
コンドームが行為中に外れてしまう一番の原因は自分のペニスのサイズにゴムが合っていない事が主な原因です。下半身が元気な時にはピッタリだったコンドームでも行為中に萎んだり、中折れする事もあるため、膣内で外れてしまう事があります。
またサイズ以外でも自分のペニスの形にフィットしないコンドームを付けている事で外れやすくなります。サイズや厚さ以外に違いがないと思われがちなコンドームですが、実は様々な形状の商品が存在します。ペニスの形は人によって異なるので、自分に合ったゴムを使わないと外れる原因になってしまいます。
2.コンドームの穴や破損
日本製のコンドームは出荷前に厳しい調査を行っているので穴が開いたり、破ける可能性はあまりないでしょう。しかし小さすぎるゴムは行為中に圧力がかかり過ぎてしまう事で、穴が開いてしまう原因になります。
また、購入から時間が経ちすぎている場合はゴムが劣化している事で、穴が開きやすくなる可能性があります。またコンドームをお財布や筆箱などに保管する事も危険です。ペンや小銭などの細かいアイテムがコンドームの袋に接触する事で穴を空けてしまう危険性があります。本体に接触しなくても、外袋に穴が開く事で潤滑油が抜けてしまったり、空気が入る事でコンドームが劣化してしまう危険性は十分にあります。
3.射精前だけゴムを装着
意外と多い男性の勘違いの一つが射精時だけゴムを付けていれば安全だと思うケース。実は射精以外のタイミングでも妊娠に繋がる場合は大いにあるのです。
確かに精子は基本的に射精時に出る精液以外には含まれていません。我慢汁と呼ばれるカウパー腺液(precum)に精子は含まれていません。しかしこれはカウパー液で絶対に妊娠しないという事ではありません。実は精菅に蓄えられている精子がカウパー腺液に混じってしまう場合があるのです。
つまり射精前に挿入をしているだけでもコンドームを付けていなければ、妊娠の可能性はあるという事です。射精時のみコンドームを装着するのは誤った使用方法の代表例です。またコンドームには性病感染を防ぐ効果もあります。
正しい使用方法5つ
4割以上の男女が性行為中にコンドームが外れたり、穴が開いてしまった経験をしています。安全な行為を行うためにも注意すべき5つのポイントを理解しましょう。
異なるサイズや種類を溜める
今回調査をコンドームの不具合に関する調査を行った「Adam&Eve」の専門家(Sexologist)であるJenni Skyler博士によると、「自分に合ったコンドームを見つける事が大切」と語っています。Jenni博士はそのためには「異なるサイズ、形状、ブランドを試す必要がある」とコメントしています。
様々な種類のコンドームを試すのはもちろん経済的な負担になります。まずは行為中に外れてしまう事を防ぐためにも、自分に合ったサイズを見つける事から始めてみましょう。ちなみにコンドームはほとんどの場合、ドラッグストアやコンビニよりもAmazon等のECサイトがお得です。
行為中は常時ゴムを付ける
コンドームを付けていても妊娠につながってしまう理由は穴が開いている事や外れる事だけではありません。先ほど紹介したように、射精前にだけゴムを付けていてもカウパー腺液に精子が混じっている事で、妊娠してしまう危険性もあります。安全な性行為のためにもゴムは常時付けるようにしましょう。
射精後は直ぐにペニスを抜く
また射精後のペニスを膣内に入れっぱなしにしている事でも妊娠に繋がる場合があります。射精後はペニスの勃起が治まり、小さくなります。この時当然コンドームがぶかぶかになるため、ペニスから外れやすくなります。
「 American Pregnancy Association」によると、精子は最大で5日間もの間生存する事が可能です。つまり精子が入った状態のコンドームが女性の膣に接触したり、外れた状態で膣内に残る事で妊娠に繋がる可能性があります。射精後はゴムが外れる事を防ぐためにも早々にペニスを抜くようにしましょう。
コンドーム以外の避妊方法も検討
コンドームは正しく使用した場合でも避妊率は100%ではありません。どうしても避妊をしたい場合はコンドーム以外の避妊法を検討するのも良いでしょう。もちろんピルなどの使用は女性側の協力が必要となります。女性によってはピルを飲む事で体調が悪くなってしまう場合もあるので、しっかりとパートナーと相談をしてみましょう。
膣内で外れた場合は
膣内でコンドームが外れた場合に焦る必要はありません。体内の構造的に外れたコンドームが体内に入り込んでしまう事はありません。ほとんどの場合は排尿時にしゃがんだ時に出てきたり、手で直接外れたゴムを取り出す事は出来るでしょう。
しかし長時間外れたコンドームが出てこない場合は婦人科に行くことをおすすめします。長時間体内にコンドームが存在する事でバクテリアが繁殖し、感染症の原因になってしまう可能性もあります。
【まとめ】100%安全ではない事を意識
コンドームを付けていても100%安全なわけではありません。正しくコンドームを使用していない場合は100人中15人は妊娠の可能性があります。正しく使った場合でも2%は妊娠の可能性があります。
また購入から時間の経っているコンドームやサイズや形状の有っていないコンドームは穴が開いたり、外れてしまう原因になります。100%安全ではない事を理解して、自分に合ったコンドームを探してみましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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