バイアグラは2人に1人しか効かない?効果に満足出来ない理由9つ

公開日:2019/02/28
更新日:2022/02/09

バイアグラが効かない9つの理由

バイアグラは勃起力改善の特効薬と思われがちです。
しかし調査によると意外とたくさんの男性が効かないと悩んでいるのだそうです。
バイアグラが効かないと感じる9つの理由を説明します!

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

30歳を過ぎて勃起力の低下に悩んでいるのはあなただけではありません。

日本人の3人に1人である約1,800万人が勃起に関する悩み(ED症状)を抱えていると言われています[1]

手っ取り早くEDを治したいと思ったときに一番最初に思いつくのがバイアグラやシアリス、レビトラをはじめとするED治療薬(医薬品)ではないでしょうか?

しかし勇気を出して病院に行って手に入れたバイアグラを飲んでも、なぜか効かないというケースが意外に多いものです。

スペインで行われた調査によるとバイアグラやシアリス、レビトラ等のED治療薬を使用しても約7割の男性はその効果に満足出来ていない事が分かりました[2]

また、アメリカの専門機関である「Kaiser Permanente Division of Research」も約半分の男性はバイアグラなどの治療薬の効果を得られていないとコメントしています[3]

 

バイアグラが効かない9つの理由

ED治療においてここまで知名度の高いバイアグラをはじめとする医薬品ですが、なぜこんなにも効果を得られないケースが多発するのでしょうか?

バイアグラが効かない、もしくは効果に満足出来ない主な理由9つを解説します。

 

食べてすぐは効果を得づらい

食後

一番ありがちなケースが食事後すぐにバイアグラを服用してしまうことです。

食事直後は胃の中に食べたものが残っているため、効き目が悪くなります。しかしながら、調査によると2割以上の男性はにバイアグラを飲んでいます。

アメリカの医師であるJacob Rajferさんによると、胃の中にED治療薬以外の物が残っている場合、薬の成分の約半分しか体が吸収出来ないとコメントしています。食後約2~3時間程度経ってからバイアグラを飲むのがおすすめです。

バイアグラは食事後だと効果が弱まるので、飲み方に工夫が必要です。ポイントは空腹時に飲むか、やむなく食事後に服用する時は食事を軽くすることです。(出典:浜松第一クリニック

 

お酒との相性は良くない

お酒を飲んでいる男性

女性と性行為を行う際に緊張をほぐすために利用されるのがお酒ですね。実はお酒とバイアグラですが相性が良くありません。

アルコール自体が勃起力を低下させる効果があります。過度の飲酒は脳の中枢神経を麻痺させるため、たとえ性的な興奮を感じても、ペニスを勃起させるための信号を送る機能が低下してしまうのです。

お酒はそれ自体が勃起障害を引き起こしますので過度の飲酒はバイアグラの効果を低くします。(出典:東北大学病院

もちろん体質によってお酒の影響度合いは異なりますが、飲酒後にバイアグラを飲んでおり、効かないと感じているのであれば、一度ノンアルコールで試してみましょう。

またバイアグラは医薬品なので様々な副作用の危険性があります。

アルコールと一緒にバイアグラを飲んだ場合、副作用の発症リスクが高くなる場合もあります[4]

 

効果を得られる時間は限られている

時計と女性

バイアグラの本来の効果持続時間をご存知でしょうか?

バイアグラの主な持続時間は約2~4時間程度です。バイアグラを開発販売しているファイザー製薬は性行為を行う約1時間前に服用する事を推奨しています[5]

効かないなと感じた場合はバイアグラを適切なタイミングで飲んでいるのかを確認しましょう。

逆に飲んでから6時間以上も勃起が続いてしまう場合は、勃起機能が失われてしまう場合もあります。6時間以上収まらない場合は早急に医師へ相談する事をおすすめします。

 

それって本物?

信用の出来ない男性

あなたが今飲んでいるバイアグラはちゃんと医師から処方をしてもらったものですか?実はバイアグラの偽物は意外と多くネット上で出回っています。

偽物のバイアグラは効く、効かないにかかわらず非常に危険です。非常に劣悪な環境で製造されている場合もあり、偽物の利用による死亡事故も発生しています。

医師から処方してもらったわけではないけど信頼の出来るサイト、もしくは人から入手したという方。医薬品の転売目的の個人輸入は違法です。

命に係わる事なので、多少割高でも信頼の出来る医師から処方してもらう事をおすすめします。

 

男性ホルモンの低下によるED

テストステロン量の低下

さて、今まではバイアグラの誤った飲み方や偽物について紹介をしてきました。ここからはバイアグラを正しく飲んでも効かないケースについて紹介をしていきます。

精力の減退の一番の原因にテストステロンの分泌量低下があります。テストステロンとは男性ホルモンの一種で、性機能の向上や、脂肪が少なく筋肉質な若々しい体積極的なメンタルを作る作用のある成分です。

このテストステロンは生活習慣や年齢と共に低下していき、精力の減退につながるのです。
男性医療専門のHackett医師によると、40代以上の約4割はテストステロン量低下による悪影響を受けており、ED患者の5人に1人はテストステロン不足が原因だとコメントをしています。

もちろんバイアグラは血管を拡張するだけの医薬品なので、テストステロン不足の症状を改善する効果はありません

正しく飲んでもバイアグラが効かない場合はテストステロン不足かもしれません。

テストステロン不足の男性の特徴

 

そもそも性欲を向上させる効果はない

勘違いをしている男性

バイアグラが効かないと言う男性で良くある勘違いの一つが「性欲」に関する事です。

昔と比べて精力や活力が低下た、ムラムラをしないので、とりあえずバイアグラを試してみたという方が意外と多いのです。

バイアグラを開発しているファイザー製薬ですらバイアグラに性欲を高める効果はないと明言をしているのです。

この薬は、催淫剤または性欲増進剤ではありません。(出典:ファイザー製薬

バイアグラの効果はあくまで一時的な血管拡張による、血流の促進です。血流が促進される事により、勃起をしやすい状態を作る事は可能です。

しかし、若いころのようなスタミナや性欲精液の量などを向上させる効果はバイアグラにはありません。

もし若いころのような精力を取り戻す事が目的なのであれば精力剤やメンズサプリと呼ばれる商品を利用しましょう。

 

心因性のEDとは相性が悪い

ストレスに悩む男性

勃起不全には様々な原因があります。大きく分けると体の健康状態が悪化しているケースと、ストレスやプレッシャー、緊張などの精神的なケースの2つが存在します。

実は精神的な理由により発生するEDや中折れなどの勃起力低下にはバイアグラが効きづらいのです。

EDは大きく分けて、血管、神経、内分泌、陰茎などに問題のある「器質性ED」と、ストレスなどによる「心因性ED」があり、30代、40代で多いのは後者である。(出典:東邦大学医療センター

勃起とは主に脳も体もリラックスしている状態で発生しやすいと言われています。慢性的なストレスやうつ病などにより、体や脳が緊張状態にあると勃起機能は低下してしまうのです。

特にまだまだ若い30代、40代の男性は会社でのストレスや将来の不安などを感じやすいと言われています。

 

他の医薬品による副作用

薬の利用

ED治療薬以外にも医薬品を飲んでいる場合は、薬の飲み合わせが悪いケースが考えられます。

一部の医薬品(抗うつ剤など)には性機能を低下させる副作用があります。

もし今飲んでいる薬を利用し始めてから、性機能の低下を感じ始めたのであれば、一度かかりつけの医師に相談をすることをおすすめします。

またバイアグラには血圧を下げる効果があるため、高血圧の薬を飲んでいる場合は相乗効果で効果が強くなり過ぎ、体に異常が発生してしまう場合もあります。

 

そもそも体質が合わない

悲しむ男性

バイアグラは万能薬ではありません。もちろん自分の体質と合わなければ効かないでしょうし、最悪の場合は重度の副作用が発生してしまうケースも考えられます。

もし以前にバイアグラを飲んでも効かない、もしくは副作用に悩んだ経験があるのであれば、今後の利用は避ける事をおすすめします。

バイアグラ以外にも勃起機能を改善する方法はたくさんあります。

 

バイアグラは精力剤ではない

男性ホルモン豊富な男性

バイアグラはあくまで血管を拡張し、血流を増やす事を目的とした薬です。性欲の向上効果や若いころのような活力にあふれる体質を取り戻すための薬ではありません。

あくまで精力剤ではなく、ED治療薬なのです。もしあなたがバイアグラを正しい飲み方をしているにもかかわらず、効かないと感じるのであれば原因は他のところにあるかもしれません。

年齢や生活習慣の影響でテストステロンの分泌量が低下し、精力や活力の減退を感じるのは当然の事です。

若いころのような強い精力を取り戻したのであれば次の5つを心掛けてみましょう。

  • 定期的な運動で男性ホルモンを増やす
  • ウォーキングで血流促進してED改善
  • 質の良い睡眠はテストステロンを増やす
  • タバコお酒を控える
  • サプリでしっかりと有効成分を摂取

勃起不全は体や心の状態悪化のサインとも言えます。

日頃から健康的な生活を送り、心も体も良い状態に保っている人は性の悩みは少ないのです。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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