知らないと危険?バイアグラの副作用と注意点【医師監修】

2018.12.28

バイアグラのトップ画像

バイアグラ、シアリス、レビトラなどのED治療薬。副作用があることが知っていましたか?
また、誰でも服用することができるわけではなく、持病や体調などによっては処方を断られることもあるんです。
そこで今回は、バイアグラなどのED治療薬によって発生する可能性がある副作用を解説します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROKI

勃起障害(以下ED)は今や日本人男性の3人に1人が悩んでいると言われています。そんなEDの改善において有名な治療薬がバイアグラです。

ご存知の通りバイアグラは日本では医師による処方が必要な医薬品に指定されており、副作用のリスクのある治療法です。実際にバイアグラによる死亡事例も存在します[1]

今回はバイアグラやシアリス、レビトラ等のED治療薬の利用を考えている方向けに、利用する際の注意点や副作用のリスク、また医薬品に頼らないEDの改善方法について解説を致します。

 

バイアグラとは

服用

バイアグラと聞くと勃起薬や精力剤としての医薬品のイメージが強いですね。バイアグラはアメリカの製薬会社であるファイザー社が開発をしたシルデナフィル(Sildenafil)という成分を含んだ薬です。

日本では医師の処方がないと購入が出来ない商品です。ネット上で購入できるバイアグラの多くは偽物です。偽物を使用したことによる健康被害も続出しているので、絶対に購入しないでください。

中国で製造された偽物のバイアグラは、青く色づけるためにプリンターのインクが使われていたそうです。

 

バイアグラの効果・効能

バイアグラはファイザー製薬が開発したシルデナフィルという成分を主体とした薬品です。シルデナフィル(Sildenafil)という成分は主にEDの治療と肺動脈性高血圧症の治療の2種類の目的で使用されています。

ED治療を目的としたシルデナフィルを含んだ薬品がバイアグラであり、肺動脈高血圧症(PAH)用の治療薬はレバチオ(Revatio)として販売されています。

また、シナデルフィルと同系統のタダラフィルは、前立腺肥大症の治療薬として販売されています。

 

効果の仕組み

血流改善

ED治療用に使われるバイアグラはPDE5阻害薬(排尿障害改善薬)の1つ。PDE5阻害薬とは尿路血管の拡張、尿道や膀胱をリラックスさせる効果のある医薬品です[2]

PDE5はcGMPと呼ばれる血管を拡張させる物質を破壊します。PDE5阻害薬はこの作用を抑えるため、血管の拡張を維持できるようになり、正常な勃起ができるようになるのです[3]

 

バイアグラの副作用は?

勃起力を高める効果が期待出来るバイアグラ。医薬品の力で強制的に血管を拡張し、血液の循環機能を高めているので、副作用のリスクがあります。

 

発生頻度の高い副作用

頭痛

バイアグラの主な副作用についてアメリカ食品医薬品局(Food and Drung Administration)のレポートに記載された発生率の高い副作用は次の通り[4]

1位:頭痛:21%
2位:顔面紅潮:19%
3位:胸やけ、胃の不快感:9%
4位:目まい:4%
4位:腰痛:4%
6位:吐き気:3%
7位:発疹:2%
7位:視覚異常:2%
7位:筋肉痛:2%

これらの副作用と頻度はアメリカ食品医薬品局によって行われた511名のEDの男性に50mgのバイアグラを投与した実験の結果です。

対象者はED患者のため、健常者やその他の病気を患っている方の場合は、副作用の確率が異なる点に注意してください。

またランキングには入っていませんが、バイアグラ使用の副作用として鼻血、発熱、不眠症、のどの嫌味や鼻水などの副作用が発生したと回答をした患者もいました。

これらの症状は基本的には数時間から数日で改善される場合が多いです。もし、それ以上の期間、副作用が継続するのであれば、すぐに医師へ相談してください。

 

危険性の高い副作用

深刻な症状

バイアグラの副作用には基本的に生命の危機はありません。しかしながら、体調や持病がある場合は注意が必要です。

アメリカ食品医薬品局に報告によると、バイアグラの発売後1年間で522の死亡症例にバイアグラがなんらかの影響を与えているとされています[5]

副作用として正式に認められていないものも含めると、次に紹介するような症状が報告されています。

これらの症状を感じたらすぐに医師へ相談してください。

 

視力や聴力の異常

バイアグラの副作用の一つとして急激な視力の低下が報告されています。

もし服用後に片目、あるいは両目の視力の低下を感じたらすぐに医師に診てもらいましょう。

眼球に悪影響を与える可能性があります。同じく急な聴力の低下や耳鳴りを感じた場合も医師への相談が必要です。

 

持続勃起症

バイアグラ服用後に勃起状態が4時間以上継続する状態を勃起持続症またはプリアピズム(priaipism)と呼びます。

ペニスに送り込まれた血液が薬の影響で静脈に戻らなくなっている状態です。

この状態を放置すると虚血状態になるケースや、海綿体内の動脈が破裂して流血する可能性があります。

さらには、ペニスの組織を壊死させてしまい、勃起障害を悪化させる原因になることも[6]

特に、痛みを伴う勃起が4時間以上続くようであれば、急ぎで泌尿器科の医師に相談をおすすめします。

 

心臓の異常

バイアグラ服用後の胸の痛みや、過度の心拍数の増加などの症状が発生した場合も医師に診てもらう事をおすすめします。

 

ED治療薬の使用を避けるべき体質や持病

良くない事

バイアグラやシアリス、レビトラ等のED治療薬の副作用は、体質や体調の影響を受けます。

そのため、どのような場合に副作用が起こるのか、また起こりやすいのか理解することは非常に重要です。

ここからは、バイアグラの使用を避けた方が良いケースや使用する際の注意事項について解説します。

 

他の医薬品との併用

薬の併用

中高年男性の多くの方が何らかの薬を定期的に服用しているかと思います。バイアグラは他の医薬品と合わせて飲むことにより、副作用の発生や、効果が薄れてしまうなどのことが発生します。

ED治療薬とは基本的に一緒にのむべきではない医薬品は次の通りです。

  • HIV治療薬
  • 抗生物質(エリスロマイシンやクラリスロマイシン等)
  • 高血圧理療薬(アムロジピン等)
  • α遮断薬
  • 抗真菌剤(ケトコナゾールやイトラコナゾール)
  • その他のED治療薬(バイアグラ、シアリス、レビトラ等)

バイアグラには血管拡張作用があります。血圧低下も伴うため、似たような効果をもつ医薬品を同時接種すると、低血圧症などが発生する可能性があるため、注意が必要です。

 

習慣や体質

医薬品との併用以外でもED治療薬との相性が良くない体質や習慣があります。

胸やけ

過度のアルコール摂取

性行為を行う前に、お酒を飲む男性も少なくないのでしょうか。

適度なアルコールであれば、リラックス効果があるため勃起にもプラスに働くでしょう。

しかし、過度の飲酒は脳からの信号の伝達を麻痺させるため、ED治療薬の効果が弱まる可能性があります。

また、バイアグラとアルコールの併用は、過度に血管を拡張させてしまい、血圧が一気に低下する危険性があるので注意しましょう[7]

 

心臓が弱い

バイアグラには血圧を低下させる作用があります。心臓に関係のある症状や病気をしたことがある場合はしっかりと医師に相談のうえ、利用を検討しましょう。

 

ぺイロニー病

ぺイロニー病とはペニスに良性のしこりでき、勃起時の痛みやペニスの形状変化などの症状がでる病気です。

主に中高年に多く、海外の調査では60代男性の4%が経験があると言われています[8]

ぺイロニー病患者がED治療薬を服用すると、長時間の無理な勃起でペニスを痛める可能性があります。

 

アレルギー

ED治療薬には呼吸困難や喉の痛み等のアレルギー反応を引き起こすリスクがあります。

以前バイアグラなどED治療薬の服用時にアレルギーが出た方は、服用は停止しましょう。

 

その他の病気や症状

ここまで紹介した持病や体質以外にも、難治性呼吸器疾患・肺高血圧症(PVOD)、非動脈性前部虚血性視神経症(NAION)、胃潰瘍手術などと相性が良くないとの報告があります。

なんらかの持病をお持ちの場合は、ED治療薬の処方を受けるときにしっかりと医師へ報告してください。

 

バイアグラは最後の手段

医師への相談

バイアグラやシアリス等のED治療薬は即効性が高く、高い確率で勃起状態を取り戻すことができます。

しかしながら、ED治療薬にずっと頼ることはSTERONではおすすめしておりません。

その理由は次にあげる2つです。

 

1. ”精力”を総合的に高める効果は期待できない

バイアグラは精力剤ではありません。勃起薬です。あくまでも、バイアグラは血管の拡張効果を目的とした医薬品。

そのため、性欲減退精子の質や量が低下しているといった勃起以外の精力を向上させる効果は期待できません[9]

 

2. 副作用の危険性

ここまでご紹介したように、ED治療薬には副作用のリスクが少なからずあります。

また、体調や持病によってはそもそも飲むことができないこともED治療薬の弱いポイントでしょう。

 

医薬品に頼らずに精力改善をするために

コミュニケーション

男性にとってベストなのは、必要なときにしっかりと勃起すること。できればED治療薬が手元になくてもしっかりと性行為できることですよね。

そんな体質を手に入れるために必要なことをご紹介します。

まずは精力低下の原因を理解する

勃起力低下の原因の多くは年齢と共に体の機能が低下しているにも関わらず、健康な生活習慣が送れていないこと。

例えば性欲の源となるテストステロンという男性ホルモンの分泌量は年齢と共に低下します。

テストステロンが低下する事により性欲減退精子の質低下につながります。

また勃起力の衰えも、不摂生や運動不足により血液の循環機能が低下が大きな原因です。

つまり日頃の生活習慣を若い頃以上に意識する事により、精力の強い体質を取り戻す事が可能なのです。

 

精力改善におすすめの方法

定期的な運動や筋トレ

定期的な運動

定期的なエクササイズや筋トレは勃起力を低下させる動脈硬化の予防効果があります。

筋肉量を増やすと分泌されるテストステロン(男性ホルモン)が増加するため、性欲を高める効果が期待できます。

 

タバコやお酒を控える

禁煙

タバコやお酒は百害あって一利なしです。

特にタバコは血液の流れを妨げる成分が含んでいるため、勃起力が低下し、昔のように硬くならない原因になります。[5]

 

食生活を見直す

コレステロール

脂肪やコレステロール量の多い食事は肥満の原因だけでなく、血管を詰まらせてしまい、勃起に重要な血液の循環機能を低下させるリスクがあります。

日頃からバランスのとれた食生活を心がけるようにしましょう。

 

より効率的に効果を発揮するために

テストステロン

勃起力の改善にはアルギニンやシトルリンといったアミノ酸群が有効です。また、性欲や精子の質を高めるには亜鉛をはじめとするミネラル分が効果的と言われています。

しかし、毎日の食事でこれらの有効成分の必要量を完璧に摂取するのはかなり困難です。

そのため、摂取しきれない分はサプリメントによる摂取がおすすめ。

バイアグラ等の医薬品と異なり天然由来の成分が原料の精力剤やサプリメントはたくさんあるので、自分に最適なものを探してみましょう。

ネット上には様々なサプリや精力剤が存在します。中には効果があるかどうかもわからないのに、1箱数万もする詐欺まがいの高価なサプリメントも販売されているので、購入をする際は注意しましょう。

STERONでは様々なサプリのは有効成分配合量組み合わせについて徹底調査をしていますので、是非参考にして下さい。

いきなり今日から健康的な生活を送ろうとしても継続は難しいでしょう。出来る事を少しづつ、しっかりと継続する事で健康な性機能を取り戻しましょう。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROKI

    STERON編集部
    メディカルハーブコーディネーター資格保有者
    漢方や天然の食材の効果、効能に関する専門家として天然由来成分の男性機能への影響を日々調査、研究している。STERON記者として自然療法の知識を活用したメンズヘルスケア関連の記事を執筆、監修している。アメリカに留学した経験があり、海外のヘルスケアにも精通。

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