精子を飲むのは実は危険かもしれない!精液の成分とリスク3つ

公開日:2019/02/13
更新日:2022/10/13

精子を飲む事による危険性

男性が憧れるプレイの一つに精子を飲んでもらう事があります。
しかし本当に精子を飲んでも問題はないのでしょうか?
精液の成分と安全性について解説します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

アダルト動画などでよく目にするシーンの一つに男性の精液を飲む行為がありますね。俗に言う「ゴックン」と呼ばれるプレイです。

動画などではよく見るのでパートナーに自分の精子を飲んでもらうのが好きな男性も多いのではないでしょうか。

女性からはあまり公表ではない行為のようですが・・

男性の精液には様々な噂がありますね。よく聞くのは精子はタンパク質が豊富なので健康に良い、コラーゲンが入っているので美肌効果があるというポジティブなものから、飲むと妊娠する、お腹を壊すなど少し怖い噂も聞きます。

実際に男性の精液にはどんな成分が含まれているのでしょうか。

飲む事による危険性はあるのでしょうか。

 

精液にはどんな成分が含まれているのか

精液に含まれる成分

精液に含まれいるのはもちろん精子だけではありません。

栄養が豊富と言われる事が多い精液ですが、実は80%以上は水分です。アメリカのニュースメディアである「JEZEBEL」によると水分以外ではアミノ酸やタンパク質、ミネラル、ビタミンCなどが精液に含まれているそうです[1]

精液内に含まれる精子細胞は全体の1%以下とされています。

成分自体は体の健康維持に必要な栄養素も含まれていますが、射精(平均3.4ml)で排出される精液量を考えると、1回分くらいを飲んだところで効果はほとんどないでしょう。

精液の主要成分(一回の射精:約3.4ml)

  • 脂肪:6mg
  • コレステロール:3mg
  • ナトリウム:10.2mg
  • 炭水化物:11mg
  • タンパク質:171mg
  • その他:マグネシウムや亜鉛、カルシウムなど

 

精液を飲むのは危険?主なリスク3つ

一番気になるのが精液をパートナーに飲んでもらう時の安全性についてですね。

基本的に精液のほとんどは水分なので、人体にはそこまで良い効果も悪い効果もないです。しかし人によっては非常に危険な事態に発展してしまうケースもあります。

主な危険性3つを紹介します。

 

アレルギーの危険性

精液にアレルギーを持っている女性

実は女性の中には男性の精液にアレルギーを持っている女性がいるのです。

精液アレルギー(Seminal Plasma Allergy)という症状で、精液に振れた部位周辺にかゆみを感じるのが主です。

今まで精液に触れても問題なかった女性が、突然発症するケースもあるようです。

精液アレルギーとは、女性が性行為直後に膣周囲のかゆみや腫脹を発症するもので、症状が重篤な場合には呼吸l困難や全身性蕁麻疹などのアナフィラキシーショックに至る場合もあるそうです。(引用:はらだ皮膚科クリニック

もしパートナーが性行為後にかゆみなどで悩んでいるようであれば、一度医師に相談する事をおすすめします。

 

性病のリスク

性病に悩む女性

2つめの危険性には性病(STD)が挙げられます。

カリフォルニア大学サンタバーバラ校によると、性病を持っている男性の精液には性病感染のリスクがあると発表しています[2]

コンドームをはじめとする避妊具を利用しないでの性行為やフェラチオなどを行う場合は、事前に性病検査を受ける事がおすすめです。

もちろん精液を飲む行為にも危険性はあるので注意しましょう。

 

喉の奥に違和感を感じる

違和感を感じる女性

最後は病気ではなく、女性目線での苦労についてです。

射精後の精液は半固形の状態です。10分程度すると半固形から液体になることが多いです。

基本的に精液を女性が飲むタイミングは射精直後です。そのため半固形状の精液が喉の奥に引っかかり、イガイガする事を嫌がる女性が多いのです。

特に初めて女性に精液を飲んでもらう場合には、飲んだ後に違和感を感じて女性が不機嫌になる可能性がある事を覚悟しておきましょう。

しっかりとアフターケアをしてあげる事をおすすめします。

 

精子を飲んで妊娠する噂は本当?

医師の見解

精液の中にはもちろん精子が含まれています。

精子を飲むと妊娠するという都市伝説を聞きますが、これは真実ではありません。膣内以外からの精子の侵入によって妊娠する事はありません。

射精された精子は女性の体内で約5日間生き続けると言われています。しかしこれは膣内に射精された精子に限ります[3]

精子を飲んだところでその精子が卵巣に生きた状態でたどり着く事はありません。

しかし注意が必要なプレイの一つにアナルセックスがあります。

アメリカの医療サイトである「Webmd.com」によると、コンドームなしでアナルセックスを行いって、アナル周辺で射精をすると、流れ出した精子が膣内に入り込む可能性があると発表しています[4]

アナルセックスによる妊娠の事例や調査はほとんどありませんが、理論的には妊娠の可能性があるそうです。

 

大切なのは安全なセックス

手をつなぐカップル

基本的には精液や含まれる精子を飲む事はそこまで危険な行為ではありません。

しかし男性側が性病を持っていたり、女性がアレルギーを持っている場合は深刻な事態に発展しかねません。

我々が良く目にするアダルト動画のほとんどは男優側も女優側を厳しい検査を受けてから、撮影に臨んでいます。細心の注意を払ったうえで、非日常的なプレイが行われています。

パートナーと行為を行う際には避妊具の利用や、相手側の気持ちをしっかりとケアする事が大切です。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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