短すぎるのは病気かも!?適切な勃起の持続の時間と伸ばす方法

公開日:2019/02/03
更新日:2022/02/09

十分な勃起持続時間を実現できていますか?勃起を維持できず、短時間で萎えてしまう場合、それは病気の前兆かもしれません。とはいえ、自分の勃起時間が健康なのかどうかはわかりませんよね。今回は、勃起の平均持続時間と短すぎる場合に考えられる原因、改善する生活習慣をご紹介します。

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    MASAJI(STERON編集部)

性行為や自慰行為に、どれくらい時間をかけていますか。また、行為の最中はずっと勃起を維持できていますか?勃起の持続時間はあまり意識したことがないかもしれませんが、充実した性生活の実現や適切な生殖機能があるかを測るために非常に重要な指標です。勃起を十分に持続できない方は重大な病気にかかっている可能性も。

今回は、適切な勃起の持続時間と持続時間を長くする方法をご紹介します。

 

勃起の持続時間が短すぎると大変な問題が。

持続時間が短すぎるのは病気のせいかも?

「中折れ」を聞いたことがある方は多いでしょう。では、中折れも勃起不全(ED)の1つであるということを知っていましたか?

全く勃起しないことを勃起不全だと思いがちですが、途中で萎えてしまう中折れも勃起不全のひとつなのです。勃起を十分な時間維持できず、射精に至る前に萎えてしまう。性機能は体調によっても左右されますが、このような症状が何度も発生するのであれば、勃起不全とかもしれませんよ。

勃起不全は、ただ勃起しなくなる/十分な時間維持できなくなるだけでなく、その他の問題の原因になる可能性もあります。例えば、不妊症。射精に至るまで、勃起を維持できないため、膣内での射精難易度が上がり、不妊症になる可能性もあります。また、それと同時にパートナーの精神面も苦しめてしまうでしょう。途中で萎えてしまうことは、男性以上に女性に心理的なダメージを与えてしまうこともあるのです。実際、ED治療クリニックの浜松第一クリニックが行ったアンケートでは、女性がEDに対してネガティブな印象を抱くのは「自信の喪失に繋がるから」という声が多く見られたとのこと[参照]。さらに、EDは離婚を考える要因にもなり得るとのことです。

勃起の持続時間が短いことは重大な病気の原因となる高血圧によって引き起こされている可能性もあります。高血圧は自覚症状が少ないので、中々気がつくことがありませんが、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を起こす可能性があるため、放置している突然倒れるというようなこともあるかもしれません。

 

あなたは短すぎない?年代別平均持続時間

年代別平均勃起時間

心筋梗塞などに繋がる可能性だけでなく、離婚の原因にすらなり得る勃起の持続時間。自分の持続時間が平均よりも短いのか長いのか気になってきたのではないでしょうか。

勃起の持続時間は、年齢を重ねるほど短くなっていきます。特に40歳前後から持続力や勃起力に悩みを抱える男性が増加します。これは、性欲や性機能を司る男性ホルモンのテストステロンの分泌量が加齢とともに徐々に減少し、40代で健康な男性の最低値を下回る人が増えてくるためです[参照]

The Journal of Sexual Medicineに掲載された性行為時の世界の平均持続時間を調べた調査では、年齢によって次のような結果になったとのこと[参照]

  • 18歳〜30歳:6.5分
  • 51歳以上:5.3分

つまり、この時間よりも長い時間勃起を維持することができれば平均以上ということですね。ただし、女性が求める平均挿入時間は15分というデータもあるので、7分持続するからと安心することはできないでしょう。

 

持続時間を短くしてしまう生活習慣

勃起の持続時間を短くしてしまう要因は次の3つです。

  • 加齢
  • 健康状態
  • 自慰行為も含めた性行為の頻度や方法

この中で、加齢については防ぎようがありません。人間は誰でも年齢を重ねるものです。ただし、健康な状態を保つことで加齢の影響を最小限にすることは可能です。また、自慰行為の頻度や方法も持続時間に影響するでしょう。持続時間に影響する健康問題を見ていきましょう。

肥満

肥満は勃起の大敵です。持続時間を短くする主な原因と言っても過言ではないでしょう。勃起は血液が集まることによって発生します。そのため、勃起を維持するためには、血液の循環を良くし、ペニスに血液が常に送り込まれる必要があるのですが、肥満体質だと血管が硬くなり、スムーズに血液を送り込むことができなくなります。

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喫煙や過度なアルコール

喫煙やアルコールも勃起の持続を難しくする生活習慣です。喫煙や過度のアルコールが健康に及ぼす悪影響についてはよく知られている話ですね。

タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があるため、喫煙後は血液がうまく流れない状態になります。また、過度なアルコールを摂取したときは脳が正常に働かなくなります。飲酒後に勃起しないことや勃起してもすぐに萎えてしまった経験がある方も少なくないのでは?

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ストレス

ストレスを感じると分泌されるホルモンのコルチゾールには、テストステロンの働きをブロックする効果があることがわかっています[参照]
そのためストレスを感じている時は、いくらテストステロンを生成する活動をしたとしても、本来の効果を受けることはできません。

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偏った食生活

毎日、コンビニや外食で済ませていませんか?栄養素が脂質や炭水化物に偏りがちになっているはずです。肉類や魚介類、野菜などをバランスよく食べることで、勃起に必要な栄養素を摂取することができますよ。1日1食からまずは少し意識してみましょう。

 

間違った自慰行為

間違った自慰行為も、性行為の途中で勃起が維持出来なくなる原因の1つです。地面にこすりつける「床オナニー」などの強い刺激になれてしまうと、膣の刺激に満足できず、性的興奮が収まってしまうと同時に勃起も収まってしまいます。

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持続時間を長くする方法

では、勃起の持続時間を長くするためにはどうすればいいのでしょうか。端的に言えば、健康になればいいのですが、何をすればいいのかわからないですよね。
そこで、健康になり、勃起力を向上させる生活習慣をいくつかご提案します。

 

週3回、朝のランニング

朝のランニング

朝のランニングは、次の3点から勃起力を向上させるのに最高の運動です。

  1. 運動不足解消
  2. ストレス解消
  3. 太陽光を浴びる

運動不足の解消とストレスの解消に繋がることは明白ですね。ストレスの解消に関しては筋トレなどの無酸素運動よりもランニングなどの有酸素運動の方が圧倒的に高いとのこと。
また、太陽光を浴びることで体内にビタミンDが生成されます。ビタミンDにはテストステロンの生成を促す効果があるため、勃起力の向上が期待できますよ。
ただし、ランニングはしすぎるとマイナスの影響を与えてしまいます。週3回、5km程度のランニングが勃起時間を伸ばすには適切な運動でしょう。

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パートナーと一緒に料理

パートナーと料理

パートナーと一緒に栄養バランスをしっかりと考えた料理を一緒にしてみましょう。健康的な食生活が送れるだけでなく、パートナーとのコミュニケーションも図れるため、関係性を改善することもできるでしょう。
不安感も健康な勃起を阻害する要因です。健康的な食事で体調面を整え、パートナーとの信頼関係を強固にすることで、よりより性生活を送れるでしょう。

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サプリメントの摂取

サプリメント

とはいいつつも、お互いに忙しいと中々一緒に料理を作ることもできません。そんなときは栄養面はサプリメントに頼ることも考えてみましょう。
ただし、サプリメントがカバーできるのは栄養面だけです。パートナーとの信頼関係まではカバーしてくれません。忙しい中でもしっかりとコミュニケーションを取るようにしてくださいね。

 

勃起時間が長すぎるのも問題

勃起が収まらないのも病期かも

ここまで、勃起の持続時間を長くする方法をお話してきました。ただし、持続時間が長すぎる、具体的には性的な刺激がないにも関わらず4時間以上勃起が持続する場合は最終的にEDになる可能性があるため、すぐに病院に行きましょう。

これは、勃起持続症と呼ばれる病気です。性的な刺激が収まると勃起は自然と収まります。このとき、静脈に繋がる血管を緩めることで血液がペニスから流出するために、勃起が収まるのですが、勃起持続症の人は緩めることができず、圧力をかけ続けてしまいます。

この圧力により、海綿体の組織が壊されてしまうため、放置しておくとEDになる可能性があるのです[参照]

性機能不全になる前に、病院に行くように。昼間であれば、お近くの泌尿器科へ。夜間などで病院の営業時間外であれば、救急へ連絡してください。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今度性行為をするときに勃起の持続時間を計ってみようと思ったのではないでしょうか。

ペニスは健康を図るバロメータとも言える器官です。精神面や肉体面で少しでも不調があると、正常な動作をしなくなってしまいます。勃起の持続時間もペニスの健康状態ひいては身体の健康状態を図る指標となるでしょう。

短すぎるかもしれないと不安になった方は、本記事で紹介している習慣を1つでも始めてみてくださいね。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)

    STEORN編集部
    「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。

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