痩せると性欲が無くなる噂は本当?性機能低下を招くダイエット

公開日:2019/12/12
更新日:2022/09/23

痩せると性欲が無くなる噂は本当?性機能低下を招くダイエット

健康になるために行うダイエット。
中には痩せた結果性欲が無くなってしまう人もいるようです。
一体なぜダイエットをする事で性機能が低下するのでしょうか?
体重と性機能の関係性を調査しました。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

ダイエットは性欲に影響を与えるのか

セックスレスに悩むカップル

性欲や男性の勃起力などを健康な正常に保つ一番の方法は健康的な肉体を手に入れる事と言って間違いはありません。

実際のところ肥満体形は健康的な体形の人よりも、2.4倍もテストステロン欠乏症になるリスクが高いのです[1]

テストステロンとは男性だけではなく、女性の体内にも存在する男性ホルモンの一種。

テストステロンが豊富は筋肉が付きやすく、ストレス耐性の強い体質を促進する作用があります。さらにテストステロンには性欲や勃起力を高める効果もあるのです。

つまり不健康な肥満体形よりもスリムで健康的なシュッとした体形の方が、間違いなく性欲やその他の性機能も高くなるはずなのです。

しかしダイエットを始めてから性欲がめっきり無くなった。ムラムラする頻度が減ったという噂を聞いた事はありませんか?

 

ダイエットで性欲低下を感じた人の声

ダイエットで性欲が低下した男性

本当にダイエットをすると性欲が低下してしまうのでしょうか?またどんなダイエットの種類が性機能低下を招いてしまうのでしょうか。

実際にダイエットをして痩せた事によって性欲が無くなってしまった人々の声を見てみましょう。

ダイエットをすると性欲減る?ダイエットをしています。食事を減らして、運動をよくしてます。そうすると、性欲が減ってきた気がします。関連があるのでしょうか?(口コミ引用:Yahoo知恵袋

食事制限に加えて運動量を増やした結果、性欲が減ってきたようです。

ダイエットをすると性欲が無くなるという事はありますか?20歳の女性ですが、ダイエット(主に糖質制限)をしている間性欲がなくなる気がするのですが、ダイエットと性欲は関係あるのでしょうか。(口コミ引用:Yahoo知恵袋

また男性だけではなく、女性でもダイエットの結果性欲がなくなっていると感じる場合もあるようです。この女性は糖質制限ダイエットを行っているようです。

私の彼は89キロで体脂肪が28パーセントもあり会社の健康診断でも無呼吸睡眠をしているといわれました。なのでダイエット2ヶ月まえからして体重78キロ体脂肪21パーセントまで落としました。
ところが 最近デートしていてもセックスを欲求しません。彼にもう私に魅力を感じなくなったのかと聞いたら、そうじゃなくて ダイエットしたら食欲も落ちたけど性欲も落ちた!言うのです(>_<) ほんとに そんなことあるのでしょうか・・・。ちなみに彼は43歳、私は42歳です。(口コミ引用:教えて!goo

明らかな肥満体形を短期間で改善した結果、パートナーへの性欲を感じなくなってしまった男性もいるようです。健康のために痩せたはずなのに、結果的に性欲が無くなりパートナーとの性生活の満足度が低下してしまう。

健康的に痩せれば本来は性欲や勃起力などの性機能は高まるはず。一体なぜダイエットをした結果、性欲が落ちてしまうのでしょうか。

 

性欲減退やEDの原因になるダイエット3種類

基本的にダイエットは悪い事ではありません。問題はダイエットの方法です。

一体どんな方法のダイエットが性欲を低下させてしまうのでしょうか。性機能低下の危険性のあるダイエットを4種類紹介します。

 

その1.糖質制限(炭水化物抜き)ダイエット

糖質制限ダイエット

最近流行のダイエットの一つが糖質制限ダイエット。一昔前なら炭水化物抜きダイエットとも呼ばれていましたね。糖質を豊富に含む米やパスタ、パン等を制限して、野菜やお肉を中心の食生活にスイッチするというもの。

糖質はエネルギーに変換されやすいため、消費されないエネルギーは内臓脂肪として蓄積されます[2]。そのため日頃からハードな運動はしたくないが、体重を落としたいという女性が比較的多く行うダイエットの一つです。

しかし実は糖質制限ダイエットは性欲減退どころか寿命を短くさせてしまうリスクすらあるのです。

海外の医療誌「HealthDay News」の2018年の発表によると、25000名のアメリカ人の食生活データを調査した結果、糖質の摂取量が少ない人は心臓の病気や癌による死亡率が高いとの事[3]

またブドウ糖は脳のエネルギー源にもなります。糖質が不足する事で体の機能や脳の働きが低下してしまうリスクがある非常に危険なダイエット方法が糖質制限なのです。

 

その2.過度のランニングによる減量

ジョギングをする男性

体重を確実に落とす場合に効果的とされているランニングやジョギングなどの有酸素運動

確かにランニングやウォーキングなどの有酸素運動は血液の流れを改善する効果もあるため、ED改善効果や勃起力向上の作用が確認されている運動です。

しかし実は過度のランニングやジョギングによるダイエットは性欲低下を招く大きな原因でもあるのです。一体なぜ走りすぎる事で性欲が落ちてしまうのでしょうか?

よこすか女性泌尿器科・泌尿器科クリニックの奥井院長の発表によると、月に200キロ以上(一日に7キロ程度)のジョギングは体に過度の負担がかかるため、性欲の源であるテストステロン量が低下してしまうとの事[4]

過剰な運動によるテストステロン量の低下は運動ストレス性低テストステロン症と呼ばれており、性機能の低下や睡眠障害などの症状が確認されています。

とはいえ有酸素運動は効率的に痩せる方法の一つですね。一体何キロ程度であれば、性欲低下を招くリスクを回避出来るのでしょうか?

奥井先生によればテストステロン量が最も高くなるのが一カ月に100キロ程度のランニング。つまり毎日走るのであれば、3~4キロ程度、週末にだけ走るのであれば10キロ程度がベストなのです。

 

その3.短期間で急激に痩せる

急激に痩せる

人間の体の大半は水分です。そのため痩せようと思えば1カ月で10キロ痩せるのも難しい事ではありません。

運動によるエネルギー消費が摂取するカロリーを上回っていれば確実に体重は落ちます。つまり食べずに運動すれば短期間で確実に痩せます

また格闘家が行うダイエット方法の一つに水抜きという方法があります。

これは毎日大量の水を数週間飲み続ける事で、毎日大量の尿が排出される体質に無理やり変えてしまいます。途中から水を飲まなくしても毎日大量の尿が排出される体質になっているため、体を強制的に脱水症状にして劇的に体重を落とせるのです。

実際にアスリートはこの水抜きという方法で2~3週間で10キロ以上痩せる事も珍しくありません。ちなみに計量を終えて水を飲むと1日で10キロリバウンドします。

このような短期間で過度に体重を落とし痩せるダイエットは間違いなく健康を害し、寿命を縮めます。

人間の体は健康を維持する事を最優先にした仕組みになっています。そのため過激なダイエットで体が不健康な状態にあれば、本来は性欲や勃起などに必要なエネルギーを全て体の回復に回されてしまうのです。

病気やケガをしている時に性欲が落ちたりするのと同じ理由で発生するのが、急激なダイエットによる性欲減退です。

 

無理なダイエットによって分泌されるコルチゾール

コルチゾール

ここまで読んだ方なら性欲減退やED発症を招いてしまうダイエットの特徴がある程度見えてきたのではないでしょうか?

そうです!性機能を低下させるダイエットの共通点は全て体に過度の負担をかけて、無理やり痩せるという方法。不健康な状態のため体の回復に全エネルギーが商品されるのももちろんですが、過度なダイエットはイライラやストレス等の原因にもなります。

例えばストレスによって分泌量が増えるコルチゾールと呼ばれるホルモンは、精力の源であるテストステロンの分泌を妨げる働きをします。

実際にアメリカのテキサス大学(University of Texas at Austin)が22名を対象にストレスと性欲の関連性を調査した結果、慢性的なストレスを抱えている人程性欲が弱い事が判明しています[5]

今あなたが行っているのはどんなダイエット方法でしょうか?もしそのダイエットが原因で常時イライラする、眠りにつけない、ストレスがかかると感じているのであれば、やり方を変えるべきでしょう。

 

【まとめ】バランスの良いダイエットを意識する

今回お伝えしたかったのはダイエットは危険だからするな!という事ではありません。

健康を害するリスクのある過度の減量が危険であり、健康的なダイエットはむしろ性欲向上や勃起力アップの効果が期待出来ます。では健康的なダイエットとは具体的に何を意味するのでしょうか

特に性機能向上に効果的な運動方法を紹介します。

  • 筋肉量を増やす事でテストステロン豊富な太りづらい体質になる
  • ランニングは一カ月に100キロまでにする
  • 継続出来る内容のダイエット意識する

ちなみに最近のメンズサプリの中にはテストステロンを増やす成分も配合されており、下手なダイエットサプリを飲むよりよほど効果的です。

気になる方はメカニズムも含めこちらの記事をチェックしてみてください。

【精力サプリランキング】正しい選び方とおすすめサプリ15選

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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