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【最新抗酸化成分】リコビーズの科学に裏付けされた7つの効果
公開日:2022/12/30
更新日:2023/03/07
さまざまな健康効果があるとして度々話題に上がるリコピンですが、男性の妊活にも役立つことをご存知ですか?
中でもリコピンの安定性を高めた素材『リコビーズ』が注目されています。
今回はリコビーズ(リコピン)の男性妊活に関わる効果を、研究データをもとに解説しましょう。
Contents [目次を開く]
リコビーズとは?
健康成分リコピンをご存じの方は多いかもしれませんが、リコピンベースのリコビーズという素材の男性妊活効果はほとんど知られていないでしょう。
リコピンは抗酸化作用がある天然色素カロテノイドの一種で、トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれる赤い色素です。
消費者庁の「機能性表示食品の届出情報検索」で検索してみると、悪玉コレステロール減少効果などで届け出があります。[1]
医学界での研究も進み、他にも血流と高血圧改善、骨量減少防止、老化抑制、発がん抑制、美肌効果なども多数報告されているんですよ。
リコピンは安心安全の健康成分と言えますが、21世紀に入ってから精子の質改善と男性妊活効果の報告も増えています。
その中でも注目すべきが、日本で開発されたリコビーズ。
開発メーカーがリコピンの男性妊活作用に注目して臨床試験を行なっています。
不妊男性50人がリコビーズ8mgを90日間摂取しつつ妊活を行なったところ、1年以内に18人(36%)が妊活に成功しているのです。[2]
しかもリコビーズはビーズ製材化して安定性を高めた素材なので、熱や光の影響を受けやすいリコピンを一定量、確実に摂取できます。
さらにアレルギーフリーなので安心です。
では、リコビーズの有効成分リコピンはどのようにして妊活を成功させるのか?
がぜん興味がわいてきますね。
そのメカニズムと効果を見てみましょう。
リコビーズに含まれるリコピンの研究データ7つ
リコピンはどうやって男性妊活に役立つのでしょうか?
簡単に言うと、抗酸化作用が精子の質の維持に役立ちます。
イタリアカターニア大学の2019年のレビューによれば、リコピンはカロテノイドの中でも「最も効果的な抗酸化成分」で、抗酸化酵素を増やし炎症を抑制するとのこと。
活性酸素を抑制して、精子を保護する細胞膜、エネルギーを生み出すミトコンドリア、DNAなどを守ります。
その結果として精子の数、運動性、正常な精子の比率など、精子の質の維持に役立つわけです。[3]
リコピンはいわば精子を守る妊活成分といえますね。
ではここから、具体的な効果を研究データで見ていきましょう。
1.リコピン摂取量と精子の質の関係
まず、リコピンを沢山摂取する男性は精子の質がよいと分かっています。
2013年、ハーバード公衆衛生大学院が大学生(平均年齢19.7歳)の食生活を調べてリコピンなどの日常摂取量を推定し、精子の質との相関関係を調査しました。
その結果、被験者189人中リコピン摂取量が多い48人は日当たり摂取量平均が13.5mgで、精液中の精子の数は平均1億6,100万個、運動性の高い精子の比率が60%、正常な精子の比率が9.7%と判明。
一方摂取量が少ない48人は日当たり4.8mg摂取で、精子の数は1億1,500万個、運動性は56%、正常な精子の比率は8.0%にとどまりました。[4]
2.不妊男性ほどリコピンが少ない
リコピン摂取量が多いと精子の質がよいのは分かりました。
では、リコピンと不妊には関係があるのでしょうか?
リコピンと不妊の関係性ついては、2015年にイランのハマダン医科大学が調査しています。
不妊男性62人と健康な男性71人の血液を調べたところ、リコピン濃度が健康男性の平均0.29ppmに対して不妊男性平均0.20ppmで、健康男性の方が45%も多いと分かりました。
精子の数は1mlあたり7,560万個対5,370万個、運動性の高い精子比率は37.86%対17.69%、正常性は30.21%対18.62%で、その差は歴然です。[5]
3.リコピン摂取で精子の質改善
不妊男性はリコピンが少なく、精子の質が低いことも分かりました。
では、不妊男性はリコピンを摂取したら精子の質を改善できるのでしょうか?
リコピン摂取で精子の質が改善した臨床試験が複数あります。
インドの医師グループが2001年に行なった臨床試験では、不妊男性50人が毎日8mgを最大12ヶ月服用しつつ、精子の質を調べました。
試験開始前の50人の精子の数は精液1mlあたり平均2,000万個、運動性は28%、正常性は35%。
ところが12か月後には35人(70%)の精子の数が6,000~9,000万個、27人(54%)の運動性が68~80%、19人(38%)正常性が60~70%に改善しました。[6]
2020年のイギリスシェフィールド大学の臨床試験でも、リコピンの摂取は体内のリコピンの量が増えて精子の質改善につながると分かっています。
18~30歳の男性28人が14mg入りカプセルを12週間摂取すると、血液中のリコピン濃度が0.645µmol/lから0.751µmol/lに増えました。
精子の質では、毎秒0.025ミリ前進する「高速前進精子」が10.6%から14.76%に、正常な精子も7.5%から13.5%に増えて改善しています。[7]
これらの研究データから、リコピンを体内に取り込むと精子の質を改善できることも分かりましたね。
4.リコピンの妊活実績
では、リコピン摂取で妊活実績はどうなったのでしょうか?
事例をいくつか見てみましょう。
まず、先述したインドの医師グループによる臨床試験では、実に18人(36%)が父親になったとのこと。
全インド医科大学の2002年の臨床試験でも、不妊男性30人がリコピン4mgを3か月摂取したところ、6人(20%)が妊活に成功しました。[8]
リコピンの妊活実績はインド限定ではなく、チェコ共和国のパラツキー大学オロモウツでも報告があります。
2013年、体外受精を行う予定の不妊男性44人がリコピン20mgを3か月間摂取すると、7組(16%)が体外受精を行う前に自然妊娠に成功し、15組(42%)が体外受精で妊活に成功したとのことです。[9]
リコピンは気休めではない妊活の味方のようです。
5.DNAを守り、受精率を改善
ここまでリコピン摂取の結果を数字で確認しましたが、その仕組みが気になる方も多いですよね。
テストステロンブースターは精子の生成を活発化し、リコピンは抗酸化作用で精子を守ります。
しかし、何をどう守るのでしょうか?
そのメカニズムについて、スロバキアとアラブ首長国連邦の大学研究者たちが二種類の学説を紹介しています。
一つは、脂肪と相性がよくて(脂肪好性)細胞膜を通過しやすいので、摂取後すぐに精子に入り込んで、活性酸素からDNAなどを守るというもの。
もう一つは、細胞膜と結合して活性酸素の攻撃を防ぐというものです。[10]
どちらの説にもその証拠とされる研究成果があります。
カナダのマギル大学の2009年の研究では、リコピンがDNAを過酸化水素(H2O2)から守ることが分かりました。
人間の精子をH2O2に入れて培養すると、2時間後にはDNA断片化指数が29.8%に増えてしまいましたが、そこに5 μmol/lのリコピンを入れた場合、断片化は8.0%にとどまったそうです。
何も入れないで培養した場合でも断片化指数は11.1%だったとのこと。
リコピンにはDNAの損傷を防ぐ強い力があると分かります。[11]
先述のハマダン医科大学の調査でも、不妊男性は血液中のリコピン濃度が低く、DNA断片化も18.94%で健康男性(13.42%)に劣るという結果が出ました。
6.細胞膜を保護し正常精子率の向上
リコピンが細胞膜を保護するメカニズムも研究が進んでいます。
2010年のトルコのディクル大学の動物実験は、細胞膜に滞留したリコピンが、アフラトキシンB1(AFB1)という毒物の生殖機能へのダメージを軽減できたと報告。
ラットに体重1kgあたり10mgを摂取させると、睾丸の縮小や正常な精子の比率減少などを緩和できたそうです。[12]
パラツキー大学オロモウツの臨床試験でも、リコピンが脂肪酸のバランスを変化させ、活性酸素による細胞膜へのダメージが緩和された結果、妊活成功につながったと報告しています。
なお、リコピンの抗酸化作用のメリットは精子のDNAや細胞膜にとどまりません。
食品メーカー・カゴメと日本の大学の研究グループによれば、トマトジュースを飲むと精液中の白血球が減って精子によいのだそうです。
2017年の臨床試験では、精子の質が低い26~50歳の男性17人がカゴメのトマトジュース190gを12週間飲んでリコピン30mgを摂取し続けました。
すると被験者の血液と精液のリコピン濃度が上昇し、精液1mlあたりの白血球の数が平均6万5,000個から4万4,000個に減少。
普通白血球は細菌、ウイルス、がん細胞など体内の異物を排除するはずですが、精液の中では活性酸素(ROS)を作り出して精子の質を悪化させるとのこと。[13]
妊活でのリコピンの役割にはこれからも新しい発見がありそうです。
7.男性ホルモンを調節して前立腺がんも予防
それだけではありません。
リコピンはホルモンバランス調節による骨細胞保護、女性の乳がん防止、美肌効果なども報告されていて、最近では前立腺がんを予防、緩和する効果も注目されているのです。
2019年にイリノイ大学の研究グループが、リコピンの前立腺がん防止効果に関する研究をレビューしています。
前立腺のがん細胞の増殖を抑制する効果があり、特に男性ホルモンの量を制御して、その影響を受けるがん細胞の抑制に効果があるそうです。[14]
まとめ
精子を守り、妊活以外にも様々な健康効果もあって、前立腺がん防止にも役立つリコピン。
精子を守る妊活、男性機能を守りたい男性におすすめの成分です。
摂取方法については、野菜や果物にも入っている天然色素なので、ある程度は食事で摂取できます。
ポーランドの西ポメラニアン工科大学の研究者によると、ポーランド産トマトの場合、100gあたり含有量は1.21~6.43mgとばらつきがあり、夏のトマトは春や秋のトマトの倍くらいで5.6mg含有とのこと。
また、熟したトマトや加工食品の方が含有量が多くなるそうです。
トマト濃縮液や乾燥トマトで最も多い45~54mg、ケチャップで16.6mg、トマトジュースで5~7mg。
スイカで2.3~7.2mg、パパイヤで2.0~5.3mg、ピンクグレープフルーツだと0.35~3.36mg、いずれも100gあたりの含有量です。
安全性については、1日100mg摂取しても副作用がないくらい安全とされます。
なお、欧米での食事からのリコピン摂取量は、イタリアが1日平均7.4mg、アメリカ男性が6.6~10.5mg、女性が5.7~10.4mg、イギリスが1.1mg、フランスは4.8mgとのこと。[14]
ちなみに、カゴメなどの研究グループによると、チーズとの組合せ摂取でトマトからのリコピン吸収効率が高まるそうです。[16]
とはいえ、毎日トマトや果物をもりもり食べるのも、トマトジュースがぶ飲みもつらいでしょう。
脂肪、塩分、糖分など不要な成分も摂取したくありませんよね。
決まった量を計画的に摂取するためにも、やはりサプリから摂取した方がよさそうです。
特にリコビーズ配合サプリは安定性に優れていてアレルギーフリー。
摂取したい量を確実に、安全に摂取できます。
リコビーズを1日数mgから始めて、体調に応じて調整してみてはいかがでしょうか。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
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