マカは妊活に有用?逆効果?研究データから分かる4つのこと

公開日:2022/09/20

精力剤の定番成分でもある「マカ」は、さまざまな健康効果が期待されている成分です。
妊活に有効と言われる一方で、ホルモンバランスを崩すため妊活には逆効果という声も…。
本当のところはどうなのか気になりますよね。
そこで今回は研究データを基に、妊活に関するマカの効果を解説していきましょう。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

マカとはどんな成分?

薬用ハーブのマカといえば、精力増強サプリを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

原産国ペルーでは、昔から精力増強、更年期障害緩和、貧血対策などに効くと珍重され、現代では世界各国で疲労回復、抗酸化、記憶力向上、そして妊活に活用されています。[1]

 

マカは妊活に逆効果って噂は本当?

最近日本では、マカはホルモンバランスを崩すため妊活に逆効果、との噂があるようです。

一方で、マカで妊活成功と報告するネット上の書き込みも見られます。

一体どちらなのでしょうか?

研究の世界では、マカには植物ホルモンが含まれておらず[2] 男女ともにホルモンバランスには影響しないとする報告があります。

2003年、ペルーのカジェタノエレディア大学の研究グループが、56人の健康な男性にマカを摂取させ、だ液中の性ホルモン濃度の変化を調べました。

被験者たちにマカ1.5g、3g、またはプラセボ(偽薬)を12週間摂取させ、テストステロンなど6種類のホルモンを分析しましたが、期間中に目立った変化がなかったそうです。[3]

また、女性のホルモンバランスについても、2008年にオーストラリアのヴィクトリア大学で臨床試験が行われています。

こちらの試験では閉経後の女性14人がマカ3.5gとプラセボを6週間ずつ摂取し、6週間後にだ液中の女性ホルモン濃度を調査。

マカを飲んだ時には女性たちの不安、うつ、性的不能などに関する心理スコアは改善した一方で、女性ホルモンの濃度はプラセボ摂取時と差がありませんでした。[4]

したがって、マカの妊活効果は植物ホルモンやホルモンバランスとは直接の関係はないようです。

ただし追加で調べていくと、マカにはホルモン以外の嬉しい効果が多数あるとわかりました。

 

マカの妊活に関する研究データから分かる4つのこと

ここからは実際の研究データを基に解説をしていきます。

 

1.精子の質を改善してくれる

複数の精子

マカは精子の質を改善するという臨床試験結果があります。

チェコ生命科学大学プラハなどのチェコ共和国の研究グループが、2015年にマカ1.75gを11人の男性に摂取させました。

すると12週間後には被験者の精液1mlあたりの精子の総数が平均772.7万個から878万個に増え、その内の活発な精子の数も580万個から663万個に増加[5] 

また、マカはオス馬に摂取させても精子が活発化したそうです。[6]

「妊活の際は精子の質をできるだけ良くしたい…」そんな方には適した成分と言えます。

 

2.勃起障害(ED)を改善

マカには精子だけでなく、男性の勃起障害を改善する効果も期待できます。

2009年にイタリアの男性学の専門家グループが、勃起障害に悩む男性50人にマカ2.4gとプラセボ(偽薬)のどちらかを摂取させ、効果を比較しました。

マカを飲んだグループは12週間後、勃起機能のスコア(IIEF-5)が平均1.6ポイント、性的満足度のスコア(SAT-P)が平均9ポイント改善しましたが、プラセボグループの改善幅はそれぞれ平均0.5ポイントと6ポイントにとどまっています。[7]

妊活を進めているけど勃ちが悪い…とお悩みの方には嬉しい研究データです。

 

3.気分と性欲も改善

マカの効果は男性限定ではなく、女性の気分も改善し性欲を高める効果もあるそうです。

2008年にアメリカ・マサチューセッツ州のうつ病専門医のグループが20人のうつ病患者を対象に、マカ摂取の性行動と精神状態への影響を調べています。

被験者は全員抗うつ薬SSRIを服用していて、しかも性的不能と診断されており、17人が女性です。

被験者がマカ1.5gまたは3gを飲むと、12週間後には性欲スコア(Libido-ASEX #1)は平均4.9から3.5に改善しました。

性行動については、1.5g飲んだだけのグループは2週間あたりの性行為もオーガズムも回数が増えず、性行為に満足した回数が平均2.3回から2.6回に増えたのみ。

しかし3g摂取したグループでは、2週間あたりの性行為回数が平均3.1回から4.6回に増加、その内満足した回数が1.2回から3.4回に、オーガズムに達した回数が1.3回から2.5回に増加と大幅な改善が見られたそうです。 

精神状態については、被験者中10人が12週間スキップせずにマカを摂取し続けた結果、うつ病スコア(HAM‐D‐17)平均が3.8から3.2に改善し、その中でも3g摂取グループの方が改善幅が大きくなっています。[8]

男性についても、2002年にペルーのカジェタノエレディア大学で同じような臨床試験がおこなわれ、性欲改善効果が報告されました。[9]

 

4.正常な排卵を促す?

マカは女性の正常な排卵を促して妊娠の可能性を高める効果も期待されている成分です。

2019年、ルーマニア国立カロル・ダビラ大学でチェストツリー、マカ、葉酸などを配合した錠剤を摂取させる臨床試験が行われ、妊活効果があったと報告されています。

パートナーがいる女性189人が錠剤を摂取すると、6ヶ月後には正常な排卵があった被験者は19人(10%)から81人(42.9%)に増え、70人(37%)が妊娠できました。[10]

ただしこれはマカ単独の効果ではないため、さらなる臨床試験によってマカだけの排卵正常化効果を確認する必要があります。

 

マカは妊活&妊娠中に摂取してOK?

どうやらマカは妊活に有効のようですが、安全性はどうでしょうか?

2006年のオーストラリアとポーランドの共同研究では、マカパウダーの摂取致死量(LD50)を体重1kgあたり15gと推計し、OECD基準では1日の摂取上限は体重1kgあたり2gとのことです。[11]

つまり、体重50kgの人なら致死量はサプリで750g(75000mg)…。1日では到底摂取できませんね。

そもそもマカはアブラナ属の野菜であり、人体に強く作用する成分は含まれていません。

むしろ妊活に必要な栄誉素が豊富に含まれていると言えます。 

臨床試験ではマカエキス1.5gで効果は微妙、2~3gで効果が出やすいようですから、そのくらいの量をサプリで計って摂取してみて、調整していくのが無難でしょう。

別の薬を常用している場合、サプリ自体を医師に止められている場合などには、医師と相談が必要ですね。

国立医薬基盤・健康・栄養研究所のデータベースでも、マカは「通常の食事に取り入れる量を摂取する場合、おそらく安全である」としています。

ただし、「妊娠中、授乳中の摂取は信頼できる十分な情報が見当たらないため、避ける」と示唆。[12]

結論、大きな問題が起きることは考えにくいものの、妊婦や授乳婦が飲んでも絶対安全だと保証するデータはないので、念には念を入れて「避ける」としているようです。

 

マカは妊活に有用な嬉しい栄養素

いかがでしたか?

研究データによれば、マカはホルモンバランスを変化させずに効果を発揮しているようです。

そして精子の質改善や、性欲向上による積極的な性行動によって男女ともに妊娠の可能性を高めると分かりました。

妊活中にうれしい効果のある有用成分と言えましょう。

これで排卵にもよい影響があるなら鬼に金棒ですね。

もちろん、どんな成分も使用する人の体質や体調によって合う合わないがありますが、マカが妊活に逆効果という心配はなさそうです。

性への関心と満足度を高めてくれるマカは、妊活しなければ、と思っていてもその気になれない男女の背中を押してくれるのではないでしょうか。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

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