セックスは脳を活性化させる

公開日:2022/07/29
更新日:2022/08/15

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      みなさんはセックスをすることで体にどんな影響があるか正確にご存知でしょうか?

      今回の記事では、セックスと脳の関係に注目して権威ある科学紙に発表された研究結果をご紹介します。

      また、この記事を最後まで読んだあなたは実生活にもこの科学的な知識を応用できるのではないでしょうか。

      それでは、さっそく刺激的な研究成果を紹介していきましょう。

      参照記事:https://nypost.com/2021/12/27/women-who-have-more-sex-have-better-developed-brains-study/

      今回の研究では、女性の性器への刺激に対して活発になる脳の領域が明らかとなりました。

      研究は2021年12月に脳科学のトップ雑誌のひとつである「The Journal of Neuroscience」に発表されました。

      被験者には18歳から45歳までの20名の女性が有志によって選ばれ、クリトリス刺激時に対する脳の活動がfMRIによって計測されました。

      気になるクリトリスへの刺激方法ですが、専用の道具(ローターに近い)使い捨てパンツの上から押し当てられ、10秒間の振動と10秒間の休憩を交互に8回繰り返したそうです。

      その結果、クリトリス刺激に対応して活性化するのは大脳皮質にある一次体性感覚野(BA1-BA3)であることが明らかとなりました。

      今回クリトリスへの刺激によって活性化した一次体性感覚野は、あなたの頭のちょうどてっぺんからほんの少しだけ後ろに下がった場所に位置しています。

      この領域は一般には触覚・痛覚・温度感覚を担うと考えられており、同領域の損傷により温度感覚が消失するなどが明らかですが、そのほかは明らかではないようです。

      もし、陰部の刺激がどのように体性感覚野で処理されるのかが明らかになれば、不感症などの治療に将来役立つことが期待されます。

      さて、研究はこれだけで終わりではありません。

      研究者は被験者に対して過去どれくらいの頻度でセックスをしていたかをインタビューし、一方で活性化の見られた脳領域の発達度合い(厚さを非侵襲的に測定できる)を計測しました。

      その結果、驚くことに低頻度でセックスをしていた被験者に対して、高頻度の被験者では一次体性感覚野の発達が顕著であることが統計的に明らかとなりました。

      セックスをすればするほど、脳が活性化したり、若返ったら良いですよね。

      実際に、そういった報告はマウスやラットを使った研究で明らかになりつつあるようです。

      例えば、ラットでは頻繁にセックスをするオスにおいて、血中の糖質コルチコイドの急性上昇が見られ、海馬の神経細胞が増加するとの研究結果が報告されていたりもします。

      また同じ論文において、セックスをすることによりうつ様症状が改善する結果も同時に得られています。

      実験は、セックスをした結果として脳細胞の変化が起こるということを示唆しています。

      みなさんもすでに実生活に応用する理由が得られたのではないでしょうか?

      今回は高頻度にセックスをすることで、脳に変化が現れるということを人と動物の例をあげて紹介しました。

      しかし、セックスが脳にとって良いという研究はこれが初めてではありません。

      2016年には、カナダのMcGill大学がセックスを多くする女性は記憶力が良いという結果を発表していますし、またConventry大学からは定期的にセックスをする高齢男性で記憶力がいいという同様の結果が出ています。

      以上の記事から、セックスをすれば脳の発達や健康に良いと科学的に言えるということがわかりました。

      セックスをすれば、脳が活性化し、さらに若返り、うつを抑えるなど精神的にも良い様です。

      さて、情報がそろったいま、この結果をどう使うかは記事を読んだみなさん次第です。

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