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はちみつは筋トレに効果バツグン!16個の働きを徹底解説!!
公開日:2023/08/18
更新日:2023/08/19
飲み物やスイーツによく使われる、万能サブ食材として有名な『はちみつ』。
女性にとっては身近な食べ物ですが、男性の中にはほとんど食べない人も少なくないでしょう。
特に日常的に筋トレするトレーニーは、甘いものを排除しようとして、はちみつをあえて避ける人も…。
しかしながら、はちみつは筋トレしている人にこそ摂取してほしい食べ物なのです!
今回は、はちみつが筋トレに与えるポジティブな影響を、論文を交えて詳しく解説します。
Contents [目次を開く]
- 1. はちみつの栄養を分析
- 2. はちみつが筋トレに効果的な16個の理由
- 1.優れた消化吸収率を持つエネルギー源
- 2.エネルギー代謝の促進によるトレーニングの効率化
- 3.テストステロン量の維持による筋肥大効果
- 4.筋肉をスムーズに動かすエネルギー源の補給
- 5.タンパク質の吸収率UP
- 6.筋トレで蓄積した疲労感の効率的回復
- 7.持久力向上によるパフォーマンスUP
- 8.骨の健康促進による内側強化
- 9.筋肉痛の緩和によるトレーニング維持
- 10.関節保護による高負荷への体勢強化
- 11.関節の可動力改善によるトレーニングの強化
- 12.筋肉量維持によるボディメイクサポート
- 13.美肌効果によるボディメイクの質向上
- 14.血流促進による潤滑な栄養補給
- 15.メンタルサポートによるモチベーション維持
- 16.睡眠改善による回復力向上とアナボリックホルモンの分泌
- 3. はちみつは筋トレのパートナー!今すぐ始めてみよう
はちみつの栄養を分析
まずは、はちみつに含まれる栄養素をご紹介します。
※はちみつ100gあたりの含有量[1]
- ナトリウム・・・2mg
- カリウム・・・65mg(筋肉が正常に機能するために必要な栄養)
- カルシウム・・・4mg
- マグネシウム・・・2mg(不足すると筋肉痙攣)
- 亜鉛・・・0.1mg
- 鉄・・・0.2mg
- 銅・・・0.04mg
- マンガン・・・0.21mg
- リン・・・5mg
- カロテノイド(β−カロテン)・・・1μg
- ビタミンB1・・・Trmg
- ビタミンB2・・・0.01mg
- ビタミンB3(ナイアシン)・・・0.4mg
- ビタミンB6・・・0.02mg
- 葉酸・・・7μg
- パントテン酸・・・0.12mg
- ピオチン・・・0.4μg
- 酵素・・・100mg~300mg[2]
- たんぱく質(アミノ酸含む)・・・0.3g
はちみつに入っている栄養素の中で、最も多く含まれているのはカリウム。
むくみ対策に効果的な栄養素として有名ですが、心像機能や神経伝達にも関わる成分です。
そのほか、ビタミンAの一種であるカロテノイドやB群、パントテン酸など多種多様なビタミン類も含まれています。
ビタミン類は筋トレへの様々な影響を持ち、肌や内臓でも重要な役割を担う成分です。
男性向けサプリには欠かせない亜鉛や鉄、女性向けサプリに度々登場する葉酸も注目成分でしょう。
さらに驚かされるのは、はちみつに含まれる栄養素のバランスです。
はちみつに含まれる栄養素は単体でも非常に魅力的ですが、相乗効果により吸収率が高まり、成分が持つ力を最大限に高めてくれます。
このように、はちみつには筋トレやライフスタイルそのものをサポートしてくれる優れた成分が豊富に含まれているのです。
はちみつが筋トレに効果的な16個の理由
はちみつには、サプリメントや健康補助食品に用いられる優れた栄養素が豊富に含まれています。
聞き馴染みのある有名栄養素も多く、筋トレへのポジティブな効果が期待できる成分も!
そこでここからは、はちみつが筋トレに効果的な理由16個を詳しくご紹介します。
1.優れた消化吸収率を持つエネルギー源
はちみつにはエネルギーの源である糖質が含まれています。
糖質は、筋トレの根本である筋肉を動かす栄養源。
そして脳や神経系、赤血球の活動など身体の様々な機能に必要不可欠な成分なのです。
糖質は白米やパンなどの穀物類や、砂糖などあらゆる食べ物に含まれています。
そのため、はちみつに含まれる糖質はそこまで魅力的に感じられない人もいるでしょう。
一時的に流行した”糖質制限ダイエット”の影響から、とにかく排除したいと思っている人も少なくありません。
しかしながら、糖質が不足すると運動のパフォーマンスが低下するだけではなく、運動後の疲労回復速度も低下します。
オーストラリアのクイーンズランド大学では、炭水化物(糖質)と筋肉のパフォーマンスについて相関関係を調査。
炭水化物の摂取量を通常時の3分の1に減らしたところ、バーベルスクワットの反復回数が6回も減少しました。[3]
イギリスの論文では、運動後の糖質とたんぱく質摂取による疲労回復効果や筋肉痛の緩和も報告されています。
摂取後から48時間もの間、疲労感を表すクレアチニンキナーゼ(CK)の発生が抑えられ、筋肉痛の症状緩和効果は72時間も継続しました。[4]
さらにはちみつは糖質の種類も優れています。
はちみつに含まれる糖質は、体内でそれ以上分解する必要のない単糖類の果糖とブドウ糖。
スポーツの合間に栄養補給食材として活躍するバナナと同じですね。
糖質を筋トレのエネルギー源にするためには、ビタミンB1などその他の栄養素を使って分解が必要になります。
つまりはちみつに含まれる糖質は、摂取した状態から分解する必要がなく、ビタミンB1などを他の効果・作用に効率的に活用できるのです。
また果糖やブドウ糖は消化吸収が早く、胃や腸に負担をかけにくい糖質であり、運動前のエネルギー源として非常に優れています。
2.エネルギー代謝の促進によるトレーニングの効率化
はちみつに含まれるビタミンB1とパントテン酸は、エネルギー代謝の促進が期待できる成分です。
筋トレする人なら優れたプロテインを摂取したり、食事にも気を遣ったりしているでしょう。
しかしながら、どれだけ優れた成分を摂取しても体内でスムーズに代謝できなければ、摂取した栄養素がもたらすトレーニング効果・効率が低下してしまいます。
はちみつに含まれるビタミンB1は、糖質をエネルギー源に変換する際に必要とされる成分です。
ビタミンB1が不足すると、摂取したり糖質がエネルギーとして使用されず、体内にそのまま蓄えられてしまいます。
筋トレのエネルギー不足に陥るだけではなく、肥満等の原因になる可能性も…。
アメリカ医療センターは、肥満とチアミン(ビタミンB1)欠乏症の相関関係を知るため研究を行いました。
その結果、肥満患者の15.5%~29%がチアミン欠乏症であると判明。[5]
400名を対象に行われた別の実験では、高いBMI値とビタミンB1欠乏の関係性が確認され、こちらも肥満者とチアミン欠乏症の相関関係を示していました。[6]
ビタミンB1のように、エネルギー代謝に深く関わり補助してくれるのがパントテン酸。
パントテン酸はアセチルCoAとして、脂肪代謝に直接的に関わる成分です。[7]
不足すると代謝機能が低下し、摂取した栄養素を筋トレやボディメイクに活かしづらくなってしまいます。
またパントテン酸の不足は、ウエスト周囲径を基準とする内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)へのリスクも…。
実際に、パントテン酸の服用によりへそ周りの数値が有意に低下した実験結果もあるほどです。[7]
つまりビタミンB1やパントテン酸を含むはちみつの摂取は、エネルギー代謝の促進によるトレーニングの効率化をもたらします。
3.テストステロン量の維持による筋肥大効果
はちみつに含まれる亜鉛は、テストステロン量の維持による筋肥大効果が期待できます。
亜鉛は男性向けサプリでも度々登場する成分です。
男性機能の向上や、性生活に関する不調を改善する効果も期待されています。
他にも亜鉛には、たんぱく質の合成や骨格・筋肉の形成、カタボリック(筋肉の分解)を抑制し、効率的に筋肉を大きくする効果も!
アメリカのウェイン州立大学では、亜鉛とテストステロンレベルの調査を行っています。
この研究では、20歳~80歳の男性40名を対象に3ヶ月間~6ヶ月間亜鉛のサプリメントを摂取させたところ、テストステロンの分泌力が飛躍的に向上しました。[8]
別の実験では、亜鉛の摂取量とテストステロンの分泌量に比例関係が存在し、亜鉛が少ない男性ほどテストステロンも少ないと判明しています。[9]
つまり、テストステロン量と亜鉛の摂取量には相関関係があるのです。
ちなみに亜鉛は体内で合成できない成分。
そのため、はちみつなど亜鉛を含む食べ物から摂取する以外の方法はありません。
テストステロン量は一般的に20代をピークに低下するため、年齢に合わせて亜鉛の摂取量もより一層意識する必要があります。[10]
4.筋肉をスムーズに動かすエネルギー源の補給
筋トレするにあたって、最も基本的で重要になるのが筋肉を動かす行為。
はちみつに含まれるリンは筋肉をスムーズに動かす際に役立つ成分です。
筋肉を動かす時、ATP(アデノシン三リン酸)がエネルギー源となります。
ATPはアデニンやリボースなど、3つのリン酸で構成される高エネルギー性化合物です。
ATPの分解によって放出されるエネルギーを利用して、筋収縮が可能になります。
非臨床試験ではありますがマウスを使った実験では、リン摂取量の不足によりATP合成が50%も減少しました。[11]
ATPは体内に貯蓄されていますが、それらを分解・消費だけではエネルギーが枯渇してしまうため、絶えず補給するため再合成が繰り返されている成分です。
ATPの再合成方法は、以下の3つ。
- ATP-PCr系・・・骨格筋に貯蔵されている
- 解糖系・・・摂取した糖質から産生される
- 有酸素系・・・内臓脂肪や皮下脂肪など脂肪組織の分解によって産生される
はちみつに含まれるリンは糖質系に該当します。
そして、ATP生成をスムーズにするのが複数のビタミン類です。
ATPを生成するTCA回路(クエン酸回路)には、主に9つのビタミン類が関わっています。[12]
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- 葉酸
- パントテン酸
- ナイアシン
- ピオチン
- ビタミンB12
- ビタミンC
はちみつには、9つ中7つのビタミンが含まれているためバランスがよく、筋収縮に必要不可欠なエネルギー源の補給がスムーズに行えるのです。
5.タンパク質の吸収率UP
はちみつに含まれるビタミンB6は、たんぱく質の吸収率を高めてくれる栄養素。[13]
筋トレする目的は筋肉を整えたり大きくし、より魅力的で健康的な容姿を目指すためです。
しかし筋肉に必要なたんぱく質が上手く吸収されなければ、筋トレの効果は減少するばかり…。
肉体の変化も感じられず、モチベーションの維持も難しくなってしまいます。
ビタミンB6は”ピリドキシン”と呼ばれる水溶性ビタミンの一つ。
たんぱく質のもととなるアミノ酸を代謝する重要な栄養素です。
血管や筋肉への合成をサポートし、アミノ酸の分解・再合成と様々な用途で使われます。
さらに、たんぱく質の摂取量が多いほどビタミンB6の必要量も増加するため、意識的にたんぱく質を摂取するトレーニーには欠かせない成分です。[13]
またビタミンB2はたんぱく質の分解をサポートする作用と、ビタミンB6の働きを活性化させる役割も持っているため、同時に摂取するのが望ましいでしょう。[14]
つまりビタミンB6とビタミンB2両方が含まれるはちみつは、筋トレする人にこそ食べて欲しい食材なのです!
ちなみにたんぱく質と同時に糖質の同時摂取もおすすめ!
アミノ酸合成が促進され、筋トレ効果を実感しやすくなります。
糖質はエネルギー源として優先的に利用されるため、筋肉を消費するカタボリック(筋肉の分解)の抑制も可能です。[15]
はちみつには、単糖類である果糖・ブドウ糖が含まれているので、まさしく筋トレ万能食材と言えるでしょう。
6.筋トレで蓄積した疲労感の効率的回復
はちみつを食べると、疲労感の軽減や筋トレで蓄積した疲労の効率的な回復が期待できます。
疲れに関する作用が期待される成分はビタミンB1です。
まずビタミンB1は、糖質から作られるエネルギーの産生促進が期待できます。
身体を動かすエネルギー源がスムーズに作り出せるようになるため、疲れを感じにくくなるのです。
ビタミンB1欠乏症と診断された高齢女性80名を対象に、ビタミンB1を1日10mg、4週間~6週間摂取させた実験があります。[16]
調査の結果、食欲や体重など健康状態が大幅に改善し、エネルギー摂取量にもポジティブな変化が確認されました。
疲労が軽減され、高齢者に頻繁に確認される食欲不振や睡眠障害など疲れから発生する不調に改善が見られたのです。
またイタリアで行われた実験では、蓄積した疲労感への作用が確認されています。
疲労感や倦怠感を生じさせる病気として知られる瘍性大腸炎とクローン病患者を対象に、4ヶ月間ビタミンB1を600mg~1,500mg/日摂取させました。
約80%の患者に完全な疲労回復が確認され、約20%の患者も有意な変動が示されています。[18]
ちなみにビタミンB1は、単体で摂取するよりも他のビタミンB群と同時に摂取するのがおすすめ!
主なビタミンB群は以下のとおりです。
- ビタミンB2
- ビタミンB3(ナイアシン)
- ビタミンB6
- ビタミンB12
はちみつには、相乗効果が期待できるビタミンB群が多種類含まれているので、ビタミンB1が持つ疲労回復効果も大いに期待できますね!
7.持久力向上によるパフォーマンスUP
はちみつの中に含まれる栄養素の中で、持久力向上が期待できるのはナトリウムと鉄。
持久力が向上すると有酸素運動をスムーズに行えるようになり、ハードなトレーニングや有酸素・無酸素運動の組み合わせが可能になるなど、トレーニング全体の質も高められます。
各成分がどのように持久力を向上させるのか、まずはナトリウムから解説しましょう。
ナトリウムは”塩”のイメージが強いため、むくみや高血圧を引き起こすなどネガティブな印象が先行します。
しかしながらナトリウムは、マグネシウムやカリウムなどポジティブなイメージの強い成分を含む電解質(イオン)の一つ。[19]
電解質は血流や筋収縮作用、エネルギーの運搬など筋トレはもちろん日常生活においても重要な役割を担っているのです。
- ナトリウム・・・水分量や浸透圧の調節、筋肉の収縮
- カリウム・・・神経伝達、筋肉・心臓の収縮
- マグネシウム・・・筋肉の収縮、酵素の活性化
- カルシウム・・・神経伝達、血液凝固作用
- クロール・・・胃酸の分泌、浸透圧の調節
電解質は、上記栄養のバランスが重要。
各成分が不足・過多などによりバランスを崩すと体内にエネルギーを循環しづらくなり、持久力が低下してしまいます。[20]
また電解質は、体内の水分保持にも必要不可欠な成分。
長距離ランナーが数回の水分補給で走り切れるのは、電解質の水分保持サポートがあるからです。
次は、はちみつに含まれる鉄の作用を解説しましょう。
体内の鉄が不足すると、筋肉に酸素が供給できず、持久力低下に繋がります。
若い女性20名を対象に、鉄の摂取量と持久力や筋肉疲労の相関関係を調査しました。
その結果、鉄の補給による持久力・筋肉疲労の大幅な改善が確認されています。[21][22]
日本人女性は特に鉄不足が深刻な状態であり、20代~40代では約65%が鉄欠乏性もしくは疑いがあるほど。
女性アスリートに限定すると約15%~35%が鉄不足に該当し、男性アスリートの場合も5%~11%が鉄欠乏症を抱えています。[23]
そのためはちみつの摂取は、不足しがちな鉄を補い持久力向上にも繋がる魅力しかない行為です。
8.骨の健康促進による内側強化
はちみつを食べると肉体の中心部にある筋肉だけではなく、深部の骨育成にも繋がり内部から徹底的に強化できます。
深部の骨が脆く弱々しいと、その上に存在する筋肉も効率的に成長させられません。
何より高負荷なトレーニングや、日々の筋トレもスムーズに続けられなくなるのです。
骨の育成や健康促進に作用するのがカルシウム。
骨=カルシウムといったイメージが定着する程、必要不可欠な成分です。
骨格を構成するカルシウムが不足すると当然ながら骨が十分に成長できず、骨粗鬆症の原因にもなります。[24]
アメリカでは30,970名を対象に、カルシウムと骨に関する調査が行われました。
2011年から2015年間の調査結果を参考にするなど、期間も調査対象も大規模な調査です。
その結果、カルシウムとビタミンD摂取の継続的な摂取により骨折リスクが15%減少し、大腿骨頸部骨折のリスクにいたっては30%もの減少が確認されました。[25]
またカルシウムは、亜鉛やマンガン、銅と同時に摂取すると骨量の減少を抑制する作用も確認されています。
この研究では閉経後の女性59名を対象にマンガン(5mg)と、亜鉛(15mg)やカルシウム(1,000mg)、銅(2.5mg)を2年間摂取させました。
プラセボと比較し、骨密度の改善が確認されています。[26]
そのため骨をしっかり強化するのなら、カルシウム単体ではなく様々な成分の同時摂取が好ましいのです。
はちみつには骨を強化する代表的な栄養素であるカルシウムだけではなく、同時摂取による相乗効果が期待できる3つの栄養素も含まれています。
深部から肉体を強化したい人や、高負荷なトレーニングを安定して行いたい人は特に、積極的にはちみつを摂取するべきです!
9.筋肉痛の緩和によるトレーニング維持
ビタミンB2と亜鉛には、筋肉痛の緩和が期待できます。
筋肉痛がいつまでも身体に残っているとトレーニングメニューの維持が難しくなり、高負荷なトレーニングもできません。
筋肉痛や疲労感を軽減し、日々最大限のトレーニングを行えるようにサポートしてくれるのがビタミンB2です。
ビタミンB2の筋肉痛緩和を検証するため、北カリフォルニア医療システム退役軍人局理学療法・リハビリテーション局で研究が行われました。
161kmを走るウェスタン ステイツ エンデュランス ラン (WSER)の参加者32名を対象に、リボフラビン(ビタミンB2)100mgを摂取させます。
研究場所としてWSERが選ばれた理由は、筋肉損傷や痛みを引き起こす過酷なレースとして有名だったからです。
摂取するタイミングはレース開始前と90km地点。
調査の結果、リボフラビン摂取による筋肉痛の緩和が確認されました。
さらにウルトラマラソン完走から3日目と5日目に短距離走分析を行った結果、こちらもリボフラビン摂取による有意なタイムが確認されています。[27]
つまりビタミンB2は、筋肉痛の緩和が期待できるだけではなく、筋肉痛や疲労感などの早期回復も期待できるのです。
また、亜鉛の摂取も筋肉痛の緩和に繋がります。[28]
亜鉛は新陳代謝に必要とされる多くの酵素を作成する成分。
新陳代謝が活発になると筋肉や関節がほぐれ、疲れや痛みを感じる物質の排出も促進されるため、筋肉痛の緩和に繋がります。
ビタミンB2及び亜鉛はエネルギー代謝にも深く関わっているため、筋トレの前に積極的に取り入れたい成分です。
10.関節保護による高負荷への体勢強化
はちみつに含まれるマンガンは関節の保護に役立つ成分です。
関節痛や炎症を抑え、高負荷なトレーニングを行う前の体勢強化に繋がります!
これから本格的な筋トレを始めようと思っている人や、高負荷なトレーニングを追加しようと思っている人は、ぜひはちみつを摂取しましょう。
膝や肘、肩関節など可動する関節を支えるのが軟骨。
軟骨細胞とコラーゲンで作られた、圧力にも耐える重要な部位です。
マンガンは、軟骨の主成分の一つであるコラーゲン産生に関わるミネラル。
コラーゲンによって形成される軟骨を補修し、炎症による関節痛を和らげる作用が期待できます。
アメリカで行われた実験では、変形性膝間症を患っている患者93名を対象に、グルコサミン(1,000mg)とコンドロイチン硫酸ナトリウム(800mg)、アスコルビン酸マンガン(152mg)を1日2回摂取させました。
摂取から4ヶ月後と6ヶ月後それぞれ検証した結果、52%に有意な改善が確認されています。[29]
またX線撮影により、軽度・中度の変形性膝関節症治療に効果的であると判明しました。
さらにマンガンは、日本人に不足しがちな鉄の吸収効率まで高めてくれる成分。
含まれる栄養素の単体としての力だけではなく、相乗効果をもたらす含有成分のバランスの良さもはちみつを食べる魅力です!
11.関節の可動力改善によるトレーニングの強化
はちみつに含まれるナイアシンは、ビタミンB3とも呼ばれるビタミンB群の一つ。
ナイアシン(ニコチン酸)とニコチン酸アミノ(ナイアシンアミド)の総称です。
ナイアシンは関節の可動力改善が期待でき、トレーニング強化が目指せます。
関節の可動力が正常化または増えるとハードなトレーニングもスムーズに!
新しい運動を取り入れた際も、身体に大きな負担をかけずに定着させられます。
アメリカの国立衛生研究所では、関節の可動力に深く関わる疾患として知られる変形性関節症とナイアシン摂取量に関する調査が行われました。
72名の患者を対象に、3ヶ月間ナイアシンの投与を行っています。
29%に改善が見られ、変形性関節症の治療薬として使用される炎症薬の投与量も13%減少しました。[30]
変形性関節症は特に女性に多く発症する疾患ですが、トレーニングを定期的に行うトレーニーや日常的にスポーツをするアクティブな人の場合、男女問わず発症する可能性があります。
そのため、はちみつのような美味しく栄養価も高い食品で定期的に摂取するのが望ましいのです。
12.筋肉量維持によるボディメイクサポート
カリウムは筋肉量維持が期待できる成分。
日々の筋トレで鍛え上げた筋肉をいつまでも美しい状態で維持してくれます。
アメリカの研究センターでは、様々な状況下でカリウムと肉体の相関関係を調査してきました。
65歳以上の男女384名を対象に行った実験では、カリウムの摂取量と筋肉量に有意な維持が確認されています。[31]
カリウムが脂肪組織ではなく、脂肪を除いた除脂肪組織(LBM)に直接的に作用している可能性も示されました。
脂肪が減って割合としての筋肉量が増加したのではなく、筋肉や骨量・密度が物理的に増加した可能性です。
そしてもう一つ、はちみつには筋肉量維持に繋がる成分が入っています。
それは、アミノ酸の中に含まれるグルタミンです。[32]
グルタミンには筋分解を抑える働きがあります。
アミノ酸にも筋分解を抑える作用がありますが、基本的にアミノ酸は複数のアミノ酸成分と協力して効果を発揮する成分。
必要成分が一つでも足りないと上手く力を発揮できません。
一方グルタミンは単体で作用を発揮するため、簡単に的確に筋肉郎の維持が目指せます。
そのためボディビル世界王者もグルタミンを摂取していました。
ちなみに、はちみつは花蜜から作られる天然調味料のため、花の種類によって成分が変化します。
グルタミンを多く含むのはソバから生産されたはちみつです。
ぜひ、産地や花の種類にもこだわってはちみつを摂取してみましょう!
13.美肌効果によるボディメイクの質向上
はちみつには美肌効果が期待でき、ボディメイクの質向上も目指せます。
トレーニーは鍛え上げた肉体をより美しく見せるために肌を焼いたり体毛の手入れを行ったりするのが一般的。
日常的に肌に刺激を与えているため、肌を保護する成分の摂取も大切です。
美肌に力を発揮してくれるのは、ビタミンB3とも呼ばれるナイアシン(ニコチン酸アミド)とカロテノイド(β−カロテン)。
日々の生活で当たる太陽光には、紫外線など肌に刺激を与えるものも含まれています。
紫外線はシミの原因となるメラニンを作り出し、くすみの原因にも…。
通常であればターンオーバーによってシミの原因物質は剥がれ落ちるのですが、メラニンが過剰に作られると追いつけません。
ナイアシンにはメラニンの過剰生成をブロックする働きがあり、肌にダメージを与える紫外線をカットする作用もあります!
メラニンが肌に沈着し、シミとなって肌内部に残る現象も防いでくれるのです。[33]
そのためナイアシンは、2018年に”シワ改善有効成分”として厚生労働省に正式に承認されました。[34]
またカロテノイドは身体の老化を防ぎ、肌を整えてくれる成分です。
人間の身体は加齢だけではなく、ストレスや食生活によって活性酸素が発生しダメージが蓄積されます。
活性酸素は体内代謝において重要な役割を担っていますが、増えすぎると細胞傷害を引き起こす成分です。
コラーゲンやエラスチンが減少したり、シワやシミ、たるみや乾燥など、肌にあらゆる不調をきたすようになります。
ビタミンAの一つであるカロテノイドは、強い抗酸化作用を持つ成分。
活性酸素の発生を制御し、取り除く作用も持っているので、美肌効果が期待できます![35]
ちなみに、一部のはちみつにしか含まれていないカルノシンも美肌効果が期待できる成分です。
真皮にあるコラーゲンやエラスチンの糖化を防ぎ、弾力やシワ・シミを改善してくれます!
カルノシンは、ケイジョウの花から作られたはちみつでしか確認されていません。[32]
これからはちみつを購入する人は、ぜひ花の種類にもこだわってみましょう!
14.血流促進による潤滑な栄養補給
はちみつに含まれるカルシウムには、血流促進が期待できます。
骨や歯など硬い物質のイメージが強いカルシウムですが、実は血流促進や血圧、血管の健康状態維持など体液にも深く関わっているのです。
血流が促進されると摂取した栄養素がスムーズに体内を巡り、栄養補給による疲労回復や筋肥大など、あらゆる作用が期待できます。
周知のとおり、カルシウムは骨や歯などエナメル質を形成する物質です。
骨は日々新陳代謝を繰り返しているため、常に必要とされるカルシウムは血管内などに常時存在しています。
カルシウムの摂取量が少ないと、足りない分を補うため骨の新陳代謝が加速。
補給量はどんどん増加し、血中のカルシウム濃度が異常に上昇してしまいます。[33]
「カルシウムの濃度が高いのはメリットでは」と感じる人もいるでしょう。
残念ながらカルシウムが増えすぎると血管壁に取り込まれ、血流の悪化や心臓への負担も増加し、高血圧の原因にも…。[34]
3,140名を対象に行われた実験では、カルシウムの摂取量と血圧の相関関係が証明されました。
カルシウム摂取量が多いほど収縮期血圧が1.37mmHg低く、拡張期血圧にいたっては1.45mmHg低くなります。[35]
収縮期血圧は血液を送り出す際の血圧であり、拡張期血圧は戻ってきた際の心像の圧力です。
カルシウムによる血流促進は、全身に栄養補給を行ううえで欠かせません。
日常的にトレーニングを行っている人や筋肉の疲れを感じている人、そしてパンプアップや筋肥大を目指している人は特に、積極的に摂取してみましょう!
15.メンタルサポートによるモチベーション維持
はちみつに含まれる葉酸とビタミンB6には、メンタルサポートが期待できます。
特にハードなトレーニングや食事制限を行っていると、うつ病のような気分の浮き沈みを感じるトレーニーも珍しくありません。
葉酸とビタミンB6は精神状態を整えてくれるため、辛い筋トレのモチベーション維持や、新しいトレーニングへの積極性も支えてくれます。
まずは、葉酸とメンタルの関係性について解説しましょう。
葉酸はうつ症状との関係性が報告されています。
フロリダ大学とカンザス大学は共同で、うつ病患者と葉酸の血中濃度を調査しました。
うつ病を発症していない人と比較した場合、葉酸の血中濃度に明らかな違いが判明しています。[36]
さらにうつ病患者は、食事による葉酸摂取量も少ないと確認されました。
今後はうつ病の補助薬として、葉酸を補給する治療も検討されるほどメンタルへの深い関わりが証明されたのです。
ビタミンB6もメンタルヘルスとの深い関係が確認されています。
アメリカのタフツ大学にて、高齢者869名を対象にうつ病とビタミンB6の血中濃度が調査されました。
その結果、ビタミンB6の血中濃度が低い(20nmol/L未満)と、うつ病発症リスクが約2倍に高まる可能性が判明。[37]
そのため日々ハードなトレーニングを行っている人や、筋トレのモチベーション維持に苦労している人には、はちみつが最適です!
ちなみに、葉酸はビタミンB12と、ビタミンB6はビタミンB2と一緒に摂取するのがおすすめ。
- 葉酸&ビタミンB12・・・一度働いた葉酸を復活させ再利用可能にする
- ビタミンB6&ビタミンB2・・・ビタミンB6の働きを活性化
はちみつには、ビタミンB2・B12どちらも含まれているので、筋トレ中メンタルに不安を感じる人や栄養管理がめんどくさいと感じている人にも最適です!
16.睡眠改善による回復力向上とアナボリックホルモンの分泌
睡眠の質を改善すると心身を適切に回復させられるため、筋トレで蓄積した疲れも翌日に持ち越さずにすみます。
疲労が疲労を招く負のループに陥るリスクも軽減でき、効率的に快適に筋トレが続けられるでしょう。
睡眠の質を改善してくれるのが、はちみつに含まれるマグネシウムとカロテノイド(β−カロテン)。
マグネシウムは睡眠に深く関わるホルモン分泌をコントロールする成分です。
良質な睡眠時間のほか、寝つきや目覚めの良さも改善します。
高齢者46名を対象にイランが行った実験では、ISIスコア(不眠重症度指数)の改善が報告されました。
1日500mgのマグネシウムまたはプラセボ(偽薬)を8週間投与し、入眠や睡眠効率、睡眠時間などを2つのグループで比較した結果です。[38]
カナダの大学では、高齢者151名を対象にマグネシウムと睡眠の関係性が調査されました。
より普遍的な数値を得るため、3カ国の高齢者を対象に行っています。
プラセボグループと比較すると、入眠時間が17.36分短くなる様子が確認されました。[39]
このようにマグネシウムには睡眠時間を改善する効果があり、日々筋トレで身体に負荷をかけている多くのトレーニーにおすすめです。
しかしながらマグネシウムの摂取は、ハードなトレーニングを繰り返すプロやアマチュアにも必要不可欠な成分だと言えます。
身体の中では日々、アナボリック(筋肉の合成)とカタボリック(筋肉の分解)が繰り返され、筋肉を大きくしたいのならアナボリックを活性化させなければなりません。
アナボリックは、良質な睡眠時に分泌されるアナボリックホルモン(たんぱく質同化ホルモン)により活性化します。
ちなみに、マグネシウムはアナボリックホルモンの一つであるインスリンの分泌も活性化する成分。
ただしインスリンによる筋肥大を目指すには体脂肪率も関わってくるため、本格的なバルクアップがしたいのならはちみつを食べるタイミングや体脂肪率にもこだわっていきましょう!
はちみつは筋トレのパートナー!今すぐ始めてみよう
はちみつには筋トレに必要な栄養素が豊富に含まれています。
さらに各栄養素の相乗効果により、サプリメントや成分単体での摂取よりも非常に効率的です。
そして何より、美味しく食べられるところが魅力的。
飲み物に入れたり料理の隠し味として使えたりと、食べ方に幅広さがあるため大変継続しやすい食材です!
ソフトなトレーニングを行う人、ハードな筋トレを行う人どちらにも適しているので、今すぐにでもはちみつ生活を始めてみましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERGen
ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。
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