バコパを極限濃縮した最先端サプリ素材バコピンの効果6つ

公開日:2021/11/01
更新日:2022/02/09

今回紹介するのは栄養学の先進国であるアメリカで注目されているバコピンと呼ばれる素材。
バコピンとは一体どんな成分を原料としているのでしょうか?
具体的にどんな効果や効能があるのでしょうか?
バコピンサプリを利用するうえでのメリットを説明していきます。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

バコパモニエラ抽出物のバコピンとは

スマートドラッグ

皆様は近年海外で流行っているスマートドラッグ(Smart-drug)ヌートロピック(Nootropics)という言葉をご存じでしょうか。

ドラッグなんて響きはいかにもアメリカンな感じで少し怖いですよね。

もちろんスマートドラッグにはいくつか定義がありますが、ここ最近ブームとなっているのは体に良い天然由来の素材を原料としたサプリメントです。

では普通のサプリメント(健康食品)とスマートドラッグやヌートロピックでは何が違うのか?という点ですが、これは利用の目的です。

スマートドラッグとは主に認知機能や記憶力など人間の脳のパフォーマンスを高める食品の事を指します。

身近なところでいうと、脳がリラックスできるGABAサプリや頭が冴えるレッドブル等のエナジードリンクもスマートドラッグの一つではあるのです。

今回紹介するのはそんなスマートドラッグとして海外で注目されている素材の一つである「バコピン」。

バコピンの原料となるのは、バコピモニエラと呼ばれる湿性の多年草。北アフリカ、アジア、南北アメリカ等に幅広く分布する植物で、インドの伝統医療であるアーユルヴェーダ等では古くからサプリメントとして使用されていたようです[1]

バコピン

バコピンとはそんなバコパモニエラがわずかに含むバコサイドと呼ばれるサポニンを40%以上の高濃度で保有する事を規格化した先端素材なんです。分かり易く言うとバコパモニエラに含まれる良い栄養のみを極限まで濃縮した抽出エキスという事です[2]

バコサイドには強い抗酸化作用があり、脂質過酸化を抑止することで、細胞の損傷を防ぐ作用が確認されています。

 

バコピンに期待される効果6つと臨床データ

バコパモニエラのサプリメントの利用を検討している人が気になるのは、どんな効果があるのか?なぜ海外で注目されているのか?といった点でしょう。

具体的な効果効能について少し解説をしていきましょう。

 

効果1.不安やストレスの緩和

不安やストレス

スマートドラッグと聞くと作業効率が上がるような効果を連想してしまいますが、もちろんそういった攻めの目的だけではありません。

バコピンには不安やストレスの緩和と関わりのあるセロトニン受容体である5HT1a受容体を活性化させ、神経の興奮などを司る5HT2aの活動は抑制する効果が確認されています。

実際に2013年にオーストラリアの大学(Swinburne University of Technology)で行われた17名を対象としたバコパモニエラ抽出物の摂取試験では、被験者がストレスを抱えた時に発生するホルモンであるコルチゾール量の低下が確認されました[3]

また、ポートランドの研究機関(Helfgott Research Institute)が12週間300mgのバコパモニエラ抽出物を被験者に摂取させた実験では、不安やうつ症状を数値化するCenter for Epidemiologic Studies Depression scale のスコアが著しく改善された結果となりました[4]

ストレスや不安、うつ症状は日本のビジネスマンとは切っても切れない関係性があります。

実際に厚生労働省の調査によれば、日本人の59.5%が仕事や職業生活において強い不安やストレスを感じていると言われています[5]

ストレス、うつ症状、不安などネガティブな感情を緩和させるデータが豊富な天然の植物であるバコパモニエラの抽出物であるバコピン。薬にお世話になるために試してみる価値はあるかもしれませんね。

 

効果2.認知機能の向上

認知機能の維持

バコピンが脳の機能を高める、業務パフォーマンスを高めるスマートドラッグとして注目されている理由はやはり、記憶力や集中力の改善においてもデータが豊富だからです。

実際にオーストラリアの研究大学(University of Wollongong)が40~65名の76名の被験者に12週間バコパモニエラ抽出物を摂取させた結果、記憶力の改善や集中力の維持力の改善有効性が確認されました[6]

また、タイの大学(Khon Kaen University)で12週間、60名の被験者にバコパモニエラ抽出物を摂取させた実験でも、アセチルコリンエステラーゼの働きを抑制する事で注意力や認知機能を高める効果が確認されました[7]

ちなみに同様の実験では学習や記憶といった活動と密接な関わりを持つ樹状突起(外部からの刺激や情報を受け取るために細胞体から枝のように分岐した複数の突起)の長さを拡張する効果もバコパモニエラ抽出物には確認されております[8]

短期間で効率よく業務を完遂したいと考えるビジネスマンから評価される理由は理解できますね。

 

効果3.血圧の改善

高血圧

バコピンに期待出来る効果は脳機能だけではありません。

中高年の永遠の悩みの一つが血圧

年々血管の伸縮性は低下していくため、血圧は高くなっていく一方。

バコピンには高血圧の緩和においてもメリットが確認されています。

スイスの医療機関(University Hospital Zurich)で行われた実験では、バコパモニエラには血管の伸縮性を高める一酸化窒素(Nitrate Oxide)の分泌を高める効果がある事が判明しました[9]

ただし高血圧の緩和効果に関しては実験の環境や対象によっては有効性が確認されていないケースもあるようです。

実際にアメリカの医療機関(National College of Natural Medicine)が54名の被験者に12週間バコパモニエラ抽出物を摂取させた実験では、血圧の変化は確認されなかったと結論付けています。

したがってバコピンの血圧への変化に関してはさらなる調査が必要と言えるでしょう。

 

効果4.ADHD症状の緩和

ADHD

ADHDという病名をご存じでしょうか?

注意欠如・多動症とは以下のように定義されている神経の発達障害です。

齢あるいは発達に不相応に、不注意、落ちつきのなさ、衝動性などの問題が、生活や学業に悪影響を及ぼしており、その状態が6ヶ月以上持続していることと定義されています。(引用:NCNP病院

落ち着きのない子供などがよくADHDなのではないか?と心配されるケースが多いですよね。

脳神経に影響を与えるバコパモニエラにはADHDの症状改善効果に関する実験データもあるのです。

2014年に行われた実験では6歳~12歳の子供に225mgのバコパモニエラ抽出物を6か月間継続摂取させたところ、85%の子供において、集中力散漫や落ち着きの無さ、衝動的行動などADHDの代表的症状が軽減された驚きの結果が確認されました[10]

また、125mgのバコパモニエラ抽出物を120名の子供に継続摂取させた別の実験でも集中力や行動の制御、認知機能等の改善効果が確認されました[11]

 

効果5.癌の予防

がんの予防

いくつかの実験ではバコパモニエラに含まれるバコサイドには抗がん物質の存在が確認されています。

実際に複数の動物実験でバコパモニエラには皮膚がんや乳がん等の細胞を破壊する効果が発見されています[12][13]。これらはバコパモニエラによる強い抗酸化作用が影響している事が考えられると言われています。

とはいえ、人間を対象とした実験データは十分とは言えないため、さらなる調査が必要とされています。

 

効果6.疲労の回復、緩和

回復

スマートドラッグとしての効果ではないですが、実はバコパモニエラには疲労回復効果に関する研究も進められています。

インドの研究機関(Defence Food Research Laboratory)がラットを使用して行った強制的水泳実験では、バコパモニエラを摂取したラットは、プラセボ薬を投与したラットと比較すると、水泳時間(溺れるまでの時間)が約3倍程長かった事が確認されました[14]

 

バコピンに関するまとめ

今回は現在海外のスマートドラッグ市場で注目されており、今後日本でも話題になる可能性が高いバコパモニエラ抽出物について解説をしました。

そんなバコパモニエラの有用成分であるバコサイドを極限まで濃縮したバコピンには、特に脳機能に関する改善効果が見込めます。

抗うつ薬や睡眠導入剤などの医薬品と一部似たメカニズムで作用するバコピンですが、着目されている理由はやはり安全性です。

一部試験などでは副作用も確認されていますが、いずれも軽微な胃もたれや下痢、吐き気等。

薬に頼らず脳の機能の維持改善に取り組みたいと考えている方に最適なサプリメントの成分と言えるでしょう。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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