記者 WRITERSTERON編集部
HIROSHI
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- オナニーをするとハゲる噂は本当?自慰と薄毛の関係性
男性の自慰行為には様々な都市伝説が存在します。
そんな中でも特に気になる「オナニーをするとはげるという噂」
薄毛とオナニーの関係性とは?
Contents [目次を開く]
男性であれば誰でも経験がある「オナニー」
おそらくオナニーをしたことがない男性などいないのではないでしょうか?
そんなオナニーには様々な噂や都市伝説が存在します。オナニーをすると遅漏や早漏になる、顔が老ける、ペニスのサイズが大きくなるなど、数え上げればキリがありません。そんな中でも特に有名な噂「オナニーをするとハゲる」というものがあります。
若いときは髪の毛のことは気にしたことはありませんが、30代を過ぎて少しづつ気になるのが薄毛です。
とはいえ、30代はまだまだ性欲もそれなりで、オナニーしたくなるのではないでしょうか。
そんなときに薄毛や脱け毛、ハゲのことまでは考えたくないですよね。
そこで今回はオナニーと薄毛の関係性を徹底的に解説をします。
オナニーとハゲはなぜ関連付けて噂されているのか
なぜオナニーをするとハゲと言われるのでしょうか?
射精が男性ホルモンと関連していて、さらには頭皮の状況や肌のコンディションと関連していると思われているからではないでしょうか。
実際によく噂されるのは「男性ホルモンの多い人ほどハゲやすい」、「ハゲは男らしさの象徴」など、頭皮や毛髪が男性ホルモンと直結しているような噂ですね。
別の角度からでは、オナニーを含めた性的な行為は男性ホルモンの分泌を増やすという噂も聞いたことがあるのではないでしょうか。
つまり、この2つの噂が混じり合うために、「オナニーをするとハゲる」という噂が作られていったと考えられます。
男性ホルモンとは
男性ホルモンと聞くと、屈強な体格、強い勢力、攻撃的な性格を連想するのではないでしょうか。
実際に男性ホルモンと逞しい体つきには関連性があります。しかしんがら、全ての男性ホルモンが関連しているわけではありません。
男性ホルモンとはそもそも複数のホルモンの総称。その中で、体つきに関連しているのは「テストステロン」と呼ばれる物質なのです。テストステロンには体つきに加え、男性の性機能(勃起、性欲、精子)を正常に保つ働きももっています。
また、肉体面や精神面においても、様々なメリットがあり、テストステロンが多い男性ほど、健康的でストレス耐性も強いと言われています。
いきなり結論を言ってしまうとこのテストステロンと呼ばれる男性ホルモンが直接ハゲの原因になることはありません。つまり、オナニーをすることにより、ハゲの原因になることはないのです。
「オナニー=ハゲ」の都市伝説を深掘り
ハゲの原因を説明する前に、薄毛やオナニーに関する噂や都市伝説についてもう少し、深く解説をします。
男性ホルモンが多いとハゲる
男性ホルモンが多い男性ほど薄毛やハゲの人が多い。
実はこの噂は間違ってはいません。
さっきテストステロンはハゲの原因じゃないと言いてなかったっけ?と思った方、それも間違ってはいません。
男性ホルモンはテストステロンだけではなく、その他にも種類があるのです。実際にハゲの原因となる成分は「ジヒドロテストステロン(以下DHT)」と呼ばれる男性ホルモン[1]。
DHTはテストステロンと比較にならないほどの刺激物であるため、増加することで毛根を痛めてしまうのです。
ちなみに、毛根部に存在する5αリダクターゼと呼ばれる酵素の働きにより、テストステロンはDHTに変換されてしまいます。
つまり、薄毛の原因とはテストステロンではなく、5αリダクターゼの働きによって生成されたDHTなのです。
オナニーをするとたんぱく質が不足する
続いてよく聞くのが「オナニーをするとたんぱく質が減ってしまうため薄毛になる」という噂。
「精液は高たんぱくで栄養価が高いから飲むと美容にいい」なんて噂を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。精液にたんぱく質が含まれているのは事実ですし、たんぱく質は健康的な髪の毛や筋肉、骨を生成する非常に重要な成分です。
しかし精液に100mlに対して、たんぱく質はたったの5g程度しか含まれていません[2]。
平均的な成人男性の精液量は約3.7ml程度です。つまり約27回のオナニーをしてやっと5gのたんぱく質が排出される計算です。
プロテインを飲んだことがある男性ならわかるかもしれませんが、プロテイン1食分で約20g~30g程度のたんぱく質を補給しています。オナニー程度で健康に影響するほどのたんぱく質を失ってしまうということはほとんど考えられません。
オナニーは男性ホルモンを増やす
男性ホルモンの一種であるDHTが薄毛の原因になることはお話しました。
続いて気になるのが「オナニーがDHTを増やしてしまうのか?」です。
安心してください。オナニーの回数とDHTの量は関係ありません。
もちろん、オナニーをすることによって分泌されるホルモンは存在します。
1つは「オキシトシン」と呼ばれるホルモン。このオキシトシンは幸せホルモンや愛情ホルモンとも呼ばれ、異性と接することにより分泌されることが多く、ストレスの緩和などのメリットがある成分です。
オキシトシンの分泌はハゲの原因となるDHTの生成とは関係性がないとされています[3]。
オナニーは好きなだけしたほうが良い?
薄毛とオナニー及び男性ホルモンの関係性ついてお判りいただけたでしょうか?
もちろんハゲや薄毛についての研究はまだまだ発展途上で、解明されていないことも多くあります。しかし、現状では「オナニーをするとハゲる」という噂は信憑性が低いと言えるでしょう。
ところでオナニーは好きなだけしても良いのでしょうか?
それはまた別の話です。
オナニーにはメリットもあれば、デメリットももちろんあります。大切なのは自分の体や生活習慣に最適な回数を見つけることです。
ハゲは予防出来ないのか
オナニーやテストステロンがハゲと直接関係ないことはわかりましたが、皆さんが最も知りたいのは「どうすればハゲを予防出来るか?」ですね。
極論を言ってしまうと薄毛やハゲを左右する要因のほとんどは遺伝です!
もちろん頭皮にダメージを与えすぎると抜け毛の原因になりますし、頭皮に汚れが溜まっている状態が続くと髪の毛の成長の妨げになることはあります。しかしそれ以上に大きな要因が遺伝なのです。
先ほどお話したようにハゲの原因となる成分はDHTというホルモンです。このDHTを作り出す5αリダクターゼの分泌量は遺伝によって左右されます。
5αリダクターゼが生成されやすい体質を持っている人もいれば、生成されにくくどんな生活をしていてもハゲない男性もいます。
ハゲの一番大きな原因となる5αリダクターゼは遺伝なので悩むだけ無駄でしょう。
モテるハゲを目指す
「ハゲは遺伝」は、薄毛に悩む人にとっては致命的かもしれません。
しかし、本当に大切なことは「モテるハゲになるかならないか?」です。
例えば太っていて、やる気のない表情をした薄毛の男性と、筋肉質で生き生きとした坊主の男性であれば、間違いなく女性は後者を選ぶでしょう。
実際に女性はハゲよりもデブを嫌がるアンケート結果もあります[3]。
薄毛なのであれば、潔く坊主にすればよいですし、どうしても短髪が嫌なのであれば植毛などの治療もありでしょう。
さらにテストステロンを増やせば、脂肪が少なく、筋肉量の多い、女性好みの体作りも促進されます。最近の調査ではテストステロンの量の多い男性の体臭は、女性に性的な興奮をさせる効果もある事が判明しています。
どうやって薄毛を予防するかよりも、どうすれば女性の目に魅力的に映るのかを考えるほうがより良い人生を送ることができるのではないでしょうか。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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