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女性が乱暴なセックスを好む科学的な4つの理由
公開日:2019/12/22
更新日:2022/02/09
女性の多くは積極的でリードしてくれる男性を好みます。
プレイで言えば終わった後に疲れて眠りにつくほど激しいプレイ。
一体なぜ女性は激しく乱暴なセックスを好むのでしょうか?
科学的根拠に基づく4つの理由を解説します。
Contents [目次を開く]
「激しいセックスの方が興奮する」「セックスの時は乱暴にされる方が興奮する」
こんな考えをしていても大丈夫だ。なぜなら同じような性癖を持っている人は、あなたが思っている以上に存在するからだ。
著書である「Tell Me What You Want」を執筆するにあたり、4,000人以上のアメリカ人に性的な妄想や考えについて調査を行った際には、激しいセックスにかなり多くの人が憧れていることがわかった。性別や基本的な性的な嗜好にかかわらず、ほとんどの人が人生のどこかで少なくとも一度は妄想したことがあると言っても過言ではないほど人気のプレイなのである。
激しいセックスに対する過度な期待値や欲望は、ポルノサイトのアクセスログからも見て取れる。世界最大級のアダルト動画サイトPornhubでは、”激しいセックス”や”ハードコア”が、一年中いつ見ても人気のカテゴリーランキングでTOP3にランクインしている。そして意外にも、男性よりも女性の方がこれら激しめのカテゴリーをよく見る傾向にあることもわかっているのだ。
女性が激しいセックスに憧れる理由
Pornhubから取得したデータによると、女性の方が激しいセックスに憧れを感じていそうだ。なぜなのだろうか。いくつかの理由が、Evolutionary Phychological Scienceに掲載された論文で発表されている[1]。
この論文では、ニューヨークの大学生734名に対して、激しいセックスの経験やイメージについて調査した。調査に参加した学生の割合は、77%が女性、92%が異性愛者であった。
驚くべきことに、734名のうち半分以上(51%)がこれまでに乱雑なセックスの経験があると回答した。特に、ひっかき、スパンキング、大声で名前を叫ぶ、服を破く、拘束、目隠し、はたきなどのプレイ内容がよく見られた。
ちなみにお伝えしておくが、これらのプレイは全て、”楽しむための行為”だった。決して、乱暴にパートナーを痛めつけるものではない。全て合意の上で行われていた行為であり、長期的な関係性を築いている信頼性のあるカップルだからこそ成り立つプレイである。さらに重傷になるような危険性の高いプレイではないことを覚えておいてほしい。この記事(と論文)で話しているのは、パートナーを危険にさらしたり痛み付けたりする行為のことを話しているわけではないのだ。
乱暴で激しいプレイをしたことがある人は、そのセックスを非常に楽しんだこともわかっている。普通のセックスのとの違いについての質問に対しては、男性も女性もイク回数が増えイク時の満足感も強くなり、パートナーを満足させようといつもより努力したという回答が多かった。普通のセックスよりも興奮し、ピストン運動も激しくなりがちだったという結果になったことも付け加えておきたい。
女性の多くは激しいセックスの時の方がオーガズムまですぐに達することが出来ると回答していた。これは彼女をイカせることができない男性には朗報だろう。そもそもなぜ、女性がセックスでイケないかというと、性別で絶頂に達するまでに必要な時間が大きく異なるからだ(男性の場合は5〜6分、女性は13分程度必要という調査結果がある[2][3][4]。)。女性は激しいセックスの方がイキやすく、満足感の高い行為を楽しむことができるのである。だからこそ、激しいセックスを求めるしアダルト動画サイトでもよく見られているカテゴリーなのかもしれない。つまり、激しいプレイは男女の身体の構造の違いを少しでも埋めることに役に立つかも知れないのだ。
激しいセックスがしたくなる4つの瞬間
実はこの論文に参加した学生達には、激しいセックスをしたくなる瞬間、原因、理由も答えてもらっている。その中でも最も多かった原因や理由を4つご紹介しよう。
理由1.妄想を実現化させたいという欲望
激しいセックスをしてみたいと思うトリガーの中でも最も多かった回答が、何か新しいことを試したくなったときだ。ネットで新しいプレイのやり方を見つけた時、新しいセックストイを購入した時、アダルトビデオを見て妄想を実現させたいとふと思ったときなどがこれに当たる。
つまるところ、乱暴で激しいセックスとは、性的な好奇心を満たす1つの方法なのだ。毎回同じ内容でセックスがルーティンになると、飽きてしまうことは普通のことである。言い換えれば、セックスで毎回興奮するためには、常に新しいことに挑戦する必要があるのである。
行動神経学者のフランク・A・ビーチは、この現象のことをクーリッジ効果と名付けた[5]。哺乳類の雄は新しいセックス相手を見つけると、性欲が回復するという理論だ。強いムラムラ感にとって、セックスへの欲求が高まり結果として激しいセックスに繋がるというわけである。
理由2.生存本能
特に男性に多い原因ではあるが、パートナーと遠距離恋愛をしているときには激しいセックスへの欲望が強くなる。同様に、パートナーが浮気しているかもしれないと感じた時にも、激しいセックスしたくなるという回答が多かった。
論文の著者は、ダーウィンの進化論に合わせてこの現象を解説する。女性のパートナーが誰か他の男性とセックスしていると考えると、生殖競争が発生するわけだ[6]。自らの種の継続が脅かされると感じると、性的な行為(つまり生殖行為)へと惹き付けるわけである。このときのセックスは、セックスへの純粋な欲求に加え、他の男性によって産み付けられた精子を掻き出すために深く激しいピストン運動になる傾向にあるというわけである。
理由3.アルコールの飲用
アルコールもまた、激しいセックスのトリガーとなる。アルコールには、気分を大きくさせる作用があることは誰もが知っていることだろう[7]。結果としてセックスに対するためらいをなくすため、シラフの時はしないような欲望に身を任せた激しいセックスになりがちなのである。また、アルコールには神経を麻痺させる効果もあるため、そもそも性的な刺激を感じにくくする効果もある[8]。より強い刺激を求めて、激しく動きがちになるわけである。
理由4.過度の興奮状態にある
セックスをする前に気持ちを高ぶらせておくことで、激しいプレイをしたくなるという声も多かった。セックスの直前までケンカしていたり、パートナーに対して怒りを感じていたり、精神的な昂りがその後のセックスに影響することもあるだおる。また、直前に運動をしておくと、肉体的にも昂る作用が期待できるだろう。
心理学者は特定の行動の直前に行われていた行動で気持ちを昂らせておくことで、その後の行動が変わることを、Exitation Transfer(励起伝達)と名付けている[9]。
つまるところ、セックスの前までに気持ちと身体を昂らせるアクティビティを行わせることで、その後のセックスがより激しくなるというわけだ。
激しいプレイを行うなら合意は必須
激しく激情的なセックスが人々を魅了して止まない理由は決して1つだけではない。同様に、人々がそんなセックスをしたくなる理由も1つではないのだ。
いずれにせよ、今回の論文でわかったことは激しいセックスを求めてしまうことは、一般的な欲求であるということ。とはいえ、激しいセックスをDVや殴る蹴るなどの暴力と混同してはいけないということだ。合意の上で行われる行為であるべきだし、結果的に楽しめる行為でなければ、それは多くの人が求める”激しいセックス”ではないのである。
参考:There’s Science That Explains Why Women Fantasize About Rough Sex
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