記者 WRITERSTERON編集部
HIROSHI
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セックスレスの定義とは?深く悩む必要がない理由5個
公開日:2019/11/21
更新日:2022/02/09
パートナーとの関係悪化の原因になるセックスレス。
一体どのくらいの男女が悩んでいるのでしょうか?
そもそもセックスレスに定義は存在するのでしょうか?
セックスレスの定義と悩んでいる男女の割合を調査しました。
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最近よく話題に上がるセックスレス。
男の目線でコメントしてしまうのであれば、長く付き合っている彼女や結婚してから長い奥さんに対して性欲が湧かなくなるのは当たり前な気がします。
奥さんや彼女とはセックスレスでも、女友達や夜のお店の女性に対してムラムラしてしまうのは男として当然の事ですよね。
では一体なぜセックスレスがこんなにも問題視されているのでしょうか?そもそもあなたと彼女や奥さんとの関係性はセックスレスに該当するのでしょうか?
まずはセックスレスとは一体何なのか?セックスレスの定義について調査してみました。
セックスレスの一般的な定義
セックスレスの捉え方は人それぞれです。しかし専門機関によって設定されている一般的な定義というものが存在します。
定義1.月に一度もしくは年に10回以下
まずセックスレス(Sexless Relationship)の最も一般的な定義の仕方が回数による判断です。
性に関する悩み解決を目的とした団体である「日本性科学会」は病気や環境的な要因がないにも関わらず、一カ月間に一度も性行為がない関係性をセックスレスとして定義しています[1]。
かなり単純明快な定義の方法ですが、回数による判断方法が最も一般的なのです。実際に医療先進国であるアメリカのセックスレスの定義方法も回数によるものです。
ちなみにアメリカのミネソタ大学のセックスセラピストのDr. Rachel Becker-Warner先生は、1年間の間に行われる性行為の回数が10回以下の場合はセックスレスであると定義しています。
定義2.意図的に行為を避ける
セックスレスの定義二つ目は不可抗力ではなく、意図的に行為を避けてセックスの頻度が低下する事。
例えば遠距離恋愛中や単身赴任、ケガや病気による性機能低下によるセックス回数の低下は一般的なセックスレスの定義には該当しないのです。
現状定期的に会う事が出来て、物理的にセックスが出来る環境にいるにも関わらず意図的に行為を避ける事で頻度が低下する事がセックスレスに該当します。
定義3.必ずしも愛がない関係性とは限らない
セックスセラピストのDr. Rachel Becker-Warner先生によれば、「セックスの回数が周りや、自分の理想回数よりも少ないものの、それがパートナーとの関係性に悪影響を与えていないのであれば心配する必要はない」とコメントしています[2]。
ただしセックスの頻度が原因で奥さんや彼女との関係性にひびが入ったり、不安に感じるような事があるのであれば、対処が必要。
つまり一般的に回数や頻度によって定義される事が多いセックスレスですが、自分とパートナーが今の回数で満足しているのであれば気に病む必要はないのです。
近年は言葉だけが先走っており、「セックスレス=社会問題」と認識される事が増えました。
しかし一般的に定義されているセックスレスにはパートナーとの間に愛は存在するにも関わらず、あえてセックスをしない関係性も含まれている事を忘れてはいけません。
必ずしも「セックスレス=ネガティブな男女関係」ではないという事です。
セックスレスになるのは実は自然な事
実は一般的に定義されているセックスレスの関係性はあなたが思っている以上に珍しい事ではありません。おそらくほとんどのカップルが人生に一度はセックスレスに悩む事があると言っても過言ではないでしょう。
事実1.日本人は特にセックスレスになり易い
よく日本人はそもそもセックスの回数が少ないという噂を聞きますよね。実はこの噂は本当なのです。
2005年に世界的避妊具メーカーであるDurex社が行った一斉調査によると、日本人の一年間の平均的なセックス回数は45回[3]。
45回ってそこまで低くないのでは?大体週に一度はセックスしている計算になるので、そこまで少ないようには感じませんよね。
しかし1位のギリシャの年間平均セックス回数は138回、もう3日に一度以上のペースです。さらに同じアジア圏の中国は年96回、台湾でも年に88回も平均してセックスを行っているのです。
原因は様々ですが、そもそも土地が狭い事によるプライバシーの少なさや、性をタブー視する国民性、二世帯住宅など両親と同居する文化など主な理由とされています。
日本の大手コンドームメーカーである相模ゴムが行った調査によると、なんと既婚者の55.2%がセックスレスであると回答している事が判明したのです[4]。
もちろん回数が多い方が健康である事は間違いありませんが、ここでお伝えしたかったのはセックスレスに対する悩みを持っている方がマジョリティであるという事です。
事実2.世界的にもセックスレスは珍しくない
もちろん日本人の性行為の頻度の少なさは世界的に見ても異常。
しかし実は長い事付き合っている彼女や奥さんに対して性的欲求を持たなくなるのは日本人だけではないのです。
2017年に香港とアメリカの大学が共同で行った調査によると、アメリカン人の男性の15.2%、女性の26.7%は過去一年間でパートナーとセックスを一度も行っていない事が判明しました[5]。
また1993年にニューハンプシャー大学は既婚者に絞ってセックスレスの実情について調査を行った結果、16%が過去一カ月にセックスを一度もしていないと回答しました[6]。
つまり日本人よりも遥に高い頻度で性行為を行っているアメリカですが、特定のパートナーや奥さんとのセックスレスに悩む人がたくさん存在するという事なのです。
事実3.安心感と性欲はトレードオフの関係にある
セクシャルヘルスに関するライターをやっていると、よく周りから奥さんとのセックスレスに関する相談を受ける事があります。
なかでも特に多いのが結婚した途端、奥さんに対して性欲が湧く事がなくなったという男性の声。
こういった悩みを深掘りして必ずといってよいほど出てくるのが、「安心感を得た代わりに性欲がなくなる」という、性欲と安心感のトレードオフの関係性です。
実際離婚件数は毎年増えていますが、いまだほとんどの男性は付き合っていた女性と結婚して、苗字が自分と同じになる瞬間に独占欲が満たされてしまうのです。
結婚してしまうとパートナーが夜遊びをする事もなくなりますし、異性の友達と出かける事も基本的になくなります。
つまりパートナーに対して特にケアをしなくても、ずっと自分の所有物であると錯覚をしてしまうのです。安心感を手に入れる代わりに性的興味が薄れてしまうのは考え物ですね。
事実4.特定の女性に恋愛感情は続かない
他の女性には直ぐに性欲を感じるにも関わらず、長い間付き合いのある彼女や奥さんにだけ性的欲求を感じられないパターンは非常に多いです。
実際にセクシー男優兼最近では恋愛のアドバイスも行っているしみけんさんはセックスレスについて次のように説明をしています。
僕は、セックスレスって、ほぼすべてのカップルが陥るものだと思っていますから。「セフレとセックスレスなんです」という相談までもらったことも(笑)。
以前、人類学を勉強している人に聞いたんですけど、恋愛をしていてドーパミンが出るのって、だいたい2〜3年で、どんなに長くても4年がマックスと言われているらしいんです。(引用:Rethink 夫婦の時間)
実は恋愛感情やドキドキなどの感情のメカニズムは近年の研究ではかなり深く判明しているのです。
2005年にハーバード大学医学部の教授であるRichard SchwartzさんとJacqueline Oldsさんは2500名の脳をMRIで解析したした。その結果恋愛をしている人間の脳は神経伝達物質であるドーパミンが活発に働いているという共通点を見つけだのです[7]。
つまり恋愛感情とは神経伝達物質の分泌や活動量によるものなのです。ドーパミンの働きが低下すれば当然パートナーに対する恋愛感情やドキドキは低下します。
つまりパートナーに対する恋愛感情や性的欲求が低下するのはあなたが悪いのではなく、脳科学上仕方ないという事なのです。
事実5.男の体は複数の女性と関係を持つために作られている
また男性とは本能的に出来る限りたくさんの異性と交配し、逞しい遺伝子を大量に後世に残すようにインプットされた生き物です。
つまり特定のパートナーに性的魅力を感じなくなり、セックスレスになるのは本来健康な証拠と言っても良いはず。
特定のパートナーとセックスレスにならず満足してしまうと、残す事の出来る子孫の数は当然ですが少なくなります。
実は男が多数の女性と交配するために作られた名残は今でも存在します。
例えば男性のペニスの亀頭部分はキノコのような形をしていますね。実はこの亀頭とは女性の膣内に注がれた他の男の精液をかき出すために非常に効率的な形状なのです。
また成人男性の精液や精子は2日間で満タンになると言われています。つまり2日に一回はベストなパフォーマンすで女性と行為に及ぶ事が出来るのです。
これらの特徴はまさに複数の女性を関係を持つために特化していますよね。
大切なのはセックスレスとの付き合い方
もちろんセックスレスが良い事だと言いたいわけではありません。
今回お伝えしたかった事はセックスレスはどんなカップルでも陥って不思議ではない症状であるという事。
一般的なセックスレスの定義である月一回以下の行為を満たせないカップル等どこにでもいます。
セックスレスで悩むのは当然の事!大切なのはセックスレスとの付き合い方だと考えた方が気は楽ではないでしょうか?
幸いセックスレスの解消法や専門のカウンセリング、セラピーなどは多数存在します。セックスレスに悩むよりも、どうすればパートナーに性的魅力を感じて、性的に満足させてあげらるのかを考えた方が有効な時間の使い方ですよ。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERHIROSHI
STERON編集部
健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。
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