天然の万能薬ムクナの効果11個と副作用とおすすめサプリ

公開日:2019/08/25
更新日:2022/02/09

ムクナの効果と副作用とおすすめサプリ

インドでは古来から漢方薬として愛用されているムクナ。
一体どんな効果があるのでしょうか?
副作用はないのでしょうか?
ムクナの効果効能とおすすめのサプリを紹介します。

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    MASAJI(STERON編集部)

ムクナの正体とは

ムクナ

ムクナの正体は東南アジアや中国大陸南部の熱帯地原産のマメ亜化の植物[1]。日本ではハッショウマメとも呼ばれています。ちなみに英名ではYokohama Velvet beanと名付けられているのですが、横浜どころか日本では現在栽培されていません[2]

ムクナ豆は温暖な地域で育つ植物で、気候が温暖な国では古くから愛用されています。特にインドでは伝統医療であるアーユルヴェーダとして、強壮剤や催淫剤の原料に使用されていました[3]

ムクナ豆はそもまま食べることができますが、中毒成分が含まれているため調理が必要とされています。何度も茹でて下処理を行わなければ、下痢など消化器系の副作用発症の可能性もあります[4]

古来から漢方食材として愛用されてきたムクナ豆ですが、健康効果があるのはL-ドーパと呼ばれるドーパミンの基が豊富に配合されているからです。

ちなみにムクナの豆部分には5%、葉や根部分に1%のLドーパが含まれています。さらにチロシンやフェニルアラニンなどのアミノ酸も豊富に含まれているため、ドーパミンを増やす効果以外にも多くの健康メリットが期待できるのです[5]

 

期待される効果効能11個

アーユルヴェーダでは古来から医療用食物として愛用されてきたムクナ豆ですが、具体的にどんな効果があるのでしょうか?過去に行われた実験結果に基づいた、11個の効果効能を紹介します。

 

効果1.ドーパミンの分泌促進

ドーパミン

ムクナ豆が医療用ハーブや漢方として古くから注目されている一番の理由は、興奮を促す物質として有名なドーパミンの分泌促進効果でしょう。

興奮物質としての印象が強いドーパミンですが、それ以外にも様々な機能があることを知っていますか?

例えば「快感や多幸感を感じる」、「ものごとに意欲的になる」、「運動調節機能」といった充実した生活を送るうえで欠かすことができない機能も担っているのがドーパミンをはじめとする脳内の神経伝達物質なのです[6]

ちなみにドーパミンの脳内量が減ることで、身体的にも精神的にも健康状態が損なわれる可能性があります。

ムクナ豆にドーパミンを増やす作用があるのは、L-ドーパと呼ばれるドーパミンの基となる成分が含まれているからです[7][8]

実際に人間を対象とした実験も行われており、インドの医科大学(C.S.M. Medical University)が75名の男性を対象に行った実験では、5gのムクナ豆の粉末を3ヶ月間摂取させたところ、ドーパミン量の飛躍的な向上が確認されました[9]

 

効果2.テストステロン量の増加

テストステロン

男性が魅力的なオトコでいるうえで必要不可欠な成分が男性ホルモンです。特にテストステロンと呼ばれる男性ホルモンは、性欲や勃起機能だけでなく、筋力や骨の成長を促進する作用など魅力的な男性であるために不可欠な物質と言えます[10]

テストステロンが減少することで、心身に悪影響を及ぼすことは用意に想像出来ます。やる気が無くなったり、ダルさを感じる、短気や苛立ちなどを引き起こす男性更年期障害もテストストロンの体内量が低下する事によって発症します[11]

男性が元気であるために欠かすことのできないテストステロンも、ムクナを摂ることで増やすことができます。

インドの複数の大学が共同で行ったムクナのテストステロンへの影響を調査した実験では、体重一キロ当たり700mgのムクナ豆エキスを30日間与えられたネズミは、与えられてないネズミと比較して明らかなにテストステロン量の増加が確認されました[12]

インドの別の大学が行った研究でも、被験者のテストステロンの量が増加していたと報告があります[13]

また、トルコの医療品メーカー(OmniActive Health Technologies Inc)が行った実験では、ムクナとアシュワガンダトリビュラスの3つの薬草の混合物をネズミに与えた結果、テストステロンと卵胞刺激ホルモン、黄体化ホルモンなど男性ホルモンが飛躍的に増加しました[14]

 

効果3.ED改善や勃起機能強化

キスをするカップル2

年齢を重ねるとどうしても衰えを感じるのが勃起力低下など性機能。実は日本人の50代男性のうちの約半分がEDだと言われています[15]。ちなみにEDとは全く勃起しない症状だけではなく、立ちが弱い途中で中折れするなども含まれます。

過去の実験ではムクナを摂取する事でも男性機能改善の効果も確認されています。

タイのチェンマイ大学が糖尿病状態のネズミを用いて行った実験では、ムクナ豆エキスを与えられたネズミは、性行為回数が80%増、マウンティング回数が70%増、射精回数は9倍になったと報告しています。研究者によると、勃起力を高める効果がある一酸化窒素の産出を促進する作用がムクナ豆に備わっているためだと結論付けています[16]

 

効果4.精子の質の向上

健康的な精子

女性が原因だと思われがちな不妊症ですが、実は半分のケースは男性側にも原因があります[17]。男性側の原因として最も多いのが精子の質や量の低下です。精子の数が足りないのはもちろん、運動率が低いことで卵子まで精子がたどり着けないのです。日頃の食生活やストレスなどが大きな原因です[18]

実はムクナには精子の質や量を向上させる効果も確認されているのです。

ナイジェリアの農業大学が20匹のヤギを5つのグループに分け、異なる量のムクナ豆を与えて影響を調べた結果、ムクナ豆を食べたヤギのグループは全て精子の質の改善が確認されました。特に75mgのムクナ豆を30日間食べていたヤギの精子の質が最も良い事が判明しました[19]

もちろん人間を対象とした調査も行われており、インドのキングジョージ医科大学が60名の不妊症に悩む男性を対象にムクナ豆の粉末を与えた結果、精子の密度や精液の脂質抗酸化ビタミン、フルクトースなどの値が正常に戻った事が確認されました[20]

ムクナ豆によるストレス緩和効果が精子の質改善に影響をしているとも考えられています。キングジョージ医科大学が、ストレスを抱えている男性被験者に5gのムクナ豆の粉末を3ヶ月間摂取させたところ、ストレス緩和と同時に精子の数と活動量の改善も確認されています[21]

 

効果5.性欲の向上

手をつなぐカップル

実はムクナ豆には、減退した性欲を取り戻す効果も期待されています。

インドのマドラス大学が行った動物実験では、ムクナ豆のエキスとともにバイアグラの成分であるシルデナフィルを与えたところ、性行為に対する積極性や行為の頻度が向上した事が確認されました[22]

ちなみにムクナ抽出物を摂取したネズミはシルデナフィルだけを与えたネズミよりも明らかに性行為に対して積極的になったそうです。

海外の薬科大学(Munipal college of pharmaceutical science)が行った実験でもムクナ豆の粉末を与えたネズミの性行為回数が増加したという論文が存在します。

体重一キロ当たり75mgのムクナ豆の粉末を水に溶かして飲ませたネズミはマウンティングの頻度、性行為頻度と持続時間が明らかに伸びました。L-ドーパを直接与えた場合にも同様の効果が観測されたことから、ムクナ豆に含まれるLドーパの作用によって性欲が強くなったと結論付けられています[23]

 

効果6.肌疾患の軽減と予防

男性の肌

ムクナには、アトピーや乾癬、皮膚炎、湿疹の改善や予防効果も期待されています。これらの肌疾患の主な原因は酸化ストレスです[24][25]。そのためムクナ豆が持つ抗酸化作用による肌疾患の予防や改善効果が注目されているのです。

ただし効果が期待できるのはムクナ豆のサプリではなく、ムクナの葉をメタノールで抽出した化粧水。それを塗布した肌の表面の細胞上には、皮膚上の脂質の酸化によって生じる4HNE量が低下し、酸化ストレス減少が確認されています[26]

対象とした被験者や実験の回数が十分ではないため今後のさらなる研究に期待したいところです。

 

効果7.特定の毒に対する耐性強化

毒性

突然ですが、日本には何種類の毒蛇が存在しているか知っていますか?実はニホンマムシ、ヤマカガシ、ハブのたった3種類です[27]。ムクナには蛇の毒に対する耐性を強化する作用も確認されているのです。

マレーシア大学がネズミを用いて行った実験では、事前にムクナ豆を食べさせておいたネズミに数種類のヘビの毒を注入しました。その結果、数種類のヘビ毒の中和する効果が見られたとのことです[28]

 

効果8.血糖値の低下

糖尿病

日本は糖尿病大国。一説によると1,000万人もの糖尿病有病者がいると言われています[29]

意外かもしれませんが、ムクナ豆には血糖値を改善して糖尿病を緩和する効果があるとされています。ムクナ豆などの豆類に多く含まれている食物繊維が糖質の吸収を遅くするためと言われており[30]、ネズミを使った実験では効果が確認されています。

ナイジェリアで行われた実験では、糖尿病状態にしたネズミにムクナ豆のエキスを体重一キロ当たり100mgを上限量として段階的に与えた結果、量が増えれば増えるほど糖尿値は下がる事が判明しました。

100mg/kgでは、55.4%も糖尿値が減少したと報告しています[31]。ただし、大量に摂取すると副作用の危険性もあるため、自己判断で無理やり大量に摂取する事はおすすめしません。

 

効果9.パーキンソン病の進行阻害

脳の神経伝達異常

筋肉が硬くなったり、姿勢を維持出来なくなったりするパーキンソン病。最新の研究では、脳内の神経伝達物質であるドーパミンの減少が発病の原因であるとされています。パーキンソン病は完治させることも難しく難病指定されている病気です[32]

脳内のドーパミン量を増やすことで、症状が改善することはわかっているため、ドーパミンの基であるL-ドーパを処方するのが一般的な治療方法として用いられています[33]。L-ドーパを含むムクナ豆にもパーキンソン病の症状を遅らせる効果が確認されています[34]

イギリスの国立病院が8名のパーキンソン病の患者を対象にL-ドーパを含むパーキンソン病の医薬品とムクナ豆の効果の比較を行いました。その結果30gのムクナ豆のエキスの方が既存の医薬品と比較して30分ほど早く効果が出て、持続時間も21.9%長かったのです。L-ドーパの濃度にいたっては最大で110%も高かったと発表しています[35]

ムクナ豆の粉末の方が効果が高いにもかかわらず、副作用は既存の医薬品と変わらないことから、自然由来の新しい治療薬として今後さらなる期待できると研究者は話しています。

 

効果10.むずむず脚症候群の予防

足の異常

ムクナ豆はむずむず脚症候群の改善にも効果があると言われています。

むずむず脚症候群とはレストレスレッグス症候群(Restless Legs Syndrome)と呼ばれ、脚がむずむずしたり、動かしたくなったり、症状がひどい人では蟻やミミズなどの虫が這っているような感覚を覚えたり、我慢出来ない程の痛みに襲われる症状[36][37]

原因ははっきりしていませんが、ドーパミンを増やす薬を飲むことで症状が緩和されていることがわかっており、ムクナ豆にも改善効果が期待されています[38][39]

実際にムクナ豆に多く含まれるL-ドーパを摂取することで、むずむず脚症候群が軽減したという調査結果も存在します。ミュンヘン大学の脳神経学部の研究では、L-ドーパ100mg〜200mgを4週間摂取した患者はむずむず脚症候群が発生する頻度が少なくなったとのこと。それに伴い、日中における生活の質が飛躍的に向上したと発表しています[40]

 

効果11.認知症の予防

認知機能の維持

2020年には高齢者の6人に1人が認知症になると言われています[41]。そんな認知症の予防にもムクナが注目されています。

アルツハイマーの原因の1つに、tau蛋白質という特定のタンパク質が脳内に蓄積する事が挙げられるのですが、この蓄積がムクナ豆を摂ることで予防できるかもしれないのです。

女子栄養大学とお茶の水女子大学、東京農業大学が共同で行った実験では、ムクナ豆にtau蛋白質が作り出されるのを阻害する作用があることを証明されました。

さらにネズミを用いて行った追加実験では、ムクナを摂取した個体は、回避反応を測る試験で良い結果を出したことから、ムクナ豆が学習能力の改善効果があると結論付けています[42]

 

副作用の危険性

医師が反対する

ムクナの粉末やサプリ等は医薬品ではなく食品の一種であるため、基本的に副作用の危険性は低いと言うことができます。

ただしムクナ豆をそのまま食べる時には何度も煮て有毒な成分をしっかりと取り除かなければ下痢などの副作用が発生する可能性があるので注意が必要です。

またムクナ全体を覆っている白い毛は、絶対に直接触れていはいけないとされています。ひどいかゆみなど炎症が発生する可能性があるためです[43]。とはいえ、加工前のムクナの豆や茎などを直接販売している店舗は日本国内にはほとんど存在しないため、これらの副作用の心配は少ないでしょう。

ムクナの粉末やサプリを摂取する場合には、持病の有無をしっかりとチェックするようにしてください。以下に挙げるような持病をお持ちの場合には、ムクナ豆エキスを摂る前にかかりつけの医師へ相談することをおすすめします。

  • 心臓や血管の病気
  • 糖尿病
  • 低血糖
  • 肝臓の病気
  • 皮膚ガン
  • 胃潰瘍
  • 精神病
  • 最近外科手術を受けた/受ける

パーキンソン病などにも効果があることがわかっておりますが、個人の判断で飲み始めるのは危険です。学術的に効果があるから、と医師の相談もなしに飲み始めたり、薬を切り替えたりするのは控えた方が良いでしょう。

 

ムクナ配合のおすすめサプリ

さてムクナの効果効能や副作用についての説明が終わったところで、最後にムクナ配合のおすすめサプリを紹介します。目的別に3種類のおすすめサプリを発表します。

 

メンタルケア向けサプリ|ドーパミンプラス

created by Rinker
N-care
¥3,485 (2024/04/24 13:38:34時点 Amazon調べ-詳細)
目的ドーパミン分泌促進、メンタル面のケア
配合成分ムクナ( Lドーパ30%以上)
内容量カプセル60粒(60日分)
販売会社N-care
その他価格3485円

サプリの名前からもわかるようにドーパミンプラスとはドーパミンの分泌を促進する事を目的とした商品です。配合している成分は厳選したムクナ豆の粉末のみ。ドーパミンの基となるLドーパを30%以上含むムクナ豆の粉末だけを使用しているようです。

利用者の口コミや感想を調査した結果、ほとんどはうつ症状や落ち込み、慢性的なダルさ等、精神的な状態悪化の改善を目的としています。

サプリ1袋に60粒(60日分)の錠剤が入っており、3000円台で2カ月分継続出来るコスパの良さもおすすめのポイントです。

 

精力や活力アップ|STAND UP(ANGFA

アンファー(ANGFA) メンズヘルス スタンドアップ 男性サポート マカ シトルリン テストフェン シトルリン すっぽん マムシ 亜鉛 精力剤 全23種 錠剤 210粒 約30日分
アンファー (ANGFA)
目的精力&活力アップ、体作り
配合成分ムクナ、テストフェン、シトルリン、ランペップ、マカ、レスベラトロール、黒胡椒
内容量カプセル210粒(30日分)
販売会社アンファー (ANGFA)
その他価格12960円

スカイプD等の男性向けシャンプーで有名なアンファーもムクナ配合のサプリを販売しています。アンファーから発売されているムクナサプリのSTAND UP(スタンドアップ)は男性の精力アップを目的とした精力剤。

「男の衝動を逃がさない」をコンセプトに、ムクナの他にも活力の源であるテストステロンの分泌を促進するテストフェンマカなどを豊富に配合しています。また血流を促進し下半身の元気を復活させるシトルリンも含んでいます。

男としての魅力が低下してきたと感じ始める中高年男性におすすめのメンズサプリです。

 

増大サプリ|ヴォルスタービヨンドブラスト

ヴォルスタービヨンドブラストとリキッド

目的増大サプリ(強く大きい下半身)
配合成分ムクナ、シトルリン、アルギニン、ジオパワー15、アストラジン、
バイオペリン、アミノシール、トンカットアリ、マカ、クラチャイダム等
内容量カプセル120粒(30日分)
販売会社株式会社LeoClie
その他価格12800円
永久全額返金保証付き
複数購入割引有り
増大クリーム無料付き
定期配送なし

男性機能の改善効果が確認されているムクナは増大サプリの原料としても使用されています。ヴォルスタービヨンドブラストは下半身のサイズや元気に自信のない男性向けの人気増大サプリです。

一日分(4錠)にムクナをはじめ、12mgの亜鉛、1043mgのシトルリンに421mgのアルギニン。さらにジオパワー15バイオペリン、アミノシール、アストラジンといった4種類の特許取得成分が含まれています。

さらに永久全額返金保証付きなので、効果に満足出来ない場合は即返金可能。今なら無料で増大クリームとして有名なヴォルスターリキッドも付いてきます。下半身に自信のない男性におすすめのムクナ配合の増大サプリです。

 

【まとめ】様々な効果があるので目的に合わせた服用を

ムクナ豆は、パーキンソン病などの難病から、勃起力や性欲などの性機能、アトピーなどの肌疾患までさまざまな健康効果が期待できる食品です。

レボドパと呼ばれる成分が、興奮物質であるドーパミンへと変換されるためにこのような効果が期待できます。

様々なメリットが有るからこそ自分の目的に合ったサプリを選ぶ事が大切です。天然由来の成分なので、副作用の危険性が低いのも魅力の一つですね。

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)

    STEORN編集部
    「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。

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