海外製ペニス増大サプリのリスクと服用が危険な理由7個

公開日:2019/08/08
更新日:2022/02/09

海外製のペニス増大サプリが危険な理由

アメリカ製のサプリと聞くと効きそうな印象があります。
ペニス増大サプリも同様で、海外製増大サプリは一部から人気です。
しかし実は非常に危険な面もあるのです。
海外製のペニス増大サプリの利用を避けた方が良い理由を解説します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROSHI

海外製のペニス増大サプリとは

危険な海外製サプリ

ペニス増大サプリをご存知でしょうか?名前の通り男の象徴である下半身の自信を取り戻すためのサプリメントです。

ペニス増大サプリの仕組みは主に2種類。下半身の血流を促進するアルギニンシトルリン等のアミノ酸や、性欲やペニスの成長とも関わりのあるテストステロンの分泌を増やすマカ亜鉛トンカットアリなどが主な原料です。

もちろん製品によって含まれる成分の種類や配合量は異なりますが、基本的には血流促進とテストステロン量向上のいずれか、もしくは両方のメカニズムが増大効果の仕組みです。

共通して言えるのはペニス増大サプリとはあくまでサプリメント(栄養補助食品)の一種であり、医師や薬剤師による処方が必要ない製品なのです。つまり副作用に関する危険性も当然低いのです。

ネット通販で購入出来るため、当然と言えば当然ですよね。しかし増大サプリを飲んで副作用を感じたり、体調が悪くなったという噂を聞いた事はありませんか?

実は海外製の増大サプリがまさにこういった噂の中心にあるのです。日本の法律に制限されていなかったり、信頼の出来ない輸入代行者が間に入っているため、非常に危険視されているのです。

 

危険視される理由

海外製の増大サプリと聞くと、効果や即効性が強い印象を受けます。しかし実態としては効果以上に副作用のリスクが非常に高い事が分かります。海外製のペニスサプリが危険視されている代表的な理由7つを紹介します。

 

1.会社の信頼性が分からない

調査

海外製のペニス増大サプリを利用する何よりも危険な理由が開発販売している会社の情報が不透明である事。基本的に海外製の増大サプリを購入する方法は次の2種類です。

  • 海外のサイトを翻訳して自力で個人輸入
  • 個人輸入代行会社の販売サイト経由で購入

英語が堪能で自力で海外で話題になっている増大サプリを購入する場合は比較的安全かもしれません。なぜなら英語の口コミや配合成分、効果効能に至るまで全て自分の力で翻訳して調査が出来るからです。

しかし後者の個人輸入代行サイト経由で購入する場合は非常に危険です。なぜなら個人輸入代行会社は利益目的で本来とは違う過激な記載を行うケースが多いからです。ほとんどの被害者は本来の効果効能や目的とは異なる代行業者による広告に魅了されて、リスクを把握せずに購入しているのです。

間に業者が入ってしまっている分、何かしらの副作用を感じても泣き寝入りする意外に選択肢がないのです。個人輸入代行会社はあくまで輸入の手伝いをするという責任範囲しかありません。

 

2.個人輸入業者が怪しい

危険な個人輸入代行業者

確かにアメリカ製の増大サプリにはリスクがあるけど、間に入る業者が信頼の出来る輸入代行会社なのであれば問題はないのでは?と思った方もいるのではないでしょうか。

最初に一つお伝えをしておきますが、基本的に個人輸入代行は違法行為に該当します。厚生労働省は個人輸入代行業者について次のように発表をしています。

最近、個人輸入代行と称して、外国製の医薬品や医療機器を広告して、それらの購入を誘引する仲介業者がいます。
しかし、日本の薬事法に基づく承認や認証を受けていない医薬品や医療機器の広告、発送などを行うことは、違法な行為です。また、何かトラブルが生じても一切責任を負おうとせずに、全て購入者の責任とされます。こうした悪質な業者には、くれぐれもご注意ください。(引用:厚生労働省

ちなみにSTERON編集部で海外製増大サプリとして知名度の高い製品の輸入代行業者5社を独自に調査した結果、いずれも本社所在地が海外であったり、運営者情報詳細が公開されていませんでした。

 

3.日本では違法な成分が配合

逮捕された男性

日本の薬事法と海外の制度(アメリカであればFood and Drug Administration指定の基準)は大きく異なります。結果的に発生するのが日本では危険性が確認されており、医薬品指定されている成分が栄養補助食品である増大サプリに配合されているケースです。

海外製の増大サプリに配合されている成分で、日本が違法として指定している代表的な成分がトリビュラスとヨヒンベ、ダミアナ葉です。この3つの特徴と副作用のリスクを簡単に説明します。

 

その1.トリビュラス

トリビュラス(ハマビシ)

トリビュラスとは日本語でハマビシと呼ばれており、アジア原産の多年草です。植物由来の抽出成分が日本で医薬品指定されているのには理由があります。トリビュラス果実ついて内閣府の食品安全委員会は次のように注意喚起をしています。

ハマビシの「果実」は、日本では医薬品成分とされており、いわゆる健康食品や食用に供することは禁止されています。そして、ハマビシには、神経系、筋肉、肝臓及び腎臓への影響が報告されており、ハマビシの草木部分についても、一部のEU加盟国は食品サプリメントへの使用は安全でないとして流通を禁止しています。(引用:食品安全委員会

またトリビュラスは性機能向上に必要不可欠とされているテストステロンの分泌量アップを目的に主にアメリカ製のペニス増大サプリに含まれています。

しかし国立健康・栄養研究所の発表によると、実際には人間を対象にした実験では十分な有効性が確認されていないと発表しています[1]。日本だけではなく、一部ヨーロッパ諸国でも違法とされています。

 

その2.ヨヒンベ

ヨヒンベ

ヨヒンベはアフリカを原産とする常緑樹。その抽出物であるヨヒンベ抽出物は窒素を含む天然由来の有機化合物であるアルカロイドの1種。催淫効果があるとして古来から活用されています。

1989年にアメリカの医療機関(Providence Veterans Administration Medical Center)が行った実験では、82名のEDの男性が42mgのヨヒンベを1ヶ月間摂取した結果、14%の被験者が勃起の改善を感じて、20%がわずかに改善、65%は改善を全く感じなかったそうです[2]

ヨヒンベ抽出物は消化器系の問題心拍数の向上不安感を高め血圧を上昇させる作用があり、実際に生命を脅かすレベルの心臓発作や腎臓の病気に発展した事例も報告されています[3]

 

その3.ダミアナ葉エキス

ダミアナ葉エキス

ダミアナは実はマリファナの代わりに脱法ハーブに使われる事がある植物葉の部分が医薬品指定を受けていますが、アメリカ製の増大サプリにはまさに葉の部分が配合されているケースが散見されます。

アルカロイドが含まれており、原産国の中南米で強壮剤の原料にも使われています[4]。実際に勃起力の向上は効果がある可能性が高いと言われており、試験管を用いての化学的な実験ではバイアグラなどのED治療薬と同じようにPDE-5の活動を阻害する作用があることが確認されているのです[5]

ダミアナ葉エキスが、医薬品に指定されているのは、強力な幻覚作用があるため。脱法ハーブとして利用される事があるのも、この幻覚作用が原因です。

 

4.日本人向けの配合量ではない

過剰摂取のリスク

海外製の増大サプリが危険視されているのは日本で医薬品指定されている成分が配合されているからだけではありません。

そもそも日本人と欧米男性では体の大きさが異なります。言い換えると各有効成分に対する体の許容量が異なるのです。また体のサイズ以外でも日本人と外国人では有効成分の吸収率の指標であるAUC(薬物濃度時間曲線下面積)が異なります[6]

つまり外国人の体質に合うように設計された成分量や種類をそのまま日本人が摂取する事自体が危険行為の一つでもあるのです。よく海外の頭痛薬がすぐに効くと言われるのはこのためです。

 

5.利用者の口コミや感想がほとんどない

悪い評価

信頼の出来る増大サプリを選ぶ際に大切な事が、実際の利用者が満足しているのか?副作用を感じていないのか?等の口コミや感想のチェックです。

しかし海外のペニス増大サプリを購入する場合が必ず間に個人輸入代行業者が入ります。つまり実際の利用者の声を直接確認する事が一切出来ないのです。これは実際に体に入れる商品を購入する際に非常に危険な環境といえます。

 

6.厚生労働省による調査結果

医薬品の調査

実は海外製の増大サプリによる副作用発生の事件が多発している事もあり、厚生労働省としても危険性が確認されている製品を実名で公表しています。

厚生労働省が発表している医薬品指定されている成分の混入が確認された注意喚起の対象となっている男性向けサプリ計360件を件数が多い順にまとめてみました[7]

順位原産国該当製品数
1位不明196
2位中国92
3位台湾10
4位アメリカ9
4位韓国9

この調査結果から分かる事は指摘対象になっているサプリの大部分はどこが原産国でどのように販売されているかすらも不明という事。つまり会社の情報も一切公表していない業者が販売に携わっているのです。

ちなみにこの調査の対象は主にシルデナフィル(及び同様の効果のある成分)と呼ばれるバイアグラに含まれる成分の混入が確認された男性向けサプリです。シルデナフィルは基本的にどの国でも医薬品指定されており、あきらかな確信犯です。

 

7.副作用による体調悪化の可能性

海外の危険なペニス増大サプリを飲む事によって一体どんな被害や副作用が発生するのでしょうか?もちろん配合されている成分によって副作用は異なるため、一概にこうだとは言えません。予想される主な3つのリスクを紹介します。

 

危険性1.過剰な血管の拡張作用

肺と血管

厚生労働省が発表した計360件の危険性の確認されたサプリに含まれているのはシルデナフィルと呼ばれる成分です。主にバイアグラ等のED治療薬に含まれる成分で日本国内では医師による処方が必要とされています。主に血管を一時的に拡張させ血流を促進する作用があります。

ED治療の専門病院である浜松町第一クリニックによるとシルデナフィル服用による副作用は90%の利用者に発生するとコメントしています[8]。火照りや一時的な頭痛等が主ですが、バイアグラを販売しているファイザー製薬ですら死亡の可能性もあると発表しています。

この薬とニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなどの硝酸剤等を併用した場合、過度に血圧が低下することがあります。死亡例を含む心筋梗塞などの重篤な副作用が報告されています。(出典:ファイザー製薬

 

危険性2.海外では合法の天然成分

脱法ハーブ

先ほど紹介したトリビュラスやヨヒンベ、ダミアナ葉等は国によっては合法とされています。しかし日本国内で禁止されているのには理由があります。幻覚作用や不安感の増加、血圧上昇、筋肉や内臓への悪影響などのリスクも確認されています。

天然成分が原料だからといって油断は出来ません。危険なドラッグであるマリファナもアヘンも全て植物を基にした抽出物なのですから。

 

危険性3.劣悪な製造環境による影響

海外の劣悪な製造環境

海外製サプリが危険な理由は配合成分だけではありません。過去に摘発されている海外サプリ事業のほとんどは製造環境や品質管理方法について一切の記載がないケースがほとんど。口に入れるものにも関わらず不潔かつ劣悪な環境で作られている事例は多数確認されています。

 

国産の増大サプリは100%安全?

増大サプリ

海外製のペニス増大サプリを服用する事が非常に危険な行為である事は理解頂けましたか?最後に気になるのが国産のサプリであれば100%安全なのか否かですね。

実は厚生労働省が発表した危険な男性向けサプリ360件のうち43件は日本で製造、もしくは国内で包装された製品なのです。つまり国産だからといって安心する事は出来ません。

また比較的製造環境は海外よりも高いとはいえ、そもそも効果が一切感じられない国産増大サプリも大量にあるのです。

 

【まとめ】信頼の出来る増大サプリ選ぶには

増大サプリの中には男性の不安やコンプレックスに付け込んで危険な製品を高値で売りつける会社がたくさんあります。特に購入を控えた方が良い商品の特徴が「過激すぎる広告」、「配合成分の記載なし」、「返金保証なし」の増大サプリです。

自社製品の効果に自信があり、危険な成分が含まれていないのであれば、この3つの条件は勝手に満たされるはずです。しっかりと効果を得るためにもまずは3カ月間安心して継続出来る増大サプリを選びましょう。

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※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROSHI

    STERON編集部
    健康食品のOEMメーカーにて10年間勤務。その後性に関する某ベンチャー企業にて商品の企画開発に従事。
    仕事でもプライベートでも性を医療的側面から見ているので、常に冷静な顔でとんでもないページを見ています。
    過去の経験を生かし、科学的な根拠にもとづいた記事の執筆を心がけています。

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