カンニングをし易い人の特徴がついに判明?理由は集中力にあった

公開日:2022/02/19

カンニング

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      学生時代、試験勉強が頭に入らずカンニングしちゃおうと思った人もいるかと思います。

      有名な手口としてはカンニングペーパーでしょうか。

      あらかじめ消しゴムや机に書いておいたり、筆箱に忍ばせたりするのが一般的ですが、手が込んでくると、ペットボトルのラベルに似せる、ネイルアートに見せかける、マネキンの腕を借りてもう一本の手を使うなどしてカンニングを試みる者もいるそうです。

      最近はスマホや腕時計を使用するケースも増えていて、カンニングの世界のIT化も顕著です。

      ただし、いかなる時代でも良心の呵責に苛まれるのは一緒でしょう。

      いとも簡単にやってのける生徒などいないと信じたいですよね。

      ところが近年、オハイオ州立大学教育心理学のエリック・アンダーマン教授はこれまでにない研究結果を学術誌に発表しました。

      この研究の筆頭著者でもある同教授は、授業中の注意力欠如に悩む高校生は、そうでない高校生よりカンニングを認めるケースが多いと示唆したのです。

      ADHD

      同教授を始めとする研究者らは、注意力の低下によって結果的に落ち着きが無くなり、注意力欠如と落ち着きの無さの相互作用でカンニングする生徒が増えるとの見解を明らかにしました。

      さらにアンダーマン教授は、これらの生徒の多くがADHD(注意欠如・多動性障害)などの診断が正式に下されていないという問題点を重要視しています。

      ADHDとは、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の一種の病気です。

      ADHDと診断された生徒は学校内でたくさんのサポートや支援を受けられます。

      でも、注意力欠如に悩むその他多くの生徒は、診断が下されていないため放任されているのです。

      成績がアップすればカンニングは減るかもしれませんが、そのために必要なサポートを受けていません。

      注意力欠如と落ち着きの無さの相乗効果ともいうのでしょうか。

      この2つが重なると、良心の呵責とは関係なく無意識のうちにカンニングをしてしまうのです。

      ただしADHDの診断が下されていれば手厚いサポートのお陰でカンニングをする事態を免れることができます。

      アンダーマン教授が実施した研究では855名の若者を対象とし、中西部、郊外、地方の学校からそれぞれ約1年間隔で2回、データを収集しました。

      学生には、集中力の欠如に関する一般的な基準に回答してもらい、先生の授業への集中力にどれだけ不安を抱えているか、忘れっぽさの程度、集中力の持続時間がどれほど短いかなどの質問で評価しました。

      落ち着きの無さについては、自分の席にじっと座っているのが苦痛かどうか、周りとおしゃべりしてしまうかどうかのような質問に対する回答で評価。

      カンニングの評価は、テスト中にカンニングペーパーを使った、他の生徒の答案を見て書き写した等の発言を認めたことの信憑性について、生徒自身が行いました。

      さらに、カンニングにつながる他のさまざまな要因、気分のふさぎ、学習障害なども考慮しました。

      結果は、集中力が続かない生徒ほど落ち着きが無く、落ち着きが無い生徒ほどカンニングをする割合が高いことが判明。

      テスト

      落ち着きの無さ単独では、カンニングと関連性が認められず、アンダーマン教授は「集中力の欠如が引き金となっています」と述べています。

      集中力の欠如から落ち着きの無さが生まれるのに、席を立って教室を歩き回るといった落ち着きが無い行為だけではカンニングに結びつかないようです。

      落ち着きの無いクラスメイトがいた記憶は誰しも持っていると思いますし、自分自身がそうであったかもしれません、

      でもたしかに、そうした生徒がカンニングをよくしていたという話は耳にしないですよね。

      なかなか集中できず気が散りやすいと、先生や黒板、教科書などその都度求められている場所を見続けられず注意散漫になりがちです。

      不安感も募るでしょう。

      視線が一点に定まらず、キョロキョロと周りを見渡すことが増えるため、カンニングを思いついてしまうのかもしれません。

      それが落ち着きの無さを誘発して初めてカンニングにつながり、この上ない組み合わせをもってカンニング行為を繰り返すのです。

      集中力の欠如と落ち着きの無さは似てる部分が多く感じますが、それぞれの評価基準は前述しているので確認してみてください。

      この研究では、問題児についても検証しましたが、集中力欠如や落ち着きの無さを伴わない問題行動はカンニングと無関係で、カンニング行為の引き金にならないことが分かっています。

      17歳以下の生徒におけるADHDの有病率は7~9%に過ぎません。

      実際には、集中力や落ち着きに関する障害を抱える生徒の数は3倍にも上りますが、ADHDの診断基準に満たないか、検査すらしたことのないケースが大半です。

      集中力

      「助けを必要としていないわけではありません」とアンダーマン教授。

      「エビデンスに基づくプログラムがたくさん存在します。

      集中力に障害を抱える生徒が、自分自身を律して一人の普通の生徒として学べるための支援ができるのです。」

      「これらのプログラムを利用すると、問題なく授業が受けられるようになりカンニングとは無縁になる可能性があります。

      どうしようもない集中力の問題によって、部分的にしか学べないということもなくなるでしょう。」

      部分的にしか学べなければ、好成績を収めることは厳しいでしょうし、全体を捉えるなんて不可能かと思います。

      ただ偉そうなことは言えません。

      我々も同じです。

      教科の好き嫌い、得手不得手があり、教科ごとに成績にばらつきがある人も多いでしょう。

      全体を捉えるのが苦手な人も少なからずいるはずです。

      集中力などに問題があるわけではないだけに情けなく感じますが、ここは同じ人間として仕方がないと割り切りましょう。

      とは言っても限度はあり、最近では大人のADHDも問題になっているので、酷い場合はADHDかどうか検査に行くことをお勧めします。

      最後に本題に戻り、今回の研究結果から以下の2点が早急に進むよう願います。

      ADHDに関する診断基準の見直し、そして検査の拡充。

      誰もが心地よく学習できる環境作りはどんな状況でも欠かせないからです。

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