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寝る前にスマホを見ると不妊になる?研究から分かった理由とは
公開日:2022/08/10
更新日:2022/08/15
Contents [目次を開く]
あなたはベッドにスマホやタブレットを持ち込んでいませんか?
その行為はパートナーのムードを台無しにするだけでなく、自分自身の健康状態にも悪影響を与えかねません。
健康状態が悪化する一端として、精子への著しい有害性が明らかになりました。
携帯電話の電磁放射線による健康被害については、長年の関心事で研究が進められていましたが、Virtual Sleep 2020 meetingで、発光するデジタル機器を夕方から深夜にかけて使用することが精子の質低下に関係しているという驚きの研究発表があったのです。
一体どういう仕組みなのでしょうか…。
本記事では、研究データを詳しく解説していきます。
参照記事:https://www.hindustantimes.com/lifestyle/health/here-s-how-late-night-use-of-electronic-media-devices-can-cause-male-infertility-101643009863882.html
夕方以降や、ベッドに入ってからもスマホを使っていると、健康な男性で精子の運動率や直進運動率、精子濃度が低下することが判明しました。
つまり、子供を作る力、生殖能力が低下してしまうのです。
研究者らは、スマホなどのデジタル機器から発せられる短波長光(SWL)を長時間浴びると、精子が運動不全に陥る確率が高まるため、総精子数や直進運動率を低下させないようスマホを見ている時間を極力減らして十分な睡眠時間を確保することの重要性を主張しています。
体外受精や不妊治療に精通した女性医師であるShweta Goswamiさんも、「様々なデジタル機器からの電磁放射は不眠症や睡眠障害につながるほかにも、精子が卵子に正常に到達する妨げとなることで、男性の不妊率が急激に高まる傾向があります」と説明しました。
さらに、「色の種類によっても生殖能力は影響を受けます。
例えば、短波の青色光(いわゆるブルーライト)はメラトニン分泌を抑制するので、夕方以降に有害な光を浴びると睡眠の質や長さに悪影響を及ぼし生殖能力に支障をきたすと考えられます。
体外受精の専門医であるShobha Guptaさんは、スマホなどの長時間使用が不健全であると指摘し、電磁放射線がもたらすDNA修復機構への有害性と流産の可能性を示しました。
その上で、「ベッドに入る数時間前までならデジタル機器を使っても問題はありません。夜間使用が精子に与える影響を解き明かす研究が進むまで、スマホなどに触れる習慣を控え、パートナーと過ごす時間を増やしましょう」とアドバイスしています。
携帯電話やスマホが登場してから我々の生活は一変したのは間違いありません。便利な上アプリ等も充実してるから夢中になるのは当然かと思います。
でも、スマホから有害な電磁波が出ているとしたらどうでしょう。
通話をすることで電磁波を直に浴びたり、持っているだけでも常に電磁波の影響を受けていることになります。
以前からPCに関しては、健康に悪影響を与えるのではないかと心配する声があがっていましたが、どのような影響か詳細は明らかにされていませんでした。
だからこそ今回の発表は衝撃的で、我々の人生設計に多大な影響を与えることも考えられます。
電磁放射線によって睡眠の質と量が下がるので、結果的に精子の動きが鈍化する、精子の出来が悪くなる、精子の濃度が低下するなど、男性の不妊につながるとみられる障害を引き起こす可能性が否定できません。
スマホなどのデジタル機器に触れるより、パートナーに触れる方が賢明だということですね。
ところで、不妊に悩む男性はどれくらいいるのでしょうか。
WHOの調査では、全人口に対する不妊症の患者数は15~20%で、そのうち男性に問題がある割合は20~40%に及ぶとのことです。
主な原因として喫煙や飲酒などの生活習慣が考えられますが、同様に光や電磁波を発するデジタル機器の影響も大きく関係しているおそれがあることが近年の研究から分かってきました。
したがって医療従事者は、デジタル機器の使用頻度が高い男性は将来的に不妊にならないため、電磁放射線の悪影響を受けない他の方法を専門家と相談の上で見つけるよう推奨しています。
スマホなどのデジタル機器は現代人の必需品となっています。
いきなりスマホを持つな、使うなと言われても困ってしまいますよね。
ならば、自分なりの禁止事項を決めましょう。
寝る前にスマホを見ないことなどから挑戦してみてはいかがでしょうか。
健康や不妊について考えたら使いすぎは禁物です。
適正な範囲内で付き合っていくことが自分自身や家族、ひいては社会の平和につながるといっても過言ではありません。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERTAIKI
中学生の頃から洋楽に洋画と英語オタクで、「アウチ」や「ウップス」を連発し周囲が呆れても気にしない自由人。現在は長年の会社員生活から足を洗い、大好きな英語を使う翻訳、通訳の仕事に従事する傍ら、ライターとしても活動中。
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