男を楽しみ尽くす隠れ家的WEBマガジン

男性は女性をパッと見たときに、その美しさを過剰評価する傾向にあることが研究からわかった。

オーストラリアパースのマードック大学の研究者たちが、400人の被験者に異性の写真を見せその評価をしてもらうという方法でこの研究を行なった。

研究では、全く見知らぬ異性の顔の特徴がよく見えていないぼやかした写真を最初に評価してもらい、その後に顔の特徴がよく見える鮮明な写真を評価してもらうという方法で行われた。

結果として、異性のぼやけた写真を見た際に、男性は実際よりも魅力的であると想像し、一方女性は実際よりも魅力的ではないと評価した。

つまり、男性は「きっと美しいんだろうなあ」と想像し、女性は「どうせあまりかっこよくないんだろうなあ」と想像するということである。

男女で結果に差が出るのは非常に興味深い。

今回は、この研究を参考に、異性を一目見た際に男女がそれぞれどのように考えるかについて書いて行こうと思う。

一目惚れをするのは男性だけ？

人間は、一般的に恋愛対象になる異性の不完全な情報（この場合であったら顔の特徴である）を得た際に、自分の理想に近づけて想像する傾向があるそう。そして、これが一目見た際に美しさを過剰評価してしまうミスジャッジメントに繋がる理由であるとか。

上記したように、男性は魅力度について過剰評価して想像する傾向にあり、反対に女性は過小評価して想像する傾向にある。

さらに、男性は外見の魅力度が低い女性に偏見を持つ傾向にあるのに対し、女性は外見の魅力度が高い男性に偏見を抱く傾向にあるのだとか。

この男女差はどうして生まれるのだろうか。

その理由は、研究では明らかにすることができず、さらなる研究が必要であるそう。

「一目惚れ」という言葉はよく耳にするだろう。

テレビドラマや漫画、映画などでもよく取り入れられている。

周りのカップルの馴れ初めを聞いた際にも、たまにこのような形で出会ったと聞くことがある。

これは、男性が女性を見かけ、その女性を一目見ただけで恋に落ちてしまうというケースが多いだろう。

その理由は、男性が女性をパッと見た際にその美しさを高く想像する、つまり過剰評価しがちであるという事実が背景にあるからである。

そのため、一目惚れをする確率は女性よりも男性の方が高いのである。

マスクをとったら期待はずれ？

上記したように、男性は女性の不完全なイメージを見た際に、自分の理想に近づけて実際よりも魅力的に想像するという傾向がある。

この傾向が顕著に現れているのが、「マスクを外したら期待はずれだった」といういわゆるマスク美人にがっかりするというケースである。

これは筆者の友人の経験談である。

彼は大学生であり、内定者の集まりで出会った女性に一目惚れをしたそう。

そこで、勇気を出してご飯に誘い、後日一緒にランチに行ってきたそうだ。

私が彼にその感想について訪ねた際に、彼は「いや〜マスクを外したらなんか残念だったんだよね、想像と違ったわ。」と言っていた。

彼は、そこで彼女がマスクを外すまで彼女の顔を見たことがなかったのだ。

つまり、彼はその女性のマスクを外した時の顔を自分の理想に近づけて過剰評価して想像していた。

しかし、彼女の実際の顔はその期待とは異なり、そのためがっかりしたそうなのだ。

そういえば、これは筆者の経験であるが、この前駅構内で友人と待ち合わせをしていた際にナンパをされた。

その際に、その男性に「可愛くて声をかけちゃいました。めちゃめちゃタイプです！」と声をかけられたのだが、心の中で「おいおい私のマスクの下の顔を知らないだろう！」と突っ込んでしまった。

ナンパをしてきた男性は、おそらく私の顔を自分の理想に近づけて想像しており、そのためこのような発言をしたのだろう。

新型コロナウイルスの蔓延によりマスクの着用が欠かせない生活が続いている。

その中で、「マスク美人」という言葉をよく耳にするようになっただろう。

マスク美人とはマスクをしているときに美人であるという意味だ。

また、先日「逆マスク美人」という言葉を見かけた。

これは、マスクを外した時の方が美人に見える人のことを指すそう。

これは普通に美人のことを指すのではないかと疑問を持ったのだが。

このようにマスク美人が話題になる中、マスクイケメンという話は全く聞いたことがない。

ここにも、女性は異性の顔の情報が不完全であるときに過剰に評価して想像することが少ないという傾向が出ているのだろうか。

おわりに

不完全な異性の顔の写真を見た際に、その反応に男女差が出るということについて書いてきた。

男性は自分の理想に近づけて実際よりも美しいように想像するのに対し、女性は過度な期待を抱かず実際よりも過小評価して想像するという傾向があることがわかった。

研究ではこの男女差がどうして生まれるのかについてはっきりと証明することはできなかった。

そのため、ここで筆者の女性として考察を書いていこうと思う。

筆者には今お付き合いしている人がいるのだが、その彼に初めて会ったときの体験談である。

初めて会ったときにはマスクをしており、その後マスクをしたまま数時間過ごし、その後ご飯に行った際に初めてマスクをとった顔を見た。

その際に、「お、この人かっよかったんだ」と思ったことを覚えている。

これは、私がマスクをしている彼の顔を見ていた際に、自分の理想に近づけて彼の顔を想像するなど過度な期待をしていなかったということが表れているだろう。

上記した私の男友達とは真逆である。

男女差が生まれる理由として筆者は、女性のビューティスタンダードが高く女性は外見を期待されがちであるのに対し、男性はそうでもないからではないかと考えている。

女性は、人前に出る際にはメイクをしたり身なりを整えたりなど美しくいることが社会的に求められており、魅力的でいることが普通であると考えられている。

しかし、男性に社会的に求められているのは「清潔感」くらいであり、外見の魅力度は女性ほどは求められていないだろう。

このように、「女性は美しいのが普通である」という考えが、男性が女性の不完全な写真を見た際に過剰評価して想像することに繋がっているのではないだろうか。