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- 【賛否両論】欠損フェチは危険な性癖!?両派の意見6選
欠損フェチとは、目や耳、四肢などが欠損した状態に性的興奮を覚える人たちのこと。
世間では「危険性のある特殊な性癖」というイメージが定着していますが、実態はどうなのでしょうか?
今回は欠損フェチの心理など詳細について明らかにした上で、賛否両論の意見を解説します。
Contents [目次を開く]
欠損フェチとは?その心理は?
欠損フェチとは、腕や足が欠損している姿に萌える性癖です。
一般的にアクロトモフィリアと呼ばれ、四肢が切断された姿や断面、それを補う義手・義足などに対し性的興奮を覚えるんです。
もうひとつ、四肢欠損に興奮を覚える性癖としてアポテムノフィリアがあります。
アポテムノフィリアは四肢を切断することにこだわりをもち、四肢を破壊したい願望を持った身体完全同一性障害です。
つまりアクロトモフィリアは欠損姿に興奮するフェチ、アポテムノフィリアは欠損させたい願望や、足や腕を切り落する様子に興奮するフェチもしくは障害というわけです。
原文:Acrotomophilia is a paraphilia in which an individual expresses strong sexual interest in amputees. It is a counterpart to apotemnophilia, the desire (not necessarily sexual) to be an amputee.
意訳:アクロトモフィリアは肉体的な欠損について強く惹かれる性的倒錯である。性的であるかに関係なく自他を欠損させたいと望むアポテムノフィリアに似ている
(引用:英語版wiki)
一見どちらも欠損フェチと呼べそうなのですが、アクロトモフィリアの方がより性的な趣向が強いため、アクトロモフィリア=欠損フェチと定義されることがほとんどです。
ではそんな欠損フェチは、どんな心理から興奮を覚えるのでしょうか。
また、欠損フェチに対し賛成派・反対派の意見も併せてご紹介。欠損フェチは本当に危険であるのかを考察いたします。
欠損した姿がアートとして萌える
本来あるべき姿であるはずの腕や足がない姿は、全体的なアンバランスさからどこか芸術的な感情が生まれます。
これは単純に、巨乳好きや高身長好きと変わらないフェチレベルです。
片方が生足、もう片方が義足など生身の人間からかけ離れた姿に萌えるというわけです。
生身の人間でなくとも、マネキンの手足が欠けた姿にゾクゾクする人も芸術的欠損フェチの傾向があります。
欠損に芸術的美を見出している人種です。トルソーにも興奮します(20代女性 アルバイト)
本来の人間になれない儚さ、惨めさ、潔さ。欠損フェチはただ単に興奮するだけでなく、さまざまな感情が湧き上がるような考察力も備えています。
相手の無力な姿に征服欲や独占欲が満たされる
例えば、欠損系の障がい者は何かしらのサポートがなければ日常生活を送れません。
物を取るとき、起き上がるときに見せる動きは健常者では見れない独特の動きを見せます。
そんな無力さ、必死さが見える姿に欠損フェチは興奮するんです。
失明とか四肢欠損とかに異常に興奮します。 自分でもおかしいことはわかっているのですが、腕がなかったり目が見えないキャラクターが好きです。また二次創作でもそのような作品をわざわざ探したりします…好きな人とかが欠損してるのを想像したりもします。気持ち悪いことはわかっているのですが、人の助けがないと何もできない状態の人に興奮します。(口コミ引用:Yahoo!知恵袋)
手足が欠損した女性とのセックスを想像しただけでも欠損フェチは大興奮。
身体を支えて踏ん張ることもできず、女性は相手に身をゆだねるだけ。
欠損によって全体的に身体が小さいので、相手は女性の腰を持って遠慮なくガンガンと責めまくります。
まるで安いダッチワイフとセックスしているような気持ちにもなり、圧倒的な服従欲と独占欲が満たされるんです。
取り返しがつかない状況になる背徳感
トカゲの尻尾とは違って、人間の腕や足は切り落としたらそこで終わりです。
今まで不自由なく日常生活を送ってきた人間が、欠損によって身体の自由を失ってしまう。
1人の人間の人生を狂わせてしまったとも言える背徳感に欠損フェチはゾクゾクします。
例えば交通事故のような不慮の災難によって手足を失うなども背徳感を覚えるシチュエーション。
リョナとは違うんよね。別に美少女を暴力で痛めつけたりする過程に興奮はしないし、興味もないが、不可逆な欠損や損傷、状態異常で取り返しがつかないレベルに至ってしまった状態そのものに思いをはせて心がギュってなるのがたまらんのよ(30代男性 運送業)
この心理は普通の人が見れば不謹慎と思われるかもしれません。
しかし、その不謹慎さにもまた興奮してしまうのが欠損フェチ。
むしろ、欠損フェチは不謹慎と自覚があるからこそ背徳感でいっぱいになり性癖を抑えられなくなるんです。
欠損フェチ肯定派の意見3選
実際に欠損フェチが危険かどうかは賛否両論です。
まずは、欠損フェチ肯定派の意見をご覧ください。
生身の人間を欠損させたい欲求とは別
欠損フェチとはいえ、実際に相手を欠損させたい欲があるわけではありません。
欠損フェチは切断されている姿そのものに興奮するのであって、基本的に切断すること自体に興奮は感じないんです。
これは欠損フェチが誤解されやすいイメージのひとつであり、欠損フェチが一番主張したい部分とも言えます。
欠損フェチと欠損させたいフェチは、これまた違うんだよね。後者は欲求を満たすと犯罪だけど、前者は違いますよね(40代男性 会社員)
欠損させたい欲望がある人間は、アポテムノフィリアのように猟奇的なシチュエーション、または人間を破壊したい欲望にかられる危険な心理を持ち合わせています。
あくまでも欠損フェチは動機や行動によって性欲が満たされるのではなく、四肢欠損の視覚情報から性欲が満たされるんです。
実際に欠損している人の救いになることもある
欠損フェチ自身に限らず、実際に身体が欠損している人にとって欠損フェチの存在が救いになっているケースがあります。
手足はもちろん、乳がんなどで乳房を摘出した人にとっても同じです。
あるべき姿でいられなくなったとき、周りの人間から目を背けられたら誰でも悲しい気持ちになるはず。
そんな姿を「綺麗だ」「素敵だ」と言ってくれたらどんなに救われるでしょうか。
欠損松衝動の時に、乳房摘出した見にとって欠損フェチは「救い」っていうコメントありましたな。まぁロリペドが救いになるこたーないだろうけど、内心の自由を侵害して代償行為も規制するのは良くないというのは概ね合意とれるのでは。(50代男性 不動産関係)
欠損フェチにとって「醜いは綺麗」であることも心理。
好奇の目にさらされるのが耐えられない当事者にとって、欠損フェチはある種のよりどころなのかもしれません。
他人のフェチや嗜好は否定できるものではない
性癖は多少抑えることはできても無くすことはできません。
フェチズムが満たされれば脳内でドーパミンが発生し快楽が生まれます。どんなフェチズムでもこの仕組みは共通です。
だからこそ他人のフェチや嗜好を否定するのはナンセンスなんです。
人の性癖を否定するな!人間全員が同じフェチなわけないじゃん。だからAVにもいろんな種類があるんだよ。マイナーなエロさで抜けるんだったら、それでいいんだよ。関係ないでしょ、自分が良ければ。男が男を好きになってもいいじゃん。否定するなよ、見苦しいぞ(30代女性 接客業)
ここ数年でLGBTという言葉が世界的に認知され、セクシャルマイノリティ(性的少数派)の主張が受け入れられるようになりました。
それと同じく、性癖も多様性があるのは当然のこと。
もっと言ってしまえばフェチの否定は人格否定になりかねません。
ひとつ気を付けなければいけないのは、行動することにより犯罪になる性癖も存在するということ。
思想だけだったり、線引きをしたりと自分の中で理性を保つのであればどんな性癖でも否定するべきではないと言えます。
欠損フェチ否定派の意見3選
欠損フェチは基本的に危険な性癖ではないものの、実際身体を傷つける姿であるのに変わりありません。
したがって、欠損フェチに対して否定的な感情を持っている人は、嫌悪や恐怖といった心理が大半です。
故意に欠損をさせる描写に不快感
とくに漫画やイラストなど、描くキャラクターの身体が欠損している描写に不快感を覚えてしまいます。
そもそも人を意図的に欠損させる発想が理解できないんです。
別に普通の人間を描けばいいのに、あえて障がい者にさせるのが不謹慎、という声もあります。
ただ、ファンタジーの世界の話がほとんどなので、今更そこにツッコミを入れるのも多様性の時代に合っているのかと思うところではあります。
欠損フェチが異常視される一つの理由として「もともと欠損しているor不慮の事故での欠損」を愛でるのではなく「故意に欠損させる」描写のある作品がある、というのがあると思う。前者ならば問題ないかな。(30代女性 サービス業)
日本では写真や動画など、リアルコンテンツではモザイクや塗りつぶしなどの規制がかかります。
またテレビでは欠損する描写を映すのはタブーとされており、そういった生活に慣れている人が大半です。
このような背景もあることから、欠損描写自体に不快感を覚える人がいるのも不思議ではありません。
実際に行動に起こす可能性が恐怖
欠損フェチが、実際人に危害を及ぼす可能性はゼロではありません。
実際、江東マンション神隠し殺人事件の犯人はSNSに欠損フェチあであることを公言しており、四肢欠損のイラストなどをアップロードしていました。
はじめはファンタジーで楽しんでいたのが、性癖が抑えられなくなり猟奇的な衝動で犯行に及ぶパターン。背徳感を得られる性癖から逸脱すると、事件に繋がるケースは多くあります
こういった事件が起きるたびに、欠損フェチ=異常性癖=危険人物とイメージが定着してしまうんです。
欠損フェチという趣向を持つ人は、自らの欲求のために愛する人の四肢を切断すると言った狩猟的な行動をするのではないか?という恐怖がつきまとうために抵抗を覚える(30代男性 金融関係)
もともと良いイメージの性癖ではないため、否定派はますます欠損フェチに対し嫌悪と恐怖が増します。
多くの欠損フェチが危険人物でないにしろ、0.01%でも可能性があるのであれば近づきたくないのは自然な心理です。
欠損フェチに限らず、性癖に関わる事件が出る限り性癖を持つ人への偏見や恐怖はずっと付きまといます。
フェチの人は現実との線引きはしっかりとしなければならず、簡単に人に公言するものではないことを胸に刻んでおきましょう。
欠損者のコンプレックスを刺激するのではないか
コンプレックスを刺激するかどうかは、当事者にしかわからず賛否が分かれる問題です。
自分の姿を見せたくない、人目に触れるのが怖い。だから放っておいてほしいと思う障がい者もいるのは事実。
「欠損フェチ」のお話をTLにて伺いました。私はいわゆる健常者ですが、フェチの一つとして見られることに嫌悪感を抱く方の気持ちが少しわかります。私は足が細いのがコンプレックスですが、それを「かっこいい」と言われるのが辛いです。辛さを知らないくせにって感じます。(20代男性 学生)
しかしそういった欠損者がスポーツ文化や芸術文化への進出を果たしたりしているのもまた事実なんです。
あるSNSでは全身にやけどを負い、片目を失った女性がメイクをして堂々とする姿に称賛が集まっています。
世界規模のスポーツ祭「パラリンピック」でも欠損者が奮闘する姿に感動を覚える人もいます。
はるか昔、手足がない人間は見世物小屋として売られていた影の存在でした。
しかし現代では、自ら主張できる社会的フィールドが備わって欠損者が表舞台へ出られるほどの変化を遂げました。
「障がい者だから・欠損者だから」と後ろ向きに考えるだけでなく、肯定も否定もあって当然な性癖だと考えてもいいのではないでしょうか。
欠損フェチは”フェチ”の範囲なら危険は無し
欠損フェチは単なる性的趣向の範囲であれば、人に危害を加える心配はありません。
欠損による性癖の心理を深く掘り下げていけば、頭ごなしに否定していた人も考え方が少し変わるのではないでしょうか。
ただ、恐怖や嫌悪感も自然な感情に変わりはありません。
自分の性癖を公に話さないのもまた、その人への優しさでもあります。
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某大手出版社で働く傍ら個人的に興味のあるラブグッズ記者としても活動。
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