【栄養士が教える】うなぎの驚くべき精力向上効果!

公開日:2019/02/22
更新日:2019/06/11

うなぎの精力向上効果

精力を向上させるための食べ物として、最も有名なのはうなぎではないでしょうか。
ただし、なぜ効果があるのかしっかりと理解している人は少ないはず。
そこで今回は、栄養士がうなぎの効果効能について、成分から紹介します!

  • 記者 WRITER
    松塚早苗(栄養士)

うなぎと言えば精力、精力と言えばうなぎ!というぐらい、滋養強壮の食材として有名ですよね。

昔から食べられてきたうなぎですが、実際どのような栄養素が入っているかご存知でしょうか?

うなぎを食べると、精力向上にどんな効果があるのかを見ていきましょう。

さらに、東京都内で美味しいうなぎが食べられる、おすすめのうなぎ屋さんも紹介します。

 

精力向上効果がよく知られるうなぎ

精力向上効果がよく知られているうなぎ

うなぎには、6,000kmも泳げるパワーが秘められていることはご存知でしょうか。

2009年、日本人の調査によって、ウナギの受精卵がインドネシア沖の西マリアナ海領で発見されます。

これにより、親うなぎは川から遠い海まで数千kmも泳いで、産卵場所に辿り着く向かっていくことがわかったのです[1]

そんなパワフルなうなぎですが、本来、天然うなぎの旬は、越冬のために脂をしっかり蓄えた10~12月。なぜ、夏の土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか?

江戸時代後期、夏場にうなぎが売れないことを相談された蘭学者の平賀源内が、「丑の日に精がつくうなぎを食べて夏を乗り切ろう!」というキャッチコピーを作ったことから始まった、と言われています。

 

うなぎに含まれる栄養素と精力向上効果

うなぎまつわるエピソードを紹介しましたが、確かに夏バテを防いで精力を向上させる次のような栄養素が豊富に含まれています。

成分表うなぎの含有量(100g当たり)1日の推奨量1日の目安量
タンパク質23g60g-
ビタミンE4.9mg-6.5mg
ビタミンB10.75mg1.2〜1.4mg-
ビタミンB20.74mg1.3〜1.6mg
ビタミンA1,500μg800〜900μg
DHA1300mg2.0〜2.4g
EPA750mg2.0〜2.4g
亜鉛2.7mg9〜10mg

うなぎから摂取できるこれらの栄養素がどのような精力向上効果をもっているのか見ていきましょう。

タンパク質で夏バテ対策

豊富なタンパク質で夏バテ防止

うなぎには豊富なタンパク質が含まれているため、疲労や免疫低下に陥りがちな、夏バテ対策に有益です。

タンパク質は、筋肉や血管、皮膚、内臓、髪、爪、精子や卵子、ホルモン、免疫機能に至るまでと、その働きが多岐に渡るため、身体そのものを維持するのに欠かせません[2]

つまりタンパク質が極端に欠乏すると、精力向上以前に命の危機すらあるのです。昔の人は経験則から、うなぎが精力増進や夏バテによい食材だ、とわかっていたのでしょう。

タンパク質が不足してくると髪がパサついたり、肌ツヤが悪くなったり、集中力が衰えたりします。さらに、男性ホルモンの分泌を促進する筋肉量を増やすこともできません。

うなぎの蒲焼1串(約100g)で、1日のタンパク質推奨量の約1/3を満たすことができます。

健康な身体作りは、精力向上に欠かせない最低条件です。精力の減退や運動しているのに筋肉がつかないと感じる方は、タンパク質が不足していないか食生活を振り返ってみましょう。

 

ビタミンEで血流改善

ビタミンEの血流改善効果

うなぎに含まれるビタミンEには、血流改善効果があります。全身の血流が促進されれば、ペニスにもしっかりと血液が届けられるため、勃起力の向上に結び付く、というわけです。

また、激しい運動などで増えすぎた活性酸素によって細胞が傷付くのを防ぐため、アンチエイジング効果(老化予防)も期待できます。

精子の老化や損傷を防ぎ、正常な精子濃度や運動率などにもよい影響を与えることもわかっています。男女問わず生殖機能の維持に関係しているので、うなぎは不妊対策にも役立つ食材です。

うなぎの蒲焼を1串食べれば、1日の摂取目安量の約75%を摂ることができます。ビタミンEが欠乏すると、不妊や筋無力症、神経機能の低下などが起きることがあるので、不足しないように気を付けましょう。

 

ビタミンB1で疲労回復

疲労回復効果

うなぎに含まれるビタミンB1には、食事から取り込まれた糖質を効率よくエネルギーに変換する働きがあるため、疲労回復効果があります。

疲労が蓄積されると、陰部の血管委縮や性欲の低下がみられるので、勃起力や精力自体が低下しかねません。

また、皮膚や粘膜の健康維持や、糖質を必要とする脳神経系にも関係しており、記憶力や情緒の安定にも必要です。

うなぎの蒲焼1串には、推奨量の約半分にも相当する量が入っています。

加工食品や甘いもの、精製された穀類ばかり食べていたり、過度な労働やストレス、激しい運動が続いたりすると不足しやすくなります。

初期症状としては、エネルギー不足による疲労や食欲不振、イライラ、うつ症状がみられ、重症になると脚気や中枢神経が侵され、重篤なケースでは死亡例もあるので注意が必要です。

 

ビタミンB2でダイエット効果

ダイエット効果

魚介類の中でも、うなぎのビタミンB2の含有量はトップクラスです。B1と同様に皮膚や粘膜、髪などの健康を保つ働きがあります。

また、エネルギー代謝にもかかわっており、特に脂肪の燃焼を促進することから、ダイエットや糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予防にも役立ちます。

肥満や糖尿病は、中折れなど勃起不全(ED)のリスクを高めるので、精力を付けるには適度な運動も併せて筋肉を付けるのが効果的です。

生活習慣病を放置しておくと、血管が固くなり血液の流れが悪くなる動脈硬化を起こしやすくなります。血流不足は精力を下げる要因の1つです。

うなぎの蒲焼を食べた日は、1日の推奨量の約半分量が摂れたことになります。うなぎを含めた魚類や肉類を食べないベジタリアンは、ビタミンB2が不足しがちです。納豆などから効果的に摂って精力減退を防ぎましょう。

 

ビタミンAの免疫力アップ効果

免疫力の強い男性

うなぎに含まれるビタミンA(レチノール活性当量)には、免疫力をアップする効果があります。皮膚や粘膜を正常に保ち、血管を強化する働きもあるため、ウィルスや細菌といった外部の攻撃から身体を守ることができます。

学術的な見解こそ見当たりませんが、ペニスや膣などの粘膜の健康維持は、性交時の痛みや感染症予防においても大切なことだと思います。

うなぎの蒲焼を1串食べるだけで、1日の推奨量の200%近くを摂ることができます。長期に渡り不足すると、皮膚の乾燥や角質化、免疫機能の低下、夜盲症などを起こすことがあります。

反対に、精力向上目的でうなぎを頻繁に食べていると、頭痛や脱毛、肝臓肥大などの過剰症を起こすことがあるので注意しましょう。

また、女性の場合、妊娠前3ヵ月から妊娠初期3ヵ月までの期間に、ビタミンA補助剤を継続して1日に約3,000μg以上摂っていると、生まれた赤ちゃんに奇形が発現する率が高まることが学術誌に報告されています。

妊娠を予定している女性や妊娠中、授乳中は、うなぎを大量に食べるのは避けたほうがよいでしょう[3]

ビタミンAは肝臓に貯えることができるため、過剰症が気になる方もいらっしゃるかもしれません。成人男性1日の耐容上限量は2,700μgなので、うなぎをたまに食べる程度であれば心配は不要です。

 

DHAやEPAで脳神経細胞の活性化と血液サラサラ効果

血液のサラサラ効果

うなぎには、青魚などに含まれることで有名なn-3系脂肪酸の、DHAやEPAが含まれています。どちらの栄養素も血液の汚れを掃除することから、認知症の予防によいことで有名です。

DHAの働きは、血栓を予防したりLDLコレステロールを減らしたりと、血液をキレイにします。さらに、脳神経細胞の活性化にも役立つことから、「頭が良くなる栄養素」とも呼ばれます。

一方のEPAは、「血液サラサラ成分」と呼ばれています。血管拡張作用や抗炎症作用 を持ち、脳血栓や心筋梗塞などを予防する栄養素です。

DHAとEPAの働きにより、ペニスの海綿体への血行がよくなり、精力向上や勃起力アップ効果も期待できます。

うなぎの蒲焼1串を食べれば、DHAやEPAなどを含めたn-3系脂肪酸の目安量の、ほぼ1日分を満たすことができます[4]

サバなどの青魚を食べる機会が少ない人は、DHAやEPAが不足しがちです。うなぎの蒲焼1串には、サバの水煮缶とほぼ同程度量が含まれていますので、精力不足や記憶力の低下を感じる前に食べてみてください。

 

ムチンで弱った胃腸や内臓の機能向上

ムチンには胃や腸を健康に保つ効果がある

うなぎの体表のヌメヌメは、ムチンという糖タンパク質からできています。

ムチンには、胃腸の粘膜の保護や、タンパク質の分解・吸収をサポートするため、夏バテやストレスで弱った胃腸の修復作用や消化促進作用、精力向上効果が期待できます。

ほかにも、ムチンには肝臓や腎臓の機能向上、細胞の活性化を助ける働きがあるので、滋養強壮や健康維持に役立ちます。

 

アルギニンで精力向上

精力低下の原因

うなぎには、アミノ酸の1種のアルギニンが含まれています。アルギニンは精子の材料ともなり、精子の頭部にはアルギニンが大量に含まれていることから、精子の健康にも欠かせません。

また、免疫力の向上や成長ホルモンの分泌促進作用のほか、血管拡張作用がある一酸化窒素を産み出します。ペニスへの血液量が増えるため、EDの改善や予防にも有益です。

研究によると、1日にアルギニンを4,000~6,000mg摂取した場合、勃起力が強くなったという報告があります。

さらに、精子数の増加や活動性を高める働きや、妊娠しにくい女性の卵母細胞と胚が増加することにより妊娠が促進されることがわかりました。子宮内膜を厚くする効果もあるため、男女ともに妊活に役立つ栄養素です[5]

 

亜鉛で男性ホルモンを増やす

テストステロン

うなぎには亜鉛が比較的多いのが特徴です。男性ホルモンを増やす働きにより精力が向上します。健康な精子の形成にも欠かせません。女性では、卵子の発育や受精卵の細胞分裂を促進させる際に必要です。

亜鉛の王様として有名な、牡蠣の含有量(14.5mg/100g中)にはかないませんが、うなぎの蒲焼1串で、推奨量の1/3程度補給することが可能です。

男性が不足気味になると、精子数の減少や性欲の低下、勃起障害などのリスクが高まります。女性が不足すると、女性ホルモンの働きが低下することがあります。

また、男女ともに亜鉛欠乏症に陥ると、味覚障害や貧血、脱毛、無気力などを発症するので気を付けましょう。

 

その他の精力アップフード

レバー:レバーに含まれるアルギニンは血管拡張作用を持っています。血流を高めるため、力強い勃起力や動脈硬化の予防に効果的です。

【栄養士が教える】レバーの驚くべき精力向上効果!精力向上におすすめのレシピ

牡蠣:牡蠣には「セックスミネラル」の別名を持つ亜鉛が多いのが特徴です。男性ホルモンの1種「テストステロン」を増やし、精力向上や筋肉増強に効果があります。

【栄養士監修】牡蠣の精力アップ効果!彼女と牡蠣を食べて充実した夜を過ごそう!

スイカ:スイカのシトルリンには勃起力を高める働きがあるため、「天然のバイアグラ」とも呼ばれています。

「天然のバイアグラ」と呼ばれるスイカに勃起力向上がある理由!知らないと損な6つの知識!

玉ねぎ:玉ねぎに含まれる硫化アリルには、ビタミンB1の吸収を促す働きがあるため、疲労回復に役立ちます。また、含流アミノ酸のタマネギアイリンには、テストステロンの産生促進やペニス増大に効果があることがわかっています。

【栄養士が教える】玉ねぎの精力向上効果と副作用

トマト:トマトにはビタミン類が豊富に含まれることから、「食べる精力剤」と呼ばれることもあります。細胞のサビ付きを防ぎ、正常な精子形成や勃起力の向上など、精力アップに役立つ食材です。

 

東京都内でおすすめの絶品うなぎ屋3店!

野田岩

都営大江戸線赤羽駅から徒歩5分に位置する『野田岩』はおよそ200年続く老舗のうなぎ屋。

日本国内だけでなく、パリにも店舗を持つなど、国内外にファンが多いお店です。

何代にもわたって受け継がれている技術を駆使して用意されるうなぎは格別の味です!

▽定休日  日曜、その他不定休

▽営業時間 11:00~13:30/17:00~20:00

▽東京都港区東麻布1-5-4

http://www.nodaiwa.co.jp/index2.html

 

元祖 うな鐡

渋谷にある「元祖 うな鐵」は1957年創業のうなぎ屋。

メニューはうなぎだけにこだわり、最高のうなぎを提供するために山椒までこだわり抜いているとのこと。

▽定休日  日曜日、祝日、年末年始、GW、お盆

▽営業時間
[月~木]ランチ:11:30~15:00/夜:16:30~22:30(L.O22:00)
[金・祝前日]ランチ:11:30~15:00/夜:16:30~23:00(L.O22:30)
[土]ランチ:11:30~15:00/夜:16:30~21:00(L.O20:30)

http://www.unatetsu.com/main.html

 

日本橋 鰻 伊勢定 本店・大丸東京店

戦後すぐの1947年創業の『日本橋 鰻 伊勢定 本店・大丸東京店』。

天然よりもおいしいと評判の養殖うなぎを、老舗の技術でふっくらと焼き上げています。

お米も長野県産のコシヒカリを使うこだわりぶり。

▽定休日  日曜

▽営業時間
[月~金] 11:00~14:30(L.O.14:00)/16:30~21:30(L.O.21:00)
[土・祝日] 11:00~19:30(L.O.19:00)

 

まとめ:精力アップにはうなぎと+αを組み合わせる

遠い昔から食べられてきたうなぎには、精力向上や妊活などに結びつく栄養素が豊富に含まれています。

しかし、うなぎは価格が高いだけでなく蓄積できる栄養素もあるため、食べ過ぎは要注意です。

精力を向上させる食材はうなぎ以外にもたくさんあります。様々な栄養素をまんべんなく摂るためにも、1つの食材に偏らないことも大切です。

健康な身体を作るためには、食べ物はもちろん、運動や心の持ち方など、あらゆる要因が関係してきます。トータルケアで精力向上を目指しましょう。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITER松塚早苗(栄養士)

    「体内から美髪」をコンセプトとした美容院を経営。「毛髪分析」の結果を基に、ひとりひとりの状態に合わせた栄養指導から頭皮ケアまで行い、的確に美髪・薄毛改善に導いている。
    現在は、美容院経営の傍ら、身体と栄養に関する情報をネットにて発信している。

FOR YOUあなたにおすすめの記事