男性で握力50kgはどれほどのレベル?できることや効果的な鍛え方

公開日:2024/09/02

「握力50kg」と聞くとなんとなく強そうなイメージが湧きませんか?
でも実際にどの程度の力なのか、何ができるのか気になる人も多いはずです。
そこで今回は握力50kgのレベルやできることと、効果的な鍛え方をご紹介します!
握力を鍛えれば日常生活はもちろん、スポーツパフォーマンスも向上するのでぜひ参考にしてくださいね。

  • 記者 WRITERステロンライター
    Gen

握力は筋トレ好きの男性にとって力を測るバロメーターのひとつ。

まずは50kgを目指しているけど、まわりと比較してどれくらいなんだろう…?また、いったい何ができるんだろう…?

あなたはこのような疑問を抱いている一人ではありませんか?

そこで今回の記事では、握力50kgのレベルやできること、そして効果的な鍛え方について詳しく解説していきます。

この記事を読んで、ぜひトレーニングの参考にしてみてください!

 

男性で握力50kgはどれほどのレベル?

握力50kgとは、周囲と比べていったいどれほどのレベルなのでしょうか?

まずは、スポーツ庁が公開している運動能力調査による平均値のデータをもとに分析してみましょう。

年齢男子女子
18歳40.40kg26.00kg
19歳42.22kg25.47kg
20〜24歳45.56kg27.37kg
25〜29歳45.13kg27.43kg
30〜34歳46.35kg28.76kg
35〜39歳45.27kg28.49kg
40〜44歳45.32kg28.20kg
45〜49歳45.29kg28.30kg
50〜54歳45.01kg27.86kg
55〜59歳45.43kg26.90kg
60〜64歳42.38kg26.56kg
65〜69歳39.70kg25.09kg
70〜74歳38.39kg23.91kg
75〜79歳35.20kg23.58kg

参照:スポーツ庁:令和2年度体力・運動能力調査結果の概要

上記のデータによると、ある程度の筋力を維持している18歳〜60歳未満の男性の平均握力は45〜46kg程度。

そして、男女ともに30〜34歳をピークに握力は徐々に低下し、60歳以上になると極端に低下しているのが分かります。

つまり、50kgなら一般的な男性の平均値より少し上回る程度の数値だといえるでしょう。

筋力トレーニングやスポーツに積極的に取り組んでいる方であれば、十分に目指せるでしょう!

 

握力50kgでできること

握力が強いと聞くと、多くの人が「りんごをを潰せる!」と想像するのではないでしょうか?

しかし、実はりんごを潰すには80kgの握力が必要だといわれており、残念ながら50kgでは太刀打ちできません。

では、いったい何ができるのでしょうか?

一般的には、「スチール缶の横の部分を片手で簡単に潰せる」程度。

これは日常生活で役立つちょっとした力強さだといえるでしょう。

さらには、スポーツパフォーマンスにも大きく影響するので、まずはひとつの目標として50kgを目指してみてください!

 

握力アップに効果的な3つの方法

それでは、握力アップに効果的な方法を3つご紹介していきます。

すべての方法を実践して、強靭な握力を目指しましょう!

 

方法1.握力で使う筋肉を意識して鍛える

まず1つ目の方法は、握力で使う筋肉を意識して鍛えること。

実は握力といっても大きく分けると、「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力のことを指しているんです。

そして、これら3つの力を発揮する際に、使われるのが前腕筋群手指の筋肉

 

クラッシュ力ホールド力では主に前腕筋群が関与しています。

前腕筋群は肘から手首までの内側と外側に位置する筋肉の総称で、前腕屈筋群前腕伸筋群に分かれています。

屈筋群は、腕を内側に回転させたり手首の関節や指を曲げる動作に関与する筋肉。

主にリストカールや懸垂などの種目で鍛えられるでしょう。

また、伸筋群は屈筋群とは逆で、腕を外側に回転させたり手首の関節や指を伸ばす動作に関与する筋肉。

リバースリストカールやプロネーションといった種目で強化できます。

 

続いて、ピンチ力で使われるのが手指の筋肉。

指の付け根から先端までさまざま小さな筋肉が存在し、物をつかんだり潰したりするのに重要な役割を果たします。

主に指立て伏せやピンチグリップホールドといった種目で鍛えられるでしょう。

 

これらの筋肉に対して、それぞれの力に特化したトレーニングで鍛えるのが重要です。

記事の後半では握力を向上させる筋トレメニュー21選をご紹介しているので、このまま読み進めていってください!

 

方法2.1RM75%の中程度の負荷で追い込む

握力を効率的にアップさせるには、適切な負荷でトレーニングすることが重要。

負荷が軽すぎると筋肥大は起こりにくく、逆に重すぎると怪我のリスクが高まってしまうでしょう。

そこで、もっとも効果的なのが中程度の負荷に調整して鍛えることなんです。

実際にアメリカの研究者らによる研究結果でも、効果的な筋肉の向上には中程度の負荷が最適であり、回数の上限は10回であると発表されていました。[1]

では、中程度の負荷とはいったいどれくらいの強度なのでしょうか?

トレーニングの強度を測る基準として「RM」と呼ばれる指標が使われます。

RMとは「Repetition Maximum(最大反復可能回数)」の略で、ある重量で連続してできる最大の回数のこと。

つまり、上記の研究結果によると、回数の上限が10回なので「10RM」が中程度の負荷ということになります。

参考までに1RMの75%の負荷がちょうど10RMになる計算なので、あなたに最適な重量を割り出してみてください!

 

方法3.筋トレは1週間に10セット以上が行う

これまでは、1日あたりのセット数でトレーニング頻度を考えるのが一般的でした。

しかし、近年の研究では1週間の合計セット数が基準となるというデータも発表されているんです。

スペインの大学所属の研究者らが、2,585件もの論文を分析して行った研究だと、週6〜20セット以上のトレーニングを6週間計測した場合では、この内1週間で成功数が多かったセット数がもっとも筋肥大に効果的な回数であると発表されいました。

ただし、最低基準として週に行うべきセット数は合計10セット以上とも示されています。[2]

とはいえ、1度に10セット以上行うのではなく、曜日ごとにバランスよく行わなければ筋肉の成長に十分な刺激は与えられないでしょう。

例えば、1日あたり3〜4セットのトレーニングを1週間に3回行うといったイメージを持っておけば問題ありません。

あなたのライフサイクルに合わせて、最適なスケジュールを考えてみてください!

 

握力を向上させる筋トレメニュー21選

ここからは、握力を向上させる筋トレメニューを21種目ご紹介していきます。

「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力に分けて効果的な種目を厳選しました。

ウォーミングアップをして、さっそくはじめていきましょう!

 

クラッシュ力のメニュー

1.リストカール

リストカールは、ベンチ台に腕を置き手首を上下させてダンベルを持ち上げるトレーニング。

手首を手のひら側に曲げる前腕屈筋群を鍛えられる種目で、太くたくましい前腕を作るのに特におすすめなんです。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを上に向けて手首だけを出した状態でダンベルを持ち、反対の手で腕を押さえる
  2. 手首を巻き上げるように持ち上げる
  3. 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る

ポイントは、ベンチ台から前腕が浮かないように注意し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げること。

また、ダンベルを下ろした際に指先に引っ掛けるような位置まで下ろすと、さらに前腕伸筋群にストレッチをかけられるでしょう!

 

2.リバースリストカール

リバースリストカールは、ベンチ台に腕を置き手の甲を上に向けて手首を上下させてダンベルを持ち上げるトレーニング。

通常のリストカールとは反対の動作で、手首を手の甲側に曲げる前腕伸筋群を効果的に鍛えられます。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを下に向けて手首だけを出した状態で両手にダンベルを持つ
  2. 手首だけでダンベル持ち上げる
  3. 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る

ベンチ台に前腕全体が浮かないようにしっかりと置き、手首の力だけで丁寧にダンベルを持ち上げるのがポイント。

また、もし前腕が浮いてしまう場合は、片方の手で前腕を押さえて片腕ずつ行ってみると良いかもしれません!

 

3.プロネーション

プロネーションは、ベンチ台に腕を置きダンベルの重りの部分を持って手首を内側から外側に旋回させるトレーニング。

前腕内側の撓側手根屈筋群を効果的に鍛えられるため、主に手首を頻繁に使うスポーツなどで重宝する種目といえるでしょう。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、片方の手にダンベルの重りの部分を持ってもう片方の手で腕を押さえる
  2. 手の甲を上に向けてスタートポジションにつく
  3. ダンベルが垂直になるまで手首を旋回させる
  4. ゆっくりともとの位置まで旋回させスタートポジションに戻る

手首にやや負担がかかるため、無理なくゆっくり丁寧に旋回させるのがポイント。

また、反対の腕で肘を押さえて固定しておくと、安定して手首だけを旋回させられるでしょう!

 

4.スピネーション

スピネーションは、ベンチ台に腕を置きダンベルの重りの部分を持って手首を外側から内側に旋回させるトレーニング。

プロネーションとは反対の動作で、特に回外筋を集中的に鍛えられるためスナップ力が必要なスポーツで役立つ種目なんです。

  1. ベンチ台に腕を乗せ、片方の手にダンベルの重りの部分を持ってもう片方の手で腕を押さえる
  2. 手のひらを上に向けてスタートポジションにつく
  3. ダンベルが垂直になるまで手首を旋回させる
  4. ゆっくりともとの位置まで旋回させスタートポジションに戻る

ポイントは、肘が動かないように固定し、できるだけ手首の可動域を広くとるイメージで行うこと。

まずは軽い重量からはじめ、手首に負担がかからないように気をつけながら行ってみてください!

 

5.ラジアルフレクション

ラジアルフレクションは、ダンベルの端を握って手首を縦に持ち上げるトレーニング。

前腕の親指側の筋肉である橈側手根屈筋を効果的に鍛えられ、強い手首を手に入れるには欠かせない種目のひとつなんです。

  1. まっすぐ立った状態でダンベルの重りの部分を握る
  2. 手首を縦に曲げてダンベルを上げる
  3. 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

肘が動かないように注意し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げるのがポイント。

また、できるだけゆっくりした動作を心がけると、より効かせられるでしょう!

 

6.ダンベルリストツイスト

ダンベルリストツイストは、両手にダンベルを握り、肘を直角に曲げて手首を左右交互に旋回させるトレーニング。

前腕屈筋と前腕伸筋を同時に鍛えられる効率的な種目で、くわえて手首の柔軟性や可動域を広げる効果も期待できます。

  1. まっすぐ立った状態で両手にダンベルを握り、肘が90度になるように持ち上げて保持する
  2. 手首を外側にひねってダンベルを旋回する
  3. ひねりきったら、内側にひねって旋回させる
  4. 繰り返し外側と内側交互に旋回させる

ポイントは、肘が動かないようにしっかりと固定し、手首の動作だけでダンベルを旋回させること。

また、やや手首に負担がかかる種目なので、はじめは軽いダンベルからはじめてみてください!

 

7.ダンベルニュートラルリストカール

ダンベルニュートラルリストカールは、ベンチ台や椅子に座って膝に腕を置き、手首を縦に上下してダンベルを持ち上げるトレーニング。

手首を親指側に動かす筋肉である浅指屈筋と深指屈筋を鍛えられるため、強いグリップ力にくわえて手首の可動域を広げる効果が期待できるんです。

  1. ベンチに座ってダンベルを持ち、膝の上に腕を置いて手首を縦に向ける
  2. 手首を曲げてダンベルを持ち上げる
  3. 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

膝に前腕をしっかりと固定し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げるのがポイント。

また、できるだけ手首を広く可動させ、ストレッチをかけながら行うとさらに効果的でしょう!

 

8.ハンマーカール

ハンマーカールは、ダンベルを縦向きにしてハンマーのように上下させるアームカールのこと。

上腕二頭筋の長頭を鍛えるのに効果的な種目ですが、実は前腕筋にも強い負荷をかけられるんです。

  1. まっすぐ立った状態で両手にダンベルを持ち、拳が縦向きになるように構える
  2. 肘を固定してダンベルを持ち上げる
  3. ダンベルを上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、上半身の反動は使わずに、腕の力だけで丁寧にダンベルを持ち上げること。

また、手首をやや内側に向けて人差し指と親指側でダンベルを強く握り込んでおくと、前腕の筋肉を意識しやすくなるでしょう!

 

9.ハンドグリッパー(セットクローズ)

ハンドグリッパーは、握力を強化する定番のトレーニング種目のひとつ。

中でもセットクローズは、反対の手でサポートをしながら最後に片手で閉じる方法で、握力強化に欠かせない種目として知られているんです。

  1. カーブが急な方を親指側に向けて、グリップが手のひらの中心あたりに固定する
  2. 反対の手でハンドグリップを閉じながら、閉じる方のグリップに指をかけていく
  3. 人差し指から薬指までグリップにかかり閉じやすい幅になったら、反対の手を外して強く握り込む

親指側のグリップがずれないように、手の平にしっかり固定してから握り込むのがポイント。

また、グリップが閉じる方向に指先の力のベクトルが一致しているのを確認しながら行ってみてください!

 

ピンチ力のメニュー

1.指立て伏せ

指立て伏せは、床から手のひらを浮かせて指を立てたまま行う腕立て伏せのバリエーション。

指先だけで自分の体重を支えるため、上半身の主要な筋肉だけでなく握力も同時に鍛えられるんです。

  1. 床にうつ伏せになり、肩幅よりやや広めに開いた手を肩の下あたりに置く
  2. 手のひらを床から浮かせ、背筋を伸ばしてスタートポジションにつく
  3. ゆっくり肘を曲げて上半身を沈める
  4. 胸が床につく手前まで沈めたら、ゆっくりと上体を持ち上げスタートポジションに戻る

ポイントは、指の第一指だけを床について行うこと。

また、指の関節に大きな負荷がかかるため、初心者の場合は「膝つき指立て伏せ」からチャレンジしてみてください!

 

2.フィンガーパーム・エクステンション

フィンガーパーム・エクステンションは、手のひらを床につけた状態から指を起こすトレーニング。

特別な器具も必要なく、前腕伸筋群を集中的に鍛えられるので、強いピンチ力を手に入れるためにはぜひ取り入れていただきたい種目のひとつです。

  1. 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手のひらをつく
  2. ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

ポイントは、指を持ち上げる際に手の平から指にかけて順番に浮かせていくこと。

また、体重の前に倒すと強度が増すので、あなたの筋力に合わせて調整しながら行ってみると良いでしょう!

 

3.インナーフィンガーパーム・エクステンション

インナーフィンガーパーム・エクステンションは、手を内側に向けて行うフィンガーパーム・エクステンションのバリエーション。

手を内側に向けて行うことにより、特に腕筋群の外側の筋肉に重点的に負荷を与えられる種目なんです。

  1. 床に膝をついて、腕を肩幅程度に開いて肩の下あたりに手のひらを内側に向けて置く
  2. ゆっくりと手のひらを床から離して指を立てていく
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

指先を向かい合わせるように手を床につき、肘を外側に開きながら行うとスムーズな動作が行えます。

前腕筋群の外側の筋肉は内側の筋肉に比べて力が弱いので、重心の位置を上手く調整しながら行ってみてください!

 

4.アウターフィンガーパーム・エクステンション

アウターフィンガーパーム・エクステンションは、手を外側に向けた状態から指を立てるフィンガーパーム・エクステンションのバリエーション。

インナーフィンガーパーム・エクステンションとは反対の負荷がかかるため、前腕筋群の内側の筋肉を重点的に鍛えられます。

  1. 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手を外側に向けてをおく
  2. ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
  3. 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る

肘や手首の負担のかかる種目なので、脇を閉じてやや肘を曲げた状態で行うのがポイント。

また、あなたの筋力に応じて、体の重心の位置を調整しながら行ってみてください!

 

5.指懸垂

指懸垂は、バーに指だけでぶら下がって体を持ち上げる懸垂のバリエーション。

一般的には背中を鍛えることで知られる懸垂ですが、指先で行うことで強いピンチ力が身につけられるんです。

  1. 肩幅程度に腕を開いて指だけでバーにぶら下がる
  2. 肘を曲げて体を持ち上げる
  3. あごがバーの位置を越えたら、ゆっくりと体を下ろしスタートポジションに戻る

ポイントは、できるだけ体の反動は使わずに、腕の力で体を持ち上げること。

また、動画では人差し指と中指だけで行っていますが、あなたの筋力に合わせて指の本数を変えながら行ってみましょう!

 

6.ダンベルピンチグリップホールド

ダンベルヘッドピンチグリップホールドは、ダンベルの重りの部分を指先でつまむように握ってそのままキープするトレーニング。

一見シンプルなトレーニングに見えますが、前腕筋群と指先を重点的に鍛えるのに非常に効果的な種目なんです。

  1. ダンベルの重りの部分を指先でつかむ
  2. そのまま立ち上がり、体の横にダンベルを持ってくる
  3. 姿勢を保持したまま一定時間キープする

第一関節の指の腹の部分で確実にダンベルをつかむのがポイント。

また、負荷に慣れてきたらダンベルを保持したまま歩き回ると、より高い効果が期待できるでしょう!

 

7.ダンベルピンチカール

ダンベルピンチカールは、ダンベルの重りの部分を指先でつまむように握って行うダンベルカールのバリエーション。

通常のダンベルカールと違って指先で握ることにより、上腕二頭筋だけでなくピンチ力も同時に鍛えられるんです。

  1. ダンベルの重りの部分を指先でつかみ、そのまま立ち上がり背筋を伸ばして体の横にダンベルをセットする
  2. 姿勢を保ったまま肘を曲げてダンベルを持ち上げる
  3. 肘が曲がり切ったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る

ダンベルヘッドピンチと同様で、第一関節の指の腹の部分でダンベルをつかむのがポイント。

また、初心者の場合はダンベルを落下させる危険性があるので、はじめは軽いダンベルから行ってみてください!

 

ホールド力のメニュー

1.ノーマル懸垂

ノーマル懸垂は、鉄棒などのバーにつかまって体を持ち上げる代表的な自重トレーニングのひとつ。

一般的には背中の筋肉を鍛える種目として知られる懸垂ですが、実は前腕や握力も同時に鍛えられるんです。

  1. 肩幅よりやや広めに腕を開いてバーを握り、肩関節を外旋させる
  2. 胸を張った状態で体を引き上げる
  3. 胸がバーに近づいたら、ゆっくりと体を下ろしてスタートポジションに戻る

ポイントは、しっかりと肩関節を落として、小指側でバーを強く握って行うこと。

また、ワイドグリップやナローグリップなど手幅を変えると、通常とは違った刺激を与えられるでしょう!

 

2.L字懸垂

L字懸垂は、足を前に伸ばしてL字型にして行う懸垂のバリエーション。

足を伸ばすことで前に重心がかかり、前腕に刺激を与えやすくなるんです。

  1. 肩幅よりやや狭いスタンスで腕を開いてバーにぶら下がり、足を曲げてL字の姿勢になる
  2. まっすぐに体を引き上げる
  3. あごがバーの位置を超えたら体を下ろしていく

重心が前に傾くように、膝から先をできるだけ前に伸ばした姿勢を作っておくのがポイント。

また、あくまで握力を強化するのが目的なので、通常の懸垂のように胸に引きつけるイメージは持たなくても問題ありません!

 

3.アイソメトリックホールド懸垂

アイソメトリックホールド懸垂は、体を引き上げた状態で一定時間キープする懸垂のバリエーション。

キープする際に強くバーを握り込む必要があるため、ホールド力の強化と握力の持久力アップに効果的な種目なんです。

  1. 肩幅よりやや広く手を開いてバーを順手で握る
  2. 肘を曲げて体を引き上げる
  3. あごがバーを超えたところで、そのままキープして限界まで耐える

ポイントは、できるだけ高くまで体を引き上げて、バーを強く握り込んで姿勢を維持すること。

また、手首をやや巻き込んでキープすると、前腕の筋肉の収縮をより意識できるでしょう!

 

4.タオル懸垂

タオル懸垂は、鉄棒などに引っ掛けたタオルを握って体を持ち上げる懸垂のバリエーション。

バーではなく代わりにタオルを握り込むことで、強力なホールド力を身につけられるんです。

  1. 懸垂バーにタオルを2枚かける
  2. タオルを肩幅程度の位置になるように調整し、それぞれのタオルを
  3. 両手で握ってぶら下がり背筋を伸ばす
  4. 姿勢を保ったまま肘を曲げて体を持ち上げる
  5. 握っている手の位置をあごが通過したら、ゆっくりと体を下ろしてスタートポジションに戻る

懸垂バーにかけたタオルの真ん中より少し下をつかむと、より強くしっかりと握り込めます。

また、体を下ろすネガティブ動作も意識すると、さらに効果的に前腕を刺激できるでしょう!

 

5.ファーマーズウォーク

ファーマーズウォークは、ダンベルを両手に持ったまま歩くシンプルなトレーニング。

一見単純なトレーニングに思われがちですが、握力のホールド力の強化だけでなく全身のあらゆる筋肉を同時に鍛えられる奥深い種目なんです。

  1. ダンベルを両手に握り、背筋を伸ばして立つ
  2. ダンベルを体の横に自然に下ろした状態で、ゆっくりと歩きはじめる
  3. 姿勢を保持したまま一定距離を歩き続ける

軽いダンベルだと単なる有酸素運動になってしまうので、できるだけ重い重量を扱うのがポイント。

また、姿勢が崩れないように注意し、常に体幹を固めて背筋を伸ばしながら行ってみてください!

 

握力アップに効果的な4つのアイテム

ここからは、握力アップに効果的なアイテムを4つご紹介していきます。

すべてのアイテムを手に入れて、より効率良く強靭な握力を目指しましょう!

 

ハンドグリッパー:握力トレーニングの定番アイテム

握力トレーニングといえば、やはり「ハンドグリッパー」は欠かせません。

持ち運びも簡単で自宅でも手軽に鍛えることができるため、握力アップを目指す人にとって必須のアイテムといえるでしょう。

さまざまあるハンドグリッパーの中でも特におすすめなのは、IRONMIND社の「キャプテンズ・オブ・クラッシュ(COC)」シリーズ。

ガイドやスポーツなどの初心者向けのものからNo.1〜No.4といった本格的なものまで、幅広いレベルに対応した11種類のモデルを取り揃えているんです。

あなたの握力に合った強度を選べるので、最適な握力トレーニングができるでしょう。

強靭な握力を手に入れるためにも、さっそくハンドグリッパーを取り入れてみてください!

 

可変式ダンベル:負荷の調整に最適

ダンベルも握力アップにつながる前腕のトレーニングで重宝するアイテムのひとつでしょう。

さまざまあるダンベルの中でも「可変式ダンベル」はまさに画期的な筋トレアイテムなんです。

可変式ダンベルとは、従来の固定式ダンベルとは異なり、プレートの着脱やダイヤル操作で重量の調整ができるダンベルのこと。

いろんな重量のダンベルをそろえる必要がなくなるので、筋トレ初心者から上級者まで幅広く対応してくれるでしょう。

種類は大きく分けると、プレートを個別に脱着する「着脱式(カラー式)」とダイヤルを回すだけで簡単に重量調整ができる「ダイヤル式」の2つのタイプが存在します。

そこで、手軽さやトレーニング効率を考えると、おすすめはやはりダイヤル式一択

さらに、40kgまでの高重量タイプを2つ準備すれば、他の部位のトレーニングでも活用できます。

今すぐ可変式ダンベルを手に入れて、最適な負荷で鍛えていきましょう!

 

プロテイン:筋肉の成長をサポート

筋力アップするには、トレーニングにくわえて十分なたんぱく質の補給が欠かせません。

そもそも筋肉はたんぱく質で構成されているため、不足してしまうとトレーニングで傷ついた筋肉の修復と成長が鈍化してしまうんです。

参考までに、一般的にはアスリートに必要なたんぱく質の摂取量は、一日あたり「体重1kgあたり2.0g」が目安。[3]

つまり、例えば体重60kgの人なら一日120gも摂取しなければなりません。

しかし、食事だけで必要な量を補おうとすると、脂質や糖質などの余計な栄養素も過剰摂取してしまう可能性があるでしょう。

そこで、おすすめなのが「プロテイン」です。

プロテインとは、高たんぱく低脂質、低カロリーな粉末状のサプリメントのこと。

筋トレ後30分以内のゴールデンタイムや就寝前などに摂取することで、筋肉の修復と成長をさらに加速させられます。

さらに種類の豊富で、牛乳由来で吸収が早いホエイプロテインや吸収速度がゆっくりでお腹にやさしいカゼインプロテイン、そして植物由来で腹持ちが良くダイエットにおすすめのソイプロテインなどさまざま。

あなたにぴったりのプロテインを手に入れて、筋肉をどんどん成長させましょう!

 

サプリメント:ブーストに最適

トレーニングの効果をさらに高めたいなら、サプリメントの活用も検討してみましょう。

サプリメントは、食事だけでは補いきれない栄養素を効率的に摂取できる手段として有効なんです。

そこで、たくさんの種類があるサプリメントの中でも特におすすめなのが、テストステロンを増やす効果の期待できるタイプ。

テストステロンとは男性ホルモンの一種であり、筋肉量や骨密度を増やすだけでなく集中力や記憶力、性欲を高める効果も期待できます。

また、テストステロン値は年齢とともに分泌量が減少してしまうので、サプリメントで補うことでトレーニング中の分泌を促進し、より高いパフォーマンスが発揮できるでしょう。

さらに、意欲向上や闘争心アップにも効果が期待できるため、筋トレのモチベーション維持にも効果抜群!

以下の記事で、テストステロンを増やすためのおすすめサプリメント7選をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

【テストステロンブースターランキング】正しい選び方とおすすめサプリ7選

 

握力アップを目指そう!

今回の記事では、握力50kgのレベルやできること、そして効果的な鍛え方について詳しく解説しました。

スポーツ庁が公開している運動能力調査のデータによると、握力50kgだと平均値よりも少し上回る程度。

しっかりと鍛えれば十分に目指せる数値だといえるでしょう。

効果的に鍛えるには、「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力を強化するのに最適な種目を1RM75%の強度で鍛えること。

今回ご紹介した筋トレメニューでしっかりと追い込んでみてください。

また、1週間に10セット以上の頻度で、筋肉に刺激を与えることも重要です。

ぜひこの記事を参考にして、握力アップを目指しましょう!

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERGen

    ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。

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