記者 WRITERステロンライター
Gen
- 性の悩み解決ヘルスケアメディアTOP>
- ニュース>
- サイエンス>
- 握力が強い人と弱い人の違いとは?強いメリットや強くなる方法を解説
握力が強い人と弱い人の違いとは?強いメリットや強くなる方法を解説
公開日:2024/09/01
握力が強いと、スポーツ以外にも日常生活が快適に過ごせるようになります。
人によって握力の強さに差がありますが、そもそもなぜ強い人と弱い人がいるのでしょうか。
今回は握力に差がある理由や、握力を鍛えるための具体的な方法をご紹介します!
強靭な握力を手に入れたい人はぜひ参考にしてくださいね。
Contents [目次を開く]
握力はスポーツや日常生活において、重要な役割を果たす筋力として知られていますよね。
しかし、あなたはまわりの人に比べて弱いと悩んでいませんか?
そこで今回の記事では、握力が強い人と弱い人の違いや強くなるための具体的な方法について詳しく解説していきます。
この記事を読んで、強靭な握力を手に入れる参考にしてみてください!
握力が強い人と弱い人の違いとは?遺伝子が関係している!?
人によって握力の強さ弱さに大きな差があるのはなぜでしょうか?
実は、この違いには遺伝子が関係しているともいわれているんです。
2022年に公開された記事によると、リトアニアスポーツ大学が行った実験では、439人の健康な白人男性を対象に16の遺伝子多型と体力および骨格筋の表現型との関連性について調査されていました。
その結果、6の多型のうち9つが筋肉のサイズや機能と関連し、サイズについては最大4.1%の変動があったと報告されています。[1]
上記の結果を見ると、たしかに遺伝子の影響が大きいように感じるでしょう。
しかし、遺伝子だけが握力の唯一の決定要因とは言い切れません。
なぜなら、2017年に順天堂大学で発表されたデータによると、遺伝子がジャンプ力や握力、筋力等に与える影響は全体の約50%であり、残りの50%は環境に依存していることが報告されているからです。[2]
いかがでしょうか?
つまり、遺伝子の影響による強弱はもちろんありますが、50%はその人の職種や筋トレの内容といった後天的な環境によって大きく左右されるということなんです。
遺伝子はあくまでひとつの要因にすぎません。
あなたの努力次第で、強い握力を手に入れることは十分に可能なんです!
握力が強いメリット
握力が強いと、さまざまな場面で恩恵を受けることができるでしょう。
ここでは、代表的なメリットを3つご紹介していきます。
1.日常生活が快適に!
重い荷物を持ったりドアノブを回す、ペットボトルの蓋を開ける、 などなど日常生活のあらゆる動作をスムーズにします。
手首や腕の疲れも軽減し、家事や仕事も快適にこなせるでしょう。
2.運動パフォーマンスが向上!
ボールを握る競技や柔道のように相手を掴むスポーツにおいても、重要な役割を果たします。
強く握ったり掴んだりできることでパフォーマンスが大幅に向上し、より競技力を高められるでしょう。
3.筋トレが効率化!
ダンベルやバーベルをしっかりと握り込めるため、安定したフォームで的確に効かせることができます。
また、フォームが崩れにくくなるためケガの防止にもつながり、より安全にトレーニングが行えるでしょう。
このように握力を鍛えることにより、多くのメリットが期待できるんです!
握力が強くなるための3つの方法
ここからは、握力が強くなるための方法を3つご紹介していきます。
すべての方法を実行して、ぜひ強靭な握力を手に入れてください!
方法1.握力で使う筋肉を知る
握力とは、大きく分けて「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力を指します。
これらの力を効果的に強化するには、それぞれの力に関与する筋肉を理解して鍛えなければなりません。
まず、クラッシュ力とホールド力に深く関与してるのが前腕筋群です。
クラッシュ力とは物を握り潰す力のことで、ハンドグリッパーやダンベルを使ったリストカールなどの種目で鍛えることができるでしょう。
また、ホールド力は物を持ち続ける力で、ファーマーズウォークのような強く握り続ける種目で鍛えられます。
次に、主にピンチ力に関与してるのが手指の筋肉。
ピンチ力を高めるには、指立て伏せや指懸垂、ダンベルピンチグリップホールドといった指先で掴む種目で効果的に鍛えられます。
まずはこれら3つの力と前腕筋群、手指の筋肉の関係を意識してバランスよく鍛えていきましょう!
方法2.1RM75%の中程度の負荷で鍛える
筋肉を成長させるには、適切な負荷で刺激を与えることが重要です。
軽すぎる負荷では筋肥大は起こりにくく、逆に重すぎる負荷は怪我のリスクを高めてしまうでしょう。
そこで、もっとも効果的なのは中程度の負荷に調整してトレーニングを行う方法です。
実際にアメリカの研究者らによる研究結果でも、効果的な筋肉の向上には中程度の負荷が最適であり、回数の上限は10回であると発表されていました。[3]
では、中程度の負荷とはどれくらいの強度なのでしょうか?
負荷の基準値として「RM」という指標が使われます。
RMとは「Repetition Maximum」の略で、ある重量で連続してできる最大回数のことで、例えば持ち上げられる最大回数が5回なら5RM。
つまり、10回で限界となる強度が中程度の負荷なので「10RM」となります。
目安としては、1RMの75%の負荷がちょうど10RMになる計算なので、あなたに最適な重量を算出してみてください!
方法3.筋トレの頻度は1週間に10セット以上
トレーニングの効果を高めるには、適切な頻度も心がけなければなりません。
これまでは筋トレの頻度は1日単位で考えられていましたが、実は最近の研究では1週間の合計セット数が目安とされているんです。
実際にスペインの大学所属の研究者らが、2,585件もの論文を分析して行った研究によると、週6〜20セット以上のトレーニングを6週間計測した場合では、この内1週間で成功数が多かったセット数がもっとも筋肥大に効果的な回数であると発表されていました。
ただし、最低基準として週に行うべきセット数は合計10セット以上とも示されています。[4]
しかし、1度に10セット以上行うのではなく、曜日ごとにバランスよく行わなければ十分な効果は期待できないでしょう。
例えば、週に3日間筋トレをする場合なら、1日3〜4セットのトレーニングを週に3日間行うといったイメージです。
上記の例を参考にして、合計10セット以上になるスケジュールを立ててみてください!
握力が強くなる筋トレメニュー21選
ここからは、握力が強くなる筋トレメニューを21種目ご紹介していきます。
「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」を鍛えるのに効果的な種目を厳選しました。
ウォーミングアップをして、さっそくはじめていきましょう!
クラッシュ力が強くなるメニュー
1.リストカール
リストカールは、ベンチ台に腕を置き手首の力でダンベルを持ち上げるトレーニング。
特に手首を手のひら側に曲げる前腕屈筋群を鍛えられるため、腕まくりが似合うたくましい腕づくりにも効果的なんです。
- ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを上に向けて手首だけを出した状態でダンベルを持ち、反対の手で腕を押さえる
- 手首を巻き上げるように持ち上げる
- 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る
ポイントは、ベンチ台から前腕が浮かないように注意し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げること。
また、ダンベルを下ろした際に指先に引っ掛けるような位置まで下ろすと、前腕伸筋群によりストレッチがかかってさらに効果的です!
2.リバースリストカール
リバースリストカールは、ベンチ台に腕を置き手の甲を上に向けて手首の力でダンベルを持ち上げるトレーニング。
リストカールとは逆の動きで主に前腕伸筋群が鍛えられるため、力強い手首と太い前腕を手に入れられる種目なんです。
- ベンチ台に腕を乗せ、手のひらを下に向けて手首だけを出した状態で両手にダンベルを持つ
- 手首だけでダンベル持ち上げる
- 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしスタートポジションに戻る
ベンチ台に前腕全体が浮かないようにしっかりと置き、手首の力だけで持ち上げるのがポイント。
また、もしも前腕が浮きやすい場合は、片方の手で前腕を押さえ片腕ずつ行ってみてください!
3.プロネーション
プロネーションは、ベンチ台に腕を置きダンベルの重りの部分を持って手首を内側から外側に旋回させるトレーニング。
前腕筋群の中でも特に円回内筋の筋肉を重点的に鍛えられるため、力強い手首を目指す方におすすめの種目なんです。
- ベンチ台に腕を乗せ、片方の手にダンベルの重りの部分を持ってもう片方の手で腕を押さえる
- 手の甲を上に向けてスタートポジションにつく
- ダンベルが垂直になるまで手首を旋回させる
- ゆっくりともとの位置まで旋回させスタートポジションに戻る
ポイントは、手首に無理な負担がかからないようにゆっくりと動作すること。
また、反対の腕で肘を押さえて固定した状態で行うと、手首だけを上手く旋回させられるでしょう!
4.スピネーション
スピネーションは、ベンチ台に腕を置きダンベルの重りの部分を持って手首を外側から内側に旋回させるトレーニング。
プロネーションとは反対の動作で、主に回外筋を重点的に鍛えられるため、力強い握力と手首のスナップを強化するのに効果的な種目です。
- ベンチ台に腕を乗せ、片方の手にダンベルの重りの部分を持ってもう片方の手で腕を押さえる
- 手のひらを上に向けてスタートポジションにつく
- ダンベルが垂直になるまで手首を旋回させる
- ゆっくりともとの位置まで旋回させスタートポジションに戻る
ポイントは、肘が動かないようにしっかりと固定して、手首の可動域を意識しながら行うこと。
また、手首に負担がかかる種目なので、はじめは軽い重量からはじめてみてください!
5.ラジアルフレクション
ラジアルフレクションは、ダンベルの端を握り手首を縦に持ち上げるトレーニング。
主に親指側に位置する橈側手根屈筋を鍛えられ、握力の強化にくわえて強い手首を手に入れるには欠かせない種目といえるでしょう。
- まっすぐ立った状態でダンベルの重りの部分を握る
- 手首を縦に曲げてダンベルを上げる
- 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る
肘が動かないようにしっかりと固定し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げるのがポイント。
また、効果的に効かせるためには、できるだけゆっくり丁寧に動作を行いましょう!
6.ダンベルリストツイスト
ダンベルリストツイストは、両手にダンベルを握り、腕を直角に曲げて手首を左右交互に旋回させるトレーニング。
前腕屈筋と前腕伸筋を同時に鍛えることができるため、手首の可動域を広げるのに効果的な種目なんです。
- まっすぐ立った状態で両手にダンベルを握り、肘が90度になるように持ち上げて保持する
- 手首を外側にひねってダンベルを旋回する
- ひねりきったら、内側にひねって旋回させる
- 繰り返し外側と内側交互に旋回させる
ポイントは、肘が動かないようにしっかりと固定し、手首だけを旋回させること。
また、手首にやや負担がかかる種目なので、はじめは軽いダンベルでゆっくりと動作すると良いでしょう!
7.ダンベルニュートラルリストカール
ダンベルニュートラルリストカールは、ベンチ台や椅子に座って膝に腕を置き手首を縦に上下してダンベルを持ち上げるトレーニング。
前腕全体をバランス良く鍛えられ、力強い握力や手首の可動域を広げる効果が期待できます。
- ベンチに座ってダンベルを持ち、膝の上に腕を置いて手首を縦に向ける
- 手首を曲げてダンベルを持ち上げる
- 手首を上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る
膝に前腕をしっかりと固定し、手首の動作だけでダンベルを持ち上げるのがポイント。
また、できるだけ手首を広く可動させることで、さらに前腕屈筋群に刺激を与えられるでしょう!
8.ハンマーカール
ハンマーカールは、ダンベルを縦向きにしてハンマーのように上下させるアームカールのこと。
基本的には上腕二頭筋を鍛えられる種目ですが、実は前腕の筋肉にも大きな負荷をかけられるんです。
- まっすぐ立った状態で両手にダンベルを持ち、拳が縦向きになるように構える
- 肘を固定してダンベルを持ち上げる
- ダンベルを上げきったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る
効果的に効かせるポイントは、上半身の反動を使わずにダンベルを持ち上げること。
また、手首をやや内側に向けて人差し指と親指側でダンベルを強く握り込んでおくと、ターゲット部位に力が伝わりやすくなるでしょう!
9.ハンドグリッパー(セットクローズ)
ハンドグリッパーを使ったトレーニングは、握力を強化するもっとも有名な種目のひとつ。
中でもセットクローズという握り方は、反対の手でサポートをして少し閉じてから片手で閉じる方法で、握力が強い方なら必ず習得している握り方なんです。
- カーブが急な方を親指側に向けて、グリップが手のひらの中心あたりに固定する
- 反対の手でハンドグリップを閉じながら、閉じる方のグリップに指をかけていく
- 人差し指から薬指までグリップにかかり閉じやすい幅になったら、反対の手を外して強く握り込む
親指側のグリップがずれないようにしっかり固定しておくのがポイント。
また、グリップが閉じる方向に指先の力のベクトルが一致しているのを確認しながら行ってください。
セット数を繰り返して筋肉が疲労することもふまえて、3パターンの強度のハンドグリップを用意しておくのがおすすめです!
ピンチ力が強くなるメニュー
1.指立て伏せ
指立て伏せは、手のひらを床から浮かせて指を立てて行う腕立て伏せのバリエーション種目。
指先だけで自分の体重を支えるので、上半身の筋力アップにくわえて握力の強化にも最適なトレーニングなんです。
- 床にうつ伏せになり、肩幅よりやや広めに開いた手を肩の下あたりに置く
- 手のひらを床から浮かせ、背筋を伸ばしてスタートポジションにつく
- ゆっくり肘を曲げて上半身を沈める
- 胸が床につく手前まで沈めたら、ゆっくりと上体を持ち上げスタートポジションに戻る
指の関節にかかる負荷が大きいため、ケガをしないように注意しながらゆっくりと動作するのがポイント。
また、負荷に耐えられない場合は、はじめは「膝つき指立て伏せ」からチャレンジしてみてましょう!
2.フィンガーパーム・エクステンション
フィンガーパーム・エクステンションは、手のひらを床につけた状態から指を起こすトレーニング。
前腕伸筋群を重点的に鍛えることができ、強い握力を手に入れるのに効果的な種目なんです。
- 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手のひらをつく
- ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
- 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る
ポイントは、指を持ち上げる際に手のひらから指にかけて順番に浮かせていくこと。
また、体重のかけ方で強度を調整できるので、あなたの筋力に合わせて調整しながらやってみてください!
3.インナーフィンガーパーム・エクステンション
インナーフィンガーパーム・エクステンションは、手を内側に向けて行うフィンガーパーム・エクステンションのバリエーション種目。
手を内側に向けて指を立てる動作により、前腕筋群の外側の筋肉に集中的に負荷を与えられるのが特徴です。
- 床に膝をついて、腕を肩幅程度に開いて肩の下あたりに手のひらを内側に向けて置く
- ゆっくりと手のひらを床から離して指を立てていく
- 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る
指先を向かい合わせるようなイメージで床に手をつき、肘を外側に開きながら行うとスムーズな動作ができます。
前腕筋群の外側の筋肉は内側の筋肉に比べて力が弱いので、体重のかけ方を調整しながら行ってみてください!
4.アウターフィンガーパーム・エクステンション
アウターフィンガーパーム・エクステンションは、手を外側に向けた状態から指を立てるフィンガーパーム・エクステンションのバリエーション種目。
インナーフィンガーパーム・エクステンションとは反対の動作で、前腕筋群の内側の筋肉に集中的に負荷を与えられます。
- 床に膝を付き、肩幅程度に手を広げて肩の下あたりに手を外側に向けてをおく
- ゆっくりと手のひらを床から離していき指を立てる
- 指の第一関節だけが床についた状態になったら、手のひらを床につけスタートポジションに戻る
脇を閉じてやや肘を曲げた状態で行うと、肘や手首の負担を軽減しながら前腕に効かせられます。
また、重心の位置を調整しながら関節を傷めないように気をつけて行ってみましょう!
5.指懸垂
指懸垂は、指だけでバーにぶら下がって体を持ち上げる懸垂のバリエーション。
指にかかる負荷がとても大きくピンチ力を効果的に鍛えられるので、特にクライミング選手などに好まれるトレーニングなんです。
- 肩幅程度に腕を開いて指だけでバーにぶら下がる
- 肘を曲げて体を持ち上げる
- あごがバーの位置を越えたら、ゆっくりと体を下ろしスタートポジションに戻る
ポイントは、できるだけ体の反動は使わずに、腕の力で体を持ち上げること。
また、動画では人差し指と中指だけで行っていますが、筋力に合わせて引っ掛ける指の本数を変えながらチャレンジしてみてください!
6.ダンベルピンチグリップホールド
ダンベルヘッドピンチグリップホールドは、ダンベルの重りの部分を指先でつまむように握ってそのままキープするトレーニング。
ピンチ力の強化に最適な種目で、強い握力を手に入れたいなら欠かせない種目のひとつなんです。
- ダンベルの重りの部分を指先でつかむ
- そのまま立ち上がり、体の横にダンベルを持ってくる
- 姿勢を保持したまま一定時間キープする
第一関節の指の腹の部分でダンベルを確実につかむのがポイント。
また、慣れてきたらダンベルを保持したまま歩き回ると、さらに効果的に鍛えられます!
7.ダンベルピンチカール
ダンベルピンチカールは、ダンベルの重りの部分を指先でつまむように握って、肘を支点に持ち上げるトレーニング。
ピンチ力の強化にくわえて、上腕二頭筋の長頭も同時に鍛えられるのが魅力の種目なんです!
- ダンベルの重りの部分を指先でつかみ、そのまま立ち上がり背筋を伸ばして体の横にダンベルをセットする
- 姿勢を保ったまま肘を曲げてダンベルを持ち上げる
- 肘が曲がり切ったら、ゆっくりと下ろしてスタートポジションに戻る
ダンベルヘッドピンチと同様で、第一関節の指の腹の部分でダンベルをつかむのがポイント。
また、初心者の場合はダンベルを落下させるリスクがあるので、はじめは軽いダンベルで行い、慣れてから重量を増やしていきましょう!
ホールド力が強くなるメニュー
1.ノーマル懸垂
ノーマル懸垂は、主に背中全体を鍛えられるもっとも代表的な自重トレーニングのひとつ。
しかし、実は背中だけではなく腕や握力の強化にも優れた種目なんです。
- 肩幅よりやや広めに腕を開いてバーを握り、肩関節を外旋させる
- 胸を張った状態で体を引き上げる
- 胸がバーに近づいたら、ゆっくりと体を下ろしてスタートポジションに戻る
ポイントは、スタートポジションで肩関節を外旋させ、バーを小指側で強く握っておくこと。
ワイドグリップやナローグリップなど手幅を変えることで違った効果が得られるので、さまざまな方法で行ってみてください!
2.L字懸垂
L字懸垂は、足を前に伸ばしてL字型にして行う懸垂のバリエーション。
重心が前に傾くことにより、背中の強化にくわえて前腕に負荷を集中させられるんです。
- 肩幅よりやや狭いスタンスで腕を開いてバーにぶら下がり、足を曲げてL字の姿勢になる
- まっすぐに体を引き上げる
- あごがバーの位置を超えたら体を下ろしていく
重心が前に傾くように、膝から先をできるだけ前に伸ばした姿勢を作っておくのがポイント。
また、あくまで握力を強化するための種目なので、通常の懸垂のように胸に引きつけるイメージは持たなくても問題ありません!
3.アイソメトリックホールド懸垂
アイソメトリックホールド懸垂は、体を引き上げた状態で一定時間キープする懸垂のバリエーション。
キープする際に強くバーを握り込むため、ホールド力の強化と握力の持久力アップにおすすめのトレーニングなんです。
- 肩幅よりやや広く手を開いてバーを順手で握る
- 肘を曲げて体を引き上げる
- あごがバーを超えたところで、そのままキープして限界まで耐える
ポイントは、できるだけ高くまで体を引き上げ、バーを強く握り込んでおくこと。
また、体を引き上げたら手首をやや巻き込んでおくと、前腕の筋肉が収縮してさらに効果的でしょう!
4.タオル懸垂
タオル懸垂は、鉄棒などに引っ掛けてタオルを握って体を持ち上げる懸垂のバリエーション。
タオルを強く握り込む必要があるため、強力なホールド力を身につけることができるんです。
- 懸垂バーにタオルを2枚かける
- タオルを肩幅程度の位置になるように調整し、それぞれのタオルを
- 両手で握ってぶら下がり背筋を伸ばす
- 姿勢を保ったまま肘を曲げて体を持ち上げる
- 握っている手の位置をあごが通過したら、ゆっくりと体を下ろしてスタートポジションに戻る
懸垂バーにかけたタオルの真ん中より少し下をつかむと、より強く握り込むことができます。
また、体を下ろすネガティブ動作も丁寧に行うことで、より前腕に強い負荷を与えられるのでおすすめ!
5.ファーマーズウォーク
ファーマーズウォークは、ダンベルを両手に持ったまま歩くシンプルなトレーニング。
見た目は簡単ですが、握力のホールド力の強化にくわえて全身のあらゆる筋肉を同時に鍛えられる奥深い種目なんです。
- ダンベルを両手に握り、背筋を伸ばして立つ
- ダンベルを体の横に自然に下ろした状態で、ゆっくりと歩きはじめる
- 姿勢を保持したまま一定距離を歩き続ける
軽いダンベルだと単なる有酸素運動になってしまうので、できるだけ重い重量のダンベルで行うのがおすすめ。
また、常に体幹を固めて背筋を真っ直ぐに伸ばし、姿勢が崩れないように注意しながら行ってみてください!
効率良く握力を強くする4つのアイテム
ここからは、効率良く握力を強くするアイテムを4つご紹介していきます。
すべてのアイテムを手に入れて、トレーニング効果を加速させましょう!
ハンドグリッパー:握力強化の必需品
握力トレーニングの定番といえば、やはり「ハンドグリッパー」でしょう。
持ち運びにも便利で手軽に鍛えられるため、強靭な握力を手に入れるならぜひ持っておきたいアイテムのひとつです。
さまざまあるハンドグリッパーでも特におすすめなのは、IRONMIND社の「キャプテンズ・オブ・クラッシュ(COC)」シリーズ。
ガイドやスポーツなどの初心者向けのものから、No.1〜No.4といった本格的なものまで実に11種類ものラインナップを取りそろえています。
自分の握力に合ったものを選んで段階的に負荷を増やしていくことで、効率的に握力を鍛えられるでしょう。
あなたの筋力に合ったハンドグリップを見つけて、ぜひ握力アップを目指しましょう!
可変式ダンベル:負荷の調整がラクラク
握力アップにつながる前腕の強化に欠かせないのが、ダンベルを使ったトレーニングでしょう。
そこで、おすすめなのが「可変式ダンベル」です。
可変式ダンベルとは、従来の固定式ダンベルとは異なり、プレートの着脱やダイヤル操作で重量の調整ができるダンベルのこと。
あなたの筋力に合わせて調整ができるので、筋トレ初心者から上級者まで幅広く対応できるんです。
また、たくさんのダンベルをそろえる必要がなくなるので、お財布に優しいのも魅力のひとつでしょう。
種類は大きく分けると、プレートを個別に脱着する「着脱式(カラー式)」とダイヤルを回すだけで簡単に重量調整ができる「ダイヤル式」の2つのタイプが存在します。
そこで、手軽さや利便性を考えると、おすすめはやはりダイヤル式一択!
さらに、40kgまでの高重量タイプを2つ準備すれば、他の部位のトレーニングに対応できます。
今すぐ可変式ダンベルを手に入れて、握力トレーニングを効率化しましょう!
プロテイン:筋肉の成長をサポート
握力を強化するには、適切なトレーニングにくわえて十分なたんぱく質の補給が欠かせません。
なぜなら、たんぱく質が不足してしまうと、トレーニングで傷ついた筋肉の修復と成長が鈍化してしまうからです。
参考までに、一般的にはアスリートに必要なたんぱく質の摂取量は、一日あたり「体重1kgあたり2.0g」が目安。[5]
つまり、例えば体重60kgの人なら一日120gも摂取しなければなりません。
しかし、食事だけで必要なたんぱく質を補おうとすると、カロリーや脂質まで過剰摂取してしまう可能性があります。
そこで、便利なのが「プロテイン」です。
プロテインとは、たんぱく質を効率的に摂取できる粉末状のサプリメントのこと。
筋トレ後30分以内のゴールデンタイムや就寝前などに摂取することで、筋肉の修復と成長をさらに加速させられます。
さらに牛乳由来で吸収が早いホエイプロテインや吸収速度がゆっくりでお腹にやさしいカゼインプロテイン、そして植物由来で腹持ちが良くダイエットにおすすめのソイプロテインなど種類も豊富。
味や成分、吸収速度を比較して、あなたにぴったりのプロテインを探してみてください!
サプリメント:ブーストに最適
トレーニングの効果を最大限に引き出すためには、サプリメントの活用もおすすめ。
サプリメントは、普段の食事では補いきれない栄養素を効率的に摂取できるため、筋肉の成長と回復を促進してトレーニング効果をさらに高められるんです。
そこで、さまざまな種類があるサプリメントの中でも特におすすめなのは、テストステロンを増やす効果の期待できるタイプ。
テストステロンとは男性ホルモンの一種で、筋肉増強や筋力向上、疲労回復、集中力向上などさまざまな昨日に関与しています。
しかし、テストステロン値は年齢とともに分泌量が減少してしまうのをご存知ですか?
そこで、サプリメントで補うことでトレーニング中のテストステロン分泌を促進し、より高いパフォーマンスが発揮できるようになるんです。
また、意欲向上や闘争心アップにも効果が期待できるため、筋トレのモチベーション維持にも効果バツグン!
以下の記事で、テストステロンを増やすためのおすすめサプリメント7選をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!
強い握力を手に入れよう!
今回の記事では、握力が強い人と弱い人の違いや強くなるための具体的な方法について詳しく解説しました。
握力の強さには遺伝子の影響が約50%で、残りの50%は職種や筋トレ内容といった後天的な環境によって大きく左右されます。
つまり、あなたの努力次第で強くなることは十分に可能なんです!
効果的に強くなるには、「クラッシュ力」「ピンチ力」「ホールド力」の3つの力と筋肉の関係を理解してバランスよく鍛えていきましょう。
また、1RM75%の強度に調整し、1週間に10セット以上のトレーニングを目安に行ってみてください。
今回ご紹介した筋トレメニューでしっかりと追い込んでみてください。
この記事を参考にして、強靭な握力を手に入れましょう!
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERGen
ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。
あなたにおすすめの記事
-
【寝る前はNG】みかんは朝に食すべき13の理由!夜は便…
みかんを寝る前に食べようとしているあなた。 絶対にやめて下さい!! 寝る前のみかんには多くのデメリットがあるんです・・・。 今回は就寝前のみ…
2023.02.10
-
握力100kgでできることとは?潰せるものや鍛え方のコ…
握力は男性らしさのステータスのひとつで、100kgというのはまさに憧れの数字! 筋トレやスポーツのパフォーマンスがアップするのはもちろん、あ…
2024.01.25
-
データからも遠距離恋愛はハードルが高い事が判明
皆さんは、遠距離恋愛を経験したことがあるでしょうか? アメリカで行われた遠距離恋愛に関する調査によると、被験者のうち遠距離恋愛経験者はわずか…
2022.03.09