背中に効かない原因とは?懸垂で背筋を鍛えるコツと25個のトレーニング

公開日:2023/09/27
更新日:2023/09/26

懸垂

全く背中に効かない・・ 懸垂でそんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか? そんな方のために効かない原因や懸垂で背中を鍛えるコツ、さらにはトレーニングメニューも紹介しましょう!

  • 記者 WRITERステロンライター
    Gen

 

懸垂といえば、背中を鍛える代表的なトレーニング!

しかし、

懸垂をやっても、なかなか背中の筋肉が発達しない。

そんな悩みを抱えている読者は多いハズ…

今回の記事では、そんなあなたに向けて、懸垂で背中に効かせる方法と懸垂で背中に効かせるトレーニング25種目、さらに効果的に背中を背中を鍛えるための3つのアイテムをご紹介していきます。

この記事を読んで、懸垂でたくましい背中を手に入れましょう!

 

懸垂が背中に効かないのはフォームを知らないから!

「懸垂をしてもまったく背中に効かない…」

「結局、腕に効いてしまう」

そんな悩みの原因は、すべて正しいフォームを知らずに、狙った部位に効いていないからです!

まずは、懸垂で効かせられる部位について、正しく知っていきましょう。

懸垂で効かせられる部位は、「大円筋」と「広背筋」の2つの部位です。

それぞれの筋肉の部位や役割について、詳しく解説していきます。

 

大円筋

広背筋

大円筋は、肩甲骨の下角部から上腕骨に付着する筋肉で、主に肩関節の動作に関わる筋肉。

特に腕を引く動作で重要な働きをし、大円筋を鍛えることで、広背筋がより動きやすくなるので、肩関節の柔軟性を向上する役割があります。

姿勢改善にも効果があるので、背中が丸まりやすい猫背の方などは、積極的に鍛えていくと良いでしょう。

また、大円筋を鍛えることで、肩甲骨まわりの筋肉の凹凸が形成されるので、ボディメイクをする方にも人気の部位なんです。

 

広背筋

広背筋は、背中の中央から脇の下、上腕骨へと広がる大きな筋肉で、大きく上部繊維と下部繊維に分けられます。

たくさんある上半身の筋肉の中で、もっとも大きな筋肉で肩関節の伸展や腕の内転、外転、屈曲などに重要な働きがあるんです。

また、トレーニングにおいても、さまざまな動きに連動しており、あらゆる種目で広背筋は使われます。

広背筋を鍛えるメリットは、基礎代謝の向上や姿勢の改善に効果がある他、背中の広がりを作れるため、逆三角形の身体を目指すなら絶対に鍛えなければならない筋肉なんです。

 

上記の解説でも分かる通り、大円筋と広背筋は、肩や腕の動きに大きく連動している重要な筋肉であるといえます。

つまり、背中の代表的なトレーニングである懸垂においても、逆に肩や腕の筋肉に力が分散されやすいといった特徴があるんです。

なので、懸垂で背中に効かせるには、大円筋と広背筋の役割や動作を理解し、正しいフォームで部位を意識するのが重要!

そうすることで、懸垂トレーニングでしっかりと背中に効かせることができるでしょう。

 

懸垂を背筋に効かせる25個のトレーニングを徹底紹介!!

ここからは、背筋を鍛える懸垂トレーニング25種目をご紹介していきます。

懸垂といっても、実はとっても種類が多いんです。

今回は、初心者向けのトレーニングから、超人技のようなトレーニングまでをピックアップしました!

できない種目もあると思いますが、コツコツとトレーニングを続けていけば、すべてのトレーニングができるようになるでしょう。

それでは、ご紹介していきます!

 

1.ワイドグリップチンニング

ワイドグリップチンニングは、手幅を広くとって行う懸垂トレーニング。

主に大円筋を鍛えることができます。

  1. 肩幅の2倍程度で手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. まっすぐ身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ワイドグリップチンニングのポイントは、ネガティブ動作(下ろす動作)で、しっかりと大円筋への負荷を感じながら下ろすのが大切です。

また、自分の力で身体を引き上げれない方は、床からジャンプして行っても問題ありません。

 

2.ミディアムグリップチンニング

ミディアムグリップチンニングは、手幅を肩幅よりやや広くして行う懸垂トレーニング。

やや斜めに引き上げることで、主に広背筋上部に刺激を与えられます。

  1. 肩幅よりやや広めに手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. やや斜めに身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ミディアムグリップチンニングのポイントは、引き上げる動作の際に、バーを胸に引き寄せるイメージで行うことです。

また、胸を張って腰を反らして引き上げると、斜め方向に身体を引き上げやすくなります。

 

3.スタニュープルアップ

スタニュープルアップは、広背筋下部に効かせられる懸垂トレーニング。

フォームが難しく負荷の強い懸垂なので、はじめは床からジャンプして行っても問題ありません。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を逆手で握る
  2. やや斜めに身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

スタニュープルアップのポイントは、引き上げる際にみぞおちに近づけるイメージで行うと、広背筋下部に入りやすくなります。

また、腕の伸展・屈曲の動作を意識し、肩がすくまないように注意しましょう。

 

4.スキャプラチンアップ

スキャプラチンアップは、肩甲骨まわりを動かす懸垂トレーニング。

順手と逆手、セットで行うことで肩甲骨まわりの筋肉の柔軟性に効果が期待できる種目です。

このトレーニングをすることで、懸垂の初動が上手になります

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を順手or逆手で握る
  2. 腕を曲げず肩甲骨を支点にし、身体をバーに向かって引きつける
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す
  4. 数回行い、順手と逆手を入れ替えて行う

スキャプラチンアップのポイントは、上下運動するときに肩甲骨を柔軟に動かすことです。

また、肩がすくんでしまうと僧帽筋で引き上げてしまうので、肩甲骨の開閉をイメージしながら引き上げると、広背筋上部にしっかりと刺激が与えられます。

 

5.アンダーグリップチンニング

アンダーグリップチンニングは、手幅を狭くして逆手でバーを握って行う懸垂トレーニング。

このフォームで行うメリットは、手幅が狭いことで肘が身体の前を通るため、僧帽筋に負荷が逃げなくなるのが特徴です。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を逆手で握る
  2. まっすぐ身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

アンダーグリップチンニングは、アンダーグリップで行うことにより背中のストレッチが効き、僧帽筋に負荷が逃げないというメリットがあります。

ただし、その一方で腕の深く曲がるため、腕の筋肉を多く使ってしまい、ワイドグリップに比べて背中の筋肉への負荷が弱まるといったデメリットがあるんです。

なので、ワイドグリップとアンダーリップのメリット・デメリットを理解して、使い分けてトレーニングを行うと良いでしょう。

 

6.ワンハンドチンニング

ワンハンドチンニングは、片方の腕に寄せて引き上げる懸垂トレーニング。

フォームが難しい種目ですが、片側の広背筋に対して強烈な刺激を与えられるトレーニングなんです。

  1. 肩幅の2倍程度で手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 片方の腕に寄せながら、身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ストレートのバーだと、肩がすくんでしまいやすい種目なので、できればチンニングスタンドで行うのがおすすめ

また、上級者向けの懸垂なので、通常の懸垂を問題なく行えるようになったら挑戦してみましょう。

 

7.スターナムチンニング

スターナムチンニングは、手幅を狭くして逆手でみぞおちに向かって引き上げる懸垂トレーニング。

スターナムチンとは胸骨のことで、つまり胸の方に引きつけるチンニングで、背中全体に強烈な負荷を与えられます。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を逆手で握る
  2. みぞおちに向かってバーを引き引きつける
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

スターナムチンニングのポイントは、しっかりと胸を張って、身体を反らせながら引き上げることです。

また、胸がバーにつく程度まで引きつけるのが理想ですが、はじめは上がるところまで十分でしょう。

 

8.サイドトゥ=サイドプルアップ

サイドトゥ=サイドプルアップは、バーに対して左右交互に頭をくぐらせる懸垂トレーニング。

この懸垂は、多くの方が見たことがある人気の種目ではないでしょうか?

  1. バーに対して左右の手を順手と逆手で握る
  2. 身体を引き上げ、バーの左右どちらかに頭をくぐらせる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、左右交互に繰り返す

サイドトゥ=サイドプルアップは、左右に寄せて身体を引き上げるので、左右の広背筋に強い負荷を与えられるトレーニングです。

バーに左右の肩を引きつけるように行うと良いでしょう。

 

9.ワイドグリップリアプルアップ

ワイドグリップリアプルアップは、手幅を広めに取り、首の後ろに向かって引き上げる懸垂トレーニング。

胸の方に引き上げる懸垂よりも難易度が高い種目ですが、より僧帽筋から広背筋にかけて刺激を感じられる種目なんです。

  1. 肩幅の2倍程度に手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 首の後ろに向かって、身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ワイドグリップリアプルアップのポイントは、背中の中央にかけての筋肉が収縮されているのを感じながら行うこと。

また、肩の柔軟性が求められる種目なので、しっかりと肩甲骨の柔軟をやってからトレーニングを開始しましょう。

 

10.ベンチプルアップ

ベンチプルアップは、ベンチに片足を乗せ、身体を斜めに傾けながら行う懸垂トレーニング。

筋トレ初心者でも始めやすい種目ですが、ベンチに足を乗せることで確実に身体を傾けられるので、鍛えたい部位を狙いやすいといったメリットがあります。

  1. 少し前に設置したベンチに片足を乗せて、肩幅よりやや広く手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. バーに向かって身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ベンチプルアップのポイントは、バーに胸を近づけるイメージで行うことです。

また、負荷は弱いですが、広背筋への負荷を意識しながら高回数行うことで、しっかりと効かせられます。

 

11.ハンマーグリッププルアップ

ハンマーグリッププルアップは、その名の通り手を縦方向にしてバーを握って行う懸垂トレーニングです。

こちらの懸垂は平行グリップで行う懸垂なので、鉄棒では行えません

チンニングスタンドを準備してやってみましょう!

  1. チンニングスタンドの平行グリップにぶら下がる
  2. まっすぐ身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ハンマーグリッププルアップは、手幅が狭く肘が開かないため、背中に効かせやすいといった特徴があります。

また、上腕二頭筋にも大きな負荷をかけられるので、腕のトレーニングとして取り入れている方もいるんです。

 

12.ジャンピングプルアップ

ジャンピングプルアップは、ジャンプしてバーにつかまり身体を引き上げる懸垂トレーニング。

筋トレ初心者向けの懸垂ですが、ジャンプをすることで足の筋肉も鍛えられるんです。

公園の高鉄棒などで行えばなお良し!

  1. ジャンプして鉄棒に順手でつかまる。手幅は肩幅〜肩幅の2倍程度
  2. ジャンプした勢いで身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、鉄棒から手をはなす

ジャンピングプルアップは、負荷の弱いトレーニングですが、ジャンプの勢いで行えるので誰でも始めやすい種目です。

また、手幅を変えることで効かせる部位も変わるので、さまざまな手幅でトライしてみましょう!

 

13.ナローパラレルプルアップ

ナローパラレルプルアップは、平行グリップを握って行う懸垂トレーニング。

ハンマーグリッププルアップに似た種目ですが、胸に向かって引き上げるので身体の角度が違うんです。

チンニングスタンドの傾向グリップを使用してやってみましょう!

  1. チンニングスタンドの平行グリップにぶら下がる
  2. 胸に向かって身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ナローパラレルプルアップのポイントは、胸にバーを引きつけるようなイメージで行うことです。

また、ハンマーグリッププルアップと同様で、背中の筋肉を狙いやすい種目なのですが、上腕二頭筋へ負荷が分散されやすいといったデメリットもあります。

 

14.オーストラリアンプルアップ

オーストラリアンプルアップは、誰もが体育の授業でやったことがある、いわゆる斜め懸垂のこと。

もっとも初心者向けの懸垂トレーニングで、主に広背筋と大胸筋に刺激を与えられる種目です。

  1. 身体を斜めに倒して、肩幅程度に手を開いて低めの鉄棒、または低めのバーを順手で握る
  2. バーに向かって、身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

オーストラリアンプルアップのポイントは、胸の中心あたりにバーがくるように調整すると、肩がすくまず広背筋に負荷が与えられます。

また、基本的に負荷が弱いトレーニングなので、高回数行うのがおすすめです。

 

15.ウェイテッドプルアップ

 

ウェイテッドプルアップは、ウエイトを腰にぶら下げて行う懸垂トレーニング。

加重することで強い負荷がかかるので、通常の懸垂では負荷が足りない上級者向けのトレーニングです。

  1. 腰に専用のウエイトを装備し、肩幅〜肩幅の2倍程度に手を開き、鉄棒を逆手で握る
  2. まっすぐ身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ウェイテッドプルアップのポイントは、通常の懸垂トレーニングと同様で、肩がすくまないように行うことです。

また、重りで負荷をかけられれば良いので、専用のウエイトがなくても、ウエイト付きのベストやプレートを腰に吊るすなどで代用しても問題ありません。

ただし、落下などのキケンがないように注意して行いましょう。

 

16.フロントレバープルアップ

フロントレバープルアップは、体操競技などの技のひとつである「フロントレバー」の状態で懸垂を行う、超高強度のトレーニング。

とても難易度の高い種目なので、トレーニング上級者しかできない種目です。

背中から腹筋、体幹、腕の筋肉を一気に鍛えることができます。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 身体を一直線に伸ばし、地面と平行になるように引き上げ、体勢を維持する
  3. その状態で、腕を収縮し身体を引き上げる
  4. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

フロントレバーは、あらゆる筋肉が高いパフォーマンスを発揮してはじめてできる技です。

まずは、他の関連する筋肉も鍛えてフロントレバーができるようになってから、プルアップに挑戦しましょう!

 

17.ハイプルアップ

ハイプルアップは、いわゆる完全な片手懸垂のことです。

非常に負荷の強いトレーニングで、肩甲骨まわりから広背筋にかけて強烈な刺激を与えられます。

筋トレ上級者向けのトレーニングなので、ハイプルアップができるようになれば、懸垂を極めたといっても過言ではないでしょう!

  1. 鉄棒を片方の腕で順手で握る
  2. 軽く身体をねじりながら、握っているバーに向かって身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ハイプルアップをできるようになるコツは、はじめは両手で身体を持ち上げ、下ろすネガティブ動作の際に片腕になり、耐えながら下ろすことで、少しずつ慣れていくといわれています。

難しい種目ですが、懸垂を極めたい方はチャレンジしてみましょう!

 

18.スロープルアップ

スロープルアップは、スローで行う懸垂トレーニング。

ゆっくりと行うので、通常の懸垂よりもキツイトレーニングですが、広背筋への刺激を感じながら行っていきましょう。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. まっすぐ、ゆっくりと身体を引き上げる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

スロープルアップのポイントは、とにかくフォームを意識すること。

肩がすくまないように注意し、上げる動作も下ろす動作も丁寧に行いましょう。

また、顎がバーのラインを超えたときに静止すると、より効果的に刺激が与えられます。

 

19.コマンドプルアップ

コマンドプルアップは、バーに対して左右交互に頭をくぐらせる懸垂トレーニング。

背中から腕の筋肉までを一気に鍛えられる、人気のトレーニングなんです。

  1. バーに対して左右の手を順手と逆手で握る
  2. 身体を引き上げ、バーの左右どちらかに頭をくぐらせる
  3. ゆっくりと身体を下ろし、左右交互に繰り返す

コマンドプルアップのポイントは、素早く身体を引き上げ、テンポよく行うことです。

また、まっすぐ身体を引き上げ、左右の肩をバーに引きつけるように身体を上下させましょう。

 

20.ビハインドプルアップ

ビハインドプルアップは、ストリートワークアウトなどでよく見られる技のひとつ。

難易度の高いアクロバットなトレーニングですが、上腕三頭筋の強化に大きな効果をもたらす種目で、広背筋にも強い負荷がかかります。

  1. 肩幅程度手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. その状態で、身体を後転させ、足は自然に下に向かってぶら下げ、姿勢を保つ
  3. 天井方向に向かって、バーに身体を引き上げる
  4. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

ビハインドプルアップは、肩関節にも負荷が大きいトレーニングなので、まずは肩甲骨から肩にかけての柔軟性を高めておく必要があります。

また、ケガのリスクが高いトレーニングなので、十分に注意して行いましょう。

 

21.エクスプローシブプルアップ

エクスプローシブプルアップは、身体を引き上げたところで一瞬手を離す懸垂のトレーニング。

手を離し、再度バーを握ったときの衝撃で、背中に強い負荷を与えられる種目なんです。

  1. 肩幅よりやや広く手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 反動をつけて、一気に身体を引き上げる
  3. 顎がバーのラインを超えたところで一瞬手を離す
  4. しっかりとバーを握って身体を下ろし、繰り返す

エクスプローシブプルアップのポイントは、足を使ってしっかりと反動をつけること。

勢いよく身体を引き上げることで、再度バーを握ったときの反動が大きくなるので、より広背筋への刺激を感じられます。

また、身体を下ろすときは、広背筋への負荷を意識しておくことも大切です。

 

22.タイプライタープルアップ

タイプライタープルアップは、ストレートワークアウトの方々が好んで行う懸垂の技のひとつ。

難易度の高いトレーニングなので、まずは前提として、通常の懸垂を最低10回できることが条件です。

  1. 肩幅の1.5倍ほど手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. まっすぐ身体を引き上げ、バーより高い位置に顎を上げる
  3. その状態で、左右に身体をスライドさせる(スライドした反対の腕は伸ばし、握りを緩くしバーを上から抑え込むようにする)
  4. 左右交互に繰り返す

タイプライタープルアップの注意点は、必ずやる前にウォーミングアップをしっかりと行うこと。

肩甲骨まわりや肩関節をしっかりと柔軟しておくことで、ケガのリスクを抑えることができます。

とはいえ、それでも肩に負担のかかる種目なので、無理なく行っていきましょう!

 

23.レギュラープッシュアップ

レギュラープッシュアップは、タイプライタープルアップに似た種目で、毎回上下しながら左右にスライドして行う懸垂です。

タイプライタープルアップと同様で、ケガのリスクの高い種目なので、肩甲骨まわりや肩関節をしっかりと柔軟してから行うようにしましょう。

  1. 肩幅の1.5倍ほど手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 身体を左右どちらかスライドしながら引き上げ、バーより高い位置に顎を上げる(スライドした反対の腕は伸ばし、握りを緩くしバーを上から抑え込むようにする)
  3. ゆっくりと身体を下ろし、左右交互に繰り返す

レギュラープッシュアップのポイントは、曲げる方の脇をしっかりと締めて行うこと。

また、身体を引き上げる際は、スライドする腕の反対側に足を反らし、正面から見て身体が「くの字」になるようにすると、スムーズに行なえます。

はじめたばかりで身体が負荷に耐えられない方は、鉄棒にトレーニングチューブを巻き、足を引っ掛けて補助を利用して行っても良いでしょう!

 

24.スイッチンググリッププルアップ

スイッチンググリッププルアップは、身体を上げるたびに、手を順手・逆手と握り変えて行う懸垂トレーニング。

順手・逆手と握り方を変えることで、背中の筋肉はもちろん肩や上腕二頭筋などもまんべんなく鍛えられるんです。

  1. 肩幅よりやや広く手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. まっすぐ身体を引き上げたところで、片方の手を逆手に握り変える
  3. ゆっくりと身体を下ろして、繰り返す(左右交互に、順手・逆手と握り変える)

スイッチンググリッププルアップのポイントは、すばやく一気に身体を引き上げて手の握り変えを行うこと。

すばやく引き上げることで、余力が生まれて握り変えがスムーズに行なえます。

また、身体を下ろす際は、背中や腕の筋肉を意識しながら行うと、より筋肉への刺激を感じられるでしょう。

 

25.インバーテッドロープルアップ

インバーテッドロープルアップは、フロントレバープルアップに似た種目で、体操競技などの技のひとつである「フロントレバー」の状態から、足を曲げて行う懸垂トレーニングです。

足を伸ばして行うフロントレバープルアップと比較すると、やや難易度は下がりますが、それでも超高強度のトレーニングといえます。

背中から腹筋、腕の筋肉に対して強烈な刺激が与えられるんです。

  1. 肩幅程度に手を開き、鉄棒を順手で握る
  2. 腰と膝を90度に曲げ、身体が地面と平行になるように引き上げ、体勢を維持する
  3. その状態で、腕を収縮し身体を引き上げる
  4. ゆっくりと身体を下ろし、繰り返す

インバーテッドロープルアップを成功させるには、全身のあらゆる筋肉が高いパフォーマンスである必要があります。

まずは、他のトレーニングで背中や腕を鍛えて、インバーテッドロープルアップに耐えられる身体作りからはじめましょう。

インバーテッドロープルアップができれば、あなたの筋肉はさらに大きく成長します!

 

【必須】懸垂で背中を鍛える3種の神器

鉄棒があれば懸垂トレーニングはできますが、「近くに公園がない。公園までいくのがめんどくさい。」といった方が、ほとんどではないでしょうか?

誰もが、自宅で気軽に懸垂トレーニングがしたいですよね?

ここからは、自宅でも懸垂トレーニングを行える器具と、懸垂の効果をアップさせてくれるアイテムをご紹介していきます。

以下のアイテムをそろえて、トレーニング効率を高めましょう!

 

1.懸垂バー:簡単に設置可能なタイプが◎

まずはじめにご紹介するのは、「懸垂バー」です。

懸垂バーといっても、さまざまな種類があります。

  • つっぱり型懸垂バー
  • ドア引っ掛けタイプ
  • 置き型のチンニングスタンド

など…

さまざまな懸垂バーのなかでも、もっともおすすめなのが「置き型のチンニングスタンド」です。

チンニングスタンドを選ぶメリットは、耐久性に優れていることと、バーの幅が広く角度が豊富なため、いろんな種目ができるんです。

また、ディップスバーやプッシュアップバーなども付いている商品もあるので、チンニングスタンド一台で懸垂以外のあらゆるトレーニングができるのも魅力!

チンニングスタンドを選ぶときのポイントは、複数のバーが付いているタイプで、安全面も考慮して耐荷重150kg以上のものを選びましょう!

 

2.プロテイン:タンパク質の摂取は基礎

次にご紹介するのは、「プロテイン」です。

いくら懸垂トレーニングで追い込んでも、筋肉のもとになるたんぱく質が不足していたら、効果的な筋肥大は望めません。

もちろん、食事でたんぱく質を摂取することも可能なのですが、食事のみで補おうとすると、脂質や余分な栄養素まで過剰摂取してしまうんです。

そこで便利なのが「プロテイン」

プロテインとは、水や牛乳に溶かして摂取できる粉末状のたんぱく質のことです。

摂取の目安としては、アスリートにおける一日あたり必要なたんぱく質の摂取量は、「体重1kgあたり2.0g」といわれています。[1]

つまり、体重60kgの人なら1日120g摂取する必要があるということ。

バランスの良い食事を摂りながら適切な量のプロテインを摂取することで、オーバーカロリーを抑えつつ、筋肉の成長に必要な量のたんぱく質を摂ることができるんです!

 

3.サプリメント:デカくしたいなら必須

最後にご紹介するのは、「サプリメント」です。

プロテインと同様にサプリメントも、トレーニングする人にとって重要な栄養素。

そして、筋トレをする人にとって特に摂取しておきたいのが、テストステロンを増やす効果が期待できるタイプのサプリメントなんです。

テストステロンとは、男性ホルモンの一種で、筋肉の成長にとても大切な物質。

また、テストステロンには、筋肉の成長のほかにも、闘争心アップや意欲向上といった効果も期待できるので、筋トレのモチベーションアップにもつながります。

以下の記事で、テストステロンを増やすためのおすすめサプリメント7選をご紹介しているので、ぜひチェックしてみてください!

【テストステロンブースターランキング】正しい選び方とおすすめサプリ7選

 

懸垂で徹底的に背中を鍛えよう!

今回の記事では、懸垂で背中を鍛えたい方に向けて、懸垂を背中に効かせる方法と懸垂トレーニング25種目のご紹介、また、懸垂トレーニングの効率アップさせる3つのアイテムについて解説しました。

懸垂で背中に効かせるには、背中の筋肉の部位を理解し、正しいフォームを意識することが重要でしたね。

今回ご紹介した懸垂トレーニング25種目は、難易度の高い種目もありましたが、筋肥大には欠かせないトレーニングばかりです。

また、懸垂をサポートする3つのアイテムを活用することで、背中の筋肉がより効果的に成長するでしょう!

懸垂で徹底的に鍛えて、大きな背中を手に入れてくださいね!

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERGen

    ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。

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