足指パッドをつけたまま寝てはいけない3つの理由と上手な使い方

公開日:2023/01/03
更新日:2023/01/13

足指パッドを利用している女性はたくさんいますよね。
でも、間違った使い方をしていませんか?
実は、足指パッドをつけたまま寝ると体に悪影響があると言われているのです。
リラックスできそうなのに、なぜでしょうか。
今回は足指パッドをつけたまま寝てはいけない3つの理由と、足指パッドの上手な使い方を紹介します!

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

足指パッドをつけたまま寝てはいけない3つの理由

女性の間で流行っている足指パッド

別名『トゥーセパレーター』とも言います。

足のむくみや外反母趾対策で使っている人が多く、なくてはならないマストアイテムという女性さえいるようです。

男性が愛用しているとはあまり聞きませんが、どうやら運動不足の解消や冷え性にも効果があるらしく、最近気になっています。

というのも、年齢を重ねてくると病気ではない小さな悩みが増えてきたからです。

肩こりが酷くなったり、歩くと膝に負担を感じるようになったり、体重が落ちにくくて太ってきたり

どれも何かやらなければ悪化するとわかっているのに、重い腰が上がらず放置していたら、足指パッドが健康に良いと知りました!

足指パッドとは、つけるだけで体に良い影響を与えると言われている器具。

ダイエットや姿勢矯正、全身のマッサージ効果や首・肩・腰の負担軽減に役立つそうです。

つけるだけで体の不調が改善するなんて、普段忙しい私からしたら夢のよう。

もしそれが本当なら、寝ながらつけちゃえば楽で良いのでは?と思いましたが・・・

実は、足指パッドを装着したまま寝ると不調を解消するどころか悪影響がでてしまうらしいんです!

かなり興味を持ったので、足指パッドを寝ながら装着するとどの程度体に悪影響があるのか、どんな症状が出てしまうのかを調査してみました。

すると足指パッドをつけたまま寝てはいけない理由が3つ見つかったので、ご紹介していきます。

 

1.足指の骨の靭帯が伸びてしまう

足指パッドを何度も寝ながら装着すると、足指の骨の靭帯を損傷してしまう恐れがあります

足指の骨の靭帯は決して強くない部位なので、不自然な状態のまま何時間も器具で固定すると、靭帯が伸びて損傷してしまうのです。

代表的な症状が、リスフラン靭帯損傷

リスフラン靭帯とは、前足甲部のやや内側を斜めに走る細い靭帯です。

出典:日本足の外科学会(https://www.jssf.jp/medical/download/pamphlet_risufuran.pdf)

強く足を踏ん張った際に損傷する場合が多いのですが、足指パッドで伸ばし続けることで損傷する可能性も。

リスフラン靭帯を損傷すると足関節や足の中央部に強い痛みが生じ、体重をかけたり、左右に足を動かしてみるだけでも激痛が走ります。

ひどい場合は足が腫れ、歩く際に支障が出る場合も、、、

体重をかけると痛いので、そもそも歩くのが困難です。

また、足は毎日必ず負担がかかる部位でもあるため、一度損傷すると完治まで半年かかるケースもあります。

治療が遅れると手術が必要となる場合もある、非常に恐ろしい炎症です。

治るまではもちろん車椅子や松葉杖生活ですから、日常生活もままなりません。

楽に健康を手に入れようとしただけで歩行困難になったら、本末転倒ですよね、、、

間違った使い方をするだけでこんなにも症状が悪化してしまうので、足指の靭帯は強くないとしっかり覚えておきましょう

 

2.蒸れて痒みや水虫の原因に!

万能に思える足指パッドですが、素材はシリコンやポリエチレン発泡体などが多く、いずれも通気性を持たない素材のため、長時間の使用は蒸れの原因になります

蒸れた足は臭いや痒みが生じやすく、雑菌が繁殖すると水虫になる場合も!

水虫は真菌による感染症の一つで、疫学調査では5人に1人が足白癬(水虫)があると報告されています。[1]

5人に1人って結構多いですよね?

珍しい感染症ではないので、今まで1度も水虫になった経験がなくても、いつでも感染するリスクがあるのです。

症状は水泡による腫れやひび割れやアカギレ、ひどい場合は指の間の皮膚が裂けて激痛が走ります

発症すると常に痒みや痛みを感じ続けるので、仕事に集中できないどころか深い眠りにつけずにストレスが溜まる一方。

とても辛い症状ですが水虫の治療は簡単で、塗り薬によって2週間程度で痒み等の症状がなくなっていきます。

しかしながら、症状がなくなったからといって薬をやめてしまうと、残っていた菌が再度繁殖してぶり返してしまうので要注意!

水虫は治りにくいと言いますが、そのほとんどが治療を自己判断でやめてしまっているためです。

完全に菌を死滅させるためには最低でも1か月ほどかかるので、症状がなくなっても薬は続けるのが大切!

水虫は家族や同居人にもうつるため、自分だけの問題ではなくなってしまいます。

特に寝ているときは汗をかきやすく、布団の中で蒸れやすい状況が整っているので、足指パッドをつけたまま寝ないよう注意しましょう。

 

3.足先の変形を引き起こす

足指パッドをつけたまま寝ると、足指の筋肉に異常をきたし、普段の歩行に支障がでるようになります。

実は足指には多くの筋肉が存在し、それらがバランスを保って形を維持しているんです。

これを足指パッドの長時間利用により無理に変えようとすると、力の入れ方に違和感を感じ、歩行が不安定になります。

歩行がおかしくなると、次は体を支えるために姿勢が崩れるようになり足先の変形に繋がってしまう場合も!

足をひねったり指がつったりした時、負傷した足をかばうように姿勢や歩き方を変えますよね?

それと同じです。

足指の筋肉バランスが崩れると、庇うようにいつもとは違うバランスの取り方をするので、自然と体全体に支障がでてしまいます。

これでは本来直したかった外反母趾や内反小趾の発症・悪化も引き起こしかねないため、足指で踏ん張らないと歩けなくなったら注意が必要です!

また、正しくない歩き方をすると、マレットトゥ、ハンマートゥなど、足指自体が変形するリスクがあります。

マレットトゥ、ハンマートゥは足指が曲がったまま固定されてしまった症状のことで、悪化すると足の指が固まって動かせなくなる可能性さえある、とても危険な症状です。

見分け方は、足指の関節部分にタコができるかどうか。

曲がったまま固定されていれば、他の指より浮いているので靴に当たってタコができやすいのが特徴です。

同時に痛みも感じる場合がほとんどなので、マレットトゥやハンマートゥになったらすぐにわかりますよ!

本来足指パッドは不調を解消するためのアイテムなので、間違った使い方で悪影響を与えないよう注意しましょう。

 

足指パッドの上手な使い方3つ

ここからは、足指パッドのメリットを得るための上手な使い方を3つご紹介していきます。

先ほど紹介した悪影響を避けてより良い効果を得るためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

 

1.血行促進効果増大!お風呂で足指パッド

足指パッドは足先の血行促進が目的の一つなので、お風呂で使用して相乗効果を狙いましょう。

先ほど足指には様々な筋肉があるとお伝えしましたが、この筋肉をほぐすストレッチを行なっている方は意外と少ないようです。

筋肉がほぐれず緊張した状態が続くと血流が悪くなり、冷え性の原因に。

しかしながら、足指パッドをはめると足指の筋肉を伸ばして刺激し、ストレッチ効果が得られます。

筋肉を伸ばすと自然と血流が促進されますが、入浴中に使用するとさらに効果アップ

暖かいお湯に浸かりながら足指パッドを装着すると、足先が温められてコリがほぐれやすくなります。

同時に程よい刺激が気持ちよく、リラックス効果も!

普段お風呂をシャワーで済ませてしまう方は、1週間に1回でも良いので取り入れてみてくださいね。

ちなみに、お風呂の滞在時間は大体20分から30分が多いようです。

出典:Weathernews(https://jp.weathernews.com/news/11268/)

足指パッドの装着時間としてもちょうどいいので、濡れてもOKな材質の足指パッドを探してお風呂でつけるのがおすすめ!

ただし蒸れたり汗をかいたりしやすいので、外した後はしっかり足指の間とパッドの両方を洗うようにしましょう。

 

2.10分のつけ外しで自律神経を整える

足指パッドの装着には、自律神経を整える効果があります。

多くの商品で足指パッドは10分から30分の装着が推奨されていますが、オススメは10分です

30分つけっぱなしでももちろん健康上の問題はありませんが、足指パッドをつけている時、筋肉は伸びて運動している時と同じ程度の負荷がかかります。

逆に外すと筋肉は負荷から解放され、リラックス状態に。

先ほど「装着した際の程よい刺激がリラックスできる」とお伝えしましたが、あくまでそれは自身の感覚であり、筋肉の作用としてはつけている方が負荷がかかるんです。

この緊張と緩和のメリハリによって交感神経と副交感神経が順番に活性され、自律神経のバランスが整う効果が期待できます。

自律神経とは、内臓や体温、代謝といった体の機能を24時間体制でコントロールしている神経。

自律神経が乱れると、だるさや頭痛、肩こり等の体の不調はもちろん、不安感が強くなったりストレスが溜まりやすくなる等の精神面の不調もあります。

毎日を快適に過ごすためには、自律神経を乱さないよう、バランスを整える意識が必要不可欠なんです!

これまであまり意識していなかった方は、ぜひこの機会に足指パッドで自律神経を整えてみましょう。

おすすめは10分つけて10分はずすを3セット

1時間あればできるので、家に帰ってゆっくりテレビを見ている時や寝る前に実践してみてください。

ちなみに、こまめな着脱が面倒な人は寝る前の30分つけておくのもOK

寝るときに外せばつけている時には緊張状態、寝る時には緩和状態というメリハリを生み出せます。

ただし、間違ってもそのまま寝てしまわないように注意してくださいね!

 

3.ツボ刺激効果もあり!ながら使いで効果は一石二鳥

足指パッドにはツボ刺激効果もあるため、ストレスケアができます。

ストレス社会で生きる現代人にとって、ストレスケアは健康上の大きな課題。

そのまま放置するとうつ症状が出てきたり、体調を崩したりして日々の生活に支障がでてしまいます。

ストレスケアには様々な方法がありますが、足指パッドの装着もその一つ。

実は足指パッドは装着するだけで足指の付け根のツボが刺激されるんです!

足指の付け根には首や目、肩など、日々の仕事の疲れがたまる部位に効果的なツボが集約されています。

また、足指のツボの刺激は部分的な効果だけでなく、新陳代謝の活性化や自然治癒力の維持・向上等、様々な体へのメリットも。

よくテレビで足裏マッサージをやって悶絶している芸人さんを見ますが、あそこまでの痛みがなくとも刺激だけで効果は得られますよ。

凝り固まっている人がもみほぐす段階で痛みを感じているだけなので、足指パッドでゆっくりとほぐしながら効果を出していきましょう。

加えて、足指パッドをつける時間は休息時間と定め、ストレスケアのための時間として使うと◎

好きな音楽を聴いたり、読書をしたり、映画を見たり。

自分の心を落ち着けながら心身ともにリラックスできると、心に余裕ができて日々の疲れも取れやすくなりますよ。

 

まとめ:手軽に健康を手に入れるために

今回は手軽に健康メリットを得られる足指パッドの上手な使い方を紹介しました。

簡単な方法ばかりなので、気になる方はぜひ試してみましょう。

足指パッドをつけたまま寝ると体が温まる、安眠できるなどの口コミも見かけますが、お伝えしたように足指パッドをつけたまま寝ると悪影響が出る可能性があるので注意が必要です。

もし、寝ている間に健康メリットを得たいと思うなら、足指パッドではない別のアプローチを考えた方が良いでしょう。

特に安眠目的で足指パッドの利用を考えているなら、身体の内側からアプローチしてくれる睡眠サプリの利用がおすすめです。

どんなに忙しい人でもできる「寝る前に飲むだけ」の商品も多く、手軽さもGood!

気になる方はこちらを参考にしてみてくださいね!

中途覚醒や入眠にも効く?睡眠サプリの選び方とおすすめ15選

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