最強の睡眠成分クロセチンとは?論文を元に7つの効果を解説

公開日:2022/04/28

少量で強い抗酸化作用をもつ成分として注目されているクロセチン。
実は現代を生き抜くサラリーマンにおすすめの成分なんです!
具体的にどんな作用をし、どんな効果があるのでしょうか?
今回はクロセチンを研究データと共に徹底解説します。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

クロセチンとは

クロセチンは強力な抗酸化作用を有するカロテノイドという成分です。

クロセチンの正体はクチナシの果実やサフランに含まれる黄色の天然色素。

同じく抗酸化物質のβ-カロテン(人参に豊富)やリコピン(トマトに豊富)もカロテノイドの一種です。

クロセチンを含むサフランは香辛料、食用色素、生薬として世界中で利用されています。

第二のアリストテレスと呼ばれたアヴィセンナ(10世紀の有名なペルシャの医師)は、炎症性疾患や呼吸器系疾患への使用や性行為への効果(催淫作用)にサフランが有効であると述べています[1]

クロセチンは、酸素の輸送と拡散の速度を高め、炎症を抑制し、活性酸素から細胞を保護します。

生活習慣病の予防や抗がん作用など、さまざまな効果効能が期待できる成分です。。

実際クロセチンの健康効果に対する研究は多くあり、機能性表示食品としても認定されています。

 

クロセチンの特徴

それにしても最近は抗酸化物質ってよく耳にしますよね?
正直、抗酸化物質それぞれの違いを明確に述べるのは難しいです。

しかし、クロセチンは他の抗酸化物質と明確に異なる点があります。
それが脳に対する抗酸化作用が期待できるという点です。

脳は非常に繊細な器官。少しの傷で記憶障害が生じることも…!
そこで脳は神経細胞にとって必要のない物質を容易に通さないために血液脳関門というゲートを備えています。
事実、薬開発者は脳のゲートを通過できる薬をいかに開発するかに躍起になっています。

しかしクロセチンは分子量が比較的小さいため、血液脳関門をすり抜けることができるのです。
実際クロセチンの分子量は同じ抗酸化物質のβカロテンの2/3、アスタキサンチンの1/2もの大きさです。
血液脳関門をすり抜けた後、脳で抗酸化作用を発揮し、ダメージから保護します。

一般的な抗酸化物質は身体疲労の回復が主な作用ですが、クロセチンは脳に作用できることが大きな特徴となっています。

 

クロセチンの摂取で期待できる7つの効果効能

古来から現代まで薬学の世界で健康に寄与してきたクロセチン。
脳を保護することで具体的にどのような効果を発揮するのでしょう。
以下、クロセチンの効果効能についてご紹介します。

 

1.睡眠の質の向上

現代において日本人成人の20%が慢性的な不眠状態であり、15%が日中に過剰な眠気を感じていると言われています。

クロセチンは日々の睡眠の質を向上させることで現代人の回復を手助けします。

具体的なメカニズムは不明ですが、クロセチンは脳に侵入し、覚醒を司るヒスタミンニューロンを抑制することで睡眠を改善する可能性が考えられています。

軽度の睡眠障害を抱えた24名の男女を対象にした研究では、2週間クロセチンを7.5mg/日摂取により睡眠時のデルタパワーが増加したことが確認されました。

デルタパワーとは深い睡眠時に現れる脳波”デルタ波”の量を指します。

デルタパワーが小さい人は中途覚醒が多いことが報告されており、デルタパワーは睡眠の維持に重要です。

つまりクロセチンの摂取により、睡眠の深さが増し、夜中に起きる回数が減る可能性が示唆されました[2]

またクロセチンは他の研究で起床時の眠気の改善や疲労回復にも有益であることが報告されています[3]

さらに覚醒回数の減少、入眠の改善などが報告されています[4]

日々の眠気と戦っているアナタにクロセチンはたいへんおすすめです!

 

2.ストレス緩和・抗不安

またクロセチンは仕事への不安や日々のストレスを小さくしてくれます。

日本では100人に3~7人が一生で一度はうつ病にかかるとも言われています。

そしてうつ病の発症の原因の実に40%が仕事に関係するものというデータも…!

これらを考慮すると、仕事のストレスケアは非常に重要であると言えるでしょう。

クロセチンは脳を保護し、幸せホルモン「セロトニン」を増やすことでストレスを和らげてくれるようです。

気分の低下を自己申告している128名の参加者を対象に、4週間クロシン(クロセチンの配糖体)の生理活性成分を28mg/日摂取させたところ、

ネガティブな気分やストレス、不安に関連する症状が有意に減少しました[5]

その他クロセチンはうつ病患者やパーキンソン病の治療にも薬と同等の効果があると考えられています。

5つの臨床試験のメタアナリシスでは、うつ病の参加者を対象に、30mg/日の用量で少なくとも6週間、

クロセチンを含むサフランの治療効果が、抗うつ薬と比較して同様の抗うつ効果があることが明らかにされました[6]

ストレスの大きい仕事・プロジェクトを抱えるビジネスパーソンは一度試されてみてはいかがでしょう?

 

3.記憶力増強

脳に作用するクロセチン。

記憶力にも有益である可能性があります。

動物を対象にした実験ではありますが、クロセチンの投与によりラットの空間学習と記憶力を向上させています[7]

クロセチンは脳に潜り込むことで、思考や運動感覚を司る大脳皮質や記憶に関わる海馬のニューロンに対して、神経保護作用を発揮するようです。

クロセチンを摂取することで仕事や勉強の能率が上がりそうですね!

 

4.眼精疲労の回復

PC作業が日に日に増していく現代。

クロセチンは眼精疲労の回復にも効果的なので現代社会にばっちりです!

脳に血液脳関門というゲートがあるように、眼にも異物を検知し、バリアする血液網膜関門というゲートが。

眼に異物が入って、失明すると大変ですからね。

クロセチンの分子量が小さいという特徴。

これは脳に侵入できるだけでなく、眼にも侵入できるんです!

そして眼の網膜神経を保護し、眼の病気の予防や進行抑制に役立ちます。

また眼への血流の改善や眼の炎症を抑えることも報告されています。

実際に眼の疲れを感じている人を対象に行なった試験では、クロセチンを1日あたり7.5mg摂取することにより、眼の調節疲労の回復が促進しました[8]

クロセチンで仕事のリカバリーを最適化しましょう。

 

5.肉体疲労の改善

分子量が小さいからと言って、脳以外への効果が小さいわけではありません。

クロセチンは身体疲労の回復にも有益なのです!

14人の日本人を対象にクロセチンを8日間摂取させたところ、運動による疲労が軽減しました[9]

脳だけでなく、身体の回復にも有益な物質です。

 

6.筋力向上

また筋力にも有益な可能性があります。

筋トレは筋肉にストレスを与え、適度なリカバリーを経て、筋肉を成長させる行為。

しかし、過度なストレスは筋細胞に悪影響を及ぼします。

クロセチンは過度なストレスから筋肉を守ります。

28人の健康な男性を対象にサフラン(クロセチンを含む)の摂取(300mg/日または10日間)させた研究では、筋力を増加させ、反応時間を改善することが示されました[10]

加齢により、体内の活性酸素の量は増加します。

中高年齢の方はクロセチン摂取により、筋力増強が期待できるかも…!?

 

7.肩こり解消

クロセチンは仕事で生じた肩こりを解消する可能性があります。

クロセチンには血流促進作用があるからです。

動物実験において、クロセチンの摂取は、血管拡張物質である一酸化窒素を体内増加させることが報告されています[11][12]。

また一般的に抗酸化物質は一酸化窒素をダメージから保護することで、血流促進します[13]

クロセチンの強力な抗酸化作用は一酸化窒素の保護を期待できるでしょう!

仕事で凝り固まった肩をほぐしてくれるかもしれません。

 

クロセチンの安全性と用量

脳に作用するということもあり、やはり気になるのは安全性ですよね?

結論から申し上げると、クロセチンは基本的な安全な物質だと言えます。

ヒト対象の臨床試験も数多く行われていますが、有害事象は報告されていません。

小児を対象に行われた研究でも問題はありませんでした。

しかしどんな成分でも摂りすぎは要注意。

臨床試験で多く用いられている7.5mg/日を摂取するのがよいでしょう。

最大で22.5mgのクロセチンを摂取しても有害事象は確認されませんでした[14]

精神的にストレスが大きい人は20mg/日程度まで増やしてもいいかも…?

 

クロセチンは闘うサラリーマンの味方!

脳のリカバリーにも身体のリカバリーにも有益なクロセチン。

筆者も摂取してみてビックリ!朝起きた時の脳がクリアすぎて朝活がはかどるはかどる。

また目の疲れも少なくなった気がしています。

クロセチンはビジネスマンのリカバリーを最適化してくれること間違いなしでしょう!

ちなみに、クロセチンはサプリで手軽に摂取できます。こちらのサプリは私も愛用していますが、1ヶ月1300円程度でコスパが良いのでおすすめですよ!

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERニュース担当

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