睡眠の取りすぎも認知力の低下に繋がる?

公開日:2023/01/10
更新日:2023/01/13

  • 記者 WRITER
    Eno

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    睡眠が健康と深く関わっているというのは良く聞く話です。

    私たちは睡眠中に体の修復をしたり記憶の定着を行なったりしているため、睡眠不足は体の不調に繋がります。

    しかし研究によると、なんと睡眠の取りすぎも良くない影響があるのだとか、、、

    どのような影響があるのでしょうか。

    参照記事:https://theconversation.com/sleeping-longer-than-6-5-hours-a-night-associated-with-cognitive-decline-according-to-research-whats-really-going-on-here-170989

     

    睡眠は私たちの健康に非常に重要です。

    私たちの体は、寝ている間にダメージを修復したり記憶を定着させたり、様々な働きをしています。

    そのため、睡眠を取ることで病気になるリスクが下がったり、精神状態が安定したりなど、たくさんのメリットがあります。

    また、慢性的に十分な睡眠が取れていないことは、認知力の低下やアルツハイマーなどの病気になるリスクを高めることもわかっています。

    しかし、どうやら寝れば寝るほど良いというわけではないようです。

    ワシントン大学薬学部の研究者たちが、睡眠時間が少なすぎるのと同様、睡眠を取りすぎるの認知力の低下に繋がると発表しました。

    研究者たちは、どのくらいの睡眠時間が認知力の低下に繋がっているのか研究をしました。

    研究では、70代後半の人々100人を研究対象にし、彼らを4〜5年間調査しました。その結果、認知症になったのは12人、認知症にならなかったのは88人だったそうです。

    研究では、被験者の頭に装置をつけ、どのくらい睡眠していたか、そしてその睡眠の質がどうであったかを調査しました。

    また、睡眠の他にも、遺伝や年齢など、認知症に関わる他の要因についても同時に調査がされました。

    その結果、4.5時間以下または6.5時間以下の睡眠時間が、認知力の低下に繋がっていたことがわかりました。

    なんと、睡眠時間は、年齢と同じくらい認知力の低下に与える大きさが大きかったそうです。

    短い睡眠時間が体に悪影響があることはご存知の方も多いでしょう。

    しかし、実は睡眠不足が認知症に繋がるということも、確証は取れていません。

    一説には、私たちは寝ている間に、日中に溜まった体によくないタンパク質を一掃しているだという話もありますが、これも不確かです。

    そして、睡眠時間が長すぎることが認知力の低下に繋がる理由もわかっていません。

    しかし、6.5時間以上の睡眠時間が「長すぎる」というのには少し納得がいかないのではないでしょうか。成人に推奨されている睡眠時間は、7時間から8時間であり、これでは矛盾が生じてしまいます。

    もしかしたら、睡眠時間ではなく、睡眠の「質」が認知力と深く関わっているのかもしれませんね。

    今回は、睡眠について書いてきました。

    睡眠不足だけではなく、睡眠の取りすぎも認知力の低下に繋がるなど私たちの体に悪影響があることは驚きだったのではないでしょうか。

    しかし、この結果は100%確かなものではなく、6.5時間が寝すぎとみなされるのには少し違和感がありますね。

    認知力を保つためには睡眠の質も重要になります。

    睡眠の質を高めたいと考えている方は、今回紹介した7つの睡眠の質を高める方法を是非試してみてくださいね。

    ※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

    • 記者 WRITEREno

      23歳の女子大生。旅行が趣味で、最近はそれをvlogにするのにはまっている。北米に1年間留学をした経験を活かして翻訳ライターとして活動中。

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