エイリアンが地球に近付かない 5 つの理由

公開日:2022/02/19

    エイリアンとの遭遇は、未だに実現しない人類にとって最大のロマン。

    エンターテイメントや科学技術などにおいて、人々の想像力を掻き立て人類の進歩を牽引した原動力の 1 つになっています。

    しかし「フェルミのパラドックス」は「地球外文明の存在の可能性の高さと、実際の接触の証拠が無い事には矛盾がある」と説き、未だにこの矛盾を覆すことが出来ていません。

    今回の記事では、人類とエイリアンが遭遇しない 5 つの理由を紹介します。

    参照記事:Five More Reasons Aliens Are Avoiding Planet Earth | Tor.com

    alien

    記事によると、エイリアンが地球に現れない理由には5つの説が存在するとのこと。

    それぞれ紹介します。

     

      エイリアンが存在しないから

    1つ目は、そもそもエイリアン自体が存在しないから人類と接触がない…という元も子もない説です。

    悪魔の証明はできませんから、唯一の根拠は現段階でエイリアンが地球に来ていない事実のみになります。

    地球の化石記録によると、生命体は生存可能な環境が出来るとすぐに誕生したことを示唆しており、生命体が存在することはいたって普通なことであることを暗示しています。

    それにも関わらず現時点で存在が確認できない事は、地球が宇宙における例外であり、生命体が極めて珍しい存在である可能性を残しているのです。

     

      恒星間旅行が不可能だから

    エイリアンの高度な技術を使ったとしても、距離が遠すぎる、必要なエネルギーが大きすぎる、さらには計画の円滑化につながる近道もありません。

     

      人類が銀河系の廃れた領域に住んでいるから

    真に高度な文明は銀河核が与えてくれる豊富な資源を好みます。

    しかし、地球が位置する領域ではこの資源がないのです。または、他の何らかの理由で、太陽系が(エイリアンの)軌道の裏側にある可能性があります。

     

      地球あるいは人類が宇宙人を遠ざけてしまっているから

    たぶん、宇宙人はクラシック音楽が嫌いで、私たちの世界に蔓延る気味の悪い恐怖(人間は気付いていない恐怖)に警戒心を抱いているのでしょう。

     

      宇宙人の寿命が非常に短いから

    高度な文明における平均寿命は非常に短い可能性があります。

    人類の宇宙船が、苦労して宇宙にたどり着いたのに、大昔に滅んだ文明の遺跡で溢れた銀河の中に取り残されていることに気付くかもしれません。

    上記の理由の中で、私が説得力があると考えるのが以下の 2 つです。

      エイリアンが存在しないから

    国立科学博物館は HP にて以下のように述べます。

    「金星人や火星人がいるかもと考えられた事もありました。しかし、惑星探査などから地球以外の惑星には宇宙人のような知性のある高度な生命は住んでいそうにありません。その他の生命現象についても大気や水のない水星や月の上では生命は生きていられませんし、400 度以上の高温の金星にも地球で生まれたような生物はとても生きていられません。探査機が着陸して実験を行った火星にも生命は発見されませんでした。木星や土星には固い地面もありませんし温度も生命には低すぎます」

    また「ザ・プロフェッショナル」は以下のように主張します。

    宇宙史が 138 億年前として人類史が 1 億年。宇宙が生命誕生の準備をするのに、多くの時間が掛かりました。つまり、宇宙誕生から 137 億年で『生命誕生の準備』が整い、最初に誕生したのが地球上の生物だったのでは、という話。つまり、これから多くの星で生物が誕生する

      恒星間旅行が不可能だから

    前述の「ザ・プロフェッショナル」は以下のように説明します。

    「観測可能な宇宙の直径は約 28 ギガパーセク(約 930 億光年)で球体である、という説があります。約 930 億光年ということは単純に光の速さで端から端まで 930 億年がかかる、ということで仮に今、出発しても逆側に辿り着くまでに途方もない時間がかかる、という事です。つまり、宇宙人はこちらに向かっているが未だ到達していないので会えていない」

     

    3 つ目の理由「人類が銀河系の廃れた領域に住んでいるから」も興味深いです。

    ポール・アンダーソンは Brain Wave にて「地球は過去 6000 万年あまりの間広大な知能減退領域の中に位置してきた」と語ります。

    「地球上の人類がこの広大な知能減退領域に 6500 万年間陥った後に、そこから抜け出すような特別な事態がない限りにおいて、進化論は現在の人間よりもはるかに優れた知能を選択しないという立場を取っています。エイリアンは、彼らの宇宙船の乗組員が人間やウサギのように複雑な思考ができなくなることがないように、私たちの領域に近づかないことを学んでいたのかもしれません」

    つまり、人類はエイリアンが興味をもつほどの領域にいないし、知能も発達していないということです。

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    同様の趣旨を説いているのがアブラハム・ロエブで、以下のように語ります。

    「銀河で最も一般的な星は太陽の質量の約 10 分の 1 しかない矮星です。太陽より 2 倍涼しく赤い星々は主に赤外線を放射しているため、もしこれらの星の惑星に生命が存在した場合、その生命は赤外線を感知する目を持ち草も緑色ではなく暗赤色になります。よって、これらの惑星に住む知的生命体について考えると我々の銀河の惑星は魅力的な存在ではなく、人類の知性も彼らに追いついていないため興味がない」

    よって、エイリアンと人類との遭遇は「現時点においては不可能」との結論になりますが、それは「双方にとって良いこと」だと思います。

    もし、遭遇が実現してしまえば不要な事が起きてしまう可能性を多分に孕んでいるからです。

    遭遇してしまったがために争いが勃発する事は、人類の歴史を振り返れば一目瞭然です。

    本記事も「銀河系間の深さ(遠い距離)だけが宇宙の古代人が好んだ平安をもたらす

    ことができるのかも知れません。タイムトラベルの開発だけがエイリアンと人類との直接対話を可能にします。しかし、これは人類が避けるようによくよくアドバイスされていたであろうことなのです」と主張します。

    エイリアンと人類の遭遇は本や映画の中のみにした方がロマンがあり、何よりも争いが起きずに済むと考えます。

     

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