デメリットだらけ!野菜ジュースを飲んではならない10個の理由を解説!!

公開日:2023/04/14
更新日:2023/05/22

野菜ジュース

健康維持のために野菜ジュースを飲んでいる方は多いのではないでしょうか?
しかし、飲むタイミングを間違えると、全くの逆効果になってしまうんです・・・
今回は寝る前に野菜ジュースを飲んではならない理由を、学術的根拠をベースに徹底的に解説します!

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    ニュース担当

 

飲み物から野菜の栄養素がたっぷり摂れる野菜ジュース。

健康に良さそうだし寝る前にも飲んでおこう。そう思ったあなた、ちょっと待ってください。

就寝前の野菜ジュースは体に様々な悪影響を及ぼしてしまうんです!

その原因を徹底解説します。

そもそも野菜ジュースに含まれる栄養素とは?

なんとなく体に良さそうな野菜ジュース、実際はどんな栄養素が含まれているのか紐解いてみましょう。

成分含有量(100mlあたり)
炭水化物7~13g
たんぱく質0.4~1.0g
糖質2.1~9.5g
糖類7~8g
食物繊維1.5~4g
ビタミンA260~1230μg
葉酸6~54μg
ビタミンC30~116mg
ビタミンE0.4~1.8mg
ビタミンK1.5~11μg
βカロテン2.7mg~11mg
リコピン2~3mg
ポリフェノール40~120mg
ナトリウム20mg
カリウム300~325mg
カルシウム60~70mg
マグネシウム20~30mg
亜鉛0.1~0.4g
1~2mg

三大栄養素である炭水化物やたんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルなど豊富な栄養素を含んでいることが分かります。

しかしここで着目してほしいのが糖質の量。

甘い炭酸飲料の代表であるコカ・コーラに含まれる糖質は100mlあたり9g。

つまり、野菜ジュースはほぼ同じ水準の糖質を含んでいるんです!

野菜ジュースは本当に寝る前に飲んで問題ないものか、ちょっと疑問に感じてきませんか?

具体的に引き起こされるリスクを詳しく見ていきましょう。

 

野菜ジュースを寝る前に飲むデメリット10個

では実際に寝る前の野菜ジュースの何が危険なのか、含まれる成分をベースに解説していきます!

 

1.糖質が交感神経を優位にし眠りを阻害する

野菜ジュースに含まれる糖質が睡眠の質を低下させる恐れがあります。

原因は血糖値の上昇にともなう交感神経の活発化。

交感神経が優位になると体が興奮状態となり、リラックスモードに入れなくなるんです。

さらにノルアドレナリンなど覚醒レベルを上げる神経伝達物質が分泌され、睡眠覚醒の全体的なサイクルにまで悪影響が及ぶことに![1]

2006年に東京で行われた第 47 回 日本心身医学会総会では、睡眠不足が集中力など身体的機能を下げるのはもちろん、QOL(Quality of Life)まで下げてしまうことも報告されています。[2]

野菜ジュースによって生活全体の質が下がるのは回避したいですよね。

 

2.ナトリウムの利尿作用で深夜に目が覚める

夜間頻尿

糖質のみならず、ナトリウムも睡眠に悪影響を与える材料となります。

これはナトリウムの利尿作用がもたらすもの。

血中のナトリウム濃度が高まると腎臓が上手に水分を吸収できなくなります。

すると吸収できなくなった水分が尿となり体の外に排出されてしまい、例え眠っていても排尿のために目が覚めてしまうというわけ。[3]

ナトリウムの利尿作用については、薬事法に基づき厚生労働大臣が制定する日本薬局方にも掲載されています。

一日の終わりにナトリウムを摂ってしまうのは決して適切とは言えません。

 

3.血圧向上による交感神経の活性化で睡眠の質が低下

不満

さらに野菜ジュースに含まれるナトリウムが血圧を上昇させ睡眠の質を下げてしまう可能性も秘めています。

塩化ナトリウムを摂取すると血中の塩分濃度が上昇するため、体はそれを薄めようと血中の水分量を増加。

すると血液の総量が増えることとなり、血管にかかる圧力が高まってしまうんです![4]

自治医科大学循環器内科主任教授である苅尾七臣氏も言及しているとおり、寝ているときは副交感神経が優位となり、血圧が低めになっているのが理想。[5]

にもかかわらず夜に血圧が上がってしまえば、交感神経が優位となり体が全然リラックスできません。

睡眠の質が悪くなってしまうのも当然ですよね。

 

4.腎臓のカルシウム吸収効率が悪化し骨がもろくなる

骨折した男性

ナトリウムの過剰摂取にはなんと骨を弱らせるデメリットもあるんです。

人体ではカルシウムを吸収する際に活性型ビタミンDが必要となりますが、その製造元となっているのが腎臓。[6]

腎臓は血中のナトリウム濃度が高まると血管へ水分を注入するために多くのリソースを取られてしまいます。

つまり腎臓に負担がかかってしまうと活性型ビタミンDの製造量が低下してしまうということ。

さらにそれだけではありません。

日本微量栄養素情報センターの資料によれば、ナトリウムを摂取しすぎると腎臓が尿として体外へ排出しようとしますが、そのときカルシウムも一緒に排出されてしまうのです![6]

健康のために飲んでいたはずなのに骨が弱くなってしまう、本末転倒な事態は避けなければいけません。

 

5.水分調節の影響で腎機能が低下し疲れが取れにくくなる

さらに野菜ジュースの塩分が腎臓の機能に偏りをもたらします。

通常腎臓は体の水分量を一定に保つ機能をもち、血中の塩分濃度が高まった際は水分によって血液の濃度を調整します。

つまり塩分が多い状態が続くとろ過機能のはたらきが鈍くなり、毒となる成分が体内に蓄積されていってしまいます

結果として疲れやすい体が出来上がってしまうんです。[7]

腎臓疲労によって、倦怠感がもたらされることは、イギリス・ロンドンでの研究データでも明らかにされています。

体に良いと思っていた野菜ジュースが疲れやすい体を作るなんて信じられないですよね。

 

6.ナトリウムがむくみの原因となる

むくみ

塩分がむくみの原因になる、ってよく耳にしますよね。

それは事実で、塩分の構成要素であるナトリウムが体内の水分量を狂わせてしまうのが原因なんです。

ナトリウムは、カリウムと一緒に体内の水分量や細胞液量のバランスをとる調整役。

ナトリウムが多くなることで2つのバランスが崩れ、水分がうまく体外に排出されずむくみの原因になってしまうんです![8]

野菜ジュースにもナトリウムが多量に含まれており、朝起きてなんだか顔が張っている・・・なんてことになってしまうことも。

気持ちよく一日のスタートを切るために、寝る前の野菜ジュースは絶対に避けてくださいね!

▼ナトリウムによるむくみについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

【夜何時まで?】寝る前にアイスを食べてはならない12個の理由

 

7.むくみが肌のターンオーバーを乱してニキビの原因になる

ニキビを気にする女性

顔や足が張ってしまう”むくみ”、実はお肌のターンオーバーすら乱してしまうんです。

原因はむくみによるリンパ液や血流の悪化によるもの。

ターンオーバーとは肌の生まれ変わりのサイクルを表しています。

肌のターンオーバーは、約6週間のサイクルで起きています。
表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ(生成)、それが上へ上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます(成長)。やがて、それが垢や古い角質として剥がれ落ちて(排出)、新しい細胞と入れ替わっていきます。この繰り返しが肌のターンオーバーのしくみです。

(出典:エスエス製薬)

むくみが発生するとその膨らみに押されて血管やリンパ管が圧迫される事態に。

すると十分な血液が行きわたらずに肌の代謝が落ち、リンパ管も老廃物を排出できずニキビなどの肌トラブルを引き起こすことも![9]

赤いニキビのせいでテンションを下げられた経験、皆さんもきっとありますよね。

 

8.夜間高血圧が脳血管疾患のリスクを高める

なんだか怖い響きの夜間高血圧、野菜ジュースが原因になる可能性があります。

夜の間もずっと血圧が高止まりしてしまう、それが夜間高血圧の症状。

腎臓は体内の水分量を保つ役割を担っていますが、ナトリウムを摂りすぎると腎臓が残業をしてどうにかしようと頑張りすぎてしまいます。

すると夜の間も腎臓が血圧を下げようと働き続け、結果として夜間高血圧に!

夜間の高血圧は脳卒中になるリスクを約2.5~3.7倍にする報告も存在しているほど悪影響は甚大。[10]

ナトリウムを夜間に摂る恐ろしさ、十分骨身に沁みてきましたよね。

 

9.夜は脂肪を蓄積する遺伝子「BMAL1」も増えている

肥満男性

夜寝る前のカロリーは太りやすい・・・なんて漠然と認識している人も多いでしょう。

それ、BMAL1という遺伝子が原因かもしれません。

BMAL1とは時計遺伝子の一種で、脂肪を蓄積する役割を担うもの。

つまりBMAL1が多ければその分脂肪もどんどん作られていくという負のサイクルにハマってしまいます。

そんなBMAL1の生成量、昼間に比べて夜間のBMAL1生成量はその数なんと20倍・・・![11]

就寝前の糖質が肥満の根源であると肝に銘じる必要があるでしょう。

 

10.血流悪化で男性機能が貧弱になる

ナトリウムによる腎臓の負荷増加、糖質による血糖値増加がもたらす最大の悲劇は男性機能の貧弱化です。

腎臓が血液のろ過や水分量の調節によってはたらきが鈍り、さらに血糖が血液をドロドロにして血管は閉塞気味に。

その結果、血流が乱れ勃起にも甚大な被害が及んでしまいます。

そもそも勃起は陰茎の海綿体という組織に血液を流し込むことで大きく膨張させるメカニズムであり、良好な血流が絶対に不可欠。[12]

血流が悪くなれば勃起にも影響が出る、当然の帰結に至ります。

ただ寝る前に野菜ジュースを飲んだだけなのに・・・そんな油断が男性の自信を失わせてしまうこともあるんです。

野菜ジュースは朝に飲もう!得られる3つの効果

朝の目覚めのタイミング

夜に野菜ジュースを飲むデメリットは重々理解いただけたと思います。

”じゃあいつ飲むべきなのか?”

ズバリ、野菜ジュースは朝に飲むべきドリンクである3つの理由を解説します!

 

1.糖質が交感神経を優位にして活動的になれる

朝は副交感神経が優位な状態であり、これを交感神経に切り替えて活発さを呼び起こす必要があります。

糖質は交感神経を優位にするため、朝に摂取すればこの切り替えのサポートが期待できるんです。

寝起き直後に栄養を摂ることで副次的に血流も良くなり、さらに交感神経へのスイッチがスムーズに。[13]

朝の野菜ジュースで自律神経を整えていきましょう!

 

2.ビタミンで脳を活性化

朝のビタミンは脳にとっても良い影響を与えてくれます。

スウィンバーン大学人間精神薬理学センターによる研究では、ビタミン、特に葉酸などのビタミンB群を摂取することで、神経炎症や酸化ストレスの原因である血漿ホモシステイン増加を大幅に抑制できることが判明![14]

一般社団法人日本記憶能力育成協会代表理事兼会長の池田義博氏によれば、脳が一番集中できる時間帯は”起きてから2時間”。[15]

つまり、朝の脳の活性化はその日1日の質を決める最重要事項なんです!

さくっと飲める野菜ジュースは、まさに朝のビタミン補給に最適と言えるでしょう。

 

3.食物繊維で快”腸”になる

野菜ジュースの食物繊維は腸環境を整えてくれるはたらきも期待できます。

朝は前日の食事などの消化吸収を終え、体としては排便の準備が整っていることがほとんど。

そのときに食物繊維を摂取することで腸の活動を促進し、1日のリズムを調整できるんです!

中国人研究者による1,322件に及ぶメタ研究では、食物繊維の摂取によって便秘患者の便頻度が増加したことが確認されています。[16]

電車に乗っているときにお腹が痛くなる、なんてことを避けるためにも、朝から飲む野菜ジュースは効果てきめん!

おすすめですよ!

 

絶対に野菜ジュースは寝る前は避けよう!

野菜ジュースを夜に飲むデメリット、朝に飲むべきメリットを栄養素を基に解説しました。

野菜ジュース自体は手軽に栄養素を補給できる素敵な商品ですが、どんなものでも使うタイミングを誤ると悪い結果を招くのが世の常。

夜に飲むことさえ注意すれば、野菜ジュースで補給できる栄養の恩恵をしっかり受けることができます。

おいしく健康的に体の調子を整えられる野菜ジュース、朝に飲んで健康な体を作っていきましょう!

 

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