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出張ばかりしていると太るって本当!?研究でも明らかに…
公開日:2022/08/03
更新日:2022/08/15
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みなさんのお仕事、出張は多いですか?
アメリカのエモリー大学の研究チームは、出張に出かける頻度と肥満の関係を調査しました。
結果、出張の多い人は要注意だそう…。一体どういう事か、詳しく解説していきます。
参照記事:
研究チームは、企業の重役695人を対象に、出張の頻度と体脂肪の関係を調べました。
対象者の82%は男性で、平均年齢は52歳です。月に1〜6日の出張に行く人は全体の約45%、月に7〜13日が37%、月に14日以上が12%となりました。
その結果、出張頻度の高いグループでは、ボディマス指数、体脂肪率、および内臓脂肪いずれも高い数値のレベルでした。
ボディマス指数とは、体重と身長から算出される肥満度を表す指数です。
内臓脂肪は、近ごろ話題になっていて、言うまでもありませんが、お腹の臓器の周りに蓄積した脂肪のことですね。
内臓脂肪の高さ(多さ)は高血圧や糖尿病などの成人病に直結するので、やっかいなのです。
それにしても、重役のみなさんは、本当によく出張をしていますよね。
月の半分以上も出張していたら、健康リスクが増すに決まっています。研究によってもはっきりと数値に出たって事でしょうか。
これまでの研究でも、頻繁な出張は、肥満や心臓の代謝性疾患など、健康リスクの増加につながっていることが指摘されてきました。
アメリカ労働環境医学大学(ACOEM)のプレスリリースでも下記のように発表されています。
「出張が多い人にとって健康的な生活習慣を維持することが重要である点に加え、頻繁な海外出張が潜在的に時間生物学的な影響を与えるということを、私たちの研究結果に基づいて、考慮する必要があります」
時間生物学って、聞きなれない言葉ですね。
これは生物に内在する体内時計を研究する学問なんです。
太陽や月の影響、睡眠のリズムなどが研究対象です。
睡眠のリズムといえば、海外出張で一番悩まされるのが、時差ボケですよね。
やはり睡眠の周期が乱れるのは、体によくないんですね。
時差のない国内の旅行でも、やはり朝起きる時間、寝る時間、食事等々、生活習慣が乱れます。
仕事となればそれにストレスも加わりますから、体へのダメージは必至です。
特に最近は、コスト削減などの理由から、ますます出張のスケジュールが過密になっていく傾向にあります。
海外出張でも、時差ボケを解消する時間もないし、夜は夜で、出張先の接待を受けたり、飲み会があったり、24時間勤務みたいなものです。
今回の研究では、出張頻度と肥満の相関関係が明らかになりました。
重役のみなさんが、この研究結果を見て、出張の健康リスクをみずから考えていただけるとありがたいのですが…。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERTakano
自動車関連会社で社内翻訳に従事するかたわら、ミステリーやエンタメの書籍の翻訳も手掛けてきました。代表作には『空飛ぶモンティ・パイソン』などがあります。
趣味は旅行と読書、それに語学です。中国に留学し、香港で働いた経験もあります。今はイタリア語を学習中です。
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