大人気のTiktokが睡眠の一番の妨げであることが判明…

公開日:2022/03/06
更新日:2022/03/04

  • 記者 WRITER
    Eno

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    皆さんは就寝前にスマートフォンをいじることが習慣になっていませんか?

    スマホから発されるブルーライトが睡眠の妨げになることは有名です。

    しかし、なんと今回の研究で使用するアプリケーションによって寝つきや睡眠の質に差がでることがわかったのです。

    どのアプリがどうして睡眠に悪影響を与えるのでしょうか?

    参照記事:https://www.menshealth.com/uk/health/a38672471/tiktok-worst-app-for-sleep-study/

    ベッドに入ってから就寝するまでの時間に皆さんは何をするでしょうか?

    以前は読書をしていた人もとても多かったように思いますが、現在はもっぱら「スマートフォン」でしょう。

    しかし、スマートフォンやパソコンからはブルーライトというライトが発されています。

    このブルーライトには目を覚ます効果があり、そのため寝つきが悪くなったりなど、眠りの妨げになってしまうのです。

    このことを耳にしたことがある人も多いでしょう。

    このように、スマートフォンを就寝前にいじることは睡眠の質を悪化させるということはよく知られています。

    しかし今回の研究で、なんとスマートフォンで「何をみるか」も睡眠に大きな影響を与えているということがわかりました。

    一番睡眠に悪影響を与えるアプリケーションは「Tiktok」であると研究者は述べています。

    彼の研究によると、睡眠に関して問題を抱えている被験者は、就寝前に平均して1時間と7分ほどもTiktokをスクローリングしていたことがわかったそうです。

    「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を聞いたことがあるでしょうか。

    レム睡眠は、体の壊れた細胞を修復したり、記憶を定着させたりなどが行われる深い睡眠のことをさします。

    人間は、この深い眠りのときに夢をみているそうです。

    一方ノンレム睡眠は、夢を見ない浅い眠りのことをさします。

    この眠りの時は、細胞の修復などは行われません。

    彼の被験者で睡眠に問題を抱えている人々は、およそ14%しかレム睡眠の状態になっておらず、これは通常の半分の割合だそうです。

    上記したように、レム睡眠は記憶を定着させたり修復させたりするために非常に重要な睡眠です。

    もしかしたら、tiktokで見た情報を定着させないようにレム睡眠の時間が短くなっているのかもしれないと研究者は述べています。

    一方、就寝前にスマートフォンをいじらないと回答した被験者たちのレム睡眠の割合は、24%であったそうです。

    スマートフォンをいじると回答した人々と比較すると、1割以上も高い結果になりました。

    専門家によると、レム睡眠の割合は20%から25%が適切であると考えられています。

    そのため、この数字は理想的であると言えるでしょう。

    上記したように、Tiktokは睡眠に非常に悪影響があります。

    しかし、Instagramのストーリーも同様であり、就寝前にストーリーをスクロールしている人々のレム睡眠の割合は15.5%でした。

    彼らも、Tiktokの閲覧者よりは短い時間ではあるものの、寝るまでに平均して56分かかっています。

    他のSNSであるTwitterやFacebookはどうでしょうか。

    実は、これらはTiktokやInstagramよりも、比較的睡眠の妨げになりづらいという結果が出ています。

    就寝前にTwitterを見ている人のレム睡眠の割合は18%ほどで、寝るまでにかかる時間は50分ほどでした。

    また、Facebookを閲覧している人のレム睡眠の割合は19.5%ほどで、就寝までの時間は45分ほどであったそうです。

    どうして、同じSNSでもこのように大きな差が出るのでしょうか。

    研究者は、Tiktokは特に、アドレナリンやドーパミンが出やすく、そのためどんどん次の動画へとスクロールしてしまうからであると述べています。

    Tiktokの特徴として、アルゴリズムが利用されており、スクロールをすると自分が興味を持ちそうな動画がとめどなく表示されるということが挙げられます。

    例えば、自分がアイドルが好きであったらアイドルの動画が、旅行が好きであったら旅行の動画が、といった具合です。

    また、最近Tiktokでは比較的長い動画を掲載することが可能になり、現在は5分まで掲載できます。

    こうすることで、見逃してしまったテレビの切り抜きや、好きなyoutuberの切り抜き動画が多く投稿されるようになりました。

    このような比較的長い動画を複数見ていると、気がついたら時間が経ってしまっているということがよくあります。

    その一方、ストーリー機能には限りがあります。

    ストーリーは基本的に友人のものを閲覧するためにあるため、友人が何をしているのか一通りチェックしたら見るものがなくなります。

    一応、新しく更新されたら見ることはできますが、深夜に次々と更新されるという状況はなかなか起こりづらいでしょう。

    普段の投稿にも、限りがあります。

    TwitterやFacebookも同様で、基本的に友人のつぶやきや投稿を見るために使用している人が多いでしょう。

    Twitterを使用する人は筆者の周りでは減少しており、現在は地震などの災害が発生した際や、電車の遅延などが起こった際に調べる程度に使用しています。

    このように、Tiktokと他のSNSの違いは、Tiktokは運営側がアルゴリズムを利用して流す動画を見るという仕組みになっているのに対し、他のSNSは友人の動向を確認するという仕組みになっているということではないでしょうか。

    そして、前者には際限がないのに対し、後者には際限があるため、前者を閲覧している人の方が長く時間を使ってしまうのでしょう。

    今回は、就寝前にTIktokを閲覧すると、寝つきが悪くなり、睡眠の質も悪化してしまうということについて書いてきました。

    そして、それにはTiktok特有の特徴が大きく影響していたことがわかりました。

    上記しましたが、そもそもスマートフォンなどのブルーライトを発する端末は睡眠を妨げる働きがあります。

    夜なかなか寝付けずに困っている人や、夜中に何度も起きてしまうことに悩んでいる人は、一度就寝前にスマートフォンをいじる習慣を止めて、読書をしてみたり、ポッドキャストを聞いてみたりなど、スマホ以外の楽しみを見つけてみると良いかもしれませんね。

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    • 記者 WRITEREno

      23歳の女子大生。旅行が趣味で、最近はそれをvlogにするのにはまっている。北米に1年間留学をした経験を活かして翻訳ライターとして活動中。

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