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精子が飛ばない原因5つと射精の勢いを強くする8つの方法
公開日:2019/07/12
更新日:2022/02/09
若い頃のように精子が飛ばない。
射精の勢いがない。
年齢と共にこんな症状の経験はありませんか?
一見問題は内容にも思えますが、危険はないのでしょうか?
今回はこれらの原因と勢いを取り戻す8個の方法を紹介します。
Contents [目次を開く]
男性であれば精子がどのくらい飛ぶのか飛距離を意識した事があるのではないでしょうか?
しかし年齢と共に10代のころのような射精の勢いはなくなります。
たいした事ではないようにも思えますが、実はその原因こそが重要なのです。
昔のように精子が飛ばない原因5つ
まずは若い頃のように精子の飛距離が伸びない、以前のように飛ばないと感じた時に考えられる5つの原因を紹介します。
原因1.加齢
中年男性で射精の勢いが弱くなっていることを実感している場合、加齢が最も大きな原因の可能性があります。
年齢を重ねるとともに、運動能力をはじめとして体が思うように動かなくなることはよく知られた事実です。
性機能も例外ではありません。製薬会社のMSDは加齢によって影響が及ぶ性機能の1つに射精をあげています[1]。
中には射精を伴わないオルガズムを感じることもあるとのことです。
また、加齢とともに、精液量が減ることも判明しています。1980年から2013年の33年間におよぶ男性の年齢と精液量を調査した研究では、30歳と50歳の時点での精液量を比較すると3%〜22%の割合で減少していることが確認されています[2]。
十分な精液量が作れなければ、勢いのある射精ができるはずがありませんよね。
原因2.高頻度での射精
射精の勢いがなくなっている1つの理由が、セックス・オナニー問わず、射精の頻度が高すぎることかもしれません。
力強く精子を飛ばすためには、精液の量が必要となりますが、精液は射精後すぐに貯まるわけではありません。
成人の男性であれば精液が満タンになるのに2日から3日間かかると言われています。
もちろん、連続で射精した場合にも精液がでないわけではありませんが、勢いは少なく、飛ばない可能性は十分にあります。
逆に数日間の禁欲後には大量かつ勢いよく射精できる経験をした事がある男性も多いのではないでしょうか。
毎日射精していて、「最近勢いがなくて…」という男性は少しのオナ禁生活をしてみるといいかもしれません。
原因3.テストステロン減少
男性ホルモンの一種であるテストステロンも射精の勢いと関係している可能性が高いです。
なぜならテストステロンの分泌量と精液の量に関連性があることが判明しているからです。
テストステロンの95%は睾丸で作られており[3]、テストステロンの分泌が活発な男性は、精子を作る睾丸が正常に機能しているからです。
アメリカのボウドイン大学(Bowdoin College)で行われた実験では、体内のテストステロン量を増やすことで精液量が増えることが観測されました[4]。
テストステロン量の低下は精子が飛ばないだけなく、活力低下やストレス耐性ダウン等、精神面にも及びます。
原因4.筋力の低下
筋力は勢いよく射精するために必要不可欠です。
射精するときには、外尿道括約筋や旧海綿体筋が伸縮を繰り返すことで、精液を体外に勢いよく出しているからです。
しかし、年齢とともに一気に弱くなります。特に下半身の筋肉は20歳をピークにドンドンと低下していき、40代には10%も減ってしまうのです[5]。
つまり精子が飛ばないと感じているのであれば、体の筋力が低下している可能性は十分になるのです。
原因5.病気によるもの
射精の勢い低下や精子が飛ばない理由はもしかしたら、病気による影響の可能性もあります。
例えば精液がより固形(弾力の強いゼリー状)になっており、勢いよく飛ばないような場合、前立腺炎などの可能性があります[6]。
そもそも精液の構成は精嚢液が約7割、前立腺液が約3割です[7]。精嚢液はゼリー状でどろっとしており、前立腺液がサラッとしています。
7対3の割合が保たれている限り、よく知っている精液のドロドロ感なのですが、前立腺炎などで前立腺液の割合が減ると、ゼリー状の精液になります。
ゼリー状の精液が続くようであれば、医師への相談をおすすめします。
このように精子が飛ばないと感じるのは病気の判断基準の一つにもなるのです。
精子が飛ばない事による影響
昔のように精子の飛距離を気にする事もないし、飛ばない事に対するデメリットはあまりないように感じます。
とは言え精子が飛ばない事は決して良い事ではないのです。
1.勃起力低下の危険性
表面的には射精の勢いがなくなっているだけですが、実はその理由が勃起力の低下かもしれません。
射精は筋肉の収縮で発生します。つまり、射精の勢いがなくなっているという事は勃起維持や射精の管理をする筋力が衰えている危険性があるのです。
今はよくても、近い将来に勃起力が低下していくなんてことも十分に考えられます。
「自分は大丈夫!」と思った人ほど注意した方がいいかもしれません。日本には1,800万人のED患者がいると言われています。
つまり男性のうち3人に1人の割合です。50代以降では2人に1人というデータも存在します[8]。
2.男性不妊のリスク
精子が飛ばない事自体は大した問題ではありません。しかし射精の勢いが無い事で男性不妊になるという噂を耳にします。
実はこの噂は正確ではなく、射精の勢いそのものは不妊症とは関係がないと言われています[9]。
膣内に射精することさえできれば、精子はそこから泳いで卵子に到達することができるからです。
問題は精子が飛ばない事や勢いがない事よりも、精液が極度にゼリー状である場合。
射精後の精液を観察したことがある男性なら分かると思いますが、精液は射精後15分程度でサラサラの液体になります。このサラサラになった時に精子が泳ぎ始めるのですが、ゼリー状が続いていると精子が泳ぎ出せないのです[10]。
射精の勢いがなくなっている原因が精液の質にある人は、早めの治療がおすすめ。
自分の精液が問題ないのかどうか調べる検査キットを利用してみるのも一つの手です。
3.特定のプレイが出来ない
3つ目はあまり重要な事ではありませんが、男性の中には勢いよく射精し、精子を女性にかけたいという人も多いのです。
もちろんその逆もしかりです。精子がドロッと出るよりも、ピュッと勢いよく飛ぶ方が気分的にも良いですよね。
射精の勢いを高める方法8つ
精子が飛ばない事にはデメリットがある事もわかりましたが、結局どうすれば昔のように勢いよく射精する事が出来るのでしょうか。
効果的な8つの方法を紹介します。
方法1.オナニー頻度を下げる
射精の勢いを取り戻すためには、射精時に睾丸内に溜まっている精液の量を増やすことが最も手っ取り早い方法です。
そのためには射精の回数を減らす必要があります。
一番手っ取り早いのは次の射精までに6日〜7日間空ける事です。
アメリカの研究機関(New England Cryogenic Center)が行った禁欲と精液の質の関係性を調べた調査では、6日目と7日目に最も量が多くなった事が確認されました[11]。ちなみに7日目以降は量が減ってしまったとのことなので、オナ禁のし過ぎは逆効果ですよ。
6日も7日も禁欲するのが難しい場合、まずは2日間我慢するだけでも精液量は十分に増やすことができます。
南アフリカの大学(Stellenbosch University)で行われた実験では、2日間禁欲をすることで、約30%も精液の量が増えたと報告しています[12]。
2日に一回であれば、日本人の平均オナニー回数よりも少し少ないくらいです[13]。禁欲にはメリットも多く存在するため、射精の勢いを取り戻すついでに、挑戦してみてください。
方法2.強い興奮材料を探す
どのような理由であれ、強い興奮時には射精の勢いが強いと感じたことはありませんか?
逆にあまり興奮しない時は精子がいつもより飛ばないと感じる事も。興奮度合いと射精の勢いは関連があると呟く人も多くいます。
だからこそ、自分がどのようなシチューエーションやセックスの内容に興奮を覚えるのかしっかりと理解しておくことは非常に大切です。
特に性機能が弱くなっていると感じている男性は興奮を覚えることが勢いの良い射精をするために必要であることがわかっています。
オランダの大学病院(University Hospital Rotterdam)で行われた実験では、興奮した状態で射精した方が精液の量が増える事も実際に報告されていますよ[14]。
▼女性が嫌がる性癖詳細はこちら
方法3.筋トレで発射力強化
射精は筋肉の収縮運動で発生します。エアガンに例えるなら精子はBB弾、遠くに飛ばすためのスプリングが筋力です。
そもそも筋力の低下では射精の勢い改善は困難です。
特に鍛えるべきは性機能と密接に関わっている筋肉のPC筋。射精を我慢する時に働く筋肉です。
効率的にPC筋を鍛えるにはスクワットがおすすめ。足を肩幅まで開き、腕は肩に。そのままゆっくりと腰を落として、ゆっくりと戻すだけの運動ですが、射精の勢いを取り戻すためには効果的な運動です。
▼性機能向上に効果的な筋トレ詳細はこちら
方法4.バランスの良い食生活
バランスの良い食事を摂る事も力強い射精を実現するためには必要不可欠です。
タンパク質やミネラル、ビタミンをバランスよく摂取することを意識しつつ、太らないような低カロリーの食事が性機能にはベスト。
ちなみにAV男優のしみけんさんが公開している「勃起めし」のメニューは、ブロッコリー、山芋、アボカド、牛肉、青魚とのこと。
野菜からのビタミン、肉類からタンパク質、魚からミネラルや血液サラサラ成分とバツグンの栄養バランスですね。
方法5.生活習慣を整える
射精の勢いを強くするためには、生活習慣を整えることも必要です。
特に喫煙や運動不足、ストレス、寝不足には注意してください。すぐに性機能に影響を及ぼします。
意外かもしれませんが、ペニスとは非常にデリケートなものなのです[15]。
体調が悪化すると最初に影響を受けると言っても過言ではないかもしれません。
もちろん肉体面だけではなく、ストレスや慢性的な疲労は性欲低下や勃起力低下、EDの大きな原因ですよ。
方法6.テストステロンを増やす
男性の性機能とテストステロンは切っても切り離せないほど密接な関係にあります。
それは射精の勢いに対しても例外ではありません。
テストステロンの分泌量低下は精子を作る精巣の機能低下にもつながります。
テストステロンを増やすには筋トレによる筋力増加、睡眠時間の確保、定期的なストレスの緩和、ダイエットが効果的です。
精子の質や射精の勢い以外でも強い精力に必要不可欠な存在がテストステロンです。
▼テストステロンを増やす方法詳細はこちら
方法7.ひどい場合は医師に相談
精子が飛ぶ飛ばないに関わらず、精液に明らかな異常を感じる場合は自己解決せずに泌尿器科医に相談しましょう。
精液が水っぽ過ぎる、色が変、血が混じっている場合は深刻な病気やケガの可能性もあります。
不妊治療を行っているクリニックの「岡山二人クリニック」では、射精に勢いがないことは射精障害である可能性があると説明しています[16]。
超音波カラードプラ検査で、原因を調べて適切な解決策を提案してくれるようです。
方法8.精力剤でしっかり強化
精子が飛ばない、勢いがない症状だけではなく、勃起が弱い、性欲減退などの男性特有の悩みを解決してくれるのが精力剤。
原料も天然由来の成分なので副作用の心配なしで利用する事が可能です。
バイアグラやシアリス等のED治療薬は一時的な勃起促進ですが、精力剤は男性の性機能全般を根本から改善する事を目的とした商品。
もちろん精液や精子を増やすセックスミネラルと呼ばれる亜鉛も配合されています[17]。
ただし、精力剤は成分にこだわらなければ狙った効果を引き出すことができません。
例えば精子の質や量を改善する成分もありますが、原料が高価なためごく一部のサプリメントにしか含まれていないのです。
失敗しない精力剤の選び方を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
精子が飛ばないのは性機能低下のサイン
精子が飛ばない、射精の勢いが低下した事自体は正直たいした問題ではありません。しかし重要なのはその原因です。
寝不足や栄養不足、慢性的な疲労、ストレス等は勃起力の低下や性欲減退、精子や精液量の衰えにもつながります。
思い当た部分がある場合は、深刻な症状に発展する前に対処する事をおすすめします。
個人的なおすすめは定期的な運動と精力剤の利用です。定期的な運動にはテストステロンの分泌促進や勃起に大切な血流促進効果が期待できます。
精力剤はその効果をより高めサポートしてくれます。出来る事から少しづつ始めていきましょう。
※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。
記者 WRITERMASAJI(STERON編集部)
STEORN編集部
「性をロジカルに」をモットーに記事を執筆。これまで感覚的に語られてきた”性”というテーマを学術的・科学的根拠に基づいて伝えていきたい。ティーコンシェルジュの知識を活かし、健康問題の解決に向けたハーブティーのブレンドもこなす。
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