【レイプに興奮?】バイストフィリアとは?心理と11の診断

公開日:2021/08/31
更新日:2022/10/12

バイストフィリア

レイプなどの暴力的な性行為に興奮する「バイストフィリア」。
非常に危険な性癖だということをご存知ですか?
する側もされる側も、”レイプごっこ”で気が済まない場合はバイストフィリアの可能性があります。
一歩間違えると取り返しのつかないことになりかねません。
今回はバイストフィリアの心理をお伝えします。

  • 記者 WRITER
    テリーウーマン

バイストフィリアとは?心理は?

 

バイストフィリア(Biastophilia)とは、強姦(レイプ)など暴力的な性行為に興奮する異常性愛です。

レイプフェチとも言われ、レイプへの衝動やレイプ体験からバイストフィリアになるケースもあります。

通常セックスは相手が同意したうえでの行為ですが、バイストフィリアは相手が「抵抗・制限・嫌悪・恐怖」などのストレスを抱いていないと興奮しません。

また人間関係が不安定で、気持ちのふり幅が大きいのもバイストフィリアの特徴。

そのため、極端なサディストやマゾヒストが陥りやすい性癖とも言われています。

ではバイストフィリアとは、どんな時にどんな心理を抱くのか、紐解いていきましょう。

 

極度のサディズム

バイストフィリアの多くが、極度のサディズムを持っています。

暴力で相手をねじ伏せたセックスは、異常な興奮を得られるため高い中毒性が。

これは分かりやすい身体的暴力を相手に施すことにより、自分が上でいたい支配欲と服従欲が簡単に満たされるからです。

いやおうなく相手は「恐怖・嫌悪・制限」を強いられるため、バイストフィリアにとって暴力は興奮するための手段。

そのため、暴力的思考が止まらなくなり、ますます暴力がエスカレートする危険性があります。

 

無抵抗の相手を犯すのが好き

 

無抵抗の相手を自分の思うままに犯すことはバイストフィリアの大好物。

暴力による恐怖心を煽って無気力にさせたり、酒や睡眠薬などで相手を昏睡させたりして犯すパターンです。

無抵抗の相手とは言え、自身の行動によって相手の行動を「制限」するのですからサディズムも満たされます。

相手の意志を全く無視して相手の身体をもてあそぶ行為は、バイストフィリアが抱く最高潮の興奮です。

ちなみに昏睡状態の相手を犯したい心理は、睡眠や気絶した状態への異常性愛「ソムノフィリア(Somnophilia)」とも似ています。

 

されたい願望がある場合は強いマゾヒズム

バイストフィリアは、レイプする側だけが抱く性癖ではありません。

レイプされる側でも抱くケースがあるんです。

痴漢やレイプなど実際被害に遭った時に、興奮しバイストフィリアに目覚めたなどがあります。

「抵抗・制限・嫌悪・恐怖」による自身の無気力さを実感し、そこから異常な興奮を得る究極のマゾヒズムが発展したパターンです。

妄想も普通のセックスではなく、相手にめちゃくちゃにされたい、複数に犯されたいなどのレイプ願望を常に考えるタイプもバイストフィリアの傾向があります。

では、バイストフィリアが興奮する、または興奮しない具体的なポイントを見ていきましょう。

 

当てはまったらバイストフィリアかも

実際バイストフィリアの頭の中はどんなことを考えているのでしょうか。

さまざまなシーンで得る心理から、バイストフィリアかどうかを診断いたします。

 

1.時間停止AVが好き

時間停止AVとは、AVのジャンルのひとつでまるで時間が止まっているかのように演出し、その間にいたずらをしたり犯したりする内容です。

時間が停まっているのですから、どんなことをしても相手は無抵抗

お尻を鷲掴みにして激しくピストンしたり物のように扱ったりすることで加虐欲が爆発します。

自分の好きなように犯せるジャンルということから、バイストフィリアの性癖に刺さるんです。

もちろん、マゾのバイストフィリアでも時間停止AVは人気。

脳は動いていても自分の身体は固まったまま、何も抵抗できない無力さにゾクゾクします。

時間停止され好き勝手犯されたい(ドM脳)(口コミ引用:30代女性 会社員)

時間停止AVは現実的にはあり得ない設定のため、非日常の世界を味わえるのも興奮を誘う理由と言えます。

数あるAVジャンルの中から時間停止を選ぶとしたら、バイストフィリアの傾向があるとみていいでしょう。

ただ、あくまでもファンタジーの世界による興奮なので、危険性はそこまでありません。

 

2.複数人からの逆レイプものが好き

女性が男性を犯す逆レイプに興奮する人も、バイストフィリアの傾向があります。

一般的にレイプと聞くと「男性が女性を犯す」という構図ですが、バイストフィリアの心理面から見ると逆レイプが好きな人も多いんです。

女が男を捕食するような、逆レイプが好きです(口コミ引用:40代男性 接客業)

生物学上、力関係では「男>女」ですが、逆レイプはこの生物学的な性差が丸ごと逆転されます。

ナイフなどの武器で相手に恐怖心を植え付ける、

無理やり性的興奮剤を飲ませてペニスがただれるまで逆レイプをし続ける。

女サディストのバイストフィリアにとっては男性の性感帯や羞恥を責めまくる支配欲、そして自分の思い通りに犯す加虐欲が満たされます。

同時に男マゾヒストのバイストフィリアも逆レイプは大好物。

汗臭い女性から顔面騎乗位される、全身拘束され精子がからっぽになるまで犯されるなど男のプライドをズタズタにされる被虐感と背徳感が満たされます。

逆レイプはレイプよりも現実味が薄いぶん、バイストフィリアの心理に深く刺さるジャンル。

逆レイプものをつい選んでしまう人も、危険性はあまりないもののバイストフィリアの傾向があります。

 

3.作品では相手が抵抗していないと満足できない

レイプフェチとも呼ばれるバイストフィリア。当然レイプ動画を好むのは当然のこと。

しかし、レイプ動画の多くは最初は抵抗していたけどレイプされる側もだんだん感じてしまう、という流れ。

むしろ「ちょっと犯されて(犯して)みたい願望」を持っている層にとってはこのタイプが好まれます。

しかし、バイストフィリアは「抵抗・嫌悪・恐怖」の感情が相手に見えないと興奮しないので、相手が快楽堕ちしてしまう作品は好まないんです。

バイストフィリア気味なので、たくさん作品を見てきたんですが、最後はだいたい堕ちるから萎える…(口コミ引用:30代男性 製造業)

最後まで嫌がっている恐怖で本気で泣いている、殴ったり髪を引っ張ったりなど容赦なく相手を傷めつけて犯すなどの描写があるものでしかバイストフィリアは興奮しません。

レイプ動画でも「ガチレイプ」「閲覧注意」「ガチすぎて抜けない」などが入ったタイトルをクリックする人は、バイストフィリアとみていいでしょう。

 

4.女性に言われてもコンドームをつけたくないと考える

 

コンドーム

コンドームは、性病などの感染症や避妊道具として使われるアイテムです。

セックスによるリスク回避の目的で使うので、コンドームは女性の安心材料になります。

しかし逆説的に考えれば、バイストフィリアにとっては邪魔な存在でしかありません。

バイストフィリアは、相手が同意していないままの生セックスや中出しに興奮する性癖です。

つまり、相手がストレスを抱えながらのセックスにしか興味がないバイストフィリアは、女性に「コンドームをつけて」と言われると拒否したくなるんです。

相手を大事に思っているのであればコンドームを付けるのが当然なのですが、バイストフィリアは自分の快楽や興奮が最優先。

重度になると本当にレイプをしかねないケースに発展します。

多くのレイプがゴムをつけない。夫婦間でもレイプがあって、多産はDVとかレイプを疑う…。女性が心身に受ける怒りを笑いのネタにするな。性犯罪はフェミサイドに直結(口コミ引用:50代男性 会社員)

たかがコンドームを付けないくらい、と思う人もいますが女性にとってはリスクでしかありません。

コンドームの装着を断ると、相手から人間性を疑われる可能性もあることを覚えておきましょう。

 

5.特定のパートナー以外に犯されたいと思う

マゾのバイストフィリアが必ずする妄想、それが特定のパートナー以外に犯されることです。

他人に欲望のまま激しく犯されたい(口コミ引用:40代女性 金融関係)

好きな人やパートナーに無理やり犯されたいという願望は普通の人でもありえますし、カップル同士のレイプごっこは、異常な性癖ではありません。

しかし、パートナー以外の他人に徹底的に犯されたいと考えるのであれば、バイストフィリアと見ていいでしょう。

また、好きではないけど身近な人物、例えば親類や友達の彼氏などに無慈悲に犯されたい願望もマゾのバイストフィリアの傾向です。

それまでうまくいっていた関係が、相手の性欲が爆発して襲われる。

性のはけ口としてしか見られていなかった状況に絶望し、圧倒的な背徳感と凌辱感を覚えます。

バイストフィリアかどうかのポイントは、自分が惨めに犯される妄想をするかどうか。

身近な人物での妄想は「この人なら自分をボロボロに犯してくれそう、絶望できそう」と考えてしまうのであれば、マゾバイストフィリアです。

 

6.寝ているパートナーに欲情する

相手が寝ている時に欲情するのもバイストフィリアの特徴のひとつ。

普通の感覚であれば寝ている相手とセックスをしようとは思いません。

寝ている=意識がないので相手の性的同意が取れない。つまり相手の意志を無視することができるので、バイストフィリアにとっては興奮の対象となります。

相手の身体を借りて自分の欲望をぶつけている利己的な状況に強い興奮を覚えるんです。

この心理は、「ソムノフィリア(睡眠性愛・睡眠姦)」にも似ています。

睡眠姦

寝ている間に犯すという背徳感と興奮でエスカレートしやすい欲望。起きたらどうしようというスリルが最高のスパイスで、加熱した欲望はいつのまにか危険な領域に入る(口コミ引用:40代男性 IT関係)

ただ、バイストフィリアは相手が起きて嫌がったり拒否したりするまでがセット。

このように、寝ているパートナーへのセックス欲は、バイストフィリアのほかにソムノフィリアの傾向もあります。

 

7.拒絶されるほど興奮する

人は小さいときから「人が嫌がることはしない」と道徳教育を受けています。

その影響で普通は相手に一度拒絶されると引き下がる・興奮が冷めるのが一般的です。

しかしバイストフィリアは「抵抗(拒絶)・嫌悪」を持った相手を犯すのが最高に興奮する生き物。

そのため、拒絶されればされるほど興奮し行為を止めません。むしろエスカレートします。

普通のセックスとはなんか違うんだよな~。嫌がる女性を無理やり犯すというのは、とてつもなく興奮するし、抵抗されるとボコボコにレイプしたくなる(口コミ引用:40代男性 接客業)

「もっと嫌がる顔が見たい」

「必死で抵抗する姿に興奮する」

「抵抗する相手をさらにねじ伏せて犯すのがたまらない」

など、まさにレイプに発展しかねない状況を作り出す心理です。

相手にとってみたら、嫌がっているのに行為をやめないのですから恐怖心でいっぱいになります。

それがまたバイストフィリアの欲望をビンビンに刺激してしまう結果に。

相手が嫌がっていないとセックスも興奮しない、無理やりした興奮が忘れられない人は非常に強いサディスト。

よってバイストフィリアのなかでもより危険性が高いレベルと診断されます。

 

8.拘束プレイを好む

ロープで縛られている女性

SMプレイのなかでも拘束プレイは、バイストフィリアがもっとも選びがちなプレイのひとつ。

拘束による相手の無力感が支配欲と結びつきやすいため、バイストフィリアの心理にハマるんです。

また、拘束で相手の自由を奪ったうえでの凌辱プレイは、さらに相手の苦痛を引き出しますます興奮。

凌辱、拘束、強制、レイプ、失神などのワードが入っているAVは問答無用で見ます(口コミ引用:30代男性 サービス業)

逆にマゾのバイストフィリアもSMプレイの拘束は大好物。

無理やりセックスされるだけでなく、拘束によって身体の自由をゼロにさせる絶望感が「今私ヤられてる!」と自覚し圧倒的な興奮を生み出すんです。

騎乗位セックス中、両手を拘束して首をしめたらギンギンに勃起した男性がいた。彼は間違いなくマゾだったのだろう。(口コミ引用:30代女性 営業職)

あくまでも拘束プレイは、お互いの領域の範囲内で楽しむSM。

それぞれ我慢の限界を知りながら楽しむのであればさほど問題はありません。

しかし、相手がやめてと言われてもやめずに続けたいと思うのであれば、バイストフィリアと見ていいでしょう。

 

9.擬似レイプで興奮できない

この心理は、非日常的な雰囲気で興奮する「レイプ系が好き」とバイストフィリアに決定的な違いがあります。

擬似レイプは、セックスを合意としたうえでレイプを演出しているため、そこに本物の恐怖や嫌悪はありません。

そのため一般的なカップルでも、擬似レイプなどのシチュエーションセックスは刺激的なプレイとして楽しめます。

しかしバイストフィリアは、無理やり演出する擬似レイプは眼中になし。

そもそも合意のセックスに興奮しないのがバイストフィリアです。

擬似レイプに興奮できないのであれば、本物のレイプにしか興奮しないということになります。

作品ものにも興奮しないわけですから、とくにこの心理は重度のバイストフィリアとして診断いたします。

 

10.無意識にストーキングしてしまう

ストーカー男性

バイストフィリアの性癖がある人は、ストーキングする癖を持っています。ターゲットの情報や行動パターンなどを集めてしまうんです。

また、現在バイストフィリアの性癖に当てはまらなくても、ストーカー気質の人はバイストフィリアになりやすく注意が必要。

ストーカーは強姦事件と大きく結びついており、バイストフィリアとストーカーは似通った性質だからです。

ストーカーを繰り返してしまう男性を数多くカウンセリングしてきた人の話によると、ストーカーになりやすい人の心理は以下の通りになります。[参照]

  • 自分の話ばかりで相手の話を聞かない
  • お店などで店員に冷たい態度をとる
  • 人の評価が毎回変わり、悪口が多い
  • いつも自分のことを褒めてもらおうとする
  • 自分に対する関心がほしい

これらをまとめると、自己中心的で傲慢なサディストの気質が目立ちます。

人への評価が変わりやすく悪口が多いのも、バイストフィリア気質と同様、気持ちのふり幅が大きく人間関係が不安定なのがわかります。

このように、相手の気持ちを考えず自分の欲のままに進むストーカーの心理は、まさにバイストフィリアの心理にも当てはまるんです。

自覚なしにストーカーをし、相手から何かしらの警告を受けた経験のある人はバイストフィリアの傾向があります。

 

11.痴漢願望がある

痴漢をする男

痴漢ものが好きな人は、作品を見て痴漢の背徳感に興奮します。

ただ単に痴漢ものが好きというだけの人は、現実では犯罪であり非日常の世界だと自覚しているため、自身の痴漢願望はありません。

しかし、バイストフィリアは作品自体に興奮を見出せないため、痴漢願望があります。

それは、実際に自身が女性の身体に触れて嫌がったり怖がったりすることで初めて”支配欲”が満たされるから。

加害者のヒアリングで浮かび上がってきたのが、「自分より弱い存在を支配したい」「征服したい」「じわじわいじめることで優越感を味わいたい」という声でした。(引用:HUFFPOST) 

そして繰り返すうちに、痴漢そのものが自身の精神を安定させる手段へと変わり、やがて生き甲斐となります。

ここまでくるともう止められません。捕まるまで痴漢を繰り返すのみです。

痴漢の本質は”支配欲”

犯罪と分かっていても痴漢願望があるのは、相手を支配することで興奮するだけでなく、心も安定するからです。

痴漢は性暴力とも言われておりレイプと同類です。痴漢願望を持っているバイストフィリアは社会的に危険をもたらす可能性があります。

 

バイストフィリアはかなり危険な性癖…

ご覧のとおり、バイストフィリアは危険を及ぼす可能性のある性癖です。

実際このツイートに書かれている男性のように、逮捕を繰り返す性犯罪者は自身の性癖を抑えらえない重度のバイストフィリア。

OB訪問アプリで出会った就活生に睡眠薬を飲ませ性的暴行を働いた元リクルートコミュニケーションズ社員。過去にも同様の犯行で8回目の逮捕です。性癖だから仕方ないのだろうが、危険すぎるので出さないでほしい…(口コミ引用:30代女性 看護師)

とはいえ、もし自身がバイストフィリアだと自覚しても、一概に危険人物に当てはまるとも限りません。

ファンタジーやプレイで自身の性癖を消化出来れば、バイストフィリアとうまく付き合うこともできます。

もし自身の性癖に悩んでいるのであれば、専門家へ受診するなどの対処が必要です。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERテリーウーマン

    某大手出版社で働く傍ら個人的に興味のあるラブグッズ記者としても活動。
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