自転車で精子の元気がなくなる3つの理由

公開日:2019/01/29
更新日:2019/04/22

健康に良いはずのサイクリングですが、実は海外の研究チームによると不妊の原因になってしまう事もあるそうです。
自転車と精子の関係性について解説をします。
自転車以外で精子の質を低下させるリスクのある習慣についても紹介をします。

  • 記者 WRITERSTERON編集部
    HIROKI

スポーツジムやマラソン、ヨガなど日本は空前絶後の健康ブームですね。そんな健康ブームもあってか、クロスバイクやロードバイクなど自転車も非常に人気になりました。

自転車通勤や週末のサイクリングなどもずいぶん身近なアクティビティになりましたね。しかしそんな自転車には意外と知られていない副作用が潜んでいると海外で話題になっています。

海外専門機関による調査で自転車は男性不妊のリスクを高める危険性がわかったと発表しました。今回は自転車と男性不妊の関係性について調査をしました。

 

自転車と男性不妊の関係性

自転車を激しくこぐ男性

研究チームが定期的に自転車に乗るグループと、めったに自転車に乗る事のないグループの男性の精子を調査した結果、前者のグループの男性の精子の量が後者に比べて圧倒的に少ない事が判明しました。

アメリカのコロラド大学は、こういったケースは自転車に毎日乗るアスリート達に限らず、週末のみサイクリングをする一般男性においても、同様の傾向が見られたと発表しています。調査によると、週に5時間以上サイクリングを行っている男性は、精子の濃度や運動率が自転車に乗らない男性よりも低い事が分かりました[1]

しなぜ健康に良いはずのサイクリングが男性の精子の質を低下させてしまうのでしょうか?

 

精子の質を悪化させる原因

サイクリングが精子の質を低下させる原因は主に3つあると言われています。

 

温度

温度計

一つ目の原因が温度です。動物が卵をかえすときに体温で温める光景をよく目にしますね。

しかし実は精子にとって高い温度は天敵なのです。精子は熱に弱く、正常な精子を保つ最適な温度は体温よりも低い35度と言われています[2]

自転車に乗っている時間は股間とサドルが密着している状態が続くため、精巣の温度が通常よりも高くなります。

また本格的にサイクリングを行う男性は自転車専用のタイトなウェアを着る事も多いですね。こういったタイトな服を着てしまうと、さらに精巣が密閉されてしまい、精子が高い温度にさらされてしまいます。

本格的なウェアを着ていない方にも危険性はあります。例えばスーツで自転車通勤をする場合も同様の事が言えます。スーツのパンツは通常のジャージやジーパンよりもタイトに出来ています。サドルにまたがる事でそのタイトなパンツがさらに引っ張られて、精巣を圧迫してしまい、熱がこもりやすくなります。

精子を生成する精巣を温める行為は精子の数や運動率を低下させてしまう危険性があるので注意しましょう。

 

振動や摩擦

自転車のサドル

二つ目の原因が自転車に乗った時にサドルを通して伝わる、振動や摩擦です。

自転車に乗っている時間のほとんどはサドルと精巣は密着している状態です。小さなサドルに体の体重のほとんどがかかっているため、精子は物理的な振動や摩擦を常時受けている状態です。

また精巣への物理的な刺激を与える行為は、下半身周辺の血流を悪化させてしまうリスクもあります。精子の通り道の血流が悪化したり、ダメージを受けてしまうと、炎症を起こしてしまい、健康的な精子を作る事が出来なくなってしまう可能性があります。

下半身への物理的な刺激を与えるような習慣は出来る限り避けた方が良いでしょう。

 

距離と頻度

自転車を漕いでいる男性

自転車を長距離乗る事のある男性は一番危険です。

BBCによると、自転車を高頻度かつ、長距離乗るほど、精子の質が低下をしてしまう傾向があるそうです。特に自転車を長距離乗るアスリートやトライアスロンのトレーニングを行う男性は要注意です。

専門機関による調査では自転車のトレーニングを週に9回行っている男性は正常な形状の精子の割合が平均して10%以下だったと発表しています[3]。通常の男性の正常な形状の精子の割合は15~20%前後とされています。また、週に300キロ以上の距離を自転車で走る男性は正常な形の精子が4%以下だったと発表しています。

精子の形状が異常な場合は、女性の卵子まで泳いでたどり着く事が困難で、自然妊娠の確立が低下する原因になります。

 

自転車以外で注意すべきこと

臆病な男性

健康的な精子の量を増やす効果があるエクササイズですが、自転車には要注意ですね。
自転車以外で男性不妊の原因になる可能性の高い習慣や行動を紹介します。

 

お風呂

先ほど説明したように精子は熱に弱く、精巣を温める行為は大変危険です。

長風呂や特に長時間のサウナの利用は控えるようにしましょう。とくにサウナの場合は、室内の椅子自体が非常に高温になっている事が多いです。妊活中は少しサウナを我慢をしても良いかもしれませんね。

 

車のシートヒーター

冬の車の運転にも注意が必要なポイントがあります。

特に高級車に付いている機能で注意をする必要があるのが「シートヒーター」です。車の座席が高温になると、もちろん精巣にも熱が伝わり、精子にダメージを与えてしまう可能性があります。

シートヒーターはとても便利な機能ですが、出来る限り通常の暖房(エアコン)を使うようにしましょう。

 

下着

下着をはかないわけにはいきませんね。しかしあまりにタイトなボクサータイプの下着には注意しましょう。睾丸を圧迫しすぎてしまう可能性があります。

ボクサーブリーフよりはトランクスタイプの方が健康的な精子の生成には適しています。また、どうしてもボクサーパンツが良い場合は、なるべく通気性の良く、きつくないサイズの商品を利用するようにしましょう。

最近は妊活男性向けに作られた、専用のアンダーウェアなども発売されています。

 

パソコン

パソコンは生活の必需品ですね。しかしパソコンを膝の上に置いて作業をした場合、約3度前後精巣の温度が上昇すると言われています。

ついつい楽な姿勢で、長時間利用してします事の多いパソコンですが、作業をするときは出来る限り机の上に置くようにしましょう。

 

タバコ

なかなか辞めるのが難しいタバコですが、実は喫煙も精子の質を低下させるリスクがあります。喫煙者の男性の精子は非喫煙者の精子よりも染色体異常の割合が高い傾向があります。

また、喫煙は精子の質低下のリスクだけではなく、ED(勃起不全)の原因にもなります。男性の性機能に対して、喫煙は百害あって一利なしです。

 

妊活に取り組むなら

健康な食事

今回は自転車が精子に与えるデメリットについて解説をしました。

しかし運動自体は健康的な精子を増やすためには非常に大切です。不規則な生活、運動不足、肥満、不摂生、これらは精子の質を低下させ、男性不妊のリスクを高めます。

最後に自然妊娠をするために重要な健康的な精子を増やす方法を紹介します。

  • 定期的に運動をして男性ホルモンを増やす
  • 規則正しい生活をする
  • 精子のしつを高める効果のある栄養を取る
  • 男性向けの妊活サプリメントを利用する

不妊の原因の半分は男性側にも原因があると言われています。

男性として出来る事はたくさんあります。少しづつ、無理なく男性の妊活に取り組みましょう。

 

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERHIROKI

    STERON編集部
    メディカルハーブコーディネーター資格保有者
    漢方や天然の食材の効果、効能に関する専門家として天然由来成分の男性機能への影響を日々調査、研究している。STERON記者として自然療法の知識を活用したメンズヘルスケア関連の記事を執筆、監修している。アメリカに留学した経験があり、海外のヘルスケアにも精通。

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