小さいけれど頼れるやつ!梅干しが筋トレに効果的な10の理由

公開日:2023/09/20

疲れが吹き飛ぶような強烈な酸味を持つ梅干し。
巷では筋トレに効果的だと噂されています。
果たして本当なのでしょうか?
今回は梅干しが筋トレに効果があるのか、徹底的に調査してみました!

  • 記者 WRITERステロンライター
    Gen

おにぎりやお茶漬けの具材として人気の梅干し

実は、梅干しが筋トレの効率向上に効果を発揮することをご存じですか?

梅干しには豊富な栄養素が含まれるほか、トレーニングに対するさまざまなメリットが!

今回は、梅干しが筋トレに効果的な10の理由をご紹介します。

ただの漬物をあなどるなかれ!梅干しの知られざるパワーをご覧ください!

 

梅干しの栄養素

梅干しが筋トレに効果的な理由をお伝えする前に、まずは梅干しに含まれる栄養素と主な働きをご紹介します。

以下に示すのが、梅干しに含まれる栄養素と期待できる働きです。

炭水化物・体のエネルギー源になる
塩分(塩漬け)・食べ物の消化を助ける
・細胞を守る
・神経や筋肉の働きを調整する
クエン酸・胃酸の分泌を促す
・鉄やカルシウムやミネラルの吸収を促す
・疲労回復、筋肉痛の防止
マグネシウム・骨や歯を作る
・神経の興奮を抑える
・体温や血圧を調整する
亜鉛・体の成長と維持に欠かせない栄養素
・味覚に関わる細胞を作る
ポリフェノール・強い抗酸化作用を持つ
・活性酸素のような有害物質を無害に変える
カルシウム・骨や歯を作る
・筋肉を収縮させる
・神経興奮の抑制
・血液凝固作用の促進
ビタミンE・強い抗酸化作用を持つ
・体内の脂質の酸化を防ぐ
・細胞膜を健全に保つ
・血行の促進
バニリン・脂肪細胞の肥大や増加を防ぐ
オレアノール酸・抗炎症作用と抗酸化作用を持つ
カテキン酸・強い抗酸化作用と抗菌作用を持つ
・血中のコレステロールの増加を防ぐ
・血糖値の上昇を抑える
・体脂肪を減少させる
植物性乳酸菌・熱や酸に強い
・整腸作用を持つ
・血中のコレステロール値を下げる
・ウイルス感染した際に増殖を抑える

梅干し1個あたりのカロリーは、3~9kcalで炭水化物量は0.7~1.9g、塩分は1.8gです

体を健康に保つために必要な栄養素のほか、筋トレにも役立つ栄養素も含まれている点が梅干しの魅力。

筋トレをしている方の中には、積極的に梅干しを摂取している方も少なくありません。

手軽にさまざまな栄養を補給できるアイテム、それが梅干しなのです!

 

梅干しが筋トレに効果的な理由10選

ここからは、梅干しが筋トレに効果的な理由を10個紹介していきます!

梅干しにはトレーニングはもちろん、体の健康を考えてもメリットが多いので、ぜひ参考にしてくださいね。

 

1.脂肪がつきにくくなって男らしい身体に

梅干しを食べていると、脂肪がつきにくくなり男性らしい体になる可能性があります。

カギを握る栄養素は、バニリンとオレアノール酸とカリウムと植物性乳酸菌の4つです。

1つの目のバニリンは脂肪細胞の肥大や増加を防ぐ栄養素で、梅の産地・和歌山県紀南地域に住む女性201名を対象に行った調査によれば興味深いデータが。

紀州産梅干しを毎日食べている女性は、食べていない女性と比較して肥満度の指標であるBMI値が低いことが確認されたのです。

参考:脂肪燃焼作用 | 紀州梅効能研究会 梅・梅干・梅リグナン

2つ目のオレアノール酸は、血糖値の上昇に関連する酵素の働きを抑制する栄養素。

血糖値の急上昇はブドウ糖が脂肪に変わりやすい状態を作るため、太りにくい体を作りにはオレアール酸が欠かせません。

3つ目のカリウムは、むくみの予防や改善が期待できる栄養素です。

むくみにより老廃物がスムーズに排出されなくなると、老廃物と脂肪が固まったセルライトができやすくなってしまいます。

ボディラインを美しく保つためには、カリウムによるむくみ防止が効果的です。

4つ目の植物性乳酸菌は、腸内環境を整える栄養素

肥満の方や糖尿病の方は腸内環境が乱れている傾向にあるため、植物性乳酸菌の摂取は肥満予防に繋がります。

以上4つの栄養素が含まれる梅干しは、ダイエットにぴったりの食材!

引き締まった男性らしい体を作りたい方はぜひ取り入れてみてくださいね

 

2.代謝促進で筋トレのパフォーマンスが上がる

筋トレ

梅干しを食べると代謝が促進されるため筋トレのパフォーマンス向上に期待できます。

代謝の促進に関係する栄養素は、梅ポリフェノール・カテキン酸・マグネシウム

梅ポリフェノールとカテキン酸は、脂質代謝改善作用を持つ栄養素。

脂質代謝が高まると摂取した栄養素がエネルギーとして消費されるため、筋トレの際に高いパフォーマンスを維持できると期待できます。

マグネシウムはエネルギー産生に深く関係している栄養素で、筋肉を動かすために欠かせないATPを作る過程で欠かせないもの。

また、マグネシウム不足は筋肉の働きを低下させる原因にもなるため、こまめな摂取が大切。

筋トレのパフォーマンスを高めたい方には、梅干しが強力な味方となってくれますよ。

 

3.丈夫な骨で高強度の筋トレが可能に

梅干しを食べると骨が丈夫になり、高強度の筋トレに対応できるようになる可能性が!

骨を丈夫にする栄養素は、カルシウムとマグネシウムです。

カルシウムは骨のもととなる栄養素で、骨粗しょう症を予防する効果も期待できます。

また、マグネシウムは骨を形成する上で必要な栄養素で、骨にカルシウムが行き届くよう調節する働きがあるもの。

カルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取することで、丈夫な骨を作ることができます。

マグネシウムの骨を形成する作用に関しては、8~14歳の女性120名を対象に実施した実験でも確認済み!

被験者に1日300mgのマグネシウムを12ヶ月間摂取してもらったところ、股関節の骨密度増加がみられたと報告されています。

参考:A randomized controlled study of effects of dietary magnesium oxide supplementation on bone mineral content in healthy girls

骨を丈夫にしてよりハードなトレーニングに挑戦したい方は、梅干しでカルシウムとマグネシウムを補いましょう。

 

4.メンタルケアでモチベーションを維持

梅干しにはメンタルを落ち着かせる作用も期待でき、筋トレへのモチベーションを高く保つことに繋がります。

メンタルケアに役立つ栄養素は、マグネシウム・鉄・ビオチン

マグネシウムは、神経の興奮を抑えて神経伝達を正常に保つ栄養素です。

イライラや不安を和らげてメンタルを安定させたい方は、マグネシウムを積極的に摂取しましょう。

マグネシウムのメンタルケア効果に関しては、軽症〜中等症のうつ病患者126名に実施した実験で確認済み。

1日248mgのマグネシウムを6週間摂取させた結果、うつ症状と不安症状のスコアが2週間以内に改善されたと報告されています。

参考:Role of magnesium supplementation in the treatment of depression: A randomized clinical trial | PLOS ONE

また、鉄は不足するとうつや不眠、イライラや集中力の低下などを引き起こす栄養素。

出産後の女性が情緒不安定になりやすい原因も、一時的に鉄不足が悪化するからだと考えられています。

ビオチンも鉄と同様に、不足するとうつ症状を引き起こす原因となるため注意が必要です。

梅干しを食べれば、マグネシウムと鉄とビオチンの3つを一気に補うことができます。

気分の上がり下がりが激しくてお悩みの方は、一度梅干しを試してみませんか?

 

5.疲労回復で元気に筋トレ

眼精疲労

疲労回復効果がある梅干しは、疲れを気にせず元気に筋トレできるようサポートしてくれます。

疲労回復効果のある栄養素は、クエン酸・ビタミンE・亜鉛

クエン酸には疲労物質である乳酸を分解する働きがあり、疲労回復のみでなく筋肉痛の軽減にも役立ちます。

成人男性6名に対し45分間にわたり運動負荷をかけ、クエン酸・レモン果汁・プラセボを投与した実験で、クエン酸の筋疲労軽減効果は確認済み。

実験の結果、クエン酸投与群とレモン果汁投与群は、プラセボ群と比較して運動後60分の時点で血中乳酸値が有意に低下していました。

参考:クエン酸もしくはレモン果汁摂取による 運動後の血中乳酸消去の促進

またビタミンEは、運動により生じる筋肉損傷の緩和に役立つ栄養素。

レーシングサイクリスト30名に5ヶ月間ビタミンEを摂取させた結果、筋肉の損傷を示す酵素の血中濃度が有意に低下しました。

参考:alpha-Tocopherol supplementation in racing cyclists during extreme endurance training

さらに、亜鉛は疲労予防効果が期待されている栄養素。

腸の腫瘍を切除した患者に亜鉛またはプラセボを投与した結果、プラセボ群は疲労の上昇により生活の質が悪化しましたが、亜鉛群は生活の質が悪化しませんでした。

疲れが溜まりやすく筋トレのパフォーマンスが落ちがちな方にこそ、梅干しはおすすめです。

 

6.テストステロン分泌による筋量増加

テストステロン

梅干しに含まれる亜鉛には、男性らしい体作りに欠かせないテストステロンの分泌を促進する働きがあり、筋肉量の増加に役立ちます。

サッカー選手が1日30mgの亜鉛を8週間摂取した結果、血中のテストステロンの数値が有意に増加し、筋肉量も11.6%ほど上昇しました。

参考:Effects of a Novel Zinc-Magnesium Formulation on Hormones and Strength

ただし、すでに十分な量の亜鉛を摂取できている場合、亜鉛を補給してもテストステロン量に変化は見られないという研究結果もあります。

参考:Serum testosterone and urinary excretion of steroid hormone metabolites after administration of a high-dose zinc supplement

亜鉛不足になりやすいのは、運動や仕事で多くの汗をかく方や高齢の方、野菜中心の食生活を送っている方など。

日頃からトレーニングで汗をかいている方は亜鉛が不足しやすいので、梅干しの摂取によりテストステロン量が増える可能性は十分あります!

 

7.肌が綺麗になり清潔感があってモテる男に

梅干しには美肌成分も複数含まれるため、清潔感のある見た目にも繋がります。

美肌に役立つ栄養素は、梅ポリフェノール・カテキン酸・亜鉛

梅ポリフェノールとカテキン酸は強い抗酸化作用を持っており、シミやしわの原因になる活性酸素の働きを抑えてくれます。

女性60名にカテキン1,402mgを12週間摂取させた実験では、紫外線による紅斑が25%軽減されました。

肌の弾力やキメや密度や水分値も維持されており、紫外線を浴びることで発生する活性酸素から肌を守る働きがあることがわかります。

参考:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21525260/

亜鉛は細胞分裂やタンパク質合成に必要なミネラルで、皮膚トラブルの改善に役立つ栄養素。

体内に存在する亜鉛のうち8%は肌と髪の毛には存在しており、皮膚の再生や新陳代謝を担っています。

参考:http://www.jscn.gr.jp/pdf/aen20170613.pdf

亜鉛が不足すると皮膚の新陳代謝に悪影響を及ぼすため、欠かすことがないよう注意が必要です。

トラブル知らずの肌を目指したい方は、ぜひ梅干しを積極的に摂取してみてください!

 

8.整腸作用で栄養を効率よく吸収

梅干しに含まれるカテキン酸とクエン酸には整腸作用があるため、必要な栄養素を効率よく吸収できるようになります。

抗菌・滅菌作用のあるカテキン酸は、腸内環境を整えながら腸の働きを活発にする栄養素。

高齢者35名に1日300mgのカテキンを6週間摂取させた実験では、糞便中の水分量やpH量やアンモニアや硫化物が減少しました。

参考:The effects of tea catechins on fecal conditions of elderly residents in a long-term care facility

また2つ目のクエン酸は、腸内環境を整える・腸に刺激を与えてぜん動運動を促すといった働きのある栄養素。

ミネラルを包み込んで吸収を促進する働きもあり、筋トレのパフォーマンス向上に欠かせないマグネシウムの吸収促進にも役立ちます

アミノ酸キレートのマグネシウム・クエン酸マグネシウム・酸化マグネシウムで吸収率を比較した実験でも、マグネシウムの吸収促進効果は確認済み。

血清中のマグネシウム濃度は、短期投与・長期投与いずれもクエン酸マグネシウムで高い値を示しました。

参考:Mg citrate found more bioavailable than other Mg preparations in a randomised, double-blind study

便秘や下痢でお悩みの方や栄養素をより効率よく吸収したい方は、梅干しを取り入れてみましょう。

 

9.若い身体を維持することができる

梅干しに含まれる梅グリナンは、若い体の維持に役立ちます。

梅リグナンはポリフェノールの一種で、抗酸化活性作用や抗炎症作用、抗腫瘍活性作用や抗肥満活性作用などを持つ栄養素です。

細胞や組織の酸化防止に繋がるため、摂取することで若々しさの維持に役立ちます。

活性酸素はガンや生活習慣病の原因にもなり、長生きを目指す方にとって最大の敵!

いつまでも健康でいたい方は、梅干しの抗酸化作用で活性酸素を抑制しましょう。

 

10.免疫力を上げて元気な身体に

免疫

梅干しを食べていると、免疫力がアップして元気な体になると期待できます。

なぜなら、梅干しに含まれる梅ポリフェノールの抗酸化作用により体内の酸化ストレスが軽減され、免疫細胞が活性化されるから。

梅ポリフェノールは、炎症反応を抑制効果が期待できる栄養素。

過剰な炎症反応は免疫システムのバランスを乱す恐れがあるため、いつまでも元気でいたい方は梅干しを積極的に摂取しましょう。

 

梅干しのパワーを最大限に得るために意識したい3つのポイント

ここからは、梅干しを食べる際に気を付けたい3つのポイントをご紹介します。

タイミングや注意点を意識して、梅干しのパワーを最大限に取り入れましょう!

 

1.寝る前に食べる

梅干しの疲労回復効果を期待する場合は、寝る前に食べましょう。

梅干しに含まれるクエン酸が疲労物質の乳酸を分解するため、翌日に疲れが残りづらくなります。

骨を作る上で欠かせないカルシウムの吸収効率も、日中より夜の方が高いことが分かっています。

梅干しで骨を丈夫にしたい方も、寝る前に食べてみてください。

 

2.梅干しは1日1個まで!

梅干しには塩分が多く含まれているため、食べる数は1日1個までに留めましょう。

食べすぎると塩分過多になり、血液中のナトリウム濃度が高くなってしまいます。

塩分過多の状態が長く続くと、高血圧やむくみを引き起こしたり脱水症状に繋がる可能性も。

梅干しを食べすぎて体に不調をきたしては元も子もないため、十分注意してくださいね。

 

3.肉や魚と一緒に食べて効果アップ

筋トレをしている方が梅干しを取り入れるなら、肉や魚と一緒に食べるのがおすすめです。

なぜなら、筋タンパク質と梅干しを同時に摂取すると筋肉の回復が促進されるから。

肉や魚に梅干しを加えるとさっぱりとした味わいになるため、運動後の疲れた状態でも食べやすいですよ。

また、運動後に梅干しを食べると、クエン酸の疲労回復効果により疲れも取れやすくなります。

トレーニング後の疲れが激しい方は、ぜひ肉や魚などのタンパク質と一緒に梅干しを摂取してみてください。

 

魅力の詰まった1粒!梅干しで筋トレを効率的に進めよう

今回は、梅干しが筋トレに効果的な10の理由をお伝えしました。

梅干しは、体を健康に保つために必要な栄養素のほか、筋トレに役立つ栄養素も豊富に含む食べ物。

脂肪のつきにくい男性らしい体を目指す方や、筋トレのパフォーマンス向上を目指す方は、ぜひ梅干しを取り入れてみてください。

さらに、記事の後半では梅干しを食べる際に気を付けたい3つのポイントもご紹介しました。

筋トレをしている方は、ぜひ肉や魚と一緒に梅干しを食べて筋肉の回復を促進してくださいね。

梅干しには疲労回復効果や免疫力の向上も期待できるため、いつまでも元気に過ごしたい方にもおすすめです。

小さいけれど魅力の詰まった梅干しを味方につけて、筋トレの効率をさらに高めましょう!

※記事の内容は、効能効果または安全性を保証するものではありません。サイトの情報を利用し判断及び行動する場合は、医師や薬剤師等のしかるべき資格を有する専門家にご相談し、ご自身の責任の上で行ってください。

  • 記者 WRITERGen

    ボクシング歴9年の猛者。独学で学んだ筋トレの知識はプロのボディビルダーに匹敵する。専門知識に基づいた情報をお届けする。

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